ディープ・ブルー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ディープ・ブルー』(原題:Deep Blue Sea)とは、1999年にアメリカで公開されたパニックアクション映画。監督はアクション映画を得意とすることで有名なレニー・ハーリン。興行収入は1.6億ドル。物語の主人公スーザンは、アオザメの脳を素材とするアルツハイマー病治療薬の開発を海洋上の研究施設アクアティカで行っていた。遺伝子操作を行った影響で脳が発達し賢くなった巨大ザメは、自らの考えを持つようになり、外界へ出て自由になるという目的のため、研究者や関係者たちを次々に襲撃する。

アクアティカで働く医療学者。ジャニスと恋仲。プライドが高く雇用主のラッセルに対しても攻撃的な発言をする。サメの脳細胞を抽出する際、X線スキャンの操作を行った。麻酔から目覚めたサメに右腕を食いちぎられて大ケガを負う。

その他のアクアティカ職員

トム・スコギンズ(演:マイケル・ラパポート)

アクアティカの職員。研究所の建築構造に詳しい。小心者だがブレイクと共にサメに立ち向かってアクティカを脱出する決意を見せる。

シャーマン・ダドリー(演:LL・クール・J)

アクアティカで働く料理人。「バード」と名付けたペットのオウムと行動を共にしている。キリスト教徒であり、十字架のペンダントを身に着けている。クリスチャンであるため、アクアティカ内では説教師を意味するプリーチャーと呼ばれている。サメに追われる過程でもユーモアを忘れないなど明るい性格。公開当時の1990年代は現在より人種差別が激しく、当作のようなパニック映画では黒人や黄色人種は真っ先に死亡する役割だった。しかし、ダドリーはカーターと共に最後まで生き残ったため、当時においては珍しいケースである。

ブレンダ(演:アイダ・タートゥーロ)

アクアティカで働く通信衛星係の女性。緊急事態を除き、自身の好きな音楽をかけて施設の雰囲気を和ませるなど、DJ的な一面も持つ。

キマイラ製薬

ラッセル・フランクリン(演:サミュエル・L・ジャクソン)

医学研究施設アクアティカを傘下に持つキマイラ製薬の社長。スーザン達の研究の進捗具合を確かめるためアクティカを訪れる。かつて、アルプス登山中に雪崩で生き埋めになるが生還した経験がある。

サメ

第一世代

アクアティカでつがいとして飼育されるアオザメ。外海に出て自由になるという目的のため次々と職員らに襲いかかったが、最終的に1体はスーザンに感電死させられ、もう1体はダドリーが厨房で起こしたガス爆発により始末された。全長は約3〜4m。第二世代と比較すると小柄だが、一般的なアオザメとしては最大級の個体である。2体で協力して狩りを行い、餌としてイタチザメを喰らうなど非常に凶暴な性格である。スーザンの遺伝子操作により知能も発達しており、冒頭ではこのうちの片方が外海へと逃げ出し、ボートを楽しむカップルに襲いかかった。

地域によって異なるが、通常のアオザメの体格は雄が165~215cm、雌は265~312cmとされる。記録に残っている最大の個体は全長445cm、体重505.8kg。アオザメは非常に活動的な種であり、その泳ぐスピードはサメ類の中で最も速く、時速35km以上の速さだといわれる。また、瞬間的には時速100kmで泳ぐことも可能とされる。気性が荒く、人に対しては危険な種とされているが、生息域が主に外洋であり人と接触することがあまりないため、現実にはアオザメが起こした事故はあまり報告されていない。

第二世代

第一世代から誕生したサメ。アクアティカの研究チームからの遺伝子操作により知能が発達しており、その賢さは人間を罠にかけるなど第一世代のさらに上をいく。体格は全長7.5m、体重4tとされ、第一世代と比べても一線を画し怪物級の大きさを誇る。第一世代はそれぞれスーザン、ダドリーに仕留められたが、この世代は物語終盤まで生き残り、劇中の登場人物達を次々と死に至らしめた。

『ディープ・ブルー』の用語

アクアティカ

太平洋にあったアメリカ海軍の潜水艦補給所を改造して建設した医学研究施設。オーナーのラッセルを除き、作中に登場する人物は全てアクアティカの職員。

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