ハムナプトラ2/黄金のピラミッド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』とは、スティーヴン・ソマーズが監督の『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の続編にあたる実写映画。
前作の主人公リックとエヴリンは結婚し、二人の息子のアレックスが新たな登場人物として活躍する。
リックとエヴリンは、アヌビス神と契約をしたスコーピオン・キングと再び甦ったイムホテップにさらわれた息子を取り戻すべく立ち向かう。
前作から2年後に公開された本作だが、前作以上に当時のVFXによる映像技術が採用されており、ミイラやアヌビスの軍勢がリアルに表現されている。

エヴリン・オコーネル(演:レイチェル・ワイズ)

ネフィルティティの生まれ変わり

吹き替え:石塚理恵(ソフト版)/玉川砂記子(フジテレビ版)石塚理恵(テレビ朝日版)
リックの妻で元カイロ博物館の図書館司書のイギリス人女性。前作の冒険でリックと知り合い結婚した。前作からの9年間で、剣術や射撃の腕が向上しており、好奇心旺盛で探求心があるところは健在。本編では不思議な夢を毎晩見るようになり、「アヌビスの腕輪」を見つけたことで、伝説の「アム・シェアーの聖なるオアシス」へ行くこととなる。今作で、実は3000年前にイムホテップとアナクスナムンによって殺されたセティ1世の娘・ネフェルティティの生まれ変わりであることが判明した。

アレックス・オコーネル(演:フレディ・ボース/英語版)

吹き替え:常盤祐貴(ソフト版)/半場友恵(フジテレビ版)大谷育江(テレビ朝日版)
リックとエヴリンの8歳になる一人息子。母親に似て好奇心旺盛で頭がよく、父親に似て行動力があり、年中博物館に入り浸っている。両親の熱愛ぶりには辟易しており、いつも呆れている。「アヌビスの腕輪」をはめたことでイムホテップ一行に誘拐されるが、誘拐されても生意気な口を利くほど肝が据わっている。アム・シェアーへのガイドをすることになり、行く先々で両親へ次の目的地の手掛かりを残すなど、8歳とは思えない賢さと行動力を見せつけた。

ジョナサン・カナハン(演:ジョン・ハナー)

吹き替え:田原アルノ(ソフト版)/江原正士(フジテレビ版)水島裕(テレビ朝日版)
エブリンの実の兄。お調子者で、妹夫婦の家に居候の身でありながら、女性を家に上げ、妹夫婦の功績を自分の手柄と吹聴する始末。
いい加減なところが目立つが、妹思いで射撃の腕はそれなりにあり、本人曰く「キツネ狩り大会で3度優勝した」功績がある。アレックスを救出する際、その腕前をいかんなく発揮し、アーデス・ベイの命を救った。また、前回同様、ここぞというときに運の良さと要領の良さを発揮し、仲間に貢献した。

アーデス・ベイ(演:オデッド・フェール)

吹き替え:谷口節(ソフト版)/大塚芳忠(フジテレビ版)大塚明夫(テレビ朝日版)
先祖代々、ハムナプトラでイムホテップの復活を阻止し、砂漠の平和を守るメジャイの戦士。剣術の腕は卓越しており、的確な判断力と統率力を併せ持つメジャイのリーダーである。前作を通じ、リックの良き友人となっており、スコーピオン・キングを倒し、アヌビスの軍隊を地下に戻すため、12部族の長達を統率し立ち向かった。寡黙で冷静な性格であるが、相棒の鷹のホラスを可愛がっており、大切そうにホラスをなでているシーンがある。

イジー(演:ショーン・パークス/英語版)

吹き替え:楠大典(ソフト版)/高木渉(フジテレビ版)島田敏(テレビ朝日版)
エジプトで空輸会社を運営しているリックの旧友。リックには過去に散々振り回され、本人曰く最後には必ず撃たれるため、リックと再会した際には、悲鳴を上げて会社の門の鍵をかけてしまったほどである。専ら飛行船を運用し、飛行機はリックのような荒々しい乗り物だと称している。アレックス救出をリックに頼まれ、最初は関わり合いになることを嫌がっていたが「オシリスの笏」が決め手となり、アム・シェアーへと連れていくことになる。最後は、故障した飛行船を修理しリック達を救出した。

敵対者

スコーピオン・キング(演:ザ・ロック)

吹き替え:原語音声(ソフト版)/高田延彦(フジテレビ版)郷里大輔(テレビ朝日版)
獰猛な戦士だが、もともとは普通の人間。5000年前にアヌビスのしもべとなってから、手足はサソリとなっている。アレックスが「アヌビスの腕輪」をはめたことで甦り、それとともにアヌビスの軍勢もまた地下から甦った。スコーピオン・キングを倒しアヌビスの軍隊を支配しようとするイムホテップ一派と、それを阻止しようとするアレックス達との三つ巴の戦いとなる。上半身以外がサソリでありながら大きな体躯をしており、スピードのある動きとサソリの手足を武器にリックたちに襲い掛かる。

イムホテップ(演:アーノルド・ヴォスルー)

吹き替え:飯塚昭三(ソフト版)/大友龍三郎(フジテレビ版)玄田哲章(テレビ朝日版)
3000年前の古代エジプトでセティ1世に仕えていた大神官。前作でリックに倒され、ハムナプトラの崩壊とともに封印されたが、今作でハフェズ一派にスコーピオン・キングを倒し、アヌビスの軍隊を手に入れるために復活させられた。前作で復活とはならなかった恋人のアナクスナムンの魂を、生まれ変わりのミラの肉体に甦らせた。スコーピオン・キングを倒そうとするも、アヌビス神により超人的な力を奪われ人間として戦うことを余儀なくされる。

ミラ(演:パトリシア・ヴェラスケス)

アナクスナムンの生まれ変わり

miya
miya
@miya

Related Articles関連記事

ハムナプトラ/失われた砂漠の都(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ハムナプトラ/失われた砂漠の都(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』とは1999年に公開されたアメリカのアクション・アドベンチャー映画。監督はスティーブン・ソマーズ、主演はブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ。『インディ・ジョーンズ』を彷彿とさせる胸躍る冒険活劇に当時のVFXによる迫力ある映像技術が話題となった。エジプトを舞台に3000年の封印から目覚めた邪悪な高僧イムホテップに、勇敢な傭兵リックと女性考古学者エブリンが立ち向かう。

Read Article

ヴァン・ヘルシング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ヴァン・ヘルシング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ヴァン・ヘルシング』とは2004年に公開されたアクション・ファンタジー映画。監督は『ハムナプトラ』シリーズで知られるスティーブン・ソマーズ、主演はヒュー・ジャックマンが務めた。ドラキュラ、フランケンシュタイン、ウルフマンを一堂に会した事が話題となり、当時のユニバーサル映画史上最高記録を更新した。聖騎士団に所属するモンスターハンター、ヴァン・ヘルシングは不死身の吸血鬼ドラキュラの討伐を命じられる。トランシルバニアへ赴きヴァレリアス家最後の一人アナ王女と共に最恐の敵に挑む。

Read Article

ボーン・レガシー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ボーン・レガシー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボーン・レガシー』とは『ボーンシリーズ』の4作目で、2012年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンをめぐる陰謀を描いた前3部作の裏で同時進行していたストーリーを描くスピンオフ的作品。ボーンの存在によりCIA上層部でさえ知らない国家的極秘計画が暴かれる危機が発生。計画隠蔽のために襲われた工作員アーロン・クロスの逃避行が描かれる。『ボーンシリーズ』の世界観を継承したストーリー展開に加え、前3部作後のCIAの状況もわかるファン必見の物語である。

Read Article

女王陛下のお気に入り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

女王陛下のお気に入り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『女王陛下のお気に入り』とは、18世紀を舞台に、宮廷で女王の寵愛を奪い合う女性2人の攻防を描いた実話に基づく歴史コメディ映画である。本作は『ロブスター』で鬼才な才能を持つ、ヨルゴス・ランティモスが監督を務めた。第91回アカデミー賞では最多9部門10ノミネートを獲得し、オリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞している。気まぐれな女王アンに代わって絶対的権力を握る側近のサラと、貴族の地位に返り咲く陰謀を企てるアビゲイルの、愛憎に満ちた人間ドラマが繰り広げられる。

Read Article

バイオハザードV リトリビューション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

バイオハザードV リトリビューション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『バイオハザードV リトリビューション』とは、2012年に公開されたホラーアクション映画であり、『バイオハザードシリーズ』の第5作目となる作品である。監督はポール・W・S・アンダーソン。今作では、シリーズ第1作に登場したアンブレラ社の特殊部隊レイン、ジル・バレンタインたちが再登場する他、レオン・S・ケネディ、エイダ・ウォンなどのゲームの人気キャラクターも続々登場する。 アリス・アバーナシーは謎の研究施設に囚われていた。多数のアンデッドからから追跡される中、研究施設から脱走しようとする。

Read Article

バイオハザードIII(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

バイオハザードIII(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「バイオハザードIII(Resident Evil: Extinction)」は主演ミラ・ジョヴォビッチ、監督ポール・W・S・アンダーソンで2007年に公開されたホラー・アクション映画。文明が崩壊した世界を舞台に主人公アリスの戦いを描いている。アンデッドやクリーチャーなどこれまでのホラーらしい要素だけでなく、本作からはSF色も強い世界観となった。

Read Article

ボディガード(1992年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ボディガード(1992年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボディガード』とは、1992年にアメリカ合衆国で制作されたラブサスペンス映画である。脅迫状を送りつけられたスーパースターのレイチェル・マロンと彼女を命懸けで守る元シークレットサービスでプロのボディガードであるフランク・ファーマーとの甘くて切なく、ほろ苦い恋が描かれていく。主演は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』でオスカーを獲得したケビン・コスナー、共演は本作が女優デビューとなった歌手ホイットニー・ヒューストンが務めた。監督は『ボルケーノ』、『理由なき発砲』などで知られるミック・ジャクソンが務めた。

Read Article

コンスタンティン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

コンスタンティン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『コンスタンティン』とは2005年にアメリカ合衆国で公開されたアクション・ファンタジー映画である。監督はフランシス・ローレンス、主演はキアヌ・リーブス、共演を務めたのはレイチェル・ワイズ。宗教観の濃い世界観を斬新かつスタイリッシュな映像で表現し、話題となった。この世には人間界、天界、地獄の三界が存在し絶妙なバランスで成り立っている。凄腕の悪魔祓いジョン・コンスタンティンはこの均衡に異変を感じ、女性刑事アンジェラ・ドッドソンと共に世界の存亡を脅かす陰謀に立ち向かうのだった。

Read Article

フォレスト・ガンプ/一期一会(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

フォレスト・ガンプ/一期一会(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『フォレスト・ガンプ/一期一会』とは、1985年に発売されたウィンストン・グルームの『フォレスト・ガンプ』を原作とした、1994年公開のアメリカ映画である。監督はロバート・ゼメキス、脚本はエリック・ロス、主演はトム・ハンクス。第67回アカデミー賞作品賞、第52回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞などを受賞した。人より知能指数は低いが心優しい主人公フォレスト・ガンプは、持ち前の純粋さと才能を活かし様々な記録を作る。そして一途に1人の女性を愛し起こした行動が、人々に幸福をもたらす物語。

Read Article

キャスト・アウェイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

キャスト・アウェイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『キャスト・アウェイ』とは、2000年に公開されたアメリカのサバイバル映画である。トム・ハンクスが主演を務め、ロバート・ゼメキスが監督を務めた。ストーリーは、国際貨物便フェデックスのシステムエンジニアであるチャック・ノーランドが、飛行中に航空事故に遭い、無人島に漂着してしまうというもの。無人島での生活に適応し、生き延びるために様々な方法を見つけていく。

Read Article

M-1グランプリのネタバレ解説・考察まとめ

M-1グランプリのネタバレ解説・考察まとめ

『M-1グランプリ』とは、漫才師の日本一を決める大会のことを指す。2001年から2010年までは出場資格としてコンビ歴10年以下であったが、復活した2015年からはコンビ歴15年まで引き上げられた。歴代優勝者に中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、サンドウィッチマン、NONSTYLE、パンクブーブー、笑い飯、トレンディエンジェル、銀シャリ、とろサーモン、霜降り明星、ミルクボーイ、マジカルラブリー、錦鯉、ウエストランド、令和ロマンがいる。

Read Article

ロブスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ロブスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロブスター』とは、ギリシャのヨルゴス・ランティモスが監督した近未来SF恋愛映画である。2015年公開され、第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。独身であることが罪というルールがある世界。“独身者”は、郊外のホテルに連れていかれ、45日以内にパートナーを見つけないと、自分が希望する動物に変えられてしまう。主人公デヴィッドが希望した動物は「ロブスター」だった。全体的にユーモアが散りばめられており、コメディ映画でもある。R15+作品。

Read Article

目次 - Contents