「機動戦士ガンダム」と「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」の共通点・相違点まとめ

1979年、『機動戦士ガンダム』のテレビ放映がスタートしました。その前年、『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』(公開当初のタイトルは『スター・ウォーズ』)が日本で公開されています。ほぼ同時期に制作されたこの2つの作品にどのような共通点や相違点があるのか、ガンダム制作スタッフの発言内容をもとにまとめました。これを読めば、さらに作品を楽しめるかもしれません。

日本のアニメでも、「光線剣」の導入から影響が始まった。第1号は、78年の富野監督作品「無敵鋼人ダイターン3」。オープニングに光る剣を持つ女性コマンダーが登場している。とにかく「ダイターン3」は、SW影響の最先端を行っていた。悪の首領ドン・ザウサーがコロスという美女に出す指令は、第2話で初登場したときは「あーー、あっ、うーー」という唸り声だった。それが途中の回から急に「しゅーーー、ぱほーー、がーー」という呼吸音になってしまった。SWの日本公開直後の出来事で、当時のアニメファンは「と、トミノさん、見ましたね……」とささやきあったものである。

出典: hikawa.cocolog-nifty.com

「ダイターン」の映像で特筆すべきは、エフェクト・アニメーター金田伊功入魂の作画が冴える「遥かなる黄金の星」という回だ。主人公・波嵐万丈が母から受け取った金塊を乗せ、火星からひとり脱出するまでの回想を描いたエピソードで、衛星フォボスで追撃する宇宙戦闘機を崖の中をくぐり抜け降りきるドッグファイトが、SWを見た直後の金田伊功によって鋭く描写されていた。
当時の筆者は金田の所属していたスタジオZを訪問したとき、作画机の金田が「SWテクニカルマニュアル」と、星野宣之のコミック「巨人たちの伝説」を見ながら鉛筆を動かしていたのを目撃している。完成画面で宇宙船はSWのように光源のきつい宇宙空間ならではの白黒を強調したモノトーンで描かれていた。そのディテールはテレビにしては異様に細かく、担当動画マンは「金田さんに悪いものを見せた、線がメチャメチャ増えてる~」と泣いていた。

出典: hikawa.cocolog-nifty.com

「刀身が光と熱を放つ剣」は1972年放映の『海のトリトン』で、また「放射したビームを刀身の代わりにして敵を斬る」という設定は1976年に放映された『勇者ライディーン』ですでに登場している(いずれも富野由悠季が手がけた作品である)。サンライズの飯塚政夫は、日本公開の1年前(1977年)にアメリカで『スター・ウォーズ』を観てきたスタジオぬえのメンバーが、ライトセーバーのアイデアを紹介してくれたと述べている[3]。

出典: ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

d.hatena.ne.jp

富野:その質問はかなり難しい。
ファーストガンダムの映画公開の半年前に、映画「スター・ウォーズ」の公開があったんですよ。それですごくヒットした。
だから、「スター・ウォーズを越えるか全滅か」っていう2つの選択しか僕の頭になくて、
このガンダム人気が30年続くって言う形での予想はしなかった。というのは基本的にエンタメっていうのは、つまり、ヒットするかしないか、何度か映画館にも行ってみたんだけど、映画館にしかけること(爆発的にヒットさせること)はできなかった。
この30年間の評価のされかた、波及効果論として、効果のあり方とか、浸透の仕方っていうのは「スター・ウォーズ」とはちょっと違うでしょ。

出典: d.hatena.ne.jp

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