北山雫（魔法科高校の劣等生）の徹底解説・考察まとめ

北山雫の概要

北山雫（きたやましずく）は佐島勤によるライトノベル『魔法科高校の劣等生』に登場する、ヒロインの司波深雪のクラスメイト。第一高校では成績が優秀な一科生であり、魔法実技においては深雪に次ぐ学年2位の実力者である。Aランク魔法師である母親の遺伝により、特に大出力の振動・加速系魔法を得意としている。
家族構成は父親の潮と母親の紅音、そして弟の航。その他に祖母がいる。父親の潮はホクザングループの総帥であり、財界のみならず政界にも強い影響力を持つ。主人公の司波達也が「魔法恒星炉エネルギープラント計画」を進めるうえで大きな力となる。小学校時代からの友人に光井ほのかがおり、家族ぐるみで仲が良い。雫は達也に想いを寄せるほのかのことを応援している。雫自身も達也のことは信頼しており、北山家の専属エンジニアにならないかと熱心に働きかけている。

『魔法科高校の劣等生』では度々大きな事件が発生するが、雫が事件に関与することはあまりない。しかし学校行事などでは良い成績を残していることが描写されている。

魔法科高校の劣等生（ラノベ・漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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『魔法科高校の劣等生』とは2008年より佐島勤がWebサイト「小説家になろう」で掲載しているライトノベル、およびそれを原作とした漫画やアニメ作品である。魔法科高校を舞台に繰り広げられる異色の青春学園ストーリー。魔法に関する技術と知識、さらに類い稀な格闘センスを持つ主人公が、不当な評価を受けつつも、愛する妹や仲間達とたくましく成長していく姿が描かれている。原作のシリーズ累計発行部数は2000万部を超える人気作である。

北山雫のプロフィール・人物像

身長：158cm
体重：47kg
誕生日：6月20日
好きなもの：お茶、お花、日舞
苦手なもの：お喋りな男、カエル
CV：巽悠衣子

雫は表情の変化が乏しく、口数が少ないタイプの美少女。文庫版では「思っていたほど子供体型ではない」と評される体型である。基本的に嘘を言わない性格で、物事の本質を端的にズバッと言うこともある。
魔法は母親譲りの大出力の振動・加速系魔法を得意としている。高速な連続発動を可能とする処理能力と、大規模な魔法式を構築するキャパシティを有する一方で、細かい制御は苦手。9つある学校で競い合う魔法の競技「大会全国魔法科高校親善魔法競技大会」、通称九校戦を毎年見に行っており、中でもモノリス・コードという競技のフリークである。

北山雫の魔法・必殺技

共振破壊（きょうしんはかい）

振動系の系統魔法。対象物に無段階で振動数を上げていく魔法を掛け共鳴点を探し、「振動させる」という事象改変に対する抵抗が差異も小さい共鳴点を発見した時点で、対象を振動破壊する。

能動空中機雷（アクティブ・エアー・マイン）

九校戦の新人戦に出場する雫のために達也が開発した、振動系の系統魔法。「空中を複数の仮想立体で区分けし、標的が侵入したエリアに仮想的な波動を送り、仮想的な波動をうけた固形物に本物の振動を与える」という仮想領域を生み出す。使用者はCADを前方にかざして引き金を引くだけでよく、照準はCADの照準機の方でつけてくれる。術者にはそれなりの演算スピードが要求されるが、高い処理能力を持つ雫は十分使いこなせる。

フォノンメーザー

超音波照射による熱で攻撃する、振動系の系統魔法。雫は九校戦で2つのCADを同時操作する形で使用。しかし習得期間が短かったこともあり、十分に使いこなすことができなかった。

情報強化

対象物の現在の状態の一部、もしくは全部を魔法式に複写して投射することにより、エイドスの可変性を抑制する対抗魔法。情報強化で防げる魔法は直接的なものに限られており、間接的な効果は防げず、九校戦で使用した時には深雪にそこ突かれて敗北する。

北山雫の来歴・活躍

第一高校への入学

雫は幼なじみのほのかと共に、国立魔法大学付属第一高校に入学した。所属は一科生となる1年A組。ほのかも同じクラスだった。また同じクラスには入学試験をトップの成績で合格した司波深雪もいた。彼女と親しくなった雫は、彼女の兄である達也や、彼と同じクラスに所属する千葉エリカや西城レオンハルト、柴田美月とも顔を合わせる。第一高校では補欠要員とされる二科生の生徒を蔑む者も少なくなかったが、雫はそのような差別をする人間ではなかった。
当初、雫は達也とは深雪の兄という形で知り合ったため、一歩引いたところで接していたが、7月にもなると随分と打ち解けた。

九校戦での活躍

夏になると九校戦が開催された。九校戦の正式名称は全国魔法科高校親善魔法競技大会。全国9つの魔法科高校が選りすぐりの魔法科高生たちを集め学校単位で競い合う魔法の競技大会のことだ。雫は競技の1つであるモノリス・コードのフリークであり、毎年九校戦を見に行っていたが、今年は1年生が主役の新人戦の出場選手となる。

魔法を使う上で欠かせないのがCADと呼ばれる術式補助演算機。魔法の行使自体にCADは不要だが、CAD抜きでは発動スピードが極端に低下してしまうのだ。九校戦では選手とは別に、選手のCADを調整するスタッフがいる。新人戦の女子のCAD調整を担当することになったのは達也だった。
雫はクレー射撃のような競技スピード・シューティングに出場し、達也が調整したCADで優勝を果たす。最初、雫はオーソドックスなノウハウとは異なる仕掛けを提案してくる達也に戸惑っていたが、実際に使用してみると魔法講師に伴うストレスがほぼなく、快適な使用感だった。雫は達也を何度も専属のエンジニアにならないかと誘うが、芳しい返事は得られなかった。

続けて雫は自陣の櫓の上から、相手の櫓の周囲にある12本の氷柱を倒す競技アイス・ピラーズ・ブレイクに出場。そこでも決勝まで進出する。決勝戦の相手は深雪だった。雫は難易度の高い技術である2つのCADの同時操作や、強力な魔法フォノンメーザーを駆使するが、深雪には通じずに敗れてしまい、2位に終わる。試合終了後、雫はほのかに「手も足も出なかった」と悔しさを吐露した。

横浜騒乱

秋になると全国高校生魔法学論文コンペティション（論文コンペ）が開催される。これは全国の高校生が魔法学、魔法工学の研究成果を発表する場だ。雫はその論文コンペを見に行くものの、そこで大亜連合が引き起こした横浜事変に巻き込まれる。雫は他の一校生と共に行動しながら、父親の伝手で脱出のためのヘリを呼び、無事に離脱した。