千葉エリカ（魔法科高校の劣等生）の徹底解説・考察まとめ

千葉エリカの概要

千葉エリカ（ちばエリカ）は『魔法科高校の劣等生』に登場する、主人公・司波達也の1年時におけるクラスメイトの女子生徒。ドイツ人の祖父を母方に持つクォーターであり、「剣の魔法師」の二つ名を持つ百家本流の1つ、「千葉家」の次女である。しかし父親が愛人に産ませた子どもということもあり、千葉の姓を名乗るようになったのは実母の死後。父親からは冷遇されている。長女や長男の寿和との仲も良くはないが、次男の修次のことは慕っている。千葉一門においてはアイドル的な地位を確立しており、外部の人間からは「千葉家の秘密兵器」「千葉の幻剣姫」などと噂される。
エリカの剣術の技量は千葉家の中でも上位とされるが、魔法の扱いはあまりうまくはなく、魔法科高校では補欠要員とされる二科生に甘んじていた。戦闘能力そのものは高く、作中では強敵を何度も打ち倒している。学校ではテニス部に所属しているが、ほとんど幽霊部員であり、剣道部の方に顔を出すことが度々ある。

『魔法科高校の劣等生』では、達也がトラブルに巻き込まれることが多い。エリカは達也と関わる中で起こるトラブルを楽しむことが多かった。

魔法科高校の劣等生（ラノベ・漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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『魔法科高校の劣等生』とは2008年より佐島勤がWebサイト「小説家になろう」で掲載しているライトノベル、およびそれを原作とした漫画やアニメ作品である。魔法科高校を舞台に繰り広げられる異色の青春学園ストーリー。魔法に関する技術と知識、さらに類い稀な格闘センスを持つ主人公が、不当な評価を受けつつも、愛する妹や仲間達とたくましく成長していく姿が描かれている。原作のシリーズ累計発行部数は2000万部を超える人気作である。

千葉エリカのプロフィール・人物像

身長：162cm
体重：52kg
誕生日：8月28日
好きなもの：体を動かすこと全般
苦手なもの：堅苦しい空気、ナンパ男
CV：内山夕実

エリカは明るい栗色の髪をポニーテールにした少女だ。魔法科高校に入学した当時はショートヘアだった。ハッキリした目鼻立ちをした美少女で、スタイルも良い。そのため同学年ではヒロインの司波深雪に次ぐルックスと目されている。
性格は明るく気まぐれ。トラブルメイカーでもあり、他の生徒と問題を起こすこともある。一方で武家の娘らしい一面や、身内の前では「育ちの良い」言葉遣いをするなど良家の子女らしい面も。
家族の中では次男の修次とのみ仲が良い。しかし彼の恋人である渡辺摩利のことは嫌っている。
戦闘においては自己加速・自己加重の術式を用いた白兵戦を得意とする。自己加速術式は非常にうまく使いこなしており、達也に「最速の魔法師」と言わしめている。一方で他の魔法は不得手であり、魔法科高校では補欠要員とされる二科生に所属していた。

千葉エリカの魔法・必殺技

自己加速術式

移動速度を早める魔法。現代魔法の1つである、加速系魔法にあたる。作中では他にもこの魔法を使用する人物は登場しているが、達也から「この速度域でバランスを失わず肉体と得物を正確にコントロールできるのは、天賦の才を備えたエリカだからこそ可能なこと」と評されるほど、うまく使いこなしている。

山津波（やまつなみ）

千葉家の秘剣の1つ。加重系・慣性制御魔法の系統魔法。専用の刀剣型武装デバイスを用いることで使用する、魔法剣のことである。術者と刀にかかる慣性を極小にして高速接近し、インパクトの瞬間に消していた今までの慣性力を上乗せして叩きつける。発動には慣性消去から慣性増幅へ切り替えるタイミングの見切りや、慣性を消した不安定な状態で駆け抜ける足さばき、刃筋をぶれさせない操刀技術、無慣性状態のスピードに負けない知覚速度と運動神経が求められる。

幻刃（ファントム・エッジ）

対象に単純な想子（魔法式の構築に使われる非物質粒子）の衝撃波をぶつける幻衝（ファントム・ブロウ）の斬撃版。相手を傷つけずに捕獲する際などに有効。

術式斬壊（グラム・スラッシュ）

サイオンの刃で魔法式を斬る対抗魔法。無系統魔法の超高等対抗魔法・術式解体（グラム・デモリッション）の斬撃版。

切陰（きりかげ）

千葉家の裏の秘剣。想子の刃で相手の想子体にダメージを与える。

千葉エリカの来歴・活躍

第一高校への入学

千葉家の次女として生まれたエリカは、当主の愛人だった母が亡くなったことで千葉姓を名乗れるようになる。国立魔法大学付属第一高校の入学式で、主人公の司波達也やその妹の司波深雪と知り合う。達也とは同じ1年E組（二科生）のクラスメイトとなり、クラスでは西城レオンハルト（レオ）という男子生徒とも知り合う。レオとはこれ以降、喧嘩友達のような関係を築いていく。
魔法学、魔法工学の研究成果を大学、企業、研究機関などに向けて発表する場である全国高校生魔法学論文コンペティション（論文コンペ）の前には、不穏な気配を感じてレオを千葉家の道場に通わせて技を伝授する。そして論文コンペの当日、大亜連合が起こした横浜事変に巻き込まれる。
エリカは深雪やレオ、幼なじみの吉田幹比古たちと共に奮闘し、無事に危機を乗り越えた。

横浜事変の後、エリカの周りでは各国で妖魔や悪霊、デーモンなどと呼ばれている存在・パラサイトが出現しはじめる。エリカはこのパラサイトの騒動に巻き込まれるが、物理攻撃の通らないパラサイト相手にはなすすべがなかった。この経験から、集中的に想子光を認識する技の修業を始める。またパラサイトの騒動で、エリカは達也が日本で最強の魔法師集団「十師族」の1つである四葉家の人間であることを言い当ててしまい、力者として秘密を守る側に立たざるを得なくなった。

長兄の死

2年生に進級したエリカは、論文コンペの下見に訪れた際に横浜事変を扇動した周公瑾を巡る戦いに巻き込まれる。エリカ自体は周公瑾とやりあうことはなかったが、彼を匿う日本の魔法師相手に戦った。
また新年には四葉家が達也と深雪の存在を公式に発表。四葉家は「アンタッチャブル」と恐れられる存在故に2人は遠巻きにされるが、エリカは幹比古などに今まで通りに接するように叱った。エリカの言葉で、達也は友人との距離が離れずに済んだ。

さらに年明けには周公瑾に指示を出していた顧傑（グ ジー）により長兄の寿和が死亡してしまう。寿和の死体は顧傑に操られ、達也によって止められた。死体の引き渡しに訪れた達也に、エリカは立ち合いを吹っ掛け兄の最期について聞いた。