電気グルーヴ(Denki Groove)の徹底解説まとめ

電気グルーヴとは、石野卓球、ピエール瀧からなる日本の音楽バンドである。1989年に結成し、テクノ、エレクトロを中心とした独自の音楽性を持つ。破天荒なパフォーマンスも特徴だ。日本のエレクトロニック音楽の先駆者としての地位を確立し、常に進化し続ける姿勢で多くのファンを魅了している。音楽だけでなく、メンバー個人の活動も行っていて、石野卓球はDJやプロデューサーとして世界的に活躍し、ピエール瀧は俳優やタレントとしても幅広く活動中である。結成35周年を迎えてもメンバー間の仲はよく、勢いは全く衰えていない。

ボーカル・TAKI担当(楽器を担当しなくても、瀧がいてくれるだけでいいためTAKI担当となっている)。本名は、瀧正則(たき まさのり)で、「ウルトラの瀧」、「畳三郎」、「ピエール畳」、「瀧勝」などの別名で活動していたことがある。1967年4月8日生まれでAB型である。静岡県静岡市葵区出身。身長は179㎝である。音楽活動以外にも、タレント、俳優、声優などとしての活動も行っている。高校時代まで野球部に所属し、阪神タイガースの入団テストを受けた事もある。電気グルーヴ結成前には、石野が結成したバンド「人生」のメンバーとしても活動していた。「人生」の解散後、電気グルーヴに参加するまでの約1年の間に映像制作会社で働いたことがある。楽器は全くできず、サンプラーができたことで音楽を作る事ができるようになったと語っている。
旧メンバー
砂原良徳(すなはら よしのり)
砂原良徳(すなはら よしのり)は、日本の音楽プロデューサー、DJ、リミキサー。かつて電気グルーヴのメンバーとして活動し、グループの音楽性に大きな影響を与えた。1991年に加入し、シンセサイザーやサンプラーを駆使したサウンドで存在感を示すが、1999年に脱退。その後はソロアーティストとして活動し、テクノやエレクトロニカを軸に独自の音楽を展開している。
高橋嵐(たかはし あらし)
高橋嵐(たかはし あらし)は、日本のミュージシャンで、電気グルーヴの初期メンバー の一人。グループ結成当初に参加していたが、短期間で脱退しているため、電気グルーヴの正式な活動歴としてはあまり知られていない。音楽活動に関する詳細な記録は少なく、脱退後の動向についてもほとんど公にされていない。
若王子耳夫(わかぷりんす みみお)
若王子耳夫(わかぷりんす みみお)は、電気グルーヴの初期メンバー であり、前身バンド「人生」から参加したミュージシャン。ギターやストリングスを担当し、ベースも演奏していた。「人生」ではボーカルも務め、フロントメンバーの一人として活動。代表曲「耳夫サンバ」は、初期のスチャダラパーにもサンプリングされた。電気グルーヴ結成初期には、石野卓球・ピエール瀧とともにビデオマガジン『VOS』に出演し、グループの二代目ギタリストとして紹介された。アルバム『662 BPM BY DG』の発表と同時期に脱退後は、「死ね死ね団」や「Badge714」で活動し、のちにCUBISMO GRAFICO FIVE にギタリストとして参加。2009年8月23日のライブを最後に同バンドを脱退した。
CMJK(シーエムジェイケイ)
CMJK(シーエムジェイケイ、本名:北川潤〈きたがわ じゅん〉、1967年8月21日生まれ)は、宮城県仙台市出身のミュージシャン、音楽プロデューサー。テクノバンド「Cutemen」 での活動を経て、1990年に電気グルーヴへ加入。耳夫と高橋が脱退した後のメンバーとして迎えられ、電子楽器のプログラミングや作曲を担当 した。電気グルーヴ在籍時には、グループの音楽性に重要な役割を果たし、テクノサウンドの発展に貢献した。
後藤(ごとう)
後藤は、電気グルーヴの「幻のメンバー」 とされるドラマー。正式な活動歴はほぼなく、「最初の打ち合わせに来ただけのメンバー」 とも言われている。2018年3月1日放送のTBSラジオ『たまむすび』では、石野卓球が「彼、まだ辞めるって言っていないから、まだメンバー」と発言し、「電気グルーヴはピエール、卓球、後藤の3人」と冗談交じりに語った。公式プロフィールには記載されていないものの、石野の発言によって伝説的な存在 となっている。実際の音楽活動や演奏記録は確認されておらず、電気グルーヴの歴史の中でも謎の多い人物である。
電気グルーヴのディスコグラフィー
シングル
『RHYTHM RED BEAT BLACK(Version 300000000000)』

1991年2月1日発売
1. RHYTHM RED BEAT BLACK (Version 2.0)(TMN)
2. RHYTHM RED BEAT BLACK (Version 300000000000)(電気GROOVE)
電気グルーヴは、この曲でデビューした。TM NETWORKのオリジナル曲「RHYTHM RED BEAT BLACK」のアレンジ・カバー作品で、TM NETWORKのシングルのカップリングとして発売された。このバージョンは、石野と瀧が作詞を担当し、作曲は小室哲哉が行っている。
『人生』

1991年8月23日発売
1. 人生
2. 人生(Bring me honey mix)
3. 人生(オリジナル・カラオケ)
この作品は、瀧勝(ピエール瀧)名義でリリースされたシングルである。電気グルーヴの初期を象徴する独特な作品に仕上がっている。作詞は瀧、作曲は石野が担当している。タイトルは重いテーマを思わせるが、曲全体には軽妙さが漂っていて、彼ららしい遊び心が感じられる。
『MUD EBIS / COSMIC SURFIN'』

1991年10月10日発売
1. MUD EBIS
2. COSMIC SURFIN'
この作品は、初の単独シングルである。「COSMIC SURFIN'」は、イエロー・マジック・オーケストラの楽曲をカバーしたもので、電気グルーヴの初期作品に見られるエレクトロ・ポップの影響が色濃く出ている。
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目次 - Contents
- 電気グルーヴの概要
- 電気グルーヴの活動経歴
- 結成と初期の活動
- ブレイクしメジャーへ
- 多方面での活動
- ピエール瀧の薬物事件
- 2020年以降の活動
- 電気グルーヴのメンバー
- 現メンバー
- 石野卓球(いしの たっきゅう)
- ピエール瀧(ピエールたき)
- 旧メンバー
- 砂原良徳(すなはら よしのり)
- 高橋嵐(たかはし あらし)
- 若王子耳夫(わかぷりんす みみお)
- CMJK(シーエムジェイケイ)
- 後藤(ごとう)
- 電気グルーヴのディスコグラフィー
- シングル
- 『RHYTHM RED BEAT BLACK(Version 300000000000)』
- 『人生』
- 『MUD EBIS / COSMIC SURFIN'』
- 『SNAKEFINGER』
- 『トランジスタラジオ』
- 『モテたくて…』
- 『N.O.』
- 『ポポ』
- 『カメライフ』
- 『虹』
- 『誰だ!』
- 『Shangri-La』
- 『ポケット カウボーイ』
- 『ガリガリ君』
- 『FLASHBACK DISCO』
- 『Nothing's Gonna Change』
- 『Twilight』
- 『聖☆おじさん』
- 『少年ヤング』
- 『モノノケダンス』
- 『The Words』
- 『Upside Down』
- 『SHAMEFUL』
- 『Missing Beatz』
- 『Fallin’ Down』
- 『MAN HUMAN』
- 『MAN HUMAN / 今夜だけ』
- 配信限定シングル
- 『Set you Free』
- 『HOMEBASE』
- 『電気グルーヴ32周年の歌』
- 『電気グルーヴ34周年の歌』
- 『電気グルーヴ35周年の歌』
- オリジナル・アルバム
- 『662 BPM BY DG』
- 『FLASH PAPA』
- 『UFO』
- 『KARATEKA』
- 『VITAMIN』
- 『DRAGON』
- 『ORANGE』
- 『A』
- 『VOXXX』
- 『J-POP』
- 『YELLOW』
- 『20』
- 『人間と動物』
- 『25』
- 『TROPICAL LOVE』
- 『30』
- ベスト・アルバム
- 『SINGLES and STRIKES』
- 『電気グルーヴのゴールデンヒッツ~Due To Contract』
- 『DENKI GROOVE DECADE 2008~2017』
- ライブ・アルバム
- 『イルボン2000』
- 『クラーケン鷹 2018』
- 『クラーケン鷹』
- その他のアルバム
- 『FLASH PAPA MENTHOL』
- 『DRILL KING ANTHOLOGY』
- 『PARKING』
- 『recycled A』
- 『The Last Supper』
- 『電気グルーヴとかスチャダラパー』
- 『DENKI GROOVE THE MOVIE? -THE MUSIC SELECTION-』
- 『TROPICAL LOVE LIGHTS』
- 電気グルーヴの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 『MUD EBIS』
- 『N.O.』
- 『Shangri-La』
- 『FLASHBACK DISCO』
- 『モノノケダンス』
- 電気グルーヴの名言・発言
- 石野卓球「もう一人瀧がいれば」
- 石野卓球「年をとると、自分に失望しなくなる」
- ピエール瀧「なんかまた無理難題をふっかけられてんな」
- 電気グルーヴの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 学生時代は野球部に所属していたピエール瀧
- 楽器ができないピエール瀧
- 不祥事でも揺るがないピエール瀧と石野卓球の関係