マーリン(七つの大罪)の徹底解説・考察まとめ

マーリンとは漫画『七つの大罪』に登場する「暴食の大罪(ボア・シン)」を背負う妖艶な女性で、主人公メリオダス率いる最強の騎士団「七つの大罪」の一員。強力な魔力と知識を有しているが、異常なまでの知識欲に囚われている。この世を創り出した「混沌」というエネルギー体の存在を知り、強い興味を抱く。そして七つの大罪を密かに利用し、混沌を復活させようとした。最終的に七つの大罪を裏切ったが、後に和解する。そして混沌に選ばれた王子アーサーを仲間達と協力して覚醒させた。そして彼を育てる為、共に旅立つ。

時を止める魔法。

「時間停止」とも呼ばれている、この世の理を捻じ曲げる禁呪である。禁呪である為、本来であれば莫大な魔力を要する。並大抵の魔術師ではまず発動出来ず、発動出来たとしても膨大な魔力を要する為短時間しか時を止める事は出来ない。だがマーリンには「無限(インフィニティ)」という無尽蔵の魔力がある為、半永久的に発動する事が可能である。実際、彼女は、自らにもこの魔法をかけ、3000年以上不老不死を保っていた。

メリオダスの魔神王化を止める為に使用した。だが、マーリンは魔神王を地上に引きずり出す為、密かに魔法の発動を遅らせている。

マーリン(七つの大罪)の来歴・活躍

ベリアルインの滅亡

本編より3000年以上前、マーリンは「ベリアルイン」という賢者達の築き上げた国に生まれる。彼女は両親の愛情を知らずに育つ。両親はマーリンの「無限(インフィニティ)」という特異な魔力のみに注目しており、彼女を娘としてでは無く知的好奇心の対象として見ていた。これは「魔力を無尽蔵に使用できる」というチート級の代物であり、賢者達の絶好の研究対象となる。親の愛情に飢えていた彼女は、その飢餓感を埋める様に知識を吸収していった。

本編より3000年前、最高神が率いる女神族と、魔神王が率いる魔神族は終わりの無い戦いを繰り広げていた。そんな最中、十戒の統率者であり魔神王の息子であったメリオダスが女神族に寝返る。十戒とは魔神族の精鋭10人の総称である。煉獄に住む魔神王から分けられた、「戒禁」という10の力を、それぞれが個別に与えられている。
メリオダスは本作の主人公である。彼は最高神の娘であるエリザベスと恋に落ち、不毛な戦いに嫌気が差して、魔神族を裏切ったのであった。だが、これにより魔神族と女神族のパワーバランスが崩れ「聖戦」という他種族も巻き込んだ全面戦争が勃発してしまう。メリオダスとエリザベスはこの聖戦を止める為、奔走していった。そんな最中、彼等はベリアルインを脱出したマーリンと出会う。そしてマーリンはメリオダスに初恋をした。だが、彼にはエリザベスという女性が既にいる為、この恋が叶う事は無かった。またエリザベスに対しても「姉々(ねえねえ)」と呼び、姉の様に慕っていた。恋が叶わず、恋敵であるエリザベスを憎む事が出来なかったマーリンは、人知れず心に傷を負う。そしてその心の傷を埋める様に、更に知識を集め始めた。それは次第に「暴食」と称される程、見境も倫理観も無くなっていく。そして彼女はこの世の全てを作り出した「混沌」の存在を知る事になった。混沌とはこの世界を作り出した強大な力の意思の事である。魔神王と最高神を始め、全ての種族はこの混沌から生まれていた。混沌は不安定で危険な力を秘めている為、かつて魔神王と最高神の手によって封印されている。そして魔神王か最高神のどちらかが倒れる事で、この封印は解き放たれてしまうのであった。マーリンはこの事を突き止め、混沌について研究すべく、混沌の復活を目論み始める。

最高神と魔神王はマーリンの持つ「無限(インフィニティ)」の魔力と膨大な知識に目を付け、彼女を自分の陣営に取り込もうと画策する。両者からの勧誘を受けたマーリンは「自分の気に入る贈り物をした側につく」と発言した。魔神王は「魔界の秘術に関するあらゆる知識と女神の洗脳術を防ぐ加護」を、最高神は「いかなる闇の呪いと戒禁すら無効にする加護」を授けた。だがマーリンには最初からどちらにも付くつもりは無く、両方を裏切ってしまう。これに激怒した魔神王と最高神は共に、マーリンの故郷であるベリアルインを滅ぼしてしまった。だが当の本人は逃げ延びており、放浪の旅に出る。

一方で聖戦は“「無欲」のゴウセル”は魔神王を裏切り、自分の命と引き換えに聖戦を終結させる。“「無欲」のゴウセル”は十戒の1人であり、精神操作や記憶操作の魔法を得意とする人物である。彼は世界中の生命体の記憶を書き換え、マエルに偽りの記憶を植え付けて、十戒のエスタロッサという架空の人物に成り代わらせた。マエルは女神族の主力である「四大天使」の1人であり、恩寵「太陽」を持っていた。恩寵とは女神族を統率する最高神が配下の女神族四大天使に与えた強力な力である。

マエルが魔神族側に寝返った事により再び女神族と魔神族のパワーバランスが拮抗した。この事態に女神族は「常闇の棺」を発動する。常闇の棺は発動者の命を代償に、対象を封印させるアイテムである。魔神族は常闇の棺に封印され、代償に女神族は肉体を失って魂だけの存在となった。これにより聖戦は終結したのである。

またメリオダスは魔神王から「魔神族でありながら女神族の手を取った罪」、「同胞である魔神族を殺した罪」により「永遠の生」の呪いを受けてしまう。これにより彼は死ぬ度に魔神王に感情を1つ奪われて復活する事となった。一方エリザベスも「メリオダスと恋に落ちた」罪により最高神から「永劫の輪廻」の呪いを受けてしまう。これにより彼女は転生を繰り返し、その度にメリオダスと恋に落ちて、転生前の記憶が戻った3日後に必ず死ぬ事となる。こうして2人は長い時を愛し合い、悲しい死別を繰り返す事となった。

陰謀と七つの大罪の結成

知識を求め、放浪の旅を続けるマーリンはリオネス王国へと流れ着く。そこでバルトラに頼み込まれ、王国専属魔術師となった。バルトラはリオネス王国の王である。

一方でメリオダスは、エリザベスの転生体がバルトラの養子となった事で、彼女を守る為にリオネス王国の聖騎士となる。聖騎士とは武術と魔法に秀でた、リオネス王国に仕える聖騎士達の総称である。これによりマーリンはメリオダスと再会した。

バルトラはある日「7人の大罪人がリオネス王国の守護者となる」という予言をした。この予言を受け、マーリンはメリオダスに「七つの大罪」という聖騎士団を組織する事を決意させる。メリオダスは、魔術師マーリン、妖精王キング、巨人族の少女ディアンヌ、不死身のバン、人形のゴウセル、太陽が高い位置にあればある程強くなる男エスカノールの6人の大罪人を集め、自身を団長に加えた七つの大罪を結成した。

メリオダスにとっての七つの大罪は「復活が予言されている十戒を討伐する為」の騎士団であった。だが、マーリンの真の狙いは「七つの大罪に魔神王を討伐させる事」である。彼女は魔神王を討伐し、混沌を復活させる陰謀を抱いていた。

七つの大罪は活躍を重ね、リオネス王国の英雄となっていく。

リオネス王国奪還編

本編より10年前、マーリン達七つの大罪はリオネス城に招集される。そこで当時の聖騎士長ザラトラスが殺害されている現場を目撃した。その後、マーリン達七つの大罪はザラトラス殺害の濡れ衣を着せられ、聖騎士達から包囲されてしまう。団員達に逃げる様に伝えたメリオダスは、その直後マーリンに襲撃され意識を失った。彼女は、かつて自分の力を暴走させてダナフォール王国を滅ぼしたメリオダスの力を恐れており、彼からその膨大な魔力を引き剥がしたのである。そして気を失ったメリオダスを、リオネス城から遠くの場所へ移送し放浪の旅に出る。
リオネス王国を脱出したマーリンはキャメロット王国へと赴く。そこで彼女はアーサーの育成に取り組んでいった。アーサーはキャメロット王国の若き王である。マーリンは彼が「混沌をその身に宿せる器」である事を密かに見抜いていた。彼女は混沌の復活に備え、彼を導いていく。

リオネス王国では、ザラトラス亡き後、聖騎士長にドレファスとヘンドリクセンが就任する。ドレファスはザラトラスの弟であり、ヘンドリクセンは女神族を信仰する人間の一部族のドルイド出身の騎士で、ドレファスの弟子であり無二の友でもある。だがザラトラスの死から10年後には、2人は考え方の違いから反目し合うようになっていた。ヘンドリクセンは密かに魔神族の血液を使用して「新世代聖騎士」を密かに作り出している。二大聖騎士長達は「聖戦が始まる」という王の予言を受け、クーデターを決行した。これにより穏健派だったリオネス王は捕えられ、聖騎士達は「聖戦に備える」という大義名分の下、平民達から搾取を始める。物語本編は王城から大人になったエリザベスが逃げ出し、七つの大罪に助けを求めるべく、メリオダスと出会った所から始まった。メリオダスは散り散りとなった七つの大罪のメンバーを集めリオネス王国を奪還するべく、行動を開始した。

ヘンドリクセンは聖騎士達を利用し、魔神族の復活を目論んでいたのであった。実は10年前の聖騎士長ザラトラス殺害の首謀者はヘンドリクセンとドレファスであった。ドレファスは兄ザラトラスの才能への嫉妬からヘンドリクセンと共謀して彼を殺害し、聖騎士長の座を奪ったのである。その後聖騎士の派閥はザラトラス派とヘンドリクセン派の2つに分かれ、ヘンドリクセン派は密かに魔神族の血液を用いた人体実験を繰り返し始める。

メリオダスは仲間達と共にリオネス王国へと攻め込む。同じ頃、異変を察知したマーリンは、アーサーを引き連れてリオネス王国を訪れた。そしてマーリンはメリオダス達七つの大罪に合流する。

マーリン達七つの大罪はヘンドリクセンを追い詰める。だが彼は「赤色の魔神」の上位存在である「白色の魔神」の血液を取り込み、禍々しい姿となった。圧倒的な力を手に入れたヘンドリクセンの前にマーリン達は苦戦するも、死闘の末に彼等はヘンドリクセンを打倒する。

十戒が復活

マーリン達七つの大罪により打倒されたかに見えたヘンドリクセンであったが、彼は生き延びていた。そして常闇の棺の封印を解き、十戒を解放する。ヘンドリクセンは十戒の復活と同時に人間へと戻り、理性を取り戻す。そしてドレファスが現れ、十戒のメンバーに加わった。全ての黒幕はヘンドリクセンでは無く、ドレファスであったのである。彼には十戒のメンバーの1人で3000年前の常闇の棺の封印を逃れていたフラウドリンが憑依しており、ドレファスとヘンドリクセンを操っていた。16年前メリオダスフラウドリンと戦い、戦場となったダナフォール王国ごと彼を吹き飛ばしてしまう。だが、それでもフラウドリンは密かに生き残っており、ダナフォールがかつて存在した場所に潜んでいた。そして10年前に調査に訪れたドレファスの肉体を乗っ取り、ヘンドリクセンを魔力で洗脳したのであった。フラウドリンは七つの大罪を追い詰める為、聖騎士長ザラトラスをドレファスとヘンドリクセンに殺させ、メリオダス達に濡れ衣を着せる。これが10年前の事件の真相であった。

復活した十戒は、封印の影響で失われていた魔力を回復する為、ブリタニア大陸に住む人間達の魂を喰らい始めた。メリオダス達七つの大罪は十戒を止めるべく、再び戦い始める。だが十戒は手強く、マーリン達七つの大罪は十戒の1人であるガランに完敗した。マーリンはガランの戒禁にかかり、石化してしまう。だが神器アルダンにその意識を転移させる事で、行動不能には至らなかった。その代わりに、彼女は圧倒的な魔力を出せなくなってしまう。

マーリンはメリオダスのパワーアップの必要性を感じ、彼に「10年前に力の大半を封印した事」を話す。これにより、メリオダスは自分の力を取り戻す為、ドルイド達の聖地イスタールへと赴いた。そこで彼は封印されていた魔力を取り戻し、パワーアップを果たす。その後、魔力を取り戻したメリオダスは十戒に宣戦布告をする。

メリオダスとの敵対

ゼルドリスはアーサーの治めるキャメロット王国に侵攻する。ゼルドリスは十戒の統率者であり、メリオダスの弟である。そしてキャメロット王国を支配し、魔神族の根城にしてしまった。これによりアーサーは行方不明になり、マーリンは使い魔を派遣して捜索を始める。だがゼルドリスに発見され、使い魔を通して、マーリンは精神攻撃を受けてしまった。

マーリンがゼルドリスの意識体と接触したのをきっかけに、エリザベスの「永劫の輪廻」の呪いが発動し、彼女は前世の記憶を全て取り戻してしまう。これによりエリザベスの命はあと3日となった。焦ったメリオダスは魔神王に成り代わり、エリザベスの呪いを解く事を決意する。彼は七つの大罪の解散を一方的に宣言し、十戒へ寝返った。十戒はキャメロット王国を占拠しており、彼はそこへ行く事になる。

一方でバンはメリオダスの感情を取り戻し、彼の暴走を止める事を決意する。マーリンはバンに頼まれ、彼を煉獄へと送り込んだ。

十戒に寝返ったメリオダスを魔神王は歓迎し、彼を十戒の統率者に再度置いた。十戒の統率者となったメリオダスは、ゼルドリスやエスタロッサを始めとした魔神族の配下達に戒禁を全て集めさせる命令を出した。彼は魔神王の力の欠片である戒禁を全て吸収し、魔神王を撃ち倒して成り代わろうと画策していたのである。

肉体をかつての聖戦で失っていた女神族は、人間の身体を借りて復活を果たす。彼等は人間達を先導し、再び「光の刻印(スティグマ)」を組織した。メリオダスの居ない七つの大罪はメリオダスを止める為、光の刻印と手を組む事を決定し、彼等と盟約を結ぶ。マーリン達七つの大罪はメリオダスと敵対する形となり、再び聖戦が勃発した。

魔神王との戦い

マーリン達七つの大罪の死闘も虚しく、メリオダスは戒禁を全て取り込み、魔神王として覚醒する。魔神王は悠久の時を生きて老いた肉体を捨て、メリオダスの若い身体を乗っ取っていた。魔神王に身体を乗っ取られたメリオダスは七つの大罪と交戦する。尚、マーリンはこうなる事を事前に知っており、密かにメリオダスが戒禁を全て取り込む手助けをしていた。

メリオダス(魔神王)は七つの大罪を圧倒したが、バンが煉獄に囚われていたメリオダスの感情を解放した事で戦況が変わった。メリオダスの肉体に、彼の感情が戻り抵抗を始めたのである。魔神王は外側ではマーリン達七つの大罪と交戦し、内側ではメリオダスと交戦する事となった。死闘の末、一行は魔神王を打倒し、彼が戒禁を全て吐き出したことでメリオダスは肉体を取り戻した。だが魔神王は死んでおらず、今度は戒言を取り込まされたゼルドリスの肉体を乗っ取って復活する。

戦いを終えたメリオダスは、煉獄でパワーアップした力でエリザベスの呪いを解除する。そして役目を終えた七つの大罪の解散を宣言し、エリザベスと共に魔界へ帰ろうとしていた。マーリンは魔神王と化したゼルドリスを止める為、エリザベスの呪いを復活させる。これによりメリオダスは魔法の湖にてゼルドリス(魔神王)と戦う事になった。魔法の湖はブリタニア大陸に存在する湖であり、膨大な魔力を蓄えている。最終的にマーリン達七つの大罪はこの湖に渾身の魔力を打ち込み、魔神王の意識を撃退してゼルドリスを救出した。そしてゼルドリスから弾き出された魔神王は、煉獄でパワーアップしたメリオダスによって打ち滅ぼされる。

エスカノールとの死別

マーリン達七つの大罪は、遂に魔神王を打倒した。だが、エスカノールの肉体が限界を迎えてしまう。エスカノールは七つの大罪の1人で「傲慢の大罪(ライオン・シン)」を背負う男性である。人間であるエスカノールの肉体は元々女神族のものだった「太陽(サンシャイン)」という能力に耐え切れず、消滅を始める。自らの炎に焼き尽くされていくエスカノールは、仲間達への感謝とマーリンへの秘めていた恋心を打ち明けた。更にエスカノールは、彼女が密かに何かを画策している事(混沌を復活させようとしている)も言い当て、その上で彼女を愛している事を伝える。マーリンは初めて愛された事に驚いていた。あれ程愛に飢えていた彼女の願いが今、叶えられたのである。マーリンはエスカノールにキスをし、彼の炎で自らの顔を焼いて火傷を刻み付ける。そしてエスカノールは仲間達に見守られながら消滅した。

マーリンはエスカノールの死を見届けつつ、混沌の復活に向けて本格的に動き出す。

混沌の復活

マーリンは七つの大罪のメンバーを、突如魔法の湖に魔法で瞬間移動させる。魔法の湖には、七つの大罪が先の戦いで撃ち込んだ膨大な魔力で満たされていた。マーリンはこの魔力を利用し、先の戦いで戦死していたアーサーを蘇生させる。これにより、彼は混沌の王として覚醒した。他の七つの大罪のメンバーは、マーリンの突然の行動に困惑する。そんな彼らの前に魔法の湖の精霊が現れ、マーリンの過去について話し始める。湖の精霊は遥か昔から存在する精霊である。これにより、七つの大罪のメンバー達はマーリンの過去と、彼女が行ってきた裏切り行為や混沌について知り、衝撃を受けた。その時、混沌の封印が解け、アーサーの肉体に宿った。これにより、彼は自分の思う世界を作り出せる超常的な存在となる。

この混沌の力を狙い、キャスがアーサーを襲撃する。キャスは、アーサーがイスタールの修練窟で出会った喋る猫である。その正体は混沌が生み出し、その力を手中に収めて世界を破壊しようとする化け物であった。マーリン達七つの大罪はアーサーと協力し、キャスを撃退する。そしてマーリンは、七つの大罪の仲間達へ一方的に別れを告げて離別する。

離別後、マーリンはアーサーと共に過ごし始める。だがそこへ復活したキャスが再度出現し、戦いを挑んで来た。応戦するマーリンの元へ、七つの大罪の仲間達が駆け付けて来る。彼等は議論の末、マーリンの手助けをする事を選んだのであった。

七つの大罪はアーサーに協力し、キャスと戦う。最終的にキャスは混沌の力に目覚めたアーサーによって吸収された。

戦いの後マーリンは七つの大罪と離別した。彼女はアーサーを導き、育てる旅に出たのである。

だが『七つの大罪』の続編である『黙示録の四騎士』において、マーリンはアーサーから離反してしまう。アーサーは混沌の王として、ブリタニア大陸に恐怖をもたらす存在へと成り果てていた。

マーリン(七つの大罪)の関連人物・キャラクター

大切な人

アーサー・ペンドラゴン

キャメロット王国の若い青年王。混沌の力を操れる器を持ち、マーリンは彼に興味を抱いている。10年前の七つの大罪の解散後、マーリンはキャメロットにて彼と出会い「混沌の器」である事を見抜く。以降は共に過ごす様になり、彼を育て上げた。リオネス王国奪還の戦いの際、マーリンと共に七つの大罪に加勢する。その後はメリオダス達七つの大罪を尊敬し、彼等を慕う様になった。この時はまだ混沌の事を知らず、魔術も使えない状態であった。だが卓越した剣技を駆使し、ヘンドリクセンと戦いを繰り広げている。

十戒復活後はキャメロット王国を守る為に奮戦したが、ゼルドリス率いる魔神族によって国を乗っ取られてしまう。その後、七つの大罪と合流して魔神王に成り代わろうとするメリオダスと敵対する事となった。彼を止める戦いの最中、キューザックの手によって絶命する。だが、彼が復活する方法を知っていたマーリンは、表向きは悲しみつつも冷静さを保っている。

聖戦終結後、マーリンが七つの大罪の強大な魔力を湖に撃ち込ませた事により、アーサーは混沌の力が覚醒して蘇生する。そして混沌の力をその身に宿し、混沌の王となった。その後メリオダス達七つの大罪と共に混沌の力を狙うキャスと交戦し、自らの混沌の力を駆使してキャスを吸収する。戦いの後、アーサーはメリオダス達七つの大罪に立派な王になる事を誓い、マーリンと共に旅立った。

続編の『黙示録の四騎士』では、マーリンと離別し、闇堕ちしてブリタニア大陸を脅かす混沌の王として君臨している。

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澤野弘之(Hiroyuki Sawano)とは、アニメや映画、ドラマなどの音楽面で活躍する日本の作曲家・作詞家・編曲家である。有名な作品として、アニメから『進撃の巨人』、『キルラキル』、『七つの大罪』、ドラマから『医龍 Team Medical Dragon』、『魔王』、映画から『バブル』が挙げられる。また、サウンドトラックだけでなく様々なアーティストとのコラボ曲も数多く、絶大な人気を誇る。アニメやドラマの世界観にピッタリはまった音楽が見る人、聴く人を魅了する。

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『七つの大罪』のキャラクター別能力・神器を一覧で紹介!【必殺技】

『七つの大罪』のキャラクター別能力・神器を一覧で紹介!【必殺技】

『七つの大罪』に登場する主要キャラクターの神器と能力の一覧を紹介する。本作は鈴木央による少年漫画で、『週刊少年マガジン』にて2012年から2020年まで連載された。古の時代に存在した架空世界・ブリタニアの大地を舞台に、七人の大罪人によって組織された伝説の騎士団「七つの大罪」の戦いを描いた物語である。

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【七つの大罪】歴代美女キャラクターまとめ

【七つの大罪】歴代美女キャラクターまとめ

『七つの大罪』(ななつのたいざい)とは、大罪人の烙印を押されて解散した伝説の騎士団のメンバーが、反逆者や魔人などの脅威から国を守るために戦う姿を描いた鈴木央の漫画作品。 幾度となくアニメ化を果たした人気作で、ゲームや小説、映画などメディアミックスも盛んに行われた。作中には多くの個性的かつ魅力に溢れたキャラクターが登場し、その活躍でファンを喜ばせた。ここでは特に人気の高い女性キャラクターを紹介する。

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【あつ森】NARUTO/テニスの王子様/Fate/鬼滅の刃/七つの大罪/艦これを再現したフェイスペイントがすごい!【マイデザインIDまとめ】

【あつ森】NARUTO/テニスの王子様/Fate/鬼滅の刃/七つの大罪/艦これを再現したフェイスペイントがすごい!【マイデザインIDまとめ】

大人気ゲームシリーズ「どうぶつの森」のニンテンドーSwitch専用ソフト『あつまれ どうぶつの森』では、服やタイルを自由にデザインして作る「マイデザイン」という機能があり、人気を博している。マイデザインは服やタイルだけではなく、顔に直接ペイントすることも可能だ。ここではかわいいメイク風のフェイスペイントや、人気漫画・ゲームのキャラクターを模したフェイスペイントを紹介する。

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メリオダスの過去が明かされる!十戎・四大天使など新章のキャラ紹介【七つの大罪】

メリオダスの過去が明かされる!十戎・四大天使など新章のキャラ紹介【七つの大罪】

かつて大罪を犯して国を追われた7人の戦士を求めて旅をする、リオネス国の姫エリザベス。「七つの大罪」リーダーのメリオダスほか、無事に対面を果たしたエリザベスだったが、世界は魔人族「十戎」の登場によって更なる危機に見舞われる。本記事ではメリオダスの過去に大きくかかわる「十戎」や「女神族」など、新章で登場したキャラクターについて詳しく紹介する。

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アニメも好調!七つの大罪が面白い七個の理由を考察してみた!

アニメも好調!七つの大罪が面白い七個の理由を考察してみた!

『週刊少年マガジン』に連載されていた、鈴木央による漫画『七つの大罪』。巨大な悪の力によって脅かされた国を救うため、かつて大罪を犯したとされる七人の大悪人と姫君が立ち上がるというストーリーだ。本作は連載開始後から順調にファンを獲得し、アニメ化や映画化もなされている。本記事ではそんな大ヒット漫画『七つの大罪』の魅力を、七個の理由に分けて考察する。

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【メリオダス】よく分かる!「七つの大罪」キャラクター特集!【バン】

【メリオダス】よく分かる!「七つの大罪」キャラクター特集!【バン】

憤怒、強欲、嫉妬、怠惰、色欲、暴食、傲慢の名を冠した騎士団の英雄たちが、故国を脅かす敵と超常的なバトルを繰り広げる鈴木央の漫画『七つの大罪』。アニメ。ゲーム、劇場版と様々なメディアミックスを果たした人気作品である。 ここでは、作品に登場する主人公たちの騎士団「七つの大罪」のメンバーを紹介する。

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【アルスラーン戦記】間違いなく面白い!大人気少年漫画まとめ【七つの大罪】

【アルスラーン戦記】間違いなく面白い!大人気少年漫画まとめ【七つの大罪】

少年漫画はバトルモノや冒険モノなど、ワクワクハラハラするようなストーリーが多いことで人気です。「少年」漫画とはいうけれど、もちろん女性でも楽しめますし、イケメンが多く登場する作品だと女性読者の方が多かったりもします。この記事では、絶対に面白いこと間違いなしのオススメ少年漫画についてまとめました。気になるものがあれば、さっそく読んでみましょう!

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