魔法科高校の劣等生の十師族まとめ
『魔法科高校の劣等生』は2011年から刊行される佐島勤によるライトノベル。イラストは石田可奈。国立魔法大学付属第一高校を舞台に、劣等生の兄・司波達也と優等生の妹・司波深雪の活躍を描く。
十師族(じゅっしぞく)は日本で最強の魔法師集団である。魔法師の実験開発を目的に設けた研究機関「魔法技能師開発研究所」出身の魔法師で構成されており、計28ある家系から4年ごとに「師族会議」で改選される。達也と深雪は十師族の1つ、四葉家に属する。
四葉元造(よつばげんぞう)
四葉家の初代当主。2062年に大漢に真夜が誘拐されたことに対する報復で、四葉の総力を挙げて復讐を成し遂げる。この大漢復讐戦で四葉の悪名が世界に轟くことになった。しかしその際、過度な魔法の酷使によって死亡する。九島烈とは親しい間柄であり、その縁で烈に深夜と真夜の家庭教師を務めてもらっていたことがある。
阿部泰夜(あべやすよ)
元造の妻。復讐戦以前に死亡している。
四葉英作(よつばえいさく)
四葉家の2代目当主。作中では故人。他人の魔法演算領域を解析し、潜在的な魔法技能を見通す精神分析系の能力を備えており、四葉に伝わる魔法演算領域分析系の術式の基を築いた人物である。「達也は最高の戦闘魔法師にする」という決定を下し、幼少期から戦士としての訓練を施した。
四葉夢女(よつばゆめ)
元造と英作の妹で、貢の母。四葉本家の離れに住んでいる。
四葉元輔(よつばもとすけ)
元造・英作・夢女の弟。復讐戦で戦死した。
四葉深夜(よつばみや)/司波深夜(しばみや)
達也と深雪の実母で、真夜の双子の姉。系統外魔法「精神構造干渉魔法」を世界で唯一扱う魔法師として、「忘却の川の支配者(レテ・ミストレス)」の異名で畏怖されていたが、魔法の強さに対し肉体が耐え切れず、徐々に弱り2094年頃に病死した。世間では結婚もせず、子供も作らぬまま死去したとされている。
真夜が誘拐された事件の後、心に深い傷を負った真夜を救うために父親に命じられて精神構造干渉魔法を用いたが、これがもとで姉妹の間に確執が生まれた。
真夜が計画した「人造魔法師実験」の実行役を担い、当時6歳の達也に人工の魔法演算領域を植え付けた。その代償として達也は「強い情動を司る部分」が消えてしまう。達也に対しては使用人同然に恐ろしく冷淡に接するが、息子のために尽力しているような描写も見られる。達也に対してどのような思いを抱いていたのか、深夜が故人であることから正確なところは分からない。少なくとも事実として、晩年の深夜は静かな環境を必要としていたにも関わらず、無理をしながらも達也や深雪とともに過ごした。
深雪に対しては、母親として接しながらも四葉家を裏切れないよう教育を施している。また深雪が達也に関心を持たないように兄妹らしい交流を禁じていた。
四葉真夜(よつばまや)
四葉家の当主。深夜の双子の妹。達也と深雪の叔母にあたるが、2097年からは達也の戸籍上の母親となる。「極東の魔王」「夜の女王」の異名を持つ当代における世界最強の魔法師の1人と目されている人物で、いったん発動すれば防御不能とされる流星群(ミーティア・ライン)を扱う。精神干渉系魔法への適性は持っていない。
大漢に誘拐されて子どもが作れなくなり、実姉の深夜によって過去の記憶が変質したことで絶望し、世界を憎悪している。そのため世界を滅ぼしうる力を持った達也に対して歪んだ愛情を抱いている。また大漢に誘拐される前は七草家の弘一と婚約していたが、この事件により破談となった。
達也は深夜の息子だが、達也の魔法を作ったのは自分だとして、真夜は「精神的には」達也は自分の息子だと主張している。2097年1月1日以降は、戸籍上達也の母親となっている。
魔法研究者としての側面が強く、特に「精神の性質」についての研究には熱心。
司波達也(しばたつや)
本作の主人公で深雪の兄。生まれつき、「分解」と「再成」という魔法しか扱えない。それを補うため(裏向きには達也が感情を爆発させて世界を滅ぼしてしまわないようにするため)「人工魔法演算領域」を植え付けられる。しかし人工の魔法演算領域では素早い処理ができず、四葉家では蔑まれ、学校では劣等生とされていた。また「人工魔法演算領域」を埋め込んだ際に「強い情動を司る部分」が白紙化されたため、深雪に関すること以外ではある振れ幅以上の感情が発生しなくなった。当初は深雪のガーディアン(護衛)という立場だったが、真夜の策略で戸籍上は深雪の従兄になり、彼女の婚約者という立場になる。
分解と再成に関しては四葉直系に恥じぬ魔法力を持っており、戦闘魔法師としては非常に強い。また魔法の補助具であるCADの開発についても非凡な才能を見せており、「トーラス・シルバー」のソフト担当として活躍している。
司波深雪(しばみゆき)
達也の妹で四葉家の次期当主。兄のことを世界で最も敬愛している。非の打ち所がない美貌の持ち主であり、魔法力もけた違いに強い。魔法は一点ではなく面や空間全体に作用する魔法に適性が高いが、本来得意とするのは精神に干渉し凍結させる系統外魔法「コキュートス」。
実は四葉の「最高傑作」であり、四葉家の技術の粋を注ぎ込んで生み出された、達也のためだけに作られた「完全調整体」である。後に達也と婚姻関係になるが、「完全調整体」であるため、生まれてくる子どもの遺伝子に異常が出ることはないとされる。2097年元旦に正式に四葉家次期当主に指名された。魔法師としての才能はトップクラスであり、高校生の段階で世界でもトップクラスかもしれないと評される。また学業成績も非常に優秀である。
母親の深夜によって淑女教育を施されているが、本質的には負けず嫌いである。特に同じくらいの魔法力を持ったアンジェリーナ・クドウ・シールズや、分家の黒羽亜夜子にはライバル心を見せる。
新発田理(しばたおさむ)
新発田家の当主。達也への忌避感が強い。
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目次 - Contents
- 『魔法科高校の劣等生』の概要
- 十師族(じゅっしぞく)とは
- 師補十八家(しほじゅうはっけ)
- 数字落ち(エクストラ・ナンバーズ)
- 『魔法科高校の劣等生』の十師族
- 一条(いちじょう)家
- 一条剛毅(いちじょうごうき)
- 一条美登里(いちじょうみさと)
- 一条将輝(いちじょうまさき)
- 一条茜(いちじょうあかね)
- 一条瑠璃(いちじょうるり)
- 一条レイラ(いちじょうレイラ)
- 二木(ふたつぎ)家
- 二木舞衣(ふたつぎまい)
- 二木結衣(ふたつぎゆい)
- 三矢(みつや)家
- 三矢元(みつやげん)
- 三矢元治(みつやもとはる)
- 三矢詩奈(みつやしいな)
- 四葉(よつば)家
- 四葉元造(よつばげんぞう)
- 阿部泰夜(あべやすよ)
- 四葉英作(よつばえいさく)
- 四葉夢女(よつばゆめ)
- 四葉元輔(よつばもとすけ)
- 四葉深夜(よつばみや)/司波深夜(しばみや)
- 四葉真夜(よつばまや)
- 司波達也(しばたつや)
- 司波深雪(しばみゆき)
- 新発田理(しばたおさむ)
- 新発田勝成(しばたかつしげ)
- 黒羽重蔵(くろばじゅうぞう)
- 黒羽貢(くろばみつぐ)
- 東雲亜弥(しののめあや)
- 黒羽亜夜子(くろばあやこ)
- 黒羽文弥(くろばふみや)
- 真柴真佐(ましばしんすけ)
- 椎葉英嗣(しいばひでつぐ)
- 津久葉彩歌(つくばあやか)
- 結城冬彦(ゆうきふゆひこ)
- 津久葉冬歌(つくばとうか)
- 安東青司(あんどうせいじ)
- 津久葉夕歌(つくばゆうか)
- 武倉藍霞(むぐらあすみ)
- 静陽人(しずかはると)
- 司波龍郎(しばたつろう)
- 司波小百合(しばさゆり)
- 五輪(いつわ)家
- 五輪勇海(いつわいさみ)
- 五輪澪(いつわみお)
- 五輪洋史(いつわひろふみ)
- 六塚(むつづか)家
- 六塚温子(むつづかあつこ)
- 七草(さえぐさ)家
- 七草弘一(さえぐさこういち)
- 七草智一(さえぐさともかず)
- 七草孝次郎(さえぐくさこうじろう)
- 七草真由美(さえぐさまゆみ)
- 七草香澄(さえぐさかすみ)
- 七草泉美(さえぐさいずみ)
- 七宝(しっぽう)家
- 七宝拓巳(しっぽうたくみ)
- 七宝琢磨(しっぽうたくま)
- 八代(やつしろ)家
- 八代雷蔵(やつしろらいぞう)
- 八代隆雷(やつしろたから)
- 八代彩織(やつしろいおり)
- 九島(くどう)家
- 九島烈(くどうれつ)
- 九島健(くどうけん)
- 九島真言(くどうまこと)
- 九島紫乃(くどうしの)
- 九島白華(くどうびゃっか)
- 九島玄明(くどうはるあき)
- 九島朱夏(くどうあすか)
- 九島蒼司(くどうそうし)
- 九島光宣(くどうみのる)
- 十文字(じゅうもんじ)家
- 十文字和樹(じゅうもんじかずき)
- 十文字克人(じゅうもんじかつと)
- 十文字慶子(じゅうもんじけいこ)
- 十文字竜樹(じゅうもんじたつき)
- 十文字和美(じゅうもんじかずみ)
- 伊庭ダリヤ(いばダリヤ)
- 十文字アリサ(じゅうもんじアリサ)
- 十文字勇人(じゅうもんじゆうと)