ハムナプトラ2/黄金のピラミッド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』とは、スティーヴン・ソマーズが監督の『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の続編にあたる実写映画。
前作の主人公リックとエヴリンは結婚し、二人の息子のアレックスが新たな登場人物として活躍する。
リックとエヴリンは、アヌビス神と契約をしたスコーピオン・キングと再び甦ったイムホテップにさらわれた息子を取り戻すべく立ち向かう。
前作から2年後に公開された本作だが、前作以上に当時のVFXによる映像技術が採用されており、ミイラやアヌビスの軍勢がリアルに表現されている。

失われたアム・シェアーのオアシスにあるとされる。

5000年前に死の間際、アヌビス神と魂の契約をしたスコーピオン・キングがアヌビス神から与えられた軍隊。5000年に1度甦るとされており、『アヌビスの腕輪』により目覚めさせられた軍隊は、スコーピオン・キングを倒した者しか支配することはできず、その復活は世界の滅亡を意味する。

失われた砂漠のオアシスといわれるアム・シェアーにあるといわれている。アム・シェアーはスコーピオン・キングが率いるアヌビスの軍が眠っている場所といわれており、そこにある黄金のピラミッドについては、アレクサンダー大王もシーザーもナポレオンの軍も見つけられなかったという。黄金のピラミッドの頂上には巨大なダイヤが燦然と輝いている。

アヌビスの腕輪

失われたアム・シェアーのオアシスへの鍵とされている

神話上のものとされていたスコーピオン・キングの紋章の側でエヴリンが発見した。失われたアム・シェアーのオアシスへの鍵とされており、腕輪を装着したアレックスは実際にアム・シェアーのガイドとなった。腕輪をはめてから7日後の陽が昇るまでに黄金のピラミッドに入らなければ、その命は腕輪に吸い取られ、スコーピオン・キングとアヌビスの軍隊が目覚めてしまう。

アヌビスの軍隊

頭を落とすと一瞬で砂漠の砂と化すが、スコーピオン・キングを倒すまで何度でも復活する。

5000年前に死の間際、アヌビス神と魂の契約をしたスコーピオン・キングがアヌビス神から与えられた軍隊。5000年に1度甦るとされており、「アヌビスの腕輪」により目覚めさせられた軍隊は、スコーピオン・キングを倒した者しか支配することはできず、その復活は世界の滅亡を意味する。

死者の書

死者を甦らせることができる古代エジプト語で記された書物。

鍵のついた書物で、死者を甦らせる呪文が古代エジプト語で記されている。前作ではこの「死者の書」を使い、イムホテップがアナクスナムンを甦らせようとしたが失敗に終わった。今作では、ミラに殺されたエヴリンを「死者の書」を読むことでアレックスが甦らせた。

オシリスの笏

スコーピオン・キングを倒すことのできる唯一の武器。ピラミッドの壁画に、その使い方が克明に描かれている。

ジョナサンが前作でハムナプトラから持ち帰った宝のうち、唯一手元に残った金の棒でありジョナサンが肌身離さず持ち歩いている。ハフェズがそれを見て「オシリスの笏」と顔色を変えた場面があり、特別なものとして作中で描かれる。実は両端を伸ばして槍として使用するものであり、スコーピオン・キングを倒す唯一の武器であった。

『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

バスでミイラ兵から逃走するシーン

前作よりスピードや動きがパワーアップしたミイラ兵達との息もつかせぬアクションシーン。

再び甦ったイムホテップの命令で、4体のミイラ兵に追いかけられ2階建てバスで逃げる場面は、息もつかせぬアクションシーンとなっている。ミイラ兵は前作より動きがスムーズで、猿のように壁を走ったり自ら伸ばした爪をナイフのように使用したりして、俊敏で凶暴性が増している。しかし、リックに目つぶしをされ悲鳴を上げるなど人間臭いリアクションもあり、前作同様本作でもコメディ要素が要所要所に散りばめられている。

前世でのアナクスナムンとネフェルティティの決闘シーン

3000年前の光景が目の前で繰り広げられているかのような豪華なシーン

3000年前のエジプトで、ネフェルティティとアナクスナムンが決闘を行うシーンは古代芸術のように美しく、今作の見せ場となっている。エヴリンが前世の記憶として回顧する場面だが、実際は飛行船の眼下に雲海が広がり、夜空に無数の星が瞬く幻想的な風景となっている。

イムホテップがナイル川を操り飛行船を襲うシーン

ナイル川が飛行船を襲うシーンは迫力満点

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