ジェーン/ダイアン・ニール(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ジェーン/ダイアン・ニールとは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』に登場するピット・ファイターであるジャック・ハンマーの母親。ベトナム戦争時、国連軍の一員であったジェーンは近々一国の軍事力同等の戦闘力を持つと懸念されていた当時16歳の範馬勇次郎を殺害するために接触を図った。アメリカ軍の激しい爆撃から身を守り、勇次郎が背後から銃撃されそうになった時に敵を銃撃して援護するなど戦闘能力は高い。戦場で行動を共にしていた勇次郎に正体が暴かれて強姦された際にジャックを妊娠し、獄中で出産している。

ベトナムの街中を歩くジェーンと勇次郎

勇次郎(右)がジェーン(左)への気持ちを伝える

ジェーンと勇次郎は一度戦場を離れて、北ベトナムのハノイという街を歩いていた。勇次郎はジェーンにこの街の人々の事が好きかを問う。ジェーンは「この商売、私情を押し通せるほど甘くはない。でも勝てるケンカしかしない奴は許せない」と答える。勇次郎はジェーンの言葉を聞いて共感し「俺は少しだけおまえが好きだ」と思いを伝えてジェーンは顔を赤らめた。

勇次郎に正体を暴かれるジェーン

爆風で飛ばされそうになるジェーン(左)を助ける勇次郎(右)

ハノイではアメリカ軍による5日間に渡る空爆が行われ、街は壊滅状態となった。勇次郎は空爆後に現れたアメリカ兵の隊長を襲い、隊長の死体を着ぐるみのようにして襲われた隊長の体内に忍び込み、隊長が重傷を負ったと勘違いしたアメリカ兵に運ばれてアメリカ軍仮設本部となっていたホー・チ・ミン独立記念図書館への潜入に成功する。

本部で勇次郎は1人で次々と敵を倒していくが、徐々に疲労して屋根裏に隠れて休みながら戦う事となった。アメリカ軍は勇次郎を建物ごと戦車で砲撃する事で殺害しようとして、兵士たちを一度撤退させて2分後に砲撃する事とした。屋根裏から天井を突き破って図書室に降りた勇次郎は敵が本部からいなくなっている事に驚く。砲撃まで残り1分になったところで勇次郎の前に強力な爆薬が入ったドラム缶を背負ったジェーンが現れ、敵の爆撃によってドラム缶に入った爆薬を爆破させ、本部の周囲にいるアメリカ兵を一掃する作戦を伝える。ジェーンは図書室内にある脱出用の隠し通路の解放方法を知っており、勇次郎と共に本部から脱出した。

アメリカ軍による本部への砲撃開始の時刻が迫る中、隠し通路から急いで脱出しているジェーンと勇次郎であったが、勇次郎が突然立ち止まる。ジェーンは勇次郎に急いで逃げるように叫ぶが、アメリカ軍の砲撃が始まってしまい隠し通路にも強い爆風が飛び込み、吹き飛ばされそうになる。ジェーンは勇次郎に手を掴まれて、どうにか吹き飛ばされずに済んだが、爆風が止んだところで平手打ちをされる。爆風の恐怖で精神が揺らいだジェーンは「きゃアッ」と悲鳴を上げてしまう。勇次郎はジェーンに自分の悲鳴が聞こえたか問い、男であれば身が危険にさらされた時にたとえどんな軟弱物でも今のような悲鳴は上げないと言う。そこで勇次郎はジェーンの正体がダイアン・ニールという本名のカナダ国籍の国連軍である事を知っていたと告げる。動揺するジェーンの衣服を勇次郎は破って裸にし、本部の隠し通路を作ったのは国連軍であり、ジェーンの隠し通路の解放は初めての動きでは無いと見抜いたとさらに追い詰めてジェーンを隠し通路の中で犯した。

隠し通路の出口である作物倉庫前では国連軍がジェーンもろとも機関砲で砲撃して勇次郎を殺害しようと待ち構えていた。予定時刻になっても2人は出てこなかった為、国連軍兵士が確認しに近づくと、ジェーンを抱きかかえた勇次郎が現れる。勇次郎はジェーンを国連軍兵士に投げつけて油断させ、一気に兵士達を倒していき部隊を壊滅させた。

獄中でジャック・ハンマーを出産

ジェーンは勇次郎殺害作戦の失敗に伴い多数の犠牲者が出た為、その責任を押し付けられる形で軍法会議にて有罪の判決を受けて投獄された。その後勇次郎に犯された際にできた赤子を獄中で出産し、ジャック・ハンマーと名付ける。ハンマーとは勇次郎の名字である“範馬”を意味している。

地下闘技場最大トーナメントの会場に現れたジェーンらしき人物

ジェーンと勇次郎の間に産まれたジャック・ハンマーは過度なトレーニングとドーピングにより人間離れの強さを手に入れて、ピット・ファイター(格闘技には精通していない、いわゆる喧嘩のファイティングスタイル)として東京ドームの地下闘技場で開かれた世界最強を決める祭典「最大トーナメント」に出場していた。危険なドーピングを服用し続けて圧倒的な強さで勝ち上がったジャックは決勝戦で異母兄弟にあたる範馬刃牙(はんま ばき)と対決する事になった。ジャックは刃牙との試合中に自身の生い立ちを語っており、ジェーンが勇次郎に殺されるのでは無く犯された上、敵軍の攻撃から身を守る盾にまでされた出来事について戦士としての生き方を全うできず屈辱であったのだと語っている。

ジャックは刃牙に敗れて準優勝で大会を終えてすぐに勇次郎に戦いを挑むが、すでにジャックの体は弱っていた事もあってあっさりと敗れて母の恨みを晴らすことはできなかった。ジャックが救急車で運ばれる際、白人女性が付き添っているところが監視カメラで撮影されており、最大トーナメント主催者の徳川光成(とくがわ みつなり)と刃牙は「本人を知らないために確信は持てないが、この女性がジェーンではないか」と推測した。

ジェーン/ダイアン・ニールの関連人物・キャラクター

範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)

地上最強の生物と恐れられる格闘家で、体術のみでアメリカ合衆国の持つ軍事力に匹敵する戦闘力を持ち、侵略される事を恐れたアメリカ合衆国は勇次郎個人と友好条約を結んでいる。ベトナム戦争時の勇次郎は16歳で、近い将来個人で一国の軍事力を持つと国連から危惧され、ジェーンを利用した勇次郎殺害作戦が実行された。勇次郎にジェーンの正体を見抜かれて作戦は失敗に終わった。ジェーンを女性として抱くに値すると思い、アメリカ軍の砲撃から避難している間にジェーンを犯す。その時に身籠ったのが地下闘技場戦士のジャック・ハンマーである。

ジャック・ハンマー

ジェーンと範馬勇次郎の息子で、ジェーンが勇次郎の殺害作戦に失敗し、多くの犠牲者が出た事で服役している間にジャック・ハンマーを出産した。ジャックは自身の生い立ちを知り、勇次郎に復讐をするために強さを追求するが過度なトレーニングで体は弱る一方であった。特殊なドーピングを始めた事で過度なトレーニングの効果が出るようになり、怪力戦士に変貌を遂げた。格闘センスも高く、敵の攻撃に瞬時に適応する場面もあった。地下闘技場最大トーナメントでは異母兄弟の弟である範馬刃牙と兄弟で決勝戦を繰り広げ、惜しくも敗れた。

ジェーン/ダイアン・ニールの名言・名セリフ/名シーン・名場面

アメリカ兵の死体に銃を乱射するジェーン

アメリカ兵の死体に銃を乱射するジェーン

初登場した際、ジェーンは勇次郎に襲われて死亡したアメリカ兵たちをバラバラになるまで銃撃し続けた。徐々にジェーンの感情は高ぶり、涙を流しながら叫んでおり、ジェーンのアメリカ軍に対する恨みが強いことが分かる名シーンであった。

「ここで一発やっちゃおうか」

「ここでイッパツやっちゃおうか」と勇次郎(左)を誘惑するジェーン(右)

ジェーンが範馬勇次郎と出逢うシーンで、ジェーンは勇次郎に「殺しの後はリラックス。ここでイッパツやっちゃおうか」と突然性行為に誘う。長生きができる保障もない戦場の過酷さが現れているジェーンの名セリフであった。

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烈海王(れつ かいおう)とは板垣恵介原作漫画『刃牙』シリーズ第1作『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編から登場する中国拳法の達人。中国拳法屈指の実力者だけが与えられる海王の名を持ち、シリーズを通して活躍。第2作『バキ』では最凶死刑囚との死闘に加わり、中国大擂台賽編では毒に苦しむ範馬刃牙(本作の主人公。高校生ながら最大トーナメントで烈を倒す)を中国に連れて行く事で死の危機から復活させる。第4作『刃牙道』ではクローン技術で蘇った宮本武蔵に敗れて死亡するが、外伝作品で異世界転生により復活した。

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ゲリー・ストライダム(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

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ゲリー・ストライダムとは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場するアメリカ陸軍の大佐である。地上最強の生物の異名を持つ範馬勇次郎に側近として仕え、同時に危険人物として監視する任務も遂行している。側近として勇次郎の移動手段の手配や情報伝達の役割を担う一方、彼の息子である範馬刃牙の動向も気にかけており、2人が対決する時は会場の用意や互いの状況を頻繁に伝えるなど忙しく立ち回った。米軍で戦場格闘技の指導をするほどストライダム自身の戦闘力は高いが、完全武装をしても勇次郎には敵わない。

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劉海王(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

劉海王(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

劉海王(りゅう かいおう)とは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場する中国拳法最高峰の称号「海王」の名を持つ格闘家である。中国拳法を代表する実力者で、100歳を超えても屈強な肉体を維持している。自身が率いる白林寺では多くの格闘家が修行し、烈海王やドリアン海王といった一流の戦士も輩出している。海王同士が戦い、優勝者に最強の証たる「海皇」の称号を与えるトーナメント「中国大擂台賽」に現役海王として出場。「地上最強の生物」の異名を持つ範馬勇次郎と対決し、顔面の皮を剥ぎ取られる衝撃的な敗北を喫した。

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刃牙シリーズの武術・流派まとめ

刃牙シリーズの武術・流派まとめ

『刃牙』シリーズは、強さを求めて飽くなき戦いを繰り広げる格闘家たちの熱く壮絶な生き様を描いた板垣恵介の描く漫画作品。『グラップラー刃牙』、『バキ』、『範馬刃牙』、『刃牙道』、『バキ道』と名前を変えながら30年以上の長期連載を果たしている。 格闘技を扱った作品であるだけに、現実に存在するものを中心に様々な武術や流派が登場する。空手や柔道といったお馴染みのものから柔術、合気道、ボクシングまで多種多様。ここでは、『刃牙』シリーズに登場する武術と流派を紹介する。

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刃牙シリーズの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

刃牙シリーズの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

『刃牙シリーズ』とは、若き格闘家「範馬刃牙」を主人公とする板垣恵介の一連の漫画作品。様々な格闘技の使い手たちが、“最強”の称号を目指して時に戦い、時に共に修行に励み、交流を重ねていく様を描いている。 「強靭なフィジカルを作る」ことも格闘家にとって必要不可欠な修行であるため、食事シーンには特に力が入れられている。料理漫画顔負けの食事描写も少なくなく、ファンの間では「刃牙メシ」として有名。ここでは、『刃牙シリーズ』に登場する料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物をまとめて紹介する。

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