盾の勇者の成り上がり（ラノベ・漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ (6/18)

盾の勇者の成り上がり（ラノベ・漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ

2024.09.09

『盾の勇者の成り上がり』とは、アネコユサギによるライトノベルおよびそれを基にした漫画、アニメ作品。異世界に召喚された大学生・岩谷尚文が「盾の勇者」として数々の試練に立ち向かい、仲間と共に成長する物語だ。原作は「小説家になろう」で連載後、書籍化された。漫画版は『月刊コミックフラッパー』で連載され、ビジュアル面での評価も高い。アニメは2019年に第1期が放送され、迫力ある映像で多くのファンを魅了した。

尚文の村

元天命で、ラフタリアの従兄弟。通称「ルフト」。マキナたちに傀儡として利用され、クテンロウの腐敗を招いた。魔物が好きで、魔物退治を罰する法を作り、封印されていた危険な魔物の封印を解いてしまった。利発な性格で、尚文に自分が国民を苦しめたことを告げられ、強い責任を感じる。表向きは処刑されたことにして国から追放され、償いと見聞を広めるためにシルディナと共にルロロナ村で暮らす。尚文からはラフタリアの保険として育てたいと思われていたが、タクトによって尚文たちが傷つく状況を見て強くなりたいと思うようになり、メルティやクズから教育を受けながらLv上げにも積極的になる。魔物の中ではフィロリアルが一番好きだったが、トラウマを持つようになる。尚文のフィーロを気に入り、ラフちゃんとラフ種と語り合う友達となる。光と闇の魔法適性を持ち、幻覚の魔法を使うことができる。ラフちゃんによるクラスアップと施され、獣人のような姿に変身できる。オルトクレイから戦術を教わり、策士としての一面を見せる。

村の魔物

ガエリオン

村に寄贈された卵から孵ったオスのドラゴンで、ウィル種。ウィンディアから父親と同じ名前を名付けられた。尚文や育ての親であるウィンディアに懐いており、尚文に構ってもらうためにいたずらをすることもある。尚文の飛行移動手段となっており、地上の移動手段であるフィロリアルのフィーロとは仲が悪い。尚文が所持していた腐竜（親ガエリオン）と魔竜の核石を取り込んだことで暴走し、魔竜に意識を乗っ取られたが、自力で脱出。その後は、大きな姿と小さな姿に切り替える能力を持つ。

親ガエリオン

CV：大友龍三郎

核石の欠片を持つ「竜帝」の一体で、自ら「最弱の竜帝」と称する。ウィンディアとガエリオン（メス）の親である。平和な土地に隠れ住んでいたが、錬に巣を発見されて退治された。亡骸は処理されず放置され、死後も竜帝の欠片に魂が残り、怨念と腐敗によってドラゴンゾンビとして復活し、周囲に瘴気をまき散らして被害をもたらした。最終的に尚文に退治・浄化され、完全に死亡した。当初は尚文に欠片に魂が残っていることに気付かれず、核石を食ったフィーロの体内に存在していたが、子ガエリオンが欠片を取り込んで同化し、二重人格となった。ウィンディアの自立を促すため、尚文にのみ親の意識があることを明かし、錬に倒されたことを根に持っている。尚文がカースシリーズを発動させた際に錬が近くにいると暴走を引き起こす原因となった。尚文に龍脈法を授け、タクトの仲間の竜帝の欠片を取り込むことで世界一の竜帝に登りつめ、限界突破の方法を授けた。

ガエリオン（メス）

CV：石原夏織

『槍の勇者のやり直し』に登場するメスのドラゴン。ガエリオン（親）の住む洞窟にいたウィンディアの義理の妹で、十分な量の竜帝の欠片を継承するかLvを上げると人語を操るようになる。口癖は「なのー」。メルロマルク編（6周目）で横暴な冒険者に殺されそうになった際に尚文たちに助けられ、ウィンディアと共に仲間となる。メスのため、尚文に対する好意がストレートであり、ドラゴン嫌いのフィロリアル組や元康とは仲が悪く、特にサクラとは尚文を巡る関係から度々対立する。尚文に対してはループ前のヤサグレた方も、ループ後の優しい方も気に入っており、前者を「ワイルドなおふみ」、後者を「マイルドなおふみ」と呼び分ける。あるループから槍の聖武器に自身の記憶を転写し、ループ先の自分自身やドラゴンに記憶を上書きする能力を得る。さらに元康がフィロリアルや仲間をレベリングする際に得る経験値や槍の力が自身に流入するように細工しており、「ラストドラゴン」に変化できる。副産物として元康の「フィロリアルに対する執着」も取り込み、律していないとフィロリアルに対して意図しないスキンシップを取り、互いにダメージを受けることがある。

ヒヨちゃん

CV：石原夏織

薄紫色のフィロリアルで、フィーロの眷属第一号。尚文は「配下一号」と呼んでいたが、村の奴隷たちが付けた「ヒヨちゃん」が自然と定着した。当初は尚文の希望でフィーロによってクイーン化させないようにしていたが、元康が村に居ついてからはクイーン化しており、元康が連れてきたクー、マリン、みどり以外のフィロリアルの纏め役となっている。しゃべっている姿は尚文が見たことがない。元康によると、人間体は大人の女性の姿であり、しゃべったり人化した姿を見せたりしないのは尚文に気に入られるためである。村が過去の世界に転移した際には、村にいなかったフィーロの代役として尚文の足として共に戦ったり、行商の馬車を引いたりしている。

フィロリアル

クー、マリン、みどり、ぶらっくさんだー

愛の狩人になった元康が育てたフィロリアルたち。

槍の勇者のやり直し

クロ

CV：松岡禎丞

最初のループ（2周目）で、元康が魔物商から購入し孵化させた黒色のフィロリアル・キング。男の娘であり、元康のことを「もと」、尚文を「なお」と呼ぶ。重度の厨二病を持つ。錬やキールと仲良くなるが、知り合う時期によっては錬から黒歴史扱いされることがある。

ユキ

CV：和氣あず未

シルトヴェルト編（5周目）で元康が孵化させた白色のフィロリアル・クイーン。元康のことを「元康様」、尚文を「ナオフミ様」と呼ぶ。リーダー的存在であり、サクラ、コウだけでなく、元康が購入した卵から生まれたフィロリアルたちの指揮も執る。元来は能天気で自分のやりたいことしかやらないが、作中に登場したフィトリアの後継候補の中では最も有望で、利益と不利益を判断して行動する能力を持つ。血統が良く、上品な言い回しや会話をする。プライドが高く、元康にとっての1番になることを望んでいるが、元康は「フィロリアル様は等しく愛でるもの」と認識しており、望みが伝わっていない。

サクラ

CV：日高里菜

シルトヴェルト編（5周目）で元康が孵化させた桃色のフィロリアル・クイーン。元康のことを「モトヤス」、尚文を「ナオフミ」と呼ぶ。おっとりした性格で尚文に懐いており、主に尚文の護衛を担当する。メルロマルク編（6回目）では尚文が主人になっている。人型になると花飾りのような癖毛があり、元康が主人だった場合は目の色がピンク、尚文が主人になった場合は青くなる。シルトヴェルト編では幼い姿だが、メルロマルク編では17歳くらいの大人の姿に変化している。元々はそれほど良い血統ではなかったが、ユキの卵購入時に元康の要望でサービスとして譲られた。

コウ

CV：大空直美

シルトヴェルト編（5周目）で元康が孵化させた黄色のフィロリアル・キング。元康のことを「キタムラ」、尚文を「イワタニ」と呼ぶ。好奇心と食欲が旺盛で、獣人化したキールやイミア、樹ですら食べようとする。リファナやラフタリア、エルメロとは仲が良い。仲間を食べ物扱いする態度は尚文の厳しいお仕置きによって改められ、以降は尚文に苦手意識を持つ。元々はそれほど良い血統ではなかったが、ユキの卵購入時に元康の要望でサービスとして譲られた。

ルナ

メルロマルク編（6周目）で元康が孵化させた紺色のフィロリアル・クイーン。クール系な性格で口数が少ない。かわいい物好きで、獣人化したキールやイミアを好んでいる。人化時の髪の色が銀と異なる。