盾の勇者の成り上がり(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『盾の勇者の成り上がり』とは、アネコユサギによるライトノベルおよびそれを基にした漫画、アニメ作品。異世界に召喚された大学生・岩谷尚文が「盾の勇者」として数々の試練に立ち向かい、仲間と共に成長する物語だ。原作は「小説家になろう」で連載後、書籍化された。漫画版は『月刊コミックフラッパー』で連載され、ビジュアル面での評価も高い。アニメは2019年に第1期が放送され、迫力ある映像で多くのファンを魅了した。

通常魔法

一般的に使用される魔法で、使用者の魔力の消費と詠唱によって発動する。ランクは「ファスト」「ツヴァイト」「ドライファ」「リベレイション」の4つに分かれている。習得方法には2つの方法がある。魔法書での習得は魔力を感じることで魔法文字を覚える必要があり難しいが、多くの魔法を覚えられるようになり、威力を調整できる。水晶玉での習得は簡単だが、高価で水晶玉1つで魔法1つしか覚えられず、威力が低く増減が難しい。

合唱魔法

術者同士が協力して唱えることで発動する魔法。最低でも2人以上の数名が必要で、1人で発動する通常魔法よりも強力。複雑で、術者同士の息が合っていないと発動できない。

儀式魔法

合唱魔法の上位に位置する魔法。数10名、数100名で唱える強力な魔法で、戦争の際に使用されることが多い。詠唱された範囲では転移スキルが使用できない。

魔術

絆たちの異世界での魔法で、尚文たちの異世界での通常魔法に相当する。

異世界に存在する概念で、生命が発するエネルギー。修行をすることで見えるようになり、コントロール可能になる。気を扱うことで自身を強化したりスタミナを回復したりすることができ、物作りにも利用できる。優れた武芸者や技術者の中には、気を見えないが無意識に扱っている者もいる。気を扱う戦闘術として変幻無双流があり、絆の異世界には自在珠玉流という気に似た技術を操る戦闘術も存在する。

人種

亜人

尚文の異世界に存在する人種で、人間に似た外見を持つが、主に動物の部位を持つ。様々な動物の種族が存在し、それぞれに名称がある。幼少期からレベルを上げると肉体が急成長し、魔成長のために飢餓状態になり、通常の数倍の食事を必要とし成長痛を伴う。レベルが下がると実年齢相応の姿に戻る。魔物と同じ特徴を持つため、魔物と同一視されることがある。亜人の中には獣人の姿に変身する種族があり、変身することで能力が向上する。

獣人

尚文の異世界の亜人種で、亜人よりもさらに獣度合いが強い人種。それ以外は亜人と似た特性を持つ。人間や別種の亜人/獣人との結婚が可能で、基本的には父方の種族が生まれるが、何代か前の血が発現し、別種族の特徴を持つ子供が生まれることもある。また、未来の亜人/獣人には、シャチ姉妹のサカマタ種以外のほとんどの種族に強化改造の形跡があることが確認されている。

スピリット(魂人)

絆の異世界に存在する亜人種で、幽霊や精神体に近い存在。体は半透明で、生命力 (HP)、魔力、眷属器の勇者は魂力 (SP) で強さが変動する。魔法やスキルの使用で生命力が減少し、エネルギーに依存するため、Lvは存在しない。エネルギーが高く、防御力が普通の人間よりも高いが、エネルギーを吸い取るソウルイーター系の武器や能力に弱く、回復魔法の恩恵を受けにくい。魂癒水を使うことで劇的に回復し、さらに強くなるが、絆の異世界には魂癒水が存在しないため、その存在を知った際は驚いた。霊体に近いため、シルディナの神託で宿らせることができるが、ソウルイーターと同じ気配を感じるため、本能的に苦手意識を持つ。神託を行うとエネルギー消費による負担がかかるが、半透明でなくなり、普通の人間のようになり、感覚共有や物の残留する意思を読み取れるようになる。また、神託する者と憑依したスピリットのLvが合わさり、力が強くなる。

ジュエル(晶人)

絆の異世界に存在する亜人種で、体に宝石が付いている。宝石の声を聴く能力を持ち、宝石から力を借りる宝石魔法を得意とする。宝石魔法を使用すると髪の色が変化する。

フィロリアル

尚文の異世界に生息する羽毛に包まれたダチョウのような姿の鳥型魔物。走ることと車を牽くことを好み、野生種でも荷車を所有している個体がいる。過度な装飾を好まず、重い車を好む。異世界ではレース用、運搬用、食用などで広く飼育され、専門の牧場も存在する。雑食で食欲旺盛、光り物を好む。グリフォンやドラゴンなどの騎乗可能生物と仲が悪い。空を飛ぶ種族は、グリフィンを元に改造された化け物によって絶滅した。勇者に育てられた個体はキングやクイーンと呼ばれる大きな上位種に進化し、言葉を話すようになる。フィロリアル形態から羽の生えた人型に変身でき、見た目は10歳程度から17歳〜18歳程度に変わることが多い。後者の場合は性格が落ち着き、他のフィロリアルを指揮する能力に優れることがある。フィトリアのような巨体になるには数百年かかる。基本的に好奇心旺盛で、洞察力に優れ、嘘に敏感。風魔法をよく覚える傾向があり、強力な蹴りを主体にした肉弾戦が得意。絆の異世界に来た際は「ハミングフェーリー」という魔物になる。

ラフ種

尚文の異世界に誕生した新種の魔物。尚文の村で育成された魔物に、ラフちゃんが特殊なクラスアップを施すことで誕生する。見た目はラフちゃんそっくりで、元の魔物とラフちゃんが合わさった姿に変化することができる。鳴き声は「ラフー」、「タリ-」、「リアー」とラフタリアの名前に因んでいる。魔物たちは尚文に可愛がられているラフちゃんを羨ましく思っており、この姿になることを望んでいた。尚文とラフちゃんの手によってやや強引に大量に生まれたため、ラフタリアは頭を悩ませることとなった。性格は元々尚文に懐いていたため、彼に従順で大人しく、そのため尚文やルフトに気に入られている。能力はラフタリアとラフちゃんと同じく幻覚魔法を使い、元の魔物の特性も受け継いでいる。異種変異のクラスアップによる後遺症もあったが、ラトによって軽減されている。

ドラゴン

tanakamayumi4
tanakamayumi4
@tanakamayumi4

目次 - Contents