SLAM DUNK(スラムダンク)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『SLAM DUNK』(スラムダンク)とは、湘南高校のバスケットボール部が全国制覇を目指していく日々を描いた、井上雄彦による漫画作品である。
湘北高校に入学した不良少年・桜木花道は、一目惚れした女の子目当てにバスケ部に入る。不純な動機でバスケを始めた花道だが、次第にバスケにのめり込み、天性の才能を開花させていく。
各キャラクターに個性があり、それぞれに悩みの種がある。思春期ならではの複雑な感情や全国を目指すメンバー同士のぶつかり合いは、性別や年齢を越えて心に刺さるセリフを数多く残している。

「SLAM DUNK」の概要

『SLAM DUNK』(スラムダンク)とは、井上雄彦(いのうえ たけひこ)による日本の漫画作品。1990年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された。1993年10月にアニメ制作会社東映動画によってアニメ化され、2022年12月3日から劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』も公開される。
不良少年桜木花道(さくらぎ はなみち)がバスケに挑戦し、その中で描かれる葛藤の日々を軸に物語が展開されていくスポーツ漫画。初めはバラバラだったメンバー達がトラブルを乗り越えるたびにチームとしてより強く結束していく様を描いた王道スポーツ漫画で、全276話にわたり連載され、「2013年2月時点でシリーズ累計発行部数は1億2029万部を突破」、「『ダ・ヴィンチ』調べによる漫画家、評論家、書店員、読者の総勢808人が選んだ漫画史50年の中のコミックランキングで第1位に選出」、「ジャンプ歴代最高部数653万部を達成」、「1995年に週刊少年ジャンプにて巻頭オールカラー」、「小学館漫画賞少年部門受賞」などに選ばれ、幅広い層から支持を得ている。この作品の連載は唐突に終わり、作者の井上雄彦は「インターハイの組み合わせを作った時点で山王戦が最後と決めていた」、「トーナメント表を出したからには決勝まで行くっていう決まった道はもう進みたくない」、「前の試合よりもつまんない試合は絶対描きたくない」とその理由について述べている。

湘北高校に入学した不良少年・桜木花道は背の高さと身体能力からバスケットボール部主将の妹、赤木晴子(あかぎ はるこ)にバスケット部への入部を薦められる。春子に一目惚れした「初心者」花道は、彼女の前でカッコいいところを見せたい一心でバスケ部に入部し、練習・試合を通じて徐々にバスケットの面白さに目覚めていく。やがて花道はその才能を開花させながら、海南大付属、翔陽高校、陵南高校といった強剛ひしめく神奈川県内で、無名の湘北高校バスケ部によるインターハイ出場及び全国制覇を目指していくことになる。
「SLAM DUNK」の湘南高校バスケット部を束ねる安西光義(あんざい みつよし)先生が主要キャラクターの一人である三井寿(みつい ひさし)に中学県大会決勝戦で試合を諦めかけた三井に告げた「あきらめたらそこで試合終了だよ」はあまりに有名で漫画自体を知らない人でもこのセリフだけは聞いたことがあるという程である。他にもこの作品の主人公である桜木花道がインターハイ2回戦山王戦で監督である安西に投げかけたひと言である「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本の時か?オレは今なんだよ!」はバスケ未経験のものでも熱くさせる名言である。物語を盛り上げたそれらの名言を、場面と共に振り返りながら紹介する。

桜木花道の名言・名セリフ/各シーン・名場面

「打倒海南!!」

インターハイ神奈川予選。海南高校との試合中、湘北高校のキャプテン赤木剛憲(あかぎ たけのり)は足首を負傷して医務室へと運ばれる。試合の合間にその様子を見に行った花道は、そこで赤木がプレイ続行不可能なほどの怪我を負っていること、それを承知の上でチームの仲間たちと「全国大会出場」という自身の悲願のために試合に戻ろうとしていることを扉の外で聞いてしまう。
あれだけいつも偉そうにしている赤木が、それに見合うだけの圧倒的な努力をいつも続けている赤木が、走れなくなるかもしれないリスクを承知で自分を含む仲間たちと勝利のために己を犠牲にしようとしている。その事実に衝撃を受けた花道は、扉の外から「打倒海南!!」との言葉を叫んで試合に戻っていく。

今までただ“晴子の気を引きたい”、“チームメイトのスーパールーキー流川楓(るかわ かえで)を見返したい”一心でバスケを続けてきた花道の中に、初めて「仲間のために勝ちたい」という思いが芽生えた名場面である。

「俺に今できることをやるよ!!やってやる!!」

いつも明るくふざけたことばかり言う主人公桜木花道が、全国大会の出場をかけたインターハイ地区予選の決勝戦で、自分に言い聞かせるように放ったセリフ。物語が始まる前からずっと全国優勝を夢に見ていたキャプテン赤木がアクシデントにより一時ベンチに下がり、チーム全体に不穏な空気が流れている時だった。その赤木の様子を見に行った桜木は、「この肝心な時に俺は何をやっているんだ」と彼が涙を浮かべるほど悔しがっていることを知ると、その想いに感化されながらコートへと戻る。
ただ純粋に試合に勝つことを考え、自分には今何ができるのかを必死に思案し、その真っ直ぐな決意を「俺に今できることをやるよ!!やってやる!!」と明瞭な言葉にして周囲に表明する。素人の花道だからこそできる発言であり、「俺はまだやれるぞ、お前らはどうなんだ」と暗に仲間たちに問いかける、諦めムード漂うチームを奮起させた名シーン。

「リバウンド王桜木!」

物が医師開始時点では完全に素人だった花道だが、練習や試合の中で少しずつその才能を開花させていく。中でも赤木や安西が注目したのが、花道の持つ「リバウンダーとしての無類の素質」である。
リバウンドとは、“シュートに失敗したボールを空中にある内に回収する”技術であり、バスケの攻防において非常に重要なプレイである。「リバウンドを制する者は試合を制する」との言葉を聞いた花道は、素人とバカにされている自分が試合を左右する存在になったらおもしろいと考えてこの練習に励み、やがてインターハイでその恐るべき実力を見せつけていくこととなる。

天才を自称し、自分の能力にまったく疑問を抱かず、しかし素人とバカにされてきた花道が、「リバウンド王桜木」を名乗りながら他校の選手たちも目を見張る力を発揮し始めたこのシーンは、読者に途方もない爽快感を抱かせる彼の代名詞的な名シーンである。

「引退がのびたな、この天才のおかげで!」

陵南高校との試合をギリギリで制し、勝利と初の全国大会出場決定に仲間たちが沸き上がる中、花道は「引退がのびたな、この天才のおかげで!」との言葉を木暮に向かって告げる。木暮はこれに「泣かすなよ…問題児のクセに」と涙を浮かべながら返している。
この試合前、花道は赤木と遅くまで練習しており、ここに木暮も「何か手伝わせてくれ」と参加している。どうしてそこまでしてくれるのかと問う花道に、木暮は「俺は3年だから、もし負けたら次の陵南高校との試合が最後だ。できることはやっておきたい」と語っており、これを意識した言葉である。

この頃の花道がチームの仲間のために、自分を支えてくれた人々への恩に報いたいがために勝利を求めていることがうかがえる。彼の成長に加えて、木暮との絆も感じさせてくれる名セリフ。

「ヤマオーはオレが倒す!!by天才・桜木!!」

全国大会2回戦。山王工業との試合が始まり、彼らの技量とチームワークの前に追い詰められる湘北高校の面々。安西から秘策を授けられ、チームの仲間たちから「勝ってくれ」との願いを託されてコートに戻った花道は、その前に突如審判団の机の上に飛び乗って「ヤマオーはオレが倒す!!by天才・桜木!!」との言葉を宣言する。
当然これは物議をかもすが、安西らの取り成しで事無きを得る。何を考えているんだと叱責する赤木たちに対し、花道は不敵な笑みと共に「これで勝つしかなくなったぜ」と語り掛ける。

とことんまでやってやろうという意志が感じられる、荒っぽくも華々しい花道なりの激励である。唖然とするチームの仲間たちに対し、「俺はシロウトだから、理屈で勝てないとか有名な相手だから勝てるわけないなんてのは通じない」と完全に吹っ切れた様子で言い切る彼の顔を見ていると、もしかしたら本当に勝ててしまうのではないかという気も湧いてくるから不思議である。

「大好きです 今度は嘘じゃないっす」

全国大会2回戦。優勝候補筆頭である山王工業に対する湘北高校の反撃が始まる中、花道はコートの外に出たボールを追って背骨を負傷。痛みのあまりに動けなくなってその場に倒れ、ベンチに移される。
そこで「このままでは選手生命に関わる」と安西と彩子が語っているのを聞き、もう2度とバスケできなくなるのかと絶望。そんなの嫌だ、やっと楽しくなってきたのに、勝ち目が見えてきたのに、仲間たちとまだまだコートを走り続けたいのに。どうして自分がそんなことを考えているのか、混濁した意識の中でバスケと共に駆け抜けた数か月の記憶を辿る中、花道が最後に思い出したのは出合った時に晴子にかけられた言葉だった。

「バスケットはお好きですか?」
それが全てのきっかけだった。その言葉が自分を変え、ここまで連れてきてくれた。怪我と痛みを押しておもむろに立ち上がると、花道は心配でベンチまで様子を見に来た晴子の肩を抱いて「大好きです 今度は嘘じゃないっす」との言葉を口にする。
花道が走り続けてきたバスケ人生の全てが詰まったようなセリフである。ここでいう「大好きです」はもちろんバスケのことで、選手生命にも関わる怪我を負った彼がどのような気持ちでこれを口にしているのか、これからどうなってしまうのか、様々な感情に心揺さぶられて胸が熱くなる。花道が自分でも気付かぬ内に抱いていた、バスケというスポーツへの尽きない愛情が果てしないほどに込められた名セリフ。作品全体どころか、スポーツ漫画全体で見ても屈指の名シーンだと推す声は少なくない。

「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか?オレは………オレは今なんだよ!!」

インターハイ2回戦での山王戦で花道がルーズボールに対して飛び込みチャンスを掴み取るが、背中を強打してしまい珍しく痛がるような表情を見せる。この負傷がかなり深刻なもので、動けなくなった結果交代してベンチに下がることとなった。過去に教え子をダメにしてしまった過去を持つ監督安西光義は花道を試合に戻すのをためらう。試合も終盤戦で点差がどんどん開いていく中、花道は監督の意思を変えようと監督に向けて「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか?オレは………オレは今なんだよ!!」と言い放つ。今までの日々バスケに熱意を注いできた花道が心の底からバスケに向き合っていることがわかる名シーン。

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三井寿(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

三井寿(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

三井寿(みつい ひさし)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部に所属する3年生。 3Pシュートを得意とするオールラウンダーだが、ブランクのためスタミナには問題を抱える。中学生の頃に神奈川県MVPに選ばれるほどの選手として活躍し、恩人でもある安西光義が監督を務める湘北高校バスケ部に入部。しかし怪我と擦れ違いの末にバスケ部を去り、不良仲間と共にバスケ部と敵対するに至った。紆余曲折の末にバスケ部に復帰し、以降はチームの一員として活躍する。

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牧紳一(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

牧紳一(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

牧紳一(まき しんいち)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、「神奈川の王者」の異名で知られる海南大学附属高校バスケットボール部の主将。 貪欲に勝利を求め、「怪物」とも称される神奈川最強のプレイヤー。コートの中ではそのカリスマとリーダーシップを発揮して王者のごとく振る舞うが、試合を離れれば意外と面倒見の良いところを発揮する。趣味はサーフィンで、肌が浅黒いのはそれが理由。老け顔であることを気にしており、作中でそれを指摘された時はムキになって反論していた。

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安西光義/安西先生(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

安西光義/安西先生(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

安西光義/安西先生(あんざい みつよし/あんざいせんせい)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部の監督。 でっぷりとした初老の紳士で、性格は至って温厚。かつては大学バスケ界で鬼コーチとして名を馳せていたが、現在は生徒の自主性に任せた指導を行う。今もなおその監督としての手腕と名声は衰えておらず、多くの選手から慕われ、他校の監督など多くのバスケ関係者からの尊敬を集めている。主人公桜木花道の才能を見抜き、期待し、その日々の成長に注目していく。

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河田雅史(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

河田雅史(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

河田雅史(かわた まさし)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、秋田県代表にしてインターハイ優勝候補筆頭とされる山王工業高校バスケットボール部のレギュラー。 全国クラスの有力選手ひしめく山王工業において不動のセンターを務め、その中核としてチームを引っ張る。そのプレイスタイルは「おっきくてうまい」と称され、センター以外の役割すら全国屈指のレベルで完全にこなす器用さを持つ。向上心の塊で、自分に向かってくる選手を好み、主人公桜木花道の才能にも気付いて注目する。

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彩子(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

彩子(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

彩子(あやこ)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部のマネージャーを務める2年生。名字は不明。 サバサバとした気風の良い少女で、自分より遥かに背の高いバスケ部の部員たちを相手にしても臆することなく指示を出す。素人同然の桜木花道に対しては、別メニューでの基礎的な練習に付き合い、その成長をもっとも近くで見届けた1人となる。バスケ部2年の宮城リョータに惚れられており、本人も彼の想いを知らないわけでもないように振る舞うが、作中でそれに応えることはなかった。

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宮城カオル(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

宮城カオル(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

宮城カオル(みやぎ カオル)とは、『THE FIRST SLAM DUNK』(ザ・ファーストスラムダンク)の登場人物で、同作の主人公である宮城リョータの母親。 沖縄で家族と共に暮らしていたが、夫に先立たれ、その心痛から完全に立ち直れない中で海難事故により長男も失う。相次ぐ家族の死を受け止められず、逃げるように神奈川へと引っ越した。兄のことを決して忘れまいとするリョータを疎ましく感じるも、母としての愛情も持ち続け、バスケに熱中する彼を距離を置きながらも見守り続けた。

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