宮崎駿や高畑勲が綴っていた「ジブリ日誌」が興味深い!制作裏話から日常の出来事まで盛りだくさん

本記事では世界的に有名なアニメ制作会社「スタジオジブリ」の中心人物である、鈴木敏夫、宮崎駿、高畑勲などが綴っていた「ジブリ日誌」の内容について、まとめて紹介している。書かれている内容は映画の制作に関する裏話の他、日常の出来事やイラストなど非常に多岐にわたる。かなりのボリュームがあるのでぜひコーヒー片手にじっくりと楽しんでみてほしい。

◆ スタジオジブリ日誌 2006年 ◇ 2005/12-2006/6「ゲド戦記」制作日誌

www.ghibli.jp

1月20日

保田さん曰く、

「長編作品は、何本やっても難しい。ひとつひとつのシーンを作りながら、作品全体で、何処にどういう画面が必要で、どう盛り上げてゆかなればいけないのかを、考えなければならないから」

各部監督たちが、大きく頷きます。
すると保田さん、間髪入れずに、

「だから、最後は監督にかかってるのよ!」

と、グサリ。

皆に、一斉に目を向けられた監督、思わず心臓を押さえて、身もだえていました(笑)
このエピソード、映画をご覧になった方は、「あ!」と思い当たるハズですので、覚えておいてくださいね(笑)

出典: www.ghibli.jp

2006年4月6日

制作部後ろの共有PCを囲んで、スタッフが盛り上がってオリマス。

のぞき込むと、今ネット上で流行っている「成分解析」というフリーソフトで、互いの名前を解析しあっているのでした。
このソフト、某頭痛薬の「半分がやさしさで出来ている」というCMのフレーズにヒントを得て、名前を入力すると、その名前の成分を、勝手に解析してくれる……というモノ。

そこで、ジブリのあの人の、成分解析を試みました。
各々の、解析結果のトップは……?

宮崎駿 = 魔法

高畑勲 = 知恵

鈴木敏夫 = 鉄の意志

すごい……みんな、(ある意味)当たっています!
そこで、我らが「ゲド戦記」監督、宮崎吾朗の名前を入力してみると……。

宮崎吾朗 = 99% 野望 1% 魂の炎

!!!!
衝撃の結果に、深くうなずいて、仕事に戻った僕らでした……。

出典: www.ghibli.jp

ウシコ(♀) 「鈴木さんの車はあたたかいニャ~」

2006年4月8日
フライ、ウシコ、フライ

僕らが出社する9時~10時半ぐらいは、まだまだヒンヤリとしていて、寒がりのウシコ(♀)たちにとっては、つらい時間帯です。

そんなネコスタッフたちの憩いの場が、出社したての車のボンネット。

まだエンジンがあたたまっているボンネットは、彼女たちにとって、コタツに匹敵するヌクヌクポイント……なのです。

せっかくの新車に「ガリッ」と爪痕を付けられて、涙をのんだスタッフは数知れず。

出典: www.ghibli.jp

『奥井さん「飛ぶかな……?」』

『飛んだ!』

2006年4月11日
マイ・フェア・ヤ○ルトレディ

「こんにちわァ! こんにちわァ! こんにちわァ!」

「あ、キタ!」
と、耳を立てる者あれば。

「ヤバイ、逃げろ!」
と、足早に席をたつ者もアリ。

この日は、ジブリ専属のヤ○ルトお姉ちゃんがやってくる日。
現場は否応なく、現世の喧噪に引き戻されます。
このお姉ちゃん、常に、地域売上本数のトップに食い込む、豪腕セールスレディ。

その凄腕たるや、筋金入り。
いつも「大人買い」をしてくれる制作部リーダーの渡辺さんが席にいないときも、主が席に戻るまで、何度でも何度でも戻ってきて食らいつき、狙った獲物は絶対に逃がしません。
僕は先週席を外すことが多かったのですが、今日は開口一番、こう言われました。

「先週の分も、どうですか!」

ジブリ制作部では、密かにこのお姉ちゃんを引き抜けないか、画策中。
だって、どんなに上がらないカットでも、絶対に回収してきてくれそうなんですモノ……。

※この物語はフィクションであり、実在する人物とは一切関係ありません。

出典: www.ghibli.jp

4月20日

ジブリに古くから棲むスタッフのひとりで、その博覧強記ぶりから、宮崎駿監督に「教授」と慕われるこの人。
表に出せないアニメーション界の裏話から、古今東西の歴史談義、はたまた東小金井周辺のグルメ情報まで、一度この人に捕まると、30分は逃げられない。
名付けて、ジブリを徘徊するエンサイクロペディア。

この一村さん、一日に数回、仕事に疲れると制作部にやってくるのです。
ため息をつくなり、こう言いました。

一村さん「春バテだ~」
「僕はネ。今の様に寒暖の差が激しい季節は、体温調節がついていかなくて疲れるんですよ。ホラ、あまり汗かかないでしょ、汗腺が少ないんですよ、ボクは。
夏は大丈夫なんだけどネ。ずっと熱いから身体が慣れてくるでしょ。でも、この時期はさァ…(以下略)」

こうして、渡辺さんの仕事はストップしてしまいます。
一村さんが立ち去ったあと、渡辺さんが、ポツリ。

渡辺さん「春バテ……って、なァ」

僕「きっと次は、梅雨バテですよ」

伊藤くん「その次は夏バテだね」

齋藤くん「一年中、バテているからなァ…」

こうして、ジブリの夜はふけてゆきます…。

出典: www.ghibli.jp

9月12日(火)

月刊Invitationの取材で、編集の浅岡氏とライターのトモエちゃんが鈴木さんを訪ねる。

ベネチアの話を聞くためだったのだが、鈴木さんの話は、イタリア女性の胸の話ばかり。
向こうの女性がいかに自由で開放的かということに感心したかという話なのだが、オッパイとオナカとオシリが丸出しという話を困ったように聞いていた(まもなく結婚する)トモエちゃんは、一体どんなふうにまとめてくれることだろう。

出典: www.ghibli.jp

◆ スタジオジブリ日誌 2007年

「千尋の頃の西やんの写真を特別に発掘。瑠美ちゃんや奥田さんも写ってますね」

2月22日(木)

ポストプロダクション部に新しくスタッフとして加入した西原さんの歓迎会が行われる。これからもたびたびこの日誌に出てくるような楽しい事件を起こしてくれそうな気がしている。期待してますよ、西やん。いや、仕事をですが…。

というわけで、スタッフに“西”の名がつくスタッフが増えてきたこともあり(西岡、西原、西村×2、あと西川くんとか安西さんまで?)、その場ではついに“西の会”結成か!?という話が沸きあがる。といっても何をする会なのだろうか?当事者としては大変気になる。とりあえず、飲む会ではないかという気がするのだが...。

出典: www.ghibli.jp

3月6日(火)

宮崎さんが次回作○○○の原画打ち合わせの件で制作の郷平のデスクまで来たのだが、あいにく食事に出ていたのでメモ書きを置いていく。

そのメモを書いているときにボソッと、こんなに“作打ち”ができるなら全部で2000カットぐらい出来るんじゃない?と恐ろしいことをつぶやく。
それを耳にした隣にいた制作渡邊が思いっきり首を横に振りながら、「もし2000カットいくようなことがあれば進行の慎太郎、サンキチにも原画を描かせないと間に合わなくなりますよ」とけん制するも、宮崎さんは「それは面白い。どんどん描いてもらおう」とニコニコしながら去っていく。

さすがに2000カットは冗談だと思うのだが、ジブリは時々冗談が本当になることがあるので、素直に笑えないのが制作の哀しいところ。

出典: www.ghibli.jp

3月19日(月)

「崖の上のポニョ」製作発表の記者懇談会が東宝の本社会議室で行なわれる。

鈴木さんは、なぜか、中日ドラゴンズのファンクラブのブルゾンを着て登場し、フォトセッションまで行なったのだが、翌朝の新聞にその写真が使われたのは、案の定「中日スポーツ」だけで、せっかくの写真の扱われ方に、鈴木さんはちょっと不満気の様子だった。

出典: www.ghibli.jp

5月1日(火)

ゴールデンウィークの谷間の出勤日ということで、取引先からの電話も少なく、なんとなーく平和な3スタ2階。と、そんな中、かかってくるのはなぜか「トトロは死神なんですか?」という一般の方からの問い合わせばかり。

みなさん、ご心配なく。トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、「となりのトトロ」には全くありませんよ。
最近はやりの都市伝説のひとつです。誰かが、面白がって言い出したことが、あっという間にネットを通じて広がってしまったみたいなんです。

「映画の最後の方でサツキとメイに影がない」のは、作画上で不要と判断して略しているだけなんです。みなさん、噂を信じないで欲しいです。 ...とこの場を借りて、広報部より正式に申し上げたいと思います。

出典: www.ghibli.jp

8月6日(月)

最近、ウシコがシャチの仇を取ろうとしたのか、シャチをやった同じ猫にケンカを売り、返り討ちにあってしまいました。そして、左前足に4針も縫うほどの怪我をしてしまったのです。一体、猫社会に何が起こったというのでしょうか?

どこの世界も生きることは、大変なようですね。今は、毎日薬を与えている状態が続いています。そんなこんなで、ウシコのカンパを募るかわいらしい掲示が出勤カードの目の前に置かれております。スタッフの皆さん、ご協力よろしくお願い致します。

出典: www.ghibli.jp

9月6日(木)

先週末、鈴木さんが倒れる夢を見て途端に鈴木さんのことが心配になった宮崎監督。
「鈴木さんの身体はフルーツと味噌煮込みでできているから長生きしない」という持論から、永年自分が愛飲しているサプリを持ってきては鈴木さんに飲ませている。

今日も、こうして目の前で飲ませては、確認している様子。鈴木さんも困った感じで苦笑いしながら飲んでいるのだが、鈴木さんは本当は薬の類がだいッ嫌いだし、身体にも合わないらしい。

「かえって悪くなるんじゃないか...ブツブヅブツ」とぼやきながらもおとなしく言うことを聞いている鈴木さんだった。

出典: www.ghibli.jp

「鈴木さんの身体はフルーツと味噌煮込みでできているから長生きしない」という持論

romanesco687
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@romanesco687

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『となりのトトロ』の元ネタは狭山事件?都市伝説についてまとめてみた【スタジオジブリ】

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名作『となりのトトロ』は、実際にあった「狭山事件」が元ネタになっているという都市伝説についてまとめた。この事件は1963年に埼玉県狭山市で発生した女子高生誘拐殺人事件である。スタジオジブリは関連性を否定しているものの、作品と事件には共通点が多いとして、ネットでは根強く信じられているのも事実である。

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