盾の勇者の成り上がり(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『盾の勇者の成り上がり』とは、アネコユサギによるライトノベルおよびそれを基にした漫画、アニメ作品。異世界に召喚された大学生・岩谷尚文が「盾の勇者」として数々の試練に立ち向かい、仲間と共に成長する物語だ。原作は「小説家になろう」で連載後、書籍化された。漫画版は『月刊コミックフラッパー』で連載され、ビジュアル面での評価も高い。アニメは2019年に第1期が放送され、迫力ある映像で多くのファンを魅了した。
クテンロウの腐敗を招いた元凶。元々はシルトヴェルトから来た宣教師であり、ラフタリアの祖父にあたる先々代の天命に気に入られ、国の実権を握り始めた。天命一族の暗殺などの悪行を行い、ルフトを傀儡として利用していた。マインに似た性格の毒婦であり、尚文からは他人とは思えないと評された。革命によって追い詰められ、逃げようとするもシルディナの体を乗っ取った過去の天命によって殺される。その後、悪霊となりシルディナの体を乗っ取ろうとするも、勇者たちのソウルイーター素材の武器による攻撃と過去の天命の攻撃によって消滅する。
フォーブレイ
アルサホルン=フォーブレイの王
クズの13歳ほど年上の兄。かなり醜悪な外見の持ち主で、メルティからは「うごめく肉塊」「豚の化け物」、女王からは「肥え太った豚」と内心思われている。女を快楽のために拷問するのが大好きで、フォーブレイの王に嫁ぐことが女貴族の処刑方法になっている。元々マインをこれ以上目に余ることを仕出かしたら嫁がせるつもりだったらしく、一万人目の玩具として歓迎しようとしていた。タクトによって殺される。
タクト一派
タクト=アルサホルン=フォブレイ
CV:八代 拓
七星勇者、鞭の勇者。フォーブレイの末席の王子で、多くの分野で実績を持つ天才。実際には転生者で、鞭の七星武器に選ばれたわけではなく、眷属器の精霊を不正な力で無理矢理従わせている。他の勇者を殺害し、鞭以外に槌、ツメ、斧、投擲具の計5つの眷属器を所有する。能力を拡張することで複数の武器を操ることができる。美少女、美女を多く侍らせており、その数と勢力は他の波の尖兵と比較してかなり大きい。フォーブレイの学校の旧友マルティに唆され、鳳凰と戦っていた尚文たち連合軍に横槍を入れ全滅させようとした。後にフォーブレイの王を弑逆し、尚文たちを襲撃して盾の聖武器を奪い、全世界に宣戦布告して世界征服に乗り出す。高レベル者による飛行機や飛行船の空爆でメルロマルクに進軍するが、オルトクレイの策略によって撃墜される。砦での戦いでは、尚文の権利剥奪によって奪った武器が全て解き放たれ、全く歯が立たず一方的に敗北する。敗北後、偽勇者の烙印を押され、拷問を受けて秘密を話そうとするも口封じのために頭が破裂して死亡し、魂も消される。『槍の勇者のやり直し』シルトヴェルト編では、尚文たちを飛行船の中に誘き寄せ、本編と同じように騙し討ちを謀るが、元康にあっさり返り討ちにされて殺される。
エリー
タクトの幼馴染で、メイド服を着て銃を武器としている。砦での戦いでは、セインと戦うも、尚文のタクトに放ったスキルに巻き込まれて消滅する。『槍の勇者のやり直し』では、元康の攻撃からタクトを庇うが、虚しくタクトと共に消し炭になって死亡する。
トゥリナ
九尾の狐の魔物で、年寄り臭い喋り方をするが幼い外見を持つ。いわゆるロリババアであり、ラフタリアとは対極的な設定となっている。権力者に取り入り、悪事を働いていたが、過去の天命によって封印されていた。過去の天命とその子孫であるラフタリアに対して「ラクーンのブス」と罵っている。龍脈法や特殊能力を使った幻覚魔法や火の魔法を使用する。14巻では細身の剣を使用し、16巻ではツメを使って攻撃していた。シルトヴェルト編では、爪の勇者ルハバートに化けて尚文たちを欺こうとするが、ラフタリアとラフちゃんに見破られ、交戦の末撤退する。その後、フォーブレイでタクトの仲間として尚文たちに襲い掛かり、砦での戦いでは幻覚魔法で援護しようとするもラフちゃんに無効化される。復讐のために過去の天命に襲い掛かるが、過去の天命とラフちゃんの連携攻撃によって倒される。『槍の勇者のやり直し』シルトヴェルト編(5周目)では、ツメの勇者に化けてシルトヴェルト城に現れるが、ビーストスピアによって一撃で倒される。
ネリシェン
アオタツ種の族長でシルドフリーデンの代表。種族の宿敵であるハクコ種のフォウルを敵視しているが、人間との混血であることを蔑んだ発言をしたため、逆に「自国の成り立ちも知らん者が代表を名乗っているとは片腹痛い」と一笑に付された。風と水の魔法を使い、大きな東方の龍に変身する。砦での戦いではフォウルと戦い、最期は頭を吹き飛ばされて死亡する。『槍の勇者のやり直し』シルトヴェルト編では、タクトが元康に殺された際に隙を見計らって逃走し、シルドフリーデンへ逃亡。その後、シルドフリーデンにて「タクトとツメの勇者は盾の勇者と槍の勇者達の罠に掛かり、殺された」と国民の前で宣言し、シルトヴェルトに宣戦布告を行う。結果として、シルトヴェルト国内各地でタクト一味の残党によるテロやゲリラ戦が勃発する。
シャテ
ノイド種とクシャ種の混血の亜人/獣人。人魚のような姿とサメっぽい獣人の姿を持つ。ルカ種に対して恨みを持ち、サディナをルカ種と勘違いして敵視する。銛を武器として扱う。砦での戦いではサディナと戦う。シルディナ諸共倒すと発言するも、シャチの姿に獣化したサディナに一方的にやられ、雷の魔法で感電死する。
レールディア
竜帝で、多くの竜帝の欠片を所持している。Lv100越えのクラスアップができる儀式の記憶が入った欠片を持ち、タクトたちのLv100超えを可能にした。人間態はトカゲのような尻尾を持つ女の姿。本来の姿は親ガエリオンよりもさらに大きなドラゴンで、守護獣と似た気配を放ち、尚文から「一番強そう」と言われている。砦での戦いでは、錬とガエリオンと戦う。ガエリオンの欠片を奪おうとするも敗北し、欠片を渡すことを拒絶したためガエリオンに止めを刺され、欠片を奪われる。『槍の勇者のやり直し』シルトヴェルト編(5週目)では、タクトの死に自暴自棄になり本来の姿を露わにして無差別攻撃を行うも、元康に一撃で殺される。
アシェル
人間の姿になれるグリフィンで、フィロリアルを敵視しており、女王種であるフィーロを倒そうとする。砦での戦いでは、フィーロとシルディナと戦う。シルディナが風の魔法でフィーロを飛ばしていることに気付かず、絶滅した空飛ぶフィロリアルと勘違いする。フィーロに追い詰められ、最期はシルディナの風の檻によって細切れにされる。『槍の勇者のやり直し』シルトヴェルト編(5周目)では、フィロリアルのレベル上げをしていた元康の前に彼女の父親のグリフィンが現れるが瞬殺され、ドロップ品と素材として利用される(肉は尚文に料理されステーキや燻製になった)。タクトが元康に殺された際には、仇を取ろうとするが、父親同様に一撃で殺される。
四霊
霊亀(れいき)
守護獣の一体で、山のように大きな亀の魔物。中華風の国の下に封印されていたが、キョウによって封印を解かれ、操られている。攻撃手段として、巨体を活かした蹴りや踏みつけといった物理攻撃、重力の魔法を用い、さらに口からドレイン効果のある強力な電撃を放ち相手のSPを奪い、電撃を連発することができる。使い魔には亀の甲羅が付いており、死体や襲った人に卵を植え付けて苗床にして数を増やしている。錬たちのゲーム知識では討伐推定Lv60とされていたが、実際にはLv80程度の錬たちでは相手にもならなかった。また、キョウによって操られたことで「暴君霊亀」と呼ばれる甲羅に棘がついたより強力な姿となり、棘をミサイルのように発射する広範囲の爆撃攻撃など通常の霊亀にない攻撃ができるようになる。頭と心臓を同時に潰さない限り何度でも再生する。体内へ侵入するための霊亀洞と呼ばれる洞窟があり、かなり複雑な構造になっている上に壁や床に擬態した使い魔によって探索が困難になっている。心臓は2つに分かれた色の心臓の両方に目を持っており、侵入者を熱線や魔力を奪う白い塊などで攻撃してくる。キョウによって操られていた際はこの手段でも倒せなくなっており、さらに奥にある霊亀のコアを破壊しなければならない。
オスト=ホウライ
CV:花澤 香菜
霊亀国の王の側室であり摂政を務める美女。尚文に霊亀討伐を要請する。霊亀の使い魔であり、本来は封印されている国に取り入り、結界のエネルギーを集めるために働きつつ、最終的には勇者に討たれる際に封印の解き方を教える存在であったが、キョウによって霊亀を乗っ取られ、守護獣としての役割が果たせなくなったため、尚文たちに討伐を依頼してきた。国に取り入っていた際は嫌な女を演じていたが、本来は健気で献身的な性格。自らが傷ついても尚文たちに助力し、自分の弱さを嘆いていたリーシアを励ますなどしており、尚文からも信頼を得ていた。土と援護の魔法と龍脈法を使うことができ、尚文に使い方を教え、加護を与えた。そしていずれ覚えてもらうために、自分の力を貸した状態でリベレイションの魔法を唱えさせた。実際は霊亀そのもので、人の形として具現化した者。霊亀の討伐は自分の死を意味するにもかかわらず、世界や全ての命を守るために人々に憎まれながら死ぬ運命を受け入れている。願いを聞いた尚文によって霊亀のコアを破壊され、本来は誰にも感謝されることなく憎まれながら死ぬはずだったが、尚文たちに仲間としてその死を悲しんでくれたことに満足して、尚文たちに看取られながら消滅した。その後、タクトによって重傷を負わされ意識を失い、盾の精神世界に来た尚文の前に盾の精霊としてアトラと共に現れ、助言を与え見送る。
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目次 - Contents
- 『盾の勇者の成り上がり』の概要
- 『盾の勇者の成り上がり』のあらすじ・ストーリー
- 異世界への召喚と「盾の勇者」
- 裏切りと孤立
- 新たな仲間との出会い
- 「波」との戦いと成長
- 敵対勢力と新たな挑戦
- 信頼と絆の試練
- 最終決戦とその後
- 『盾の勇者の成り上がり』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 岩谷 尚文(いわたに なおふみ)
- ラフタリア
- ラフちゃん
- フィーロ
- メルティ=メルロマルク
- アトラ
- 四聖勇者
- 北村 元康(きたむら もとやす)
- 天木 錬(あまき れん)
- 川澄 樹(かわすみ いつき)
- 七星勇者
- リーシア=アイヴィレッド
- オルトクレイ=メルロマルク32世
- フォウル
- フィトリア
- メルロマルク
- ミレリア=Q=メルロマルク
- マイン・スフィア(マルティ=S=メルロマルク)
- エクレール=セーアエット
- エルラスラ=ラグラロック
- エルハルト
- ベローカス
- ビスカ=T=バルマス
- ごじゃる口調の影
- エレナ=ハーフェン
- ライノ
- マルド
- エイク
- ヴァン=ライヒノット
- イドル=レイビア
- 尚文の村
- キール
- サディナ
- ウィンディア
- ラトティル=アンスレイア
- イミア=リュスルン=リーセラ=テレティ=クーアリーズ
- トーリィネミア
- セイン=ロック
- シルディナ
- ルフトミラ
- 村の魔物
- ガエリオン
- 親ガエリオン
- ガエリオン(メス)
- ヒヨちゃん
- フィロリアル
- クー、マリン、みどり、ぶらっくさんだー
- 槍の勇者のやり直し
- クロ
- ユキ
- サクラ
- コウ
- ルナ
- フレオン
- ゼルトブル
- ヒークヴァール
- ラーサズサ
- エルメロ
- シルトヴェルト
- ヴァルナール
- ゲンム種の翁
- ジャラリス
- クテンロウ
- エルハルトの師匠
- 過去の天命
- だふちゃん
- マキナ
- フォーブレイ
- アルサホルン=フォーブレイの王
- タクト一派
- タクト=アルサホルン=フォブレイ
- エリー
- トゥリナ
- ネリシェン
- シャテ
- レールディア
- アシェル
- 四霊
- 霊亀(れいき)
- オスト=ホウライ
- 鳳凰(ほうおう)
- 麒麟(きりん)
- 応竜(おうりゅう)
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- 過去の盾と弓の世界
- 城野 守(しろの まもる)
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- フィジア
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- フィロリア/リイン
- ナタリア
- シアン
- 絆たちの担当世界の四聖勇者
- 風山 絆(かざやま きずな)
- クリス
- 絆たちの担当世界の眷属器の勇者
- グラス
- ラルクベルク=シクール
- エスノバルト
- 絆の仲間
- テリス=アレキサンドライト
- ロミナ
- アルトレーゼ
- ヨモギ=エーマール
- ツグミ
- 魔竜
- 自在珠玉流の師範代
- 敵対国
- キョウ=エスニナ
- カズキ
- 宮地 秀正(みやじ ひでまさ)
- セーヤ
- セインの宿敵の勢力の異世界
- セインの姉
- 「波」の勢力
- メディア・ピデス・マーキナー
- 過去の神を僭称する者
- 新たに現れた神を僭称する者
- 『盾の勇者の成り上がり』の用語
- 勇者
- 四聖勇者
- 眷属器の勇者
- 武器
- 伝説の武器
- 聖武器
- 眷属器
- 龍刻の長針
- 世界観
- 尚文たちの担当世界
- メルロマルク
- 尚文の村
- カルミラ島
- ゼルトブル
- シルトヴェルト
- クテンロウ
- 鳳凰国
- フォーブレイ
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- フィロリアル
- ラフ種
- ドラゴン
- バイオプラント
- 波
- 厄災の波
- 過去の波
- 龍刻の砂時計
- 波の尖兵
- 転生者
- 転移者
- 神を僭称する存在
- 『盾の勇者の成り上がり』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 岩谷尚文「俺は、もう誰も信じない」
- ラフタリア「尚文様がいなければ、私は今ここにいません」
- 岩谷尚文「仲間を信じるのは、おかしなことか?」
- 『盾の勇者の成り上がり』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 執筆のきっかけは作者が盾キャラクターに興味を持ったから
- キャラクター名から分かる役割・特徴
- ラフタリアの年齢が及ぼす尚文との関係性への影響
- 『盾の勇者の成り上がり』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):MADKID「RISE」(1期第1クール)
- OP(オープニング):MADKID「FAITH」(1期第2クール)
- OP(オープニング):MADKID「Bring Back」(2期)
- OP(オープニング):MADKID「SIN」(3期)
- ED(エンディング):藤川千愛「きみの名前」 (1期第1クール)
- ED(エンディング):ラフタリア(CV:瀬戸麻沙美)「Falling Through Starlight」(4話)
- ED(エンディング):藤川千愛 「あたしが隣にいるうちに」(1期第2クール)
- ED(エンディング):藤川千愛「ゆずれない」 (2期)
- ED(エンディング):藤川千愛「好きなってはいけない理由」(3期)
- 挿入歌:Maria Andersson「En Annan Tid, Ett Annat Liv」(シーズン1第15話)
- 挿入歌:Ryan Greaves「Cold Illusions」(シーズン1第21話)