電気グルーヴ(Denki Groove)の徹底解説まとめ

電気グルーヴとは、石野卓球、ピエール瀧からなる日本の音楽バンドである。1989年に結成し、テクノ、エレクトロを中心とした独自の音楽性を持つ。破天荒なパフォーマンスも特徴だ。日本のエレクトロニック音楽の先駆者としての地位を確立し、常に進化し続ける姿勢で多くのファンを魅了している。音楽だけでなく、メンバー個人の活動も行っていて、石野卓球はDJやプロデューサーとして世界的に活躍し、ピエール瀧は俳優やタレントとしても幅広く活動中である。結成35周年を迎えてもメンバー間の仲はよく、勢いは全く衰えていない。
『Shangri-La』

1997年3月21日発売
1. Shangri-La
2. Shangri-joppo
3. Shangri-La(KARAOKE)
この楽曲は、NHK-FMラジオ番組『ミュージックスクエア』のエンディングテーマとして使用され、その後日産自動車「テラノ」のCMソングとしても使用され、大ヒットを記録した。彼らの代表曲の一つとして知られている。アルゼンチンのプロデューサーであるベブ・シルヴェッティの曲『Spring Rain』をサンプリングしていて、そのメロディラインが印象的である。
『ポケット カウボーイ』

1997年12月1日発売
1. ポケット カウボーイ(Single Edit)
2. ポケット カウボーイ(DMX Krew Remix)
3. ポケット カウボーイ(KARAOKE)
4. ポケット カウボーイ(Acappella)
この楽曲は、彼らのクラブ向け路線が色濃く出ている。サウンドは、シンプルな四つ打ちのビートを基調にシンセサウンドが際立つ。エレクトロ、テクノ、ハウスなど、様々な電子音楽の要素が混ざった一曲となっている。
『ガリガリ君』

1998年10月
1. ガリガリ君(Original mix)
2. ガリガリ君(1998 Noverlty mix)
3. ガリガリ君(Poem )
この楽曲は、赤城乳業とのコラボレーションとして制作された非売品の特別シングルである。主に「ガリガリ君」キャンペーンの景品として提供された。サウンドには、石野が推していたクラシックなエレクトロ曲やサンプリング手法が多用されている。
『FLASHBACK DISCO』

1999年7月1日発売
1. FLASHBACK DISCO
2. (Mr.)FLASHBACK DISCO
3. NIJI(RMX for WIRE99 Radio Edit)
この楽曲は、石野が手掛けたディスコ調のエレクトロサウンドが特徴で、当時のクラブシーンへのオマージュを感じさせる。当初10分近いバージョンが制作されたが、そのオリジナル版はカップリングに収録されている。
『Nothing's Gonna Change』

1999年12月1日発売
1. Nothing’s Gonna Change(short)
2. Nothing’s Gonna Change
3. Flashback Disco(KAGAMI remix)
この楽曲は、エレクトロやテクノの要素を基盤に、彼ららしいポップさも兼ね備えている。オリコンチャートでは最高28位を記録したが、瀧は「記録よりも記憶に残る曲」と評し、独特の存在感を持つと評価している。
『Twilight』

2005年4月27日発売
1. Twilight
2. Twilight(DIY Mix)
3. Twilight(Portament Mix)
4. Twilight(KARAOKE)
この楽曲は、電気グルーヴとヒップホップグループ・スチャダラパーのコラボレーションによるシングルである。サウンドは、電気グルーヴの得意とするエレクトロサウンドに、スチャダラパーのリズミカルなラップが組み合わさっている。
『聖☆おじさん』

2005年6月22日発売
1. 聖☆おじさん
2. 聖☆おじさん(YSST RMX 2005)
3. Twilight(Cornelius remix)
この楽曲も、電気グルーヴとヒップホップグループ・スチャダラパーとのコラボレーション作品である。双方のユーモアあふれるスタイルと音楽的遊び心が詰まった一曲で、コミカルでリラックスした雰囲気が特徴である。年齢を重ねた大人たちの楽しみ方や、いわゆる「おじさん文化」に対するユーモラスな視点が表現されている。
『少年ヤング』

2007年12月5日発売
1. 少年ヤング
2. 男一匹エレクト郎(Don’t Stop)
3. 少年ヤング(Movie Mix)
この楽曲は、2007年に公開された映画『グミ・チョコレート・パイン』の主題歌としてリリースしたシングルである。石野が得意とするエレクトロサウンドを基盤に、ダンスビートが巧みに組み合わされていて、作品全体を盛り上げる重要な役割を果たしている。
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目次 - Contents
- 電気グルーヴの概要
- 電気グルーヴの活動経歴
- 結成と初期の活動
- ブレイクしメジャーへ
- 多方面での活動
- ピエール瀧の薬物事件
- 2020年以降の活動
- 電気グルーヴのメンバー
- 現メンバー
- 石野卓球(いしの たっきゅう)
- ピエール瀧(ピエールたき)
- 旧メンバー
- 砂原良徳(すなはら よしのり)
- 高橋嵐(たかはし あらし)
- 若王子耳夫(わかぷりんす みみお)
- CMJK(シーエムジェイケイ)
- 後藤(ごとう)
- 電気グルーヴのディスコグラフィー
- シングル
- 『RHYTHM RED BEAT BLACK(Version 300000000000)』
- 『人生』
- 『MUD EBIS / COSMIC SURFIN'』
- 『SNAKEFINGER』
- 『トランジスタラジオ』
- 『モテたくて…』
- 『N.O.』
- 『ポポ』
- 『カメライフ』
- 『虹』
- 『誰だ!』
- 『Shangri-La』
- 『ポケット カウボーイ』
- 『ガリガリ君』
- 『FLASHBACK DISCO』
- 『Nothing's Gonna Change』
- 『Twilight』
- 『聖☆おじさん』
- 『少年ヤング』
- 『モノノケダンス』
- 『The Words』
- 『Upside Down』
- 『SHAMEFUL』
- 『Missing Beatz』
- 『Fallin’ Down』
- 『MAN HUMAN』
- 『MAN HUMAN / 今夜だけ』
- 配信限定シングル
- 『Set you Free』
- 『HOMEBASE』
- 『電気グルーヴ32周年の歌』
- 『電気グルーヴ34周年の歌』
- 『電気グルーヴ35周年の歌』
- オリジナル・アルバム
- 『662 BPM BY DG』
- 『FLASH PAPA』
- 『UFO』
- 『KARATEKA』
- 『VITAMIN』
- 『DRAGON』
- 『ORANGE』
- 『A』
- 『VOXXX』
- 『J-POP』
- 『YELLOW』
- 『20』
- 『人間と動物』
- 『25』
- 『TROPICAL LOVE』
- 『30』
- ベスト・アルバム
- 『SINGLES and STRIKES』
- 『電気グルーヴのゴールデンヒッツ~Due To Contract』
- 『DENKI GROOVE DECADE 2008~2017』
- ライブ・アルバム
- 『イルボン2000』
- 『クラーケン鷹 2018』
- 『クラーケン鷹』
- その他のアルバム
- 『FLASH PAPA MENTHOL』
- 『DRILL KING ANTHOLOGY』
- 『PARKING』
- 『recycled A』
- 『The Last Supper』
- 『電気グルーヴとかスチャダラパー』
- 『DENKI GROOVE THE MOVIE? -THE MUSIC SELECTION-』
- 『TROPICAL LOVE LIGHTS』
- 電気グルーヴの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 『MUD EBIS』
- 『N.O.』
- 『Shangri-La』
- 『FLASHBACK DISCO』
- 『モノノケダンス』
- 電気グルーヴの名言・発言
- 石野卓球「もう一人瀧がいれば」
- 石野卓球「年をとると、自分に失望しなくなる」
- ピエール瀧「なんかまた無理難題をふっかけられてんな」
- 電気グルーヴの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 学生時代は野球部に所属していたピエール瀧
- 楽器ができないピエール瀧
- 不祥事でも揺るがないピエール瀧と石野卓球の関係