電気グルーヴ(Denki Groove)の徹底解説まとめ

電気グルーヴとは、石野卓球、ピエール瀧からなる日本の音楽バンドである。1989年に結成し、テクノ、エレクトロを中心とした独自の音楽性を持つ。破天荒なパフォーマンスも特徴だ。日本のエレクトロニック音楽の先駆者としての地位を確立し、常に進化し続ける姿勢で多くのファンを魅了している。音楽だけでなく、メンバー個人の活動も行っていて、石野卓球はDJやプロデューサーとして世界的に活躍し、ピエール瀧は俳優やタレントとしても幅広く活動中である。結成35周年を迎えてもメンバー間の仲はよく、勢いは全く衰えていない。

『モノノケダンス』

2008年2月14日発売

1. モノノケダンス
2. 有楽町で溶けましょう
3. 有楽町で溶けましょう(A NightClub Massacre mix)

この楽曲は、アニメ『墓場鬼太郎』のオープニングテーマとして使用された。ユーモラスでダンサブルなエレクトロサウンドが特徴である。石野が高校時代に購入したROLAND SH‐2シンセサイザーが、楽曲に怪しい雰囲気と軽快なビートを融合させた独特の世界観を作り出している。

『The Words』

2009年2月4日発売

1. The Words(Japanese)
2. The Words(CM Mix 15sec)
3. 完璧に無くして(Alternate Version)
4. Mojo(Full Length)

この楽曲は、アルバム『YELLOW』からシングルカットされたもので、もともと英語詞で制作されていたものを新たに日本語にアレンジしたものが収録されている。「The Words」はコーセー『ファシオ』のCMで、「Mojo」はTDKのCMに使用された。

『Upside Down』

2009年11月18日発売

1. Upside Down
2. Shangri‐La(Y.Sunahara 2009 Remodel)
3. やりすぎコージーOP
4. Upside Down -TV Version

「Upside Down」は、アニメ『空中ブランコ』のオープニングテーマとして制作された楽曲である。「Shangri‐La(Y.Sunahara 2009 Remodel)」はエンディングテーマとして使用された。電気グルーヴの作品の中でも、クラブミュージックに特化したサウンドを採用し、アニメ向けのポップな要素も取り入れている。

『SHAMEFUL』

2012年4月18日発売

1. Shameful
2. Shame
3. Shameful(Instrumental)
4. Shame(Instrumental)

この楽曲は、ロッテの『ZEUS<サンダースパーク>』のCMのために書き下ろされ、石野と瀧自身もCMに出演している。疾走感のあるエレクトロサウンドが特徴で、エネルギッシュなサウンドに仕上がっている。

『Missing Beatz』

2013年1月16日発売

1. Missing Beatz
2. 富士山(MAJIでFUNKAの5秒前Mix)
3. KNGN
4. Missing Beatz(Instrumental)

この楽曲は、彼ら特有な電子音楽スタイルをさらに深化させたものである。全体的にクラブミュージックの要素が強く、リスナーをトリップ感のある音の世界へ連れていく。ダウンロードやハイレゾ音源としても提供され、音質重視のファンに向けた作品となっている。

『Fallin’ Down』

2015年2月25日発売

1. Fallin’ Down
2. Fallin’ Down(Instrumental)
3. Fallin’ Down(TV Edit)
4. Baby’s on Fire(Hoshina Anniversary Remix)
5. Baby’s on Fire ((((さらうんど)))Remix)

この楽曲は、ケラリーノ・サンドロヴィッチが脚本・監督したテレビ東京系のドラマ『回帰恋愛作戦』のエンディングテーマとして使用された。サウンドは彼ららしいエレクトロニカを基調としたもので、どこか不思議な雰囲気を持っているのが特徴である。

『MAN HUMAN』

2018年1月10日発売

Disc1
1. MAN HUMAN
2. MAN HUMAN(DEVILMAN craybaby Ver.)
3. MAN HUMAN(Instrumental)

Disc2
1. 人間大統領
2. 顔変わっちゃってる。
3. プエルトリコのひとりっ子
4. いちご娘はひとりっ子
5. Missing Beatz
6. ShamefFul
7. Fallin’ Down

この楽曲は、アニメ『DEVILMAN crybaby』 のエンディングテーマとして使用された。シンプルでリズミカルなビートと、彼ららしいユーモアのあるポップ感が合わさっている。歌詞と音楽のシンクロによる中毒性も評価が高く、アニメのストーリーともマッチしている作品である。

『MAN HUMAN / 今夜だけ』

2018年1月10日発売

1. MAN HUMAN(DEVILMAN cryngbaby Ver.)
2. 今夜だけ

「今夜だけ」は、『DEVILMAN crybaby』の劇中歌として使用された。電気グルーヴ名義ではなく、「卓球と旅人」(石野卓球と七尾旅人)名義で初めて楽曲を発表した。「MAN HUMAN」とは対照的に、メロウな雰囲気を持つ曲である。

paprika05236
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@paprika05236

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