13デイズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『13デイズ』とは、2000年にアメリカで制作された政治映画である。アメリカの隣国キューバにソ連が核ミサイルを配備していることがわかり、核戦争の危険が一気に高まった。未曽有の危機に直面したケネディ大統領は軍事行動ではなく、海上封鎖の実施を決断する。アメリカと世界を、核戦争の瀬戸際にまで追いつめたキューバ危機の発生から回避までが緊迫感あふれるストーリー展開で描かれていく。主要キャストはブルース・グリーンウッド、スティーヴン・カルプ。ロジャー・ドナルドソンが監督を務めた。
その発言や行動がアメリカ国内のみならず世界中からも注目される大統領はアメリカの国家元首である。
また、経済政策、外交政策、軍最高司令官でもある。4年に1度実施される選挙で選ばれる大統領はホワイトハウスで執務を行っている。
映画『13デイズ』では俳優ブルース・グリーンウッドが演じた。
キューバ
ソ連がミサイル基地を建設していた国がキューバである。カリブ海に浮かぶ島国キューバは社会主義国家で公用語はスペイン語、首都はハバナ。
アメリカはキューバと1961年から国交を断絶していたが、2015年7月1日、54年ぶりに回復させた。
統合参謀本部
統合参謀本部とは、アメリカ国防総省内にある合衆国軍最高機関である。アメリカ大統領、国防長官に対して軍事的な助言を与える権限を有している。統合参謀本部のトップは議長であり、アメリカ軍制服組のトップでもある。
『13デイズ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ケネディ大統領 「なるほど、君は恐らく気づいていないかも知れないが、君も私と一緒にその窮地にいるんだぞ」
アメリカの隣国キューバにソ連がミサイル基地を建設していることが明らかになった「キューバ危機」にケネディ大統領は直面している。一刻も早くキューバに建設されているミサイル基地を攻撃することをカーチス・レメイ将軍は主張し、ケネディ大統領に対して「あなたは窮地に立たされています」と言う。
レメイ将軍に対してケネディ大統領は「なるほど、君は恐らく気づいていないかも知れないが、君も私と一緒にその窮地にいるんだぞ」と言葉を返した。
キューバ危機という未曾有の事態で窮地に立たされているのは大統領もレメイ将軍も同じであることが伝わってくる。
ケネディ大統領 「キューバから西半球のいずれかの国に対して核ミサイルが発射された場合はいかなるものであれ、アメリカに対するソビエトによる攻撃とみなし、ソビエトに対する全面的報復措置を要求するものとします」
1962年10月22日月曜日、ケネディ大統領はテレビ演説を行った。アメリカ隣国キューバにソ連がミサイル基地を建設していることを国民に伝え、キューバに向かう全ての船に対して厳しい海上臨検を実施することを表明した。そしてキューバとキューバにおける軍備増強に対する厳しい監視を引き続く実施することも国民に伝えた。さらに、「キューバから西半球のいずれかの国に対して核ミサイルが発射された場合はいかなるものであれアメリカに対するソビエトによる攻撃とみなし、ソビエトに対する全面的報復措置と要求するものとします」と表明した。
ソビエトとの全面戦争を避けたいと考えながらも、アメリカがソビエトから弱腰に見られないようにするケネディ大統領の断固たる決意が伝わってくるセリフである。
『13デイズ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ケネディ大統領関連映画に2度目の出演を果たしたケビン・コスナー
映画『13デイズ』で大統領特別補佐官ケネス・オドネル役を演じていたケビン・コスナーがケネディ大統領関連の映画に出演するのは2度目である。
1991年に制作された『JFK』に出演したケビン・コスナーは未だ謎に包まれたケネディ大統領暗殺事件に独自の視点で迫る実在の地方検事を演じていた。
ケビン・コスナーは9年ぶり2度目であるケネディ大統領関連の映画『13デイズ』に出演し、実在の大統領補佐官を演じている。
ロジャー・ドナルドソン監督と2度目のタッグを組んだケビン・コスナー
映画『13デイズ』で大統領特別補佐官ケネス・オドネルを演じているケビン・コスナーは、ロジャー・ドナルドソン監督と2度目のタッグを組んだ。
最初にタッグを組んだのは1987年公開のサスペンス映画『追いつめられて』である。
アメリカ国防総省を舞台にしたサスペンス映画『追いつめられて』では殺人犯と疑われる海軍将校を演じ、名優ジーン・ハックマンと共演している。
ロバート・ケネディ司法長官役を2度演じた俳優スティーヴン・カルプ
俳優スティーヴン・カルプはロバート・ケネディ司法長官役を2度演じている。1996年公開の映画『ノーマ・ジーンとマリリン』で初めてロバート・ケネディ司法長官役を演じ、2度目は2000年公開の映画『13デイズ』で演じている。特に映画『13デイズ』では容貌と仕草がロバート・ケネディ司法長官本人と酷似していることが話題となった。
映画『13デイズ』の主題歌・挿入歌
主題歌:Trevor Jones 「The Knot Of War」
映画『13デイズ』の主題歌「The Knot Of War」は、映画のオープニングで使用されている。
空に向かって発射されてミサイルが地球の成層圏へ突入するシーン、原子爆弾が爆発してキノコ雲を作るシーンと共に映画は幕を開ける。
アメリカと世界を核戦争の瀬戸際に追いつめるキューバ危機の始まりを予感させる主題歌である。
挿入歌:Trevor Jones 「Death of Major Anderson」
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目次 - Contents
- 『13デイズ』の概要
- 『13デイズ』のあらすじ・ストーリー
- キューバ危機の始まり
- 対立する主張
- テレビ演説
- キューバ危機の回避
- 『13デイズ』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ(演:ブルース・グリーンウッド)
- ケネス・オドネル(演:ケビン・コスナー)
- ロバート・ケネディ(演:スティーヴン・カルプ)
- アメリカ合衆国副大統領
- リンドン・ベインズ・ジョンソン(演:ウォルター・アドリアン)
- ケネディ政権の閣僚
- ロバート・マクナマラ(演:ディラン・ベイカー)
- ディーン・ラスク(演:ヘンリー・ストロジャー)
- マクジョージ・バンディ(演:フランク・ウッド)
- 非公式アドバイザー
- ディーン・アチソン(演:レン・キャリオー)
- ファーストレディー
- ジャクリーン・ケネディ(演:ステファニー・ロマノフ)
- 軍部
- マクスウェル・ダヴェンポート・テイラー陸軍大将(演:ビル・スミトロヴィッチ)
- カーチス・ルメイ空軍大将(演:ケヴィン・コンウェイ)
- 国連大使
- アドレー・スティーブンソン(演:マイケル・フェアマン)
- CIA長官
- ジョン・マコーン(演:ピーター・ホワイト)
- 航空写真専門家
- アーサー・ランダール(演:デイキン・マシューズ)
- 大統領特別顧問・スピーチライター
- セオドア・C・ソレンセン(演:ティム・ケラハー)
- 大統領報道官
- ピエール・サリンジャー(演:ケリー・コネル)
- 空軍少佐
- ルドルフ・アンダーソン(演:チャールズ・エステン)
- 海軍中佐・偵察作戦指揮官
- ウィリアム・エッカー(演:クリストファー・ローフォード)
- 海軍大将・海軍作戦部長
- ジョージ・アンダーソン・ジュニア(演:マディソン・メイソン)
- 駐アメリカソ連大使
- アナトリー・ドブリーニン(演:エリヤ・バスキン)
- ホワイトハウス電話交換手
- マーガレット(演:カレン・ルドウィグ)
- ケネス・オドネルの家族
- ヘレン・オドネル(演:ルシンダ・ジェニー)
- ケニー・オドネル・ジュニア(演:ジョン・フォスター)
- マーク・オドネル(演:ドレイク・クック)
- キャシー・オドネル(演:ケイトリン・ワックス)
- その他
- マーシャル・カーター(演:エド・ローター)
- ジョージ・ボール(演:ジェームズ・カレン)
- リチャード・J・デイリー(演:ジャック・マギー)
- エヴェリン・リンカーン(演:ジャネット・コールマン)
- アンドレイ・グロムイコ(演:オレク・クルパ)
- 『13デイズ』の用語
- 偵察機Uー2
- キューバ危機
- 大統領
- キューバ
- 統合参謀本部
- 『13デイズ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ケネディ大統領 「なるほど、君は恐らく気づいていないかも知れないが、君も私と一緒にその窮地にいるんだぞ」
- ケネディ大統領 「キューバから西半球のいずれかの国に対して核ミサイルが発射された場合はいかなるものであれ、アメリカに対するソビエトによる攻撃とみなし、ソビエトに対する全面的報復措置を要求するものとします」
- 『13デイズ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ケネディ大統領関連映画に2度目の出演を果たしたケビン・コスナー
- ロジャー・ドナルドソン監督と2度目のタッグを組んだケビン・コスナー
- ロバート・ケネディ司法長官役を2度演じた俳優スティーヴン・カルプ
- 映画『13デイズ』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Trevor Jones 「The Knot Of War」
- 挿入歌:Trevor Jones 「Death of Major Anderson」