マース・ヒューズ（鋼の錬金術師）の徹底解説・考察まとめ

ヒューズはマスタングへ愛娘のエリシアの自慢をしていた所、その途中でさりげなくマスタングが中央へ配属される可能性が高いことを伝える。だがマスタングの年齢で出世すると敵が多くなることを危惧していた。そんなマスタングへ伝えたアドバイスが「おまえさんを理解して支えてくれる人間を一人でも多く作っとけよ」である。
これをマスタングは真面目に聞いていたが、すぐ後に「だから早く嫁さんもらえ」とからかわれたことで怒りのまま電話を切っている。

「苦しい事はなるべくなら自分以外の人に背負わせたくない 心配もかけたくない だから言わない」

エドワードが第五研究所に潜入し大けがを負ってしまい入院することになる。ウィンリィはエドワード達のお見舞いや機械鎧の修理も兼ねてエドワード達の元を訪れていた。ヒューズはウィンリィが泊まる宿を決めていないことを知り、半ば無理やり彼女を連れ去っていった。

ヒューズ家では愛娘エリシアの誕生日会を開いており、ウィンリィも一緒にお祝いに参加する。落ち着いたころにヒューズとウィンリィでエドワード達について話しており、ウィンリィはエドワード達が心配な事、エドワード達は何も相談してくれない事が不安だと本心を零す。

ヒューズはそんなウィンリィへ、「相談しなかったんじゃなくて相談する必要が無かったんだろ」と伝える。ウィンリィは「言葉で示してくれなきゃわからないこともあります」と力無く言う。ヒューズはそれに苦笑しながら「男は言葉じゃなくて行動で示す生き物だから」と言い、続けて伝えた言葉が「苦しい事はなるべくなら自分以外の人に背負わせたくない 心配もかけたくない だから言わない」である。
これはウィンリィを励ましているだけでなく、OVAでヒューズはイシュヴァール殲滅戦での行いを妻であるグレイシアには隠し通すという覚悟をしていたことから、ヒューズ自身の覚悟も感じ取れるセリフだ。

「簡単だ。”死にたくねぇ”。ただそれだけだ」

イシュヴァール殲滅戦の最中、ヒューズは偶然マスタングと出会う。
そこで士官学校での思い出やこの国を良くしたいと語っていたことを思い出しながら談笑する。
途中でホークアイやキンブリーなどの他の軍人も交えて、殲滅戦に対する考えを話していたが、ちょうど休憩時間が終わってしまい、解散する。

その時にマスタングがヒューズへ「お前はなぜ戦う」と質問し、それに対して「簡単だ。”死にたくねぇ”。ただそれだけだ」と答えた。これから、ヒューズが何があっても死なずに生き延びるという覚悟が分かる。

マース・ヒューズの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

髭は絶妙な長さに調整

ヒューズのアゴ髭、実はとある長さに調整している。

どのような長さかというと、エリシアに抱き着きジョリジョリしたときに「や－くすぐったーい」と言われるような微妙な長さにセッティングしている。

ヒューズから見たマスタングの評価は「言った事を成し遂げる男」

別冊『ハガレン研究所DX』において、「ヒューズから見たマスタングとは」という質問がある。

それについて彼はただ一言、「言った事を成し遂げる男だ」と答えており、マスタングへの信頼が分かる。

イシュヴァール殲滅戦で同期を殺害

ヒューズとマスタングが士官学校にいた頃、イシュヴァール人のヒースクリフと夢を語り合っていたことがある。
その一件から3人は互いに認め合う仲になっていた。

だがイシュヴァール殲滅戦が始まってしまい、マスタングは国家錬金術師として戦地に投入されることになる。持ち前の錬金術の大火力で多くのイシュヴァール人を殺しながら苦悩していた時、そこに同胞を失ってしまったヒースクリフが現れる。

ヒースクリフは悲しみに満ちた顔でマスタングに殺意を持ち、銃を撃つ。それと同タイミングでヒューズはマスタングを助けるためにヒースクリフを撃ち殺している。

この事からマスタングに「血に濡れた手で好きな女を抱くのか」などと言われていたが、その時にヒューズは既に何が何でも生き残るとマスタングへ激昂していた。たとえ血に濡れた手であっても好きな人の前では笑っていようとしていた。