電気グルーヴ(Denki Groove)の徹底解説まとめ

電気グルーヴとは、石野卓球、ピエール瀧からなる日本の音楽バンドである。1989年に結成し、テクノ、エレクトロを中心とした独自の音楽性を持つ。破天荒なパフォーマンスも特徴だ。日本のエレクトロニック音楽の先駆者としての地位を確立し、常に進化し続ける姿勢で多くのファンを魅了している。音楽だけでなく、メンバー個人の活動も行っていて、石野卓球はDJやプロデューサーとして世界的に活躍し、ピエール瀧は俳優やタレントとしても幅広く活動中である。結成35周年を迎えてもメンバー間の仲はよく、勢いは全く衰えていない。

『FLASHBACK DISCO』

この楽曲は、砂原が脱退して2人体制になった後の初作品だ。石野と瀧に見立てた着ぐるみが2体登場するが、これは彼らではなく演じているのは別の人間である。リズミカルな音楽に合わせてダンスをしていて、背景やエフェクトも派手で、ディスコの雰囲気を醸し出している。

『モノノケダンス』

このPVは、手書き風のアニメーションスタイルやユーモラスなストーリーが特徴で、ただのPVではなく、視覚と音楽の両方で楽しめる作品だ。水木しげるのアニメの様なカラフルでおどろおどろしいキャラクターたちと人間の冒険のストーリーが描かれている。

電気グルーヴの名言・発言

石野卓球「もう一人瀧がいれば」

電気グルーヴは2人体制だが、プロデュースから楽曲制作までのほとんどを石野が担当している。電気グルーヴの前身のバンド「人生」にも、電気グルーヴ初期の頃にもメンバーが多かったが、それぞれの担当のパートを制作しなければならないのが煩わしかったと石野は語る。二人の共同体として音を「奏でる」表現をしたい石野の困った時の理想として、他の楽器のパートではなくて「瀧がもう一人いればな…」となるという。そのくらい強い信頼関係で結ばれている石野と瀧なのだ。

石野卓球「年をとると、自分に失望しなくなる」

若い頃は人と違う事が怖く、自分は真っ当な人間だと思い込もうとしていた石野。自分にはもっともっと可能性があると思っていたが、20歳を超えて自分は普通じゃないと自覚し始める。年をとるにつれて、自分に失望しなくなり、今は自分が狂っている自覚があるという。今の仕事は変わっている事が利点になると語っている。

ピエール瀧「なんかまた無理難題をふっかけられてんな」

瀧は電気グルーヴに軸足を置きながら、俳優業やタレントなどとして多方面に活躍している。電気グルーヴの活動は楽曲もライブも自分たちの作品。お芝居はプロデューサーの作品のお手伝いという認識で活動している。俳優業は、「なんかまた無理難題をふっかけられてんな」という事をやっている。「死んでみろ」と言われたりするが、もちろん死んだことがないので、毎回「こうかなー」と想像してやる所に遊びの部分がある。そこが俳優業の面白さだという。

電気グルーヴの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

学生時代は野球部に所属していたピエール瀧

瀧は、高校時代まで野球部に所属していて、5番・ファーストのポジションで日々活動に打ち込んでいた。高校時代に、友人を介して知り合った石野の家には、毎日部活動の後に訪問していた。高校3年の1985年に阪神タイガースの入団テストを受けた事もあった。プライベートでは、草野球チーム「ピエール学園」を主宰する程の野球好きである。

楽器ができないピエール瀧

瀧は楽器ができないため、担当は「瀧」であり、「石野卓球(Vo)」のように担当を表す表記では「ピエール瀧(T)」だと石野は話していた。テレビやライブでは演奏と称し、綿菓子を作る、手作りピザを回す、ろくろを回す、ポップコーンを調理する、生きた鶏を会場に放して捕まえるなどの行為をしてきた。実際には、作詞を手掛け、サンプラーを使って楽曲制作をする実績もある。

不祥事でも揺るがないピエール瀧と石野卓球の関係

2019年、瀧がコカイン使用容疑で逮捕された。石野は「びっくりはしたが、それで何かが変わることはなかった」と振り返っている。X(旧:Twitter)で石野が「これからどうしよう」とつぶやくと、ファンの一人が「チャゲさんと組めばいいじゃないですか」とリプライ。そのやりとりの後に石野はそのファンをブロックしたという話が、電気グルーヴのラジオで明かされている。

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@paprika05236

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