電気グルーヴ(Denki Groove)の徹底解説まとめ

電気グルーヴとは、石野卓球、ピエール瀧からなる日本の音楽バンドである。1989年に結成し、テクノ、エレクトロを中心とした独自の音楽性を持つ。破天荒なパフォーマンスも特徴だ。日本のエレクトロニック音楽の先駆者としての地位を確立し、常に進化し続ける姿勢で多くのファンを魅了している。音楽だけでなく、メンバー個人の活動も行っていて、石野卓球はDJやプロデューサーとして世界的に活躍し、ピエール瀧は俳優やタレントとしても幅広く活動中である。結成35周年を迎えてもメンバー間の仲はよく、勢いは全く衰えていない。

1998年3月1日発売
1. WICKED JUMPER(THOMAS SCHUMACHER Remix)
2. VOLCANIC DRUMBEATS(THE PULSINGER/TUNAKAN SHOWOFF)
3. POCKET COWBOY(DMX Krew Remix)
4. NEVER(DUMMY RUN Remix)
5. PARACHUTE(LONDON FUNK ALLSTARS Rimix)
6. GARIGARI KUN(MIJK VAN DIJK Remix)
7. CATY SUMMER(QUADRA Remix)
8. ASUNARO SUNSHINE(DJ MISJAH Remix)
9. SHANGRI-LA(JIMI TENOR Remix)
10. SMOKY BUBBLES(DOCTOR ROCKIT'S BUBBLE TROUBLE Remix)
11. LOOP ZOMBIES(Remix 4 Ya)
この作品は、1997年にリリースされたアルバム『A』の楽曲をリミックスし、新たな解釈で再構築したアルバムである。国内外の著名なリミキサーたちが参加していて、元の楽曲に新たなアプローチを加え、それぞれの個性が強く反映された多様なサウンドアプローチが特徴だ。元々の楽曲が持っていたテンポやメロディを活かしつつも、より高揚感のあるダンスミュージックに生まれ変わっている。
『The Last Supper』

2001年7月25日発売
1. ドリルキング社歌2001
2. 元祖・カ医師
3. カフェ・ド・鬼
4. ガリガリ君(Cornelius remix)
5. B.B.E.
6. エジソン電(DJ tasaka’s teyuka akogare mix edet)
7. 21世紀もモテたくて…
8. 愛のクライネメロディー(overrocket 8201 mix)
9. スコーピオン2001(tribute vocal mix edet)
10. N.O.(Nord Ost)
11. ノイ ノイ ノイ
このアルバムをリリース後、彼らは一時的な活動休止を発表した。このアルバムには、当時の彼らのエレクトロ・サウンドの集大成が詰まっている。活動休止前のラストアルバムということで、ファンの間でも特に注目を集めた。
『電気グルーヴとかスチャダラパー』

2005年6月29日発売
1. 聖☆おじさん
2. ナンバーズ
3. Twilight
4. ANI VS 瀧
5. 瀧 VS ANI
6. 英数/かな
7. 機材屋ロックンロール
8. 目ゲキ者!!!!
9. ミッドナイトコネクション
10. Love Love Session
11. B.A.P.
12. 羊たちのエレジー
13. マシーン少女タムタム~おわりの唄
このアルバムは、電気グルーヴとヒップホップグループ・スチャダラパーによるコラボレーションアルバムである。テクノとヒップホップという異なる音楽ジャンルを組み合わせて、ユニークなサウンドと自由奔放な歌詞が特徴だ。様々なテーマに対してふざけながらも鋭く打ち込むスタイルが、彼らの個性を強く反映している。
『DENKI GROOVE THE MOVIE? -THE MUSIC SELECTION-』

2015年12月23日発売
1. 25 Raw Beats(Movie Edit)
2. Hello Mr.Monkey Magic Orchestra(Live@Fuji Rock Festival ’14)
3. 電気ビリビリ
4. Mud Ebis(Chimimix)
5. 新幹線(Movie Edit)
6. 虹(Live@Mayday Mix)
7. ママケーキ
8. Shangri-La
9. Volcanic Drumbeats(Live@Yakyu Disco 1997.8.16 Akasaka BLITZ)
10. Flashback Disco(Live @Fuji Rock Festival ‘14)
11. 弾けないギターを弾くんだぜ
12. Twilight
13. 少年ヤング
14. Shameful
15. N.O. 2016
このアルバムは、2015年に公開された電気グルーヴのドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE?』の中で使われた楽曲を集めている、サウンドトラックのような内容だ。彼らの代表曲や人気曲が収録されており、デビュー当初から2015年までの音楽活動の集大成が詰まっている。
『TROPICAL LOVE LIGHTS』

2017年7月26日発売
1. 人間大統領(INSTRUMENTAL)
2. 東京チンギスハーン(INSTRUMENTAL)
3. 顔変わっちゃってる。(Donkey Town Mix/INSTRUMENTAL)
4. プエルトリコのひとりっ子(INSTRUMENTAL)
5. 柿の木坂(INSTRUMENTAL)
6. Fallin’ Down(INSTRUMENTAL)
7. ユーフォリック(Acid Abduction Mix)
8. トロピカル・ラヴ(INSTRUMENTAL)
9. ヴィーナスの丘(INSTRUMENTAL)
10. いつもそばにいるよ(INSTRUMENTAL)
このアルバムは、約4ヶ月前にリリースされた『TROPICAL LOVE』のインストゥルメンタルバージョンを収録した作品である。『TROPICAL LOVE』に込められた南国的なテーマや浮遊感は残しつつ、さらにサウンドが強化され全く新しい雰囲気に生まれ変わっている。
電気グルーヴの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
『MUD EBIS』
この楽曲は、砂原良徳がまだ電気グルーヴのメンバーだった頃の作品だ。PVでは、石野と瀧と砂原が合唱団のメンバーに囲まれながら一緒に歌うシーンが盛り上がっている。合唱団の規律ある真面目な歌唱と、電気グルーヴの3人によるユニークな表情やパフォーマンスの対比がシュールな雰囲気である。
『N.O.』
この楽曲も、彼らが石野、瀧、砂原で活動している頃の作品だ。このPVは、背景も衣装もすべて白で統一され、この真っ白な空間の中で、メンバーのパフォーマンスが際立ち、シンプルながらも強いインパクトを与えている。
『Shangri-La』
この楽曲をリリースした頃も、石野、瀧、砂原の3人で活動していた。このPVの設定は、「Shabgri-La(理想郷)」が風俗店と対比され、どこか風刺的な意味合いが見て取れる。メンバーそれぞれがユニークな表情で歌うシーンは、見る人に非現実感を感じさせる。このPVが気に入ったとんねるずが当時、パロディを制作した。
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目次 - Contents
- 電気グルーヴの概要
- 電気グルーヴの活動経歴
- 結成と初期の活動
- ブレイクしメジャーへ
- 多方面での活動
- ピエール瀧の薬物事件
- 2020年以降の活動
- 電気グルーヴのメンバー
- 現メンバー
- 石野卓球(いしの たっきゅう)
- ピエール瀧(ピエールたき)
- 旧メンバー
- 砂原良徳(すなはら よしのり)
- 高橋嵐(たかはし あらし)
- 若王子耳夫(わかぷりんす みみお)
- CMJK(シーエムジェイケイ)
- 後藤(ごとう)
- 電気グルーヴのディスコグラフィー
- シングル
- 『RHYTHM RED BEAT BLACK(Version 300000000000)』
- 『人生』
- 『MUD EBIS / COSMIC SURFIN'』
- 『SNAKEFINGER』
- 『トランジスタラジオ』
- 『モテたくて…』
- 『N.O.』
- 『ポポ』
- 『カメライフ』
- 『虹』
- 『誰だ!』
- 『Shangri-La』
- 『ポケット カウボーイ』
- 『ガリガリ君』
- 『FLASHBACK DISCO』
- 『Nothing's Gonna Change』
- 『Twilight』
- 『聖☆おじさん』
- 『少年ヤング』
- 『モノノケダンス』
- 『The Words』
- 『Upside Down』
- 『SHAMEFUL』
- 『Missing Beatz』
- 『Fallin’ Down』
- 『MAN HUMAN』
- 『MAN HUMAN / 今夜だけ』
- 配信限定シングル
- 『Set you Free』
- 『HOMEBASE』
- 『電気グルーヴ32周年の歌』
- 『電気グルーヴ34周年の歌』
- 『電気グルーヴ35周年の歌』
- オリジナル・アルバム
- 『662 BPM BY DG』
- 『FLASH PAPA』
- 『UFO』
- 『KARATEKA』
- 『VITAMIN』
- 『DRAGON』
- 『ORANGE』
- 『A』
- 『VOXXX』
- 『J-POP』
- 『YELLOW』
- 『20』
- 『人間と動物』
- 『25』
- 『TROPICAL LOVE』
- 『30』
- ベスト・アルバム
- 『SINGLES and STRIKES』
- 『電気グルーヴのゴールデンヒッツ~Due To Contract』
- 『DENKI GROOVE DECADE 2008~2017』
- ライブ・アルバム
- 『イルボン2000』
- 『クラーケン鷹 2018』
- 『クラーケン鷹』
- その他のアルバム
- 『FLASH PAPA MENTHOL』
- 『DRILL KING ANTHOLOGY』
- 『PARKING』
- 『recycled A』
- 『The Last Supper』
- 『電気グルーヴとかスチャダラパー』
- 『DENKI GROOVE THE MOVIE? -THE MUSIC SELECTION-』
- 『TROPICAL LOVE LIGHTS』
- 電気グルーヴの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 『MUD EBIS』
- 『N.O.』
- 『Shangri-La』
- 『FLASHBACK DISCO』
- 『モノノケダンス』
- 電気グルーヴの名言・発言
- 石野卓球「もう一人瀧がいれば」
- 石野卓球「年をとると、自分に失望しなくなる」
- ピエール瀧「なんかまた無理難題をふっかけられてんな」
- 電気グルーヴの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 学生時代は野球部に所属していたピエール瀧
- 楽器ができないピエール瀧
- 不祥事でも揺るがないピエール瀧と石野卓球の関係