ボーイフレンド（The Boyfriend）のネタバレ解説・考察まとめ

『ボーイフレンド』の概要

『ボーイフレンド』とは、2024年7月9日から7月30日まで毎週火曜日にNetflixで配信されていた日本初の男性同士の恋愛リアリティショーである。MCはMEGUMIとホラン千秋と青山テルマとドリアン・ロロブリジーダと徳井義実が務める。海辺のコテージである「グリーンルーム」に9人の男性が集って約1か月共同生活し、コーヒートラックを運営しながら、恋や友情を育む姿を映し出している。年齢も国籍もバラバラな男性たちが葛藤しながらも恋愛や友情を楽しみ、様々なドラマチックな展開が繰り広げられる。本作は日本でNetflixの「今日のTV番組TOP10」で1位になり、香港・シンガポール・台湾・ブラジルなど世界10の国と地域でトップ10入りを果たし大きな話題となった。また「ティーンヴォーグ」の「2024年BLドラマベスト13」に選ばれた。2026年には続編の公開も予定されている。

海辺のコテージである「グリーンルーム」に、大学生のダイと韓国出身デザイナーのテホンとモデルのリョウタと台湾出身ヘアメイクのゲンセイとアーティストのシュンの5人が集まってきた。5人は軽い自己紹介の後、グリーンルームで共同生活することと、コーヒートラックを運営することを説明される。そして彼らはグリーンルームでの生活を始めるのだった。

『ボーイフレンド』のあらすじ・ストーリー

共同生活スタート

海辺のコテージである「グリーンルーム」に、大学生のダイと韓国出身デザイナーのテホンとモデルのリョウタと台湾出身ヘアメイクのゲンセイとアーティストのシュンの5人が集まった。5人は軽い自己紹介の後、グリーンルームで共同生活することと、コーヒートラックを運営することを説明される。

その後、和食料理人のカズトもやってきて早速持ち込んだカツオを捌き、料理を作る。そして6人が食事をしながら語り合っていると、自分の名前を書かずに1人だけに手紙を書くよう指令が入る。

それぞれ手紙を書いた翌日、カズトのポストにはテホンから1枚、ゲンセイのポストにも1枚手紙が入っていた。そんな中、ネガティブなシュンは誰からも手紙は来ていないだろうと思っていたが、ダイから手紙をもらう。ダイはシュンにしか興味が湧かなかったが、シュンはタイプの人はいなかったと語った。そしてダイのポストにはリョウタとゲンセイとカズトからの3枚の手紙が入っていた。

揺れる恋心

ある日、一同は新メンバーに会うため、とあるクラブを訪れる。そこでダイがじゃんけんで負けた人が、気になる人の名前を信用できる人に言うゲームを提案する。するとダイとゲンセイが負け、信用できる人としてシュンを選ぶ。そしてゲンセイは気になる人としてカズトを、ダイはシュンが気になっていることを本人に打ち明けた。そんな中、筋肉ムキムキの男たちが裸で踊りだすショーが始まる。その後、彼らの前に先ほどのダンサーの一員であるユーサクがやって来る。人気ダンサーの登場に、カズトやダイが盛り上がる。

翌日、コーヒートラックが完成して早速リョウタがシフトに入ることになったが、リョウタが一緒に働きたい人を1人指名することになる。リョウタが選んだのはゲンセイだった。初日の仕事を終えた2人は距離が縮まり、ゲンセイは初めに自分宛てに手紙を書いたのはリョウタだったと思い込む。だがその手紙はリョウタからではなかった。その後、リョウタはシュンに好意を持っていることが分かるが、ゲンセイは勘違いしたままだった。

その後、一同はゲームをして負けた人が信頼している人に気になっている人を伝えることになる。そして負けたシュンはリョウタに、ダイが気になっていることを伝えた。それからリョウタはシュンの恋の相談相手のようになってしまったが、シュンのことを考えて自分の気持ちを告白することはしなかった。そんな中、シュンはダイのスマホの写真フォルダをいじっていた際に出会い系に登録するような写真が入っていることに気づき、ダイのことを遊び人だと思い込む。これまでプレイボーイと付き合うことが多く、傷つけられてきたシュンはダイへの信頼が薄れてしまう。それでもダイはシュンの信頼を取り戻すと誓う。

そんな中、シュンはシフトに入ることになり、彼はダイを指名する。その際、シュンは自分のダイへの気持ちが分からず、キスをしたら本当に好きかが分かるかもしれないと語る。ダイはキスを迫ったが、シュンはそれは今じゃないと拒んだ。

後日、ブラジル出身のアランが新メンバーとして加入する。実は以前ダイはインスタでアランを見て好意を持ち、体の関係を持っていた時期があった。シュンはアランの登場に嫉妬してしまう。その夜、ダイと2人きりになったシュンは0歳から乳児院へ預けられ、養護施設で育ったと打ち明ける。そのためシュンは幼少期にいい思い出がなく、家族を知らないと語った。ダイはシュンのことを知り、2人はさらに距離を縮める。

翌日、ペアが成立した場合のみデートに行けることになり、ダイとシュンがデートに行くことになった。2人は水族館でのデートを楽しんだが、シュンはオーバーリアクションなダイを見て気持ちが冷めてしまった。その後、シュンはダイのことを避けるようになり、ダイは突然変わった彼の態度に困惑してしまう。

一方、ユーサクはカズトのことが気になっていたものの、仕事の都合で会えずあまり話ができなかった。そんな中でカズトが5日ぶりにグリーンルームにやって来る。カズトと初対面したアランは、すぐに彼に惹かれる。ユーサクはカズトに話しかけるが、自分のトーク力のなさに自信を失っていく。その一方でカズトはスター的な存在のユーサクに親しみやすい面を感じたが、雲の上の存在なため、恋愛対象として見ることができなかった。翌日、ユーサクがシフトに入ることになったが、一緒に仕事をしたい人を募った際にカズトが手を上げなかった。ユーサクは落ち込み、一緒に仕事に行ったアランが彼を励ます。

その後、カズトはアランのことが気になっていると本人に打ち明ける。焦りを感じたユーサクは、カズトに自分の思いを伝えた。さらにリョウタもカズトに告白する。

翌日、お泊りデートが行われることになったが、カズトとアランのみペアが成立しデートに行くことになる。ダイはシュンの気持ちが分からず、彼を呼び出す。シュンはダイとは性格が合わないと打ち明け、2人は友達として付き合っていくこととなる。一方、アランとお泊りデートをしたカズトは彼のスキンシップの多さに引いてしまう。そんな中、志願してシフトに入ったユーサクはカズトを相棒に指名して仕事に向かう。そこでユーサクはカズトへ思いを伝え、グリーンルームを出ることを打ち明け、一同にも別れを告げた。

恋の行方

新メンバーに飲食店勤務のイクオが入って来る。明るいイクオはダイと親しくなるが、ダイと距離ができたことで少しずつ彼へ気持ちが向いてきていたシュンが嫉妬し始める。そんなシュンのことをダイは愛おしく感じてますます思いが高まり、2人は再び距離が縮まっていく。だがその後、シュンがちょっとしたことで機嫌を損ねてしまい、ダイがシフトに入る時にシュンが一緒にシフトに入るメンバーに立候補しなかった。ダイはそのことに傷つき、シュンは反省してメールを送ったものの、ダイの気持ちは晴れなかった。帰宅後、シュンは改めてテホンからアドバイスされ、ダイに謝罪する。ダイは機嫌を直し、2人は仲直りした。

そして最後のデートが行われシュンとダイ、アランとカズト、ゲンセイとリョウタがデートに行くことになる。リョウタはカズトにフラれたことからゲンセイを選んだ。カズトは一旦アランと離れて友人として接したところ居心地が良かったため、アランのことをゆっくり知りたいと伝えた。シュンとダイは将来のことを語り合い、ベッドでキスを交わした。

だが翌日、シュンは再び些細なことで機嫌を損ね、ダイを拒絶する。ダイもそんなシュンに呆れながらも、ボロボロになるまで向き合いたいと考える。しかしイクオは親切心から彼らを仲直りさせたいとみんなでの話し合いを提案するが、ダイは余計な介入をした彼に怒る。アランはダイを落ち着かせ、ダイはシュンと2人で話し合いをし、和解した。

そんな中、ゲンセイはリョウタがカズトを思っていることを知って諦め、彼に自分の思いを伝えてグリーンルームを卒業した。

シフトに入ることになったイクオはダイを指名し、彼に手紙で好意があることを伝える。だがダイはシュンのことが好きなため、気持ちに応えられないと返した。

いよいよグリーンルームを退去する日となり、メンバーが別れを惜しむ中でシュンとダイが2人きりになる。シュンとダイは互いに気持ちを確かめ合い、キスを交わした。一方、カズトはアランに特別な感情があると伝え、一緒に家を出たのだった。

『ボーイフレンド』の登場人物・キャラクター

メンバー

NAKAI DAI（ナカイダイ）

22歳大学生である。バイセクシャル。明るく気さくな性格で会計係を担っており、毎日食費を削って鶏肉シェイクを摂取するGOGOダンサーのユーサクに対して意見していた。第一印象では3人から好意を持たれていたが、本人は「シュン一択」と言っていた。シュンにも積極的にアプローチしていたが、テンションが合わないと彼に言われて友達関係となった。その後、距離ができたことでシュンに興味を持ってもらえたものの、彼の気まぐれな態度に振り回される。そんなシュンに疲れながらもボロボロになるまで向き合いたいという思いが強くなり、最終的に彼から好意を持たれて交際することになった。

KIM TAEHEON（キムテホン）

34歳の韓国出身デザイナーである。友人にはカミングアウトしているが、家族にはしていないため、これを機にカミングアウトしたいという思いから出演した。話し合いの時のまとめ役をしたり、メニュー表を作成したり、仕事面で役割を発揮していた。大人で落ち着いており、メンバーから相談されることも多かった。恋愛はできなかったものの、メンバーたちの話を聞いて、家族に堂々とカミングアウトすると約束していた。

RYOTA（リョウタ）

28歳のモデル・カフェ店員である。バイセクシャル。身長は182cmで、恋愛はすぐに諦めてしまうので、自分から積極的にアプローチすることを目標にしている。物腰が柔らかく、聞き上手なため、みんなの相談役になっている。初めはシュンに興味を持っていたが、シュンがダイを気になっていたため、身を引いて応援する側に回った。その後、カズトに好意を持ち思いを伝えたが、恋は実らなかった。また初日にコーヒートラックで勤務した際にゲンセイを指名したので、ゲンセイから自分に好意があると勘違いされていた。カズトにフラれた後は気持ちを切り替え、最後のデートはゲンセイと行ったものの、カズトへの思いが捨てきれず退去する前に彼に告白して再びフラれた。

GENSEI（ゲンセイ）

34歳台湾出身でヘアメイクをしている。おっとりした雰囲気で癒し系。コーヒートラックで働く初日にリョウタから指名されたことにより、彼に好意を持たれていると勘違いしていた。勘違いに気づいた後もリョウタに居心地の良さを感じて好意を持つようになり、卒業するユーサクのコメントに背中を押されて、リョウタに思いを伝えた。最後のデートはリョウタと行くこととなった。リョウタがカズトを思っていることを知りながらも自分の思いを伝え、退去日を前に自らグリーンルームを卒業した。

NAKANISHI SHUN（ナカニシシュン）