ラブ トランジット（シーズン2）のネタバレ解説・考察まとめ

『ラブ トランジット』（シーズン2）の概要

『ラブ トランジット』（シーズン2）とは、元カップルの男女5組が繰り広げる、恋愛企画である。1度は完全に別れた5組の元恋人同士が、高級ホテル、みなとみらいの「オークウッドスイーツ横浜」にて、約1カ月間のホカンス（ホテルに泊まって、バカンス気分を味わうこと）生活を始める。そこで生まれるのは新しい恋か、それとも復縁か、全く知らない人間との出会いから恋愛が始まっていく『バチェラー』や『テラスハウス』といった人気の恋愛要素に、「元恋人がいる」という要素が追加されている。韓国のエンターテインメント企業である「CJ ENM」が製作し、世界中で人気を誇る恋愛リアリティ番組『乗り換え恋愛』のフォーマットを元に日本で製作された、Amazon prime限定の企画である。全部で8話あり、それぞ約1時間の構成となっている。 「乗り換え恋愛」をコンセプトに作られた『ラブ トランジット』シーズン1の放送終了後、すぐにシーズン2の制作が決定した（※シーズン1の配信は2023年6月）。
また、『バチェラー』といった人気番組同様にMCがおり、『ラブ トランジット』シーズン2では『バチェラー』でもMCを務めていた指原莉乃をはじめ、麒麟 川島、シソンヌ 長谷川が集結。ホカンスを過ごす中で、元恋人が新しい恋愛に進んでいく様子を直視できない人、思い直して元恋人とよりを戻そうか悩む人、さまざまな感情が渦巻く。その様子を盛り上げながら一緒に見ていく。

『ラブ トランジット』（シーズン2）のあらすじ・ストーリー

第1話 「許せますか、愛する人の過ちを」

第1話は、参加者全員が初めて顔をあわせる重要な回である。シーズン1同様、誰と誰が付き合っていたかはまだ公開はできない設定となっている。ぎこちない様子でそれぞれが挨拶をして会話を進めていく中、シーズン2では、テーブルに紫と白のチューリップが飾られていた。内訳は、白いチューリップは8本、そして紫色のチューリップは2本である。白いチューリップの花言葉は「新しい恋」、紫のチューリップの花言葉は「不滅の愛」であることが説明される。今回の参加者の中で、最初の段階では、新たな恋に進みたいメンバーは8名、復縁を望んでいるメンバーは2名ということが分かった。「ショップ店員のえりか、サッカーコーチのたかあき」「ヨガインストラクターのミヅキ、経営者のスンギ（韓国人）」「料理研究家のもも、美容師のマサヤ」「歯科衛生士のゆきこ、会社員（不動産営業）のまさと」「モデルのゆづき、パーソナルトレーナーのセカイ」がそれぞれ元恋人同士である。
また、第1話では、男性が昔デートした思い出の地へ行くミッションが与えられ、組み分けが決定する。浅草の着物デート「ゆづき×スンギ」、下町の居酒屋デート「ゆきこ×マサヤ」、外苑前の銀杏並木デート「ミヅキ×たかあき」、お台場のドライブデート「エリカ×まさと」、江の島のサンセットデート「もも×セカイ」。このデートから物語が始まっていく。さらに、「たかあき」の別れた原因が「浮気」であるという重要な情報も判明した。

第2話 「一度は書いて消した想い」

第2話では、たかあきの元恋人がえりかであったことが明かされる。たかあきには復縁の気はないが、ホカンス中に誕生日を迎えたえりかに、金木犀の香りのディフューザーをプレゼントした。えりかは、自分が浮気をしてしまい、たかあきを変えてしまったことを相当悔やんでおり、たかあきのことがまだ好きであることを再認識する。そんな中、まさととセカイの2人からアプローチを受ける。また、他のデートの様子も映されていく。歯科衛生士のゆきこは令嬢であったがために居酒屋に行ったことがなく、「こんなに美味しかったなんて」と感銘を受ける場面や、浅草で着物デートを楽しんだゆづきとスンギ、江の島でサンセットデートを楽しんだももとセカイなど、いい雰囲気でそれぞれがデートを進めていく。
また、マサヤは、復縁を望んでいる1人であることも明かされた。しかし、最初の手紙で、恋人であったももからは、「今は復縁の気はない」とばっさり切り捨てられ、ショックを受けてしまう。これからどのように再アピールしていくか、マサヤが真剣に考えている様子が描かれた。

第3話 「彼女は新しい恋を始めていた」

第3話では、思い出の地のデートが終わり、日常生活が描かれている。マサヤがももに復縁を望んでいることを改めて話すシーンが映されるが、ももはセカイとデートをしたことで、気持ちがセカイに傾いてしまっていた。ただ、そんな中セカイは気になっているえりかをキャンプデートへ誘う。ももとのデートのすぐ後だったためももは不信感を抱いてしまうが、セカイはえりかに気があった。キャンプデートの終盤、えりかから「女性に何を求める？」と聞かれたセカイは、「感情表現がストレートな人がいい」と即答する。そして「今、俺の目に一番輝いて映るのはえりかなんだよね」と告白。えりかに気持ちをはっきり伝えたセカイであった。ただ、船上デートの際、えりかが好きな男性と一緒に朝日を見れる権利を得る。そこで選ばれたのはまさとであった。
また、ミヅキとデートをしたたかあきだったが、たかあきはミヅキに気持ちが傾いていき、思いを伝える。ミヅキも無しではないようだが、元恋人にも気があるため、「しっかりと話をしてからでないと決められない」とまだ決めかねている様子が描かれる。

第4話 「過去が全て消え去るのなら」

第3話の船上パーティーにて、スペシャルデートの相手にまさとを指名したえりかであったが、前日にたかあきと会話をしていた。そこで、「今の関係をどうにかしないと前に進めない」とたかあきは言っていた。しかしその後、「もしXとの過去がすべて消えるとしたら、次の恋のお相手に誰を選びますか？」というミッションに対し、たかあきはえりかへ、「過去は消えることはないけれど、もし消えるしたらゼロから恋を始めたいとは思っちゃいました」とメールを送る。まだえりかはたかあきが好きであるが、過去が原因でひとつ踏み出せないもどかしい状況となってしまっている。
マサヤとこれまでは「復縁は全く考えられない」と言っていたももだったが、変わっていくマサヤの姿を見て心境にも変化が出ている。セカイがえりかにアピールしていたことに不信感を抱いたことも影響があったが、セカイは「自分は今、もものことしか考えていない」とはっきり伝えた。
また、スンギの元恋人がユヅキであったことが明かされる。そしてマサヤ同様、スンギも復縁を望んでいるメンバーであった。

第5話 「優しさに隠されたXの秘密」

第5話では、スンギがユヅキをデートに誘う。悪い雰囲気ではなかったが、別れた原因が明かされる。それは、スンギが他の女性にも優しすぎるから。優しいところがスンギのいいところなのだが、特別感がなくなってしまうため、ユヅキからしたら心配かつ、いやな気持ちになっていたようだ。ただ、スンギの優しさにも理由があった。在日韓国人ということで偏見の目で見られていたため、これまで苦労することが多くあった。そんな中、周囲に受け入れてもらえるようにと意識する反面、自分を積極的にアピールしなくなった部分があったようだ。
そして、ゆきことまさとの破局の原因が「金銭感覚」だったことも判明する。ゆきこはおそらく相当なお金持ちで、デートする際は高級料理など、いつも決まっていたのだろう。まさとは苦労していただろうが、始まりはゆきこの一目ぼれからがった。交際当時からまさとの行動や言動に傷つくことがあっても「嫌なことを嫌とはっきり言えなかった」と話した。また、付き合っているうちで嫌なことはたくさんあったが、「一番美しい恋愛だった」とも言っていた。

第6話 「涙の理由に気づいてしまったから」

ミヅキともも、スンギとミヅキの4人でキャンプデートをすることが決定した。男性側が復縁を望んでいるメンバーである。そんな中、マサヤとももが別れた原因が明かされる。それは、「マサヤの仕事を手伝っていた際、ももが紹介した女の子に対し、ももを通さず直接連絡をしていたから」であった。ささいな衝突や不信感が、しだいに降り積もっていってしまった。
そして、第6話では、沖縄へ舞台が移動する。また、まだ非公開であったそれぞれの元恋人がついに明かされる。誰が誰の恋人であったかが分かった状態で改めてアピールを進めていく。
ミヅキとの復縁を望んでいるスンギであるが、たかあきもまたミヅキに気がある男性である。ミヅキと2人きりで過ごすことに少なからず罪悪感を抱いていたが、スンギは「自分には何も気を遣わなくていい。悔いが残ったらこの1か月、何の意味もなくなる。言葉と行動がすべてだから、自分の気持ちをまっすぐ伝えるしかない」と男らしい発言をする。これからラストへ向かって一気に物語が加速していく。

第7話 「叶わない恋を諦めた瞬間」

最終話の手前の第7話では、元恋人の最後のデートを行う。ミヅキとスンギのデートでは、スンギが改めてミヅキに思いを伝えていた。誰にでも優しい性格であることを改善し、愛する相手にはより特別な接し方をしていきたいと言い、大きなひまわりの花束を贈った。ミヅキに気持ちのあるたかあきもエリカとデートを行うが、エリカはここで改めてたかあきが好きだと再認識。涙を流してしまう。ゆきことまさと、ももとまさやも、それぞれ改めてデートを行い、気持ちを伝えあった。

第8話 「いつか君が愛を知った時に」

運命の最終話、まさやとセカイはももへ思いを伝えに行く。2人から思いを伝えられたももは、一途に思いを伝え続けてくれたまさやとバスに乗ることを決意する。エリカにアプローチをしていたまさとは、なんと元恋人であるゆきこの元へ。この2組のカップルが復縁を果たした。エリカはたかあきに気持ちを伝えたが、たかあきに復縁の意思はなく、ここは復縁とはならなかった。そんなたかあきはスンギとともにユヅキへ思いを伝えるが、ユヅキはどちらの思いにも応えられないという選択をした。
『ラブ トランジット』シーズン2では、復縁が2組、新しいカップルは成立無し。という結末となった。

『ラブ トランジット』（シーズン2）の人物

『ラブ トランジット』（シーズン2）に出演する女性陣

エリカ