アレクサンダー・ガーレン(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

アレクサンダー・ガーレンとは、『刃牙シリーズ』に登場するロシア人レスラー。ロシアの明日のために戦う熱烈な愛国主義者で、作中でも実力を高く評価される強豪の1人だが、それゆえに強さの指標としてたびたび噛ませ犬にされる。第1作目『グラップラー刃牙』で開催された地下闘技場最大トーナメントの補欠選手として出場し、控室では暴走族の柴千春や喧嘩師の花山薫と揉めた後、アナコンダやカナダのピットファイター(喧嘩屋)であるジャック・ハンマーと戦った。第2作目『バキ』ではロシアの死刑囚シコルスキーとも戦っている。

柴千春(右上)を天井に叩きつけるガーレン(左)

地下闘技場最大トーナメントに参加した暴走族の柴千春(しば ちはる)はボクシングヘヴィ級王者のアイアン・マイケルに勝つには勝ったが、千春自身も重傷を負ったために次戦に進むことを医者からストップさせられた。そこで補欠選手として控えていたアレクサンダー・ガーレンが出場することになると、控室に千春がやってきてガーレンに詰め寄った。千春は重傷を負いながらも次戦に出場することを徳川に訴えていたからだ。ガーレンは千春に対して、「君は選手としてふさわしくない」と言うと千春は「上等だよ」と言いながらガーレンに殴りかかった。ガーレンは千春のパンチを顔面に受けても微動だにせず、千春を抱えて天井に投げつけて失神させた。

アレクサンダー・ガーレンVS花山薫

花山(右)を投げるガーレン(左)

柴千春がガーレンにやられると、後ろから喧嘩師の花山薫がガーレンの肩を叩き、「遊ぼうか」と呟いて左フックをガーレンの顎にヒットさせた。ガーレンはモロに喰らったが倒れることはなく、花山の腕ごと胴体を抱えて床に向かってスープレックスを極めると花山はあっけなく失神した。千春が目を覚ました時には尊敬する喧嘩師である花山薫(はなやまかおる)がガーレンに投げられて横たわっていたので恐怖を感じたが、自分のプライドに賭けて何とか立ち向かおうとするとジャック・ハンマーが横から入ってきて頸動脈を押さえつけたので千春は再び失神した。

アレクサンダー・ガーレンVSアナコンダ

アナコンダにそり投げを極めるガーレン

柴千春の代わりに途中参戦したガーレンは、1回戦から戦ってきた選手に対して無傷なため、公平性の観点からジャック・ハンマーと戦う前に特別マッチをすることになった。相手はなんとアナコンダ。アナコンダはガーレンの前に現れるとすぐさま噛みつこうとした。するとガーレンは左腕で受け止め、噛みつかれたままアナコンダを抱え込んでそり投げを極めた。さらにバック投げ、腰投げを極めてもなおアナコンダはガーレンに絡みつき締め上げたので、ガーレンはパンチでアナコンダの顔面を殴りつけ最後踏みつけて決着した。

アレクサンダー・ガーレンVSジャック・ハンマー

ジャック(下)に腕ひしぎを極められてしまうガーレン(上)

トーナメント準々決勝でアレクサンダー・ガーレンとジャック・ハンマーは戦うこととなった。ジャック・ハンマーが控室でステロイドを注入していると、運営スタッフがトイレに入りジャックの姿を見て「バケモノオオオオオオォオォ!!!」と小便を漏らしながら叫んで出ていくシーンがある。このステロイドは、ジャックに初めてステロイドを紹介したジョン博士が、人間がフランケンシュタインの怪物(原作ではフランケンシュタインと書かれているが、フランケンシュタインとは科学者の名前であり、正確にはフランケンシュタインの怪物)になるために研究したステロイドであり、一般的なステロイドよりも強力なものであった。その強力なステロイドを大量に溜飲し血管にも注入したジャックだが、いざ闘技場に入場すると精悍で端正な顔つきをしており、ジャックの底知れなさを匂わせる始まりとなった。

試合が始まると、ガーレンはいきなりジャックにタックルをし壁に激突させた。すかさずガーレンはジャックに組み付き、反り投げを極めると連続前方転回をした後に月面宙返りでジャックを追い、ジャブからボディアッパーとボクシングも披露する。ジャックは連打を喰らいながらも反撃の左ストレートを入れようとするとガーレンはそれをかわしジャックに組み付いて投げ技を極めた。為す術のないジャックにガーレンは追い討ちをかけるように再び投げ技を何度も極める。一方的にやられるジャックにガーレンは、「ジャックハンマーッッ、君は闘いに牙を取り戻したのではないのか!!!このような勝利はわたしが望むものではないッッッ、名誉ある闘いを…ッッ」と言いながらうつ伏せに倒れているジャックの首を掴むと、ジャックはすかさずガーレンの右腕を取って下から腕ひしぎを極めようとした。するとガーレンはつんのめって倒れかけたがなんとか踏みとどまり右手1本でジャックを持ち上げると、ジャックはついにガーレンの手に噛みつき、ガーレンがジャックを振り解くとジャックは口からガーレンの薬指と小指を吐き出した。ジャックはガーレンの指を噛みちぎったのだ。

ガーレンは、「ジャックよ、この身体の全ては祖国ロシア共和国の明日のためにある。ならば今貴様が噛みちぎったものは祖国の一部だ。祖国を奪ったその罪は重い!!!重いぞジャックッッッ」と怒りながらジャックに掴みかかろうとすると、ジャックはカウンターで左アッパーをガーレンの顎にヒットさせた。ガーレンの膝が揺れ、かなりのダメージを受けたところにジャックは追い討ちのチョップブローを入れてガーレンを壁に激突させた。立ちあがろうとするガーレンの顔面にジャックはさらに蹴りとパンチを入れてガーレンをついに失神させる。ガーレンは失神している間、祖国で自分が活躍していた頃を回想し、ピンチを切り抜けたことやオリンピックでの功績を思い出していた。ガーレンが失神から目覚めると、目の前にはジャックが立ちはだかっていた。「あきれたものだ…祖国の明日など夢見る貴様が、現在しか認めぬ俺に勝とうなどと…」とつぶやくジャックにガーレンは組み付き、これを投げ飛ばそうとする。ジャックは「そろそろ見せてやろう…シベリアブリザードにも勝る格闘地獄と言うものを!!!」と言いながらガーレンの投げを切り返し、逆に彼を投げ飛ばした。起きあがろうとするガーレンだったが、強烈な右アッパーを顎に叩き込まれて吹っ飛ばされてしまう。ガーレンが最後の力を振り絞って反撃しようとすると、ジャックは貫手をガーレンの肋骨の下に極め、そのまま持ち上げて肋骨をへし折り、直接心臓にダメージを与えたところに渾身の右ストレートを心臓目がけてぶちこみ再び失神させて勝負を決めた。

アレクサンダー・ガーレンVSシコルスキー

『刃牙シリーズ』の第2作目『バキ』では、ロシアの死刑囚シコルスキーがガーレンと対決した。対決と言ってもシコルスキーが一方的にガーレンの元を訪れ、一方的に闘いを仕掛けてガーレンに瀕死の重傷を負わせたのだ。対決のシーンは描写されていないが、ガーレンがシコルスキーを見上げるシーンがある。シコルスキーは握力が並外れているので、天井の突起物などにつかまってガーレンを上から一方的に攻撃したと考えられる。シコルスキーに襲われたガーレンが発見された時は、全身血だらけで腕や足の骨を折られ失神していた。後に病院で目覚めたガーレンが当時の状況を回想するシーンがある。自身が掘り上げたウラン採掘場にある小屋で執筆している際に突如シコルスキーが訪れてきた。ガーレンは面識がないような様子でシコルスキーに近づくと、シコルスキーは無言でガーレンに襲いかかったようである。

アレクサンダー・ガーレンの関連人物・キャラクター

セルゲイ・タクタロフ

控室でガーレンにやられたしまうタクタロフ

ロシアのサンボマスター。地下闘技場最大トーナメントでは、1回戦で中国拳法の烈海王(れつかいおう)と闘いあっさりと敗れた。その後、タクタロフは補欠選手として控えていたガーレンの元を自ら訪れたのかガーレンに呼び出されたのか定かではないが、ガーレンに鉄拳制裁を加えられガーレンがロシア代表として出場することとなった。

徳川光成(とくがわ みつなり)

ガーレンの元に行く時の徳川光成

地下闘技場最大トーナメントの主催者。水戸黄門、すなわち徳川光圀の第13代目の子孫にあたる。暴走族の柴千春と世界ヘヴィ級王者のアイアン・マイケルとの戦いで、柴千春は勝ったものの重傷だったので医者の判断で次戦に進むことが許されなくなった。それを聞いた光成は補欠選手として控えていたガーレンの元へ行くと、タクタロフがガーレンから制裁を受けているところで、ガーレンからロシア代表として自らを出場させるよう指示された。

renote.net

ロジャー・ハーロン

ガーレン(右)に敬意を表するロジャー・ハーロン(左)

アメリカのレスラーでオリンピック金メダリスト。ガーレンが控室に来た時に背筋を伸ばして挨拶をした。レスリングの世界でガーレンは絶対の存在であり、ハーロンもガーレンに畏敬の念を持っている。彼自身、地下闘技場最大トーナメントの選手である。

Erika55a2
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@Erika55a2

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柳龍光(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

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柳龍光(やなぎ りゅうこう)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』に登場する最凶死刑囚の1人で猛毒の柳と恐れられる日本人。空道や毒手などの暗殺拳と武器を使用した戦いを得意としており、刑務所内では素手で十数名の受刑者を殺害している。敗北を求めて脱獄し、地下闘技場を訪れた柳は世界から集結した最凶死刑囚と地下闘技場戦士の戦いに参戦する。地下闘技場チャンピオンの範馬刃牙(はんま ばき)との戦いでは空道の技で1度は勝利し、毒手の効果により刃牙を死の淵に追い込むなどの脅威となった。

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ヘクター・ドイル(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ヘクター・ドイル(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ヘクター・ドイルとは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第2作『バキ』に登場する最凶死刑囚の1人で、体中に仕込んだ武器の使用や爆撃など格闘家の意表を突く攻撃を得意とする戦士である。電気椅子の死刑に耐え抜き、脱獄して来日すると、地下闘技場戦士やビスケット・オリバ(最凶死刑囚の捕獲に協力する囚人)と死闘を繰り広げた。愚地克巳(地下闘技場戦士の空手家)との戦いで敗北を認めたが、海外に逃亡する船で最凶死刑囚の柳龍光に襲撃されて失明し、海に落下する。なんとか生き延びていたドイルだがオリバに捕獲された。

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天内悠(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

天内悠(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

天内悠(あまない ゆう)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第1作『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編に登場するアメリカ合衆国大統領のボディーガードである。天内流格技と称される空中殺法や組み技を得意としており、地上最強の生物の異名を持つ範馬勇次郎も天内の実力を認めている。戦いに勝ち続けるために愛は必要不可欠で、相手を喜ばせる事と倒す事は表裏一体との持論を述べており、相手の考えている事を見抜く洞察力が優れている。勇次郎の推薦で最大トーナメントに出場し、空手家の愚地独歩と死闘を繰り広げた。

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シコルスキー(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

シコルスキー(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

シコルスキーとは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第2作『バキ』に登場する最凶死刑囚の1人で、高い身体能力と驚異的な指の力を特徴とするロシア人である。元ソ連のミサイル発射口を使用した刑務所を自慢の指の力で登って脱獄すると、早速日本に上陸。猪狩完至(地下闘技場戦士のプロレスラー)と仲間のプロレスラーを襲撃し、同席した徳川光成(地下闘技場支配人)と出会う。地下闘技場戦士チャンピオンの範馬刃牙やジャック・ハンマー(地下闘技場最大トーナメント準優勝)など、シリーズを代表する戦士と激闘を繰り広げた。

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マホメド・アライJr.(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マホメド・アライJr.(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マホメド・アライJr.とは板垣恵介原作『刃牙シリーズ』第2作『バキ』の登場人物。偉大なるボクサー、マホメド・アライの息子で、地上最強の生物の異名を持つ範馬勇次郎とは幼少期に出会っている。アライJr.は父が追い求めたマホメド・アライ流拳法を完成させて来日し、勇次郎と再会。中国大擂台賽編では海王に勝利する。神の子激突編ではアライJr.が範馬刃牙(地下闘技場王者)の恋人松本梢江に突如プロポーズし、刃牙を倒して梢江を手に入れようとする。地下闘技場戦士との戦いを経て、刃牙への挑戦権を獲得した。

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マウント斗羽(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マウント斗羽(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マウント斗羽(まうんととば)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』に登場するプロレスラー。巨人と称される恵まれた体格とプロレスで培われてきたタフネスを武器としている。師匠の力剛山がケンカに敗れて死去してからは、プロレスラーはケンカに強くなければならないという信念を持ち、必死にトレーニングを続けてきた。異種格闘技である地下闘技場の戦いではチャンピオンの範馬刃牙と善戦し、最大トーナメントにも補欠選手として出場。引退試合としてプロレスラーのライバル猪狩完至と激闘を繰り広げた。

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龍書文(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

龍書文(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

龍書文(ろん しょぶん)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第2作『バキ』に登場する拳法家で、ポケットに手を入れた構えから素早く高威力の攻撃を放つ「抜拳」で戦う特徴を持つ。10代から台湾の黒社会の賭け試合で戦っており、プロ格闘家も出場する中で45歳まで無敗を継続する強者。その強さから「凶人(きょうじん)」「Mr.不可拘束(ミスター・アンチェイン)」などと呼ばれている。中国大擂台賽編に登場し、中国連合軍VS日米勝ち残り組としてアメリカの囚人で怪力戦士のビスケット・オリバと激闘を繰り広げた。

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