盾の勇者の成り上がり(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『盾の勇者の成り上がり』とは、アネコユサギによるライトノベルおよびそれを基にした漫画、アニメ作品。異世界に召喚された大学生・岩谷尚文が「盾の勇者」として数々の試練に立ち向かい、仲間と共に成長する物語だ。原作は「小説家になろう」で連載後、書籍化された。漫画版は『月刊コミックフラッパー』で連載され、ビジュアル面での評価も高い。アニメは2019年に第1期が放送され、迫力ある映像で多くのファンを魅了した。

鳳凰(ほうおう)

守護獣の一体で、2体1対の孔雀をベースにした鱗のある鳥の魔物。1羽の大きさは親ガエリオンの転生前より少し大きい程度。精霊や幽霊に近い体をもつ。高高度と低高度に分かれて攻撃を仕掛け、高高度の鳳凰が魔法や羽ばたきで空爆を行い、低高度の鳳凰が爪や炎を吐いたり羽ばたきで仕留める戦法をとる。高高度の方は魔法に強くて物理に弱く、逆に低高度の方が魔法に弱い。羽ばたきで抜けた羽は攻撃になると同時に、使い魔を生み出す。また炎で焼き焦がされた生き物は、燃え盛りながらゾンビのように徘徊する性質がある。錬たちのゲーム知識では討伐推定Lv60程度で、それぞれゲームにはなかった攻撃が存在している。2体同時に討伐しないと片方が大爆発を起こしてから2体揃って復活する。封印が解かれる前に、封印されている石碑の近くの鳳凰の石像を破壊されるとパワーアップし、作中では尚文たちが来る前に人為的な物なのか破壊されていた。尚文たち連合軍は同時撃破を狙って順調に戦っていたが、タクトの横槍で片方が倒され、残った鳳凰が自爆し、尚文を庇ったアトラをはじめ村の奴隷やフィロリアルを含めた魔物からも死傷者が出たほか、連合軍全体にも多大な被害が発生した。復活後は戦線から戻ったフォウルと尚文、そして連合軍の奮闘によって討伐される。

麒麟(きりん)

守護獣の一体で、2体1対の魔物。鳳凰を倒した後、フォーブレイ近隣で復活するが、その後すぐにタクト一行によって倒される。

応竜(おうりゅう)

守護獣の一体で、竜帝に封印されている。元々はタクト一派のレールディアが宿していたが、後にガエリオンに受け継がれる。解放するとガエリオン自身と世界の人口を犠牲にするため、最後の手段として保留されている。

竜帝(りゅうてい)

かつて君臨したドラゴンの王で、現在は滅びている。その「核石の欠片」を所持するドラゴンがそれぞれ竜帝を名乗っており、欠片には竜帝の力と知識が宿っている。また、ガエリオン(親)のように核石に記憶を転写し、欠片を継承したドラゴンに宿ることもできる。勇者武器とリンクしてその能力を利用することができ、ガエリオンや魔竜は尚文のカース・憤怒とリンクして「ラースドラゴン」へ変化する。四霊の1つである応竜も宿っており、目覚めると竜帝の身体を乗っ取って活動を開始する。

過去の盾と弓の世界

城野 守(しろの まもる)

CV:鳥海 浩輔

波に挑む先代の四聖勇者、盾の勇者である。シルトヴェルトの創始者として信仰の対象となり、伝説や御伽噺として語られる有名な勇者である。尚文と同い年くらいの青年で、温和な顔つきをし、正義感が強い。シルトランに召喚され、波や敵国から人々を守るために戦った。シルトランの人々から非常に慕われており、波や戦争で身寄りがなくなった亜人の子たちを保護している。ネーミングセンスがあまり良くない点が尚文と共通している。盾の勇者であるが、尚文とは異なり攻撃もできるバランス型で、相手に攻撃を与えて気を引く戦法をとるため、防御力は尚文よりも低い。尚文からは攻撃ができる点で羨ましがられているが、正攻法で戦うため、尚文の邪道を使う戦い方に驚いている。未来から来た尚文たちと最初に対面した際には敵と勘違いしたが、事情を理解した後は尚文たちが帰還するまで協力することにする。かつて仲間であり婚約者であったフィロリアを守護獣「朱雀」との戦いで失っており、子供たちをより強い種族(後のシルトヴェルト4種族)に改造しフィロリアの蘇生を画策するが、それが尚文により盾の勇者としてあるまじき戦いと叱咤され、シアンの説得も受けて戦意を失い、尚文たちと和解する。

フィモノア

フィロリアの因子が宿る守の使い魔で、小鳥のような姿をしている。ホルンによって改造されているため、飛行能力に優れており、空中での機動力が高い。

フィジア

フィロリアの因子が宿る守の使い魔で、小鳥のような姿をしている。ホルンによって改造されていて、魔法に特化しており、強力な魔法攻撃を行うことができる。

フィトリア

フィロリアの因子が宿る守の使い魔で、小鳥のような姿をしている。フィトリアは現代と同一人物である。ホルンによって改造されており、運搬能力が突出しているため、大量の物資を運ぶことができる。

レイン

「波」に挑む先代の別の世界の眷属器の勇者、裁縫道具の勇者。セインの先祖と思われる天神種の女性。別の世界の勇者であり、妹のリイン(フィロリア)が守の召喚された異世界に召喚されてしまったため、探し続けていた。妹に再会し、守と出会う。最初はフィロリアを巡って争っていたが、次第に仲良くなり協力関係を築く。おしゃべり好きで親しい性格だが、押しが強く猥談を持ち出すこともあるため、デリカシーに欠ける。未来から来た尚文たちを敵と誤解し襲い掛かるが、誤解を解いた後は和解。自らの内情を明かし、子孫と思われるセインに「光翼」の使い方を教えるようになる。守の実験についても知っており、尚文たちと戦うが、尚文が守に叱咤した際には戦いを止め、守に戦いをやめるよう促す。戦闘能力は錬やセインと互角以上であり、天神種の特殊能力「光翼」によって強化される。

ホルン=アンスレイア

「波」に挑む先代の眷属器の勇者、鞭の勇者。ラトの先祖で、一人称は「わたーし」。自信が見え隠れする独特の話し方をする。シルトランの自称「邪悪な研究者」。かつて大国ピエンサに所属していたが、先代の弓の勇者と意見が合わず亡命した。 知的好奇心が高く、ラトのようにフィロリアルやラフ種たちを調査して困惑させる。実験のためにトラブルを引き起こすトラブルメーカーであり、調停者ナタリアから警戒されているが、勇者としての役割は全うしており、鞭の精霊からも気に入られている。研究者としての技術はラトよりも上で、互いに研究者として認め合っている。未来から来た尚文たちに興味を持ち、彼らが元の時代に帰る方法をラトと共に調査。キールやみーくんに強くなるための改造を依頼され、尚文や守を足止めするために騒動を起こす。みーくんの改造には成功するが、キールの改造は本人の希望通りに進まなかったため保留となる。その後、ナタリアから鞭の機能制限の罰を受ける。騒動の真の理由は、尚文たちが守の人体実験を知った際に戦いが起こると予想し、その予行演習を兼ねていたためである。フィトリアの巣から回収された聖武器のレプリカを改修し、能力は限定されるが、所持者の魔力だけで使用できるようにした。

フィロリア/リイン

「波」に挑む先代の眷属器の勇者、ツメの勇者。レインの妹であり、ツメの勇者として守の召喚された異世界に召喚された。リインは本名であるが、名前被りをコンプレックスに思い、「フィロリア」と改名していた。守と共に波と戦い、守とは恋仲で結婚を約束していた。しかし、守護獣「朱雀」との戦いで味方を庇い死亡。守たちはホムンクルスを利用して蘇生処置を行ったが、朱雀に魂を吸われ、結界に使われていた。守がフィロリアの魂が混ざった朱雀の力の一部を手に入れたことで魂のサルベージが進行し、ラフちゃんの協力により魂のサルベージが大幅に進んだ。

ナタリア

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