マジタニ(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ
マジタニとは、冨樫義博の作品『HUNTER×HUNTER』のハンター第三次試験の舞台「トリックタワー」の試練官として雇われた、五人の超長期刑囚の一人だ。詐欺等の犯罪を重ね、108年もの刑期を有している。悪名高い危険度Aクラスの盗賊集団・幻影旅団の刺青を背中に入れているが、本人は団員ではない。体内に鋼鉄を仕込む事で頑丈な肉体を演出しており、「偽の刺青」と「体内の鋼鉄」を相手を怯ませる切り札として用意している。しかし主人公・ゴン=フリークスには、大した犯罪者ではないと早々に見抜かれていた。
ハンター第三次試験では、試練官として雇われた超長期刑囚と受験生による互いの刑期と制限時間を賭けた決闘が行われる。第三試合、マジタニはトリックタワー内の闘技場でクラピカと決闘する事になる。マジタニはクラピカの前で拘束具と被せられていた布を取っ払い、人造人間をモチーフにした装飾が施された顔と屈強な肉体、さらに殺害した人数を表すとされる19個のハートマークをクラピカに見せた。しかしマジタニの意に反し、クラピカは冷静沈着である。
続けてマジタニは、小心者であるにも関わらず、どちらかが死ぬまで戦うデスマッチを提案。途中で負けを宣言した場合でも勝負はやめないといった脅し文句まで付け加えた。全てはクラピカを怯ませ、不戦勝による勝利を得たいという思惑によるものだ。しかし依然としてクラピカは怖気付くどころか、マジタニの申し出を快諾。その姿を見たマジタニは「こいつバカか?オレの言うこと聞いてたか!?てゆーかオレを見てまずビビれよ。死ぬまでやめねェ勝負だと言ってんだろが 」という心情で開いた口が塞がらない。その全く物怖じしない様子を見たマジタニは、逆にクラピカの度胸に気圧される結果となった。このクラピカの反応に動揺するマジタニのセリフからは、彼が犯罪者として小心者である事が伺える。
「見せてやるぜ!! オレの切り札(ハッタリ)!!」
ハンター第三次試験が行われるトリックタワー内では、試練官として雇われた超長期刑囚と受験生が、互いの刑期と制限時間を賭けて決闘する。第二試合にて、どちらの蝋燭が早く消えるかの勝負をしたセドカンは、巧みな話術と「不自由な二択」を活かした戦略でゴンを追い詰めた。しかし機転を利かせたゴンによって敗北した。負けたセドカンに対しマジタニは、「人をだますには体張らなきゃだめだぜ」と指摘し、自信満々で第三試合に臨んだ。マジタニは、対戦相手のクラピカにデスマッチを提案し、どちかかが死ぬまで戦うと宣言。マジタニは、人造人間を彷彿とさせる装飾が付いた顔と屈強な肉体、殺害した人数を表すとされる19個のハートマークをクラピカに見せる。
しかしクラピカはマジタニの意に反し、冷静沈着で戦意を喪失しない。驚かせようとしたマジタニの方がクラピカの余裕な佇まいに唖然となったのだ。詐欺や脅迫で罪を重ねてきたマジタニにとって、他者を殴打したり殺害する事はハードルが高い。従ってマジタニは、デスマッチを提案していたものの、本心では相手を怯ませる事による不戦勝を狙っていたのである。しかしクラピカがマジタニを恐れない以上、不戦勝は望めない。そこでマジタニは続いての策として、腕に仕込んだ鋼鉄による攻撃で闘技場の床を砕き、背中の「クモの刺青」をさり気なく見せる事にした。この「腕に仕込んだ鋼鉄」と「クモの刺青」はどちらも偽物であり、マジタニ自身が精進して得たものではない。それにも関わらずマジタニは、「見せてやるぜ!! オレの切り札(ハッタリ)!!」と意気揚々とクラピカに披露した。戦闘に不向きなマジタニだが、人を騙すことに関しては確固たる自信を持っている事が分かるセリフである。
マジタニの葛藤
トリックタワー内では、試練官と受験生が互いの制限時間を懸けて決闘をするハンター第三次試験が行われる。第三試合、マジタニはクラピカとの決闘でデスマッチを提案するが、返り討ちにあった。勝負はついたと思われたが、デスマッチを提案していたマジタニが気絶状態にある為、試練官側は第三試合は続いていると判断。レルートは、試合を長引かせて刑期を短縮させるべく、マジタニに狸寝入りをするように耳打ちした。そしてレオリオにマジタニの生死について賭けを提案する。マジタニが生きていると判断したレオリオは勝利し、レルートにマジタニの意識の有無について賭けを申し込む。
床に倒れ続けるマジタニは、本当にこのまま狸寝入りをし続けていいのか葛藤し始める。その時、マジタニには意識があると知っていたレルートは、「意識あり」に全時間をベッドした。試合が長引けば刑期を大幅に短縮できると知っているマジタニは、そのまま意識が無いふりをする決意を固めた。それに対しレオリオは意識の有無を確認する手段として、マジタニを闘技場の端まで抱え、寸前のところで落とそうとした。狸寝入りをしていたマジタニは、やってられないと叫んで慌てて逃げ出し、賭けはレルートが勝利。超長期刑囚としては珍しく、殺人や他者を殴ることができない小心者のマジタニが、葛藤しつつも狸寝入りを実行した。最後は逃げ出したが、彼なりの精神力を発揮した一幕である。
マジタニの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
配色の違い
マジタニの配色は作品によって違う。原作のカラー版では1999年版アニメに忠実な肌色がベースの配色である。一方で2011年版アニメのマジタニは青色をベースとした配色となっている。
マジタニなりのマイルール
脅迫や詐欺に長けたマジタニにとって、他者を殴打したり殺害する事はハードルが高い事だ。とはいえ、戦闘スタイルに拘りが無いわけではなく、相手を脅迫する事で不戦勝を得たいという気持ちがある。また、マジタニが脅迫に使う切り札を見せる際、彼なりのマイルールが見受けられる。マジタニは、ハンター第三次試験の第三試合で対戦相手のクラピカにデスマッチを提案した。マジタニは、人造人間を彷彿とさせる装飾が付いた顔と屈強な肉体、殺害した人数を表すとされる19個のハートマークをクラピカに見せて不戦勝を狙う。それでも降参しないクラピカに対しマジタニは、切り札の「クモの刺青」を見せる。その際マジタニは、「さりげなく見せるのがコツ」と呟いた。マジタニは、他者への脅迫を続ける中で、独自のマイルールを発見しているのだ。
顔面の謎
マジタニは人造人間をモチーフにしたかの様な装飾の付いた顔をしている。元々、キズの多い強面の面構えをしているが、これはマジタニ自身が凶悪性を演出するために故意で加工したものではない。整形の失敗によるものである。
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目次 - Contents
- マジタニの概要
- マジタニのプロフィール・人物像
- マジタニの能力
- マジタニの来歴・活躍
- VSクラピカ
- 命懸けの狸寝入り
- マジタニの関連人物・キャラクター
- リッポー
- ベンドット
- セドカン
- レルート
- ジョネス
- ゴン=フリークス
- キルア=ゾルディック
- レオリオ=パラディナイト
- クラピカ
- マジタニの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「こいつバカか?オレの言うこと聞いてたか!?てゆーかオレを見てまずビビれよ。死ぬまでやめねェ勝負だと言ってんだろが」
- 「見せてやるぜ!! オレの切り札(ハッタリ)!!」
- マジタニの葛藤
- マジタニの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 配色の違い
- マジタニなりのマイルール
- 顔面の謎