オトヒメ(ONE PIECE)の徹底解説・考察まとめ
オトヒメとは、尾田栄一郎作『ONE PIECE』に登場する金魚の人魚。魚人島にあるリュウグウ王国の王妃であり、ネプチューン王の妻。悪魔の実は食べていない。見聞色の覇気の使い手で、銃弾を避けたり相手の心情を読み取ることが可能。王族でありながら城を出て街を歩き回り、市民のために涙を流す優しい性格から、「愛の人」と言う異名で国民から慕われていた。人一倍身体が弱く、一度の平手打ちで複雑骨折をしてしまうほどである。魚人の差別をなくし、人間と魚人の地上での共存を目的として署名活動を魚人島で行なっていた。
オトヒメの概要
オトヒメとは、尾田栄一郎作『ONE PIECE』に登場する金魚の人魚。魚人島にあるリュウグウ王国の王妃であり、魚人の差別をなくし、魚人と人間の共存、すなわち地上への移住を目指して署名活動を行なっていた。夫はリュウグウ王国の国王ネプチューン。オトヒメは相手の気配をより強く感じる見聞色の覇気(けんぶんしょくのはき)の使い手であり、冷静な時は銃弾を避けたり、相手の心情を深く読み取ったりすることができる。王族が城を出て歩き回ることは異例であったが、オトヒメは自ら街に出て演説などを行なっていた。強盗事件を目撃した際もオトヒメは真っ先に助けに走り、犯人を平手打ちするも人一倍身体が弱いため手を複雑骨折してしまう。それでもその犯人を正したいという思いから、オトヒメは自分の怪我を省みずに何度も犯人を殴り続けた。そして見聞色の覇気により犯人の辛い心情を読み取り、その苦しみをまるで自分のことのように感じて涙を流した。たった1人の国民のために涙を流す様子を見た民衆は、オトヒメを「愛の人」と呼び慕う。オトヒメは、魚人がかつて人間から受けた苦しみや憎しみを子供達に残さないという信念を持っている。魚人島に天竜人のドンキホーテ・ミョスガルドの難破船が流れ着いた際、かつて奴隷だった魚人達がミョスガルドに向けて銃を発砲した時には、オトヒメがミョスガルドを庇って怪我を負った。またミョスガルドが聖地マリージョアへ戻る際にオトヒメが同行し、ミョスガルドがオトヒメの活動に賛同すると記された書面を持ち帰った。オトヒメの快挙により多くの署名が集まり始めたが、当時王国軍の兵士であり後の新魚人海賊団船長となるホーディ・ジョーンズはそれを良く思わず、オトヒメはホーディに銃殺されてしまうのであった。
オトヒメのプロフィール・人物像
本名:オトヒメ
異名:愛の人
年齢:享年36歳
身長:224cm
肩書:リュウグウ王国王妃
種族:金魚の人魚
覇気:見聞色
出身地:偉大なる航路 魚人島 リュウグウ王国
誕生日:1月10日
血液型:S型
好きな食べ物:海藻マリネ
CV:根谷美智子
オトヒメは金魚の人魚であり、和服のような服を着ている。悪魔の実は食べていない。熱血な性格をしており、人として間違った行動をした者には容赦なく平手打ちをする。身体が人一倍弱く、一度の平手打ちで手を複雑骨折してしまうほどだが、自身の痛みも省みずに相手が更正するまで平手打ちを連発する。相手の気配をより強く感じることができる見聞色の覇気の使い手で、相手の心情を深く読み取ることができたり、銃などの攻撃を避けることが可能。「愛の人」という異名の通りどんな相手にも愛を持って接し、人間達への怒りや憎しみを子供達に植え付けるような行動を許さない。オトヒメの愛ある性格は、魚人島に漂着した天竜人ドンキホーテ・ミョスガルドをも更正させるほどであった。
オトヒメの能力
見聞色の覇気(けんぶんしょくのはき)
オトヒメは生まれつき見聞色の覇気が使えるため、銃弾などの軌道を読んで攻撃をかわすことができる。また署名集めの演説には映像を使わず、自らが街頭に出向いて行う。これは見聞色の覇気を利用して「心に響く距離」で演説を行いたいというオトヒメの信条である。
オトヒメの来歴・活躍
魚人と人間が共存するための署名集め
オトヒメは世界から魚人差別をなくし、人間と魚人が共存する世界を目指していた。そのために街で演説を行い、海底にあるリュウグウ王国を地上に移して皆で移住するための署名を集めていた。まだまだ魚人への差別がある世の中だが、魚人から人間に寄り添い、彼らと同じタイヨウの下で生活すべきだとオトヒメは考えていた。しかし民衆はなかなかオトヒメの考えを受け入れられず、署名は集まらない一方だった。そんな中タイヨウの海賊団船長だったフィッシャー・タイガーが、大怪我を負ったものの人間からの献血を拒否され死亡したというニュースが流れ、魚人は人間に対して嫌悪感を膨らませた。それでもオトヒメはめげることなく街頭演説や子供達への地上講習、難破船の人命救助を行い人間への理解を深める活動を行なっていた。しかし以前署名をしてくれた民衆から署名を返して欲しいと言われてしまい、集めた署名は全てなくなってしまった。これにショックを受けたオトヒメは酒に酔った状態で国中に放送を流してしまうのであった。その内容は、なぜ大きな光や高い空がある地上で暮らさないのか、その障害が人間であるならみんなでぶつかろう、そうすれば魚人島の子供達の未来が少しだけ変わるかもしれない、というものだった。これを聞いた民衆は何かを考えさせられたような表情を浮かべるのであった。
天竜人の救出
オトヒメの署名活動が難航する中、魚人島へ1隻の難破船が漂着する。乗っていたのはなんと、全身に怪我を負った天竜人(てんりゅうびと)であるドンキホーテ・ミョスガルドだった。天竜人とは、800年前に世界政府を作り上げた20人の王の末裔である。同行していた者は皆死んだようで、ミョスガルドは魚人達に対して早く医者を呼び、マスクを持ってくるよう伝える。天竜人は魚人だけでなく人間も「下々民」として差別しているため、「下々民」と同じ空気を吸いたくないためにマスクを着けるのである。助けてもらう立場であるミョスガルドの横暴な態度に対し、魚人族は手を貸すか迷っていた。そんな中、かつてミョスガルドの奴隷だった魚人達が現れ、ミョスガルドに銃口を向けて発砲するのであった。そこへ駆けつけたオトヒメがミョスガルドを庇い、銃弾がオトヒメの腕を掠るも2人とも無事だった。怪我を負ったオトヒメだが、子供達が見ているから銃を捨てるよう元奴隷の魚人達を説得する。元奴隷の魚人達がオトヒメの指示に従って銃を捨てた瞬間、ミョスガルドは自身の銃をオトヒメへ突きつけた。オトヒメの娘であるしらほしは、オトヒメが危険に晒されている姿を見て泣き出してしまう。その瞬間、巨大な海洋生物である海王類が何匹も現れ、魚人島を覗きこんだ。それを見たミョスガルドは恐怖で気絶してしまい、オトヒメは解放されたのだった。
ミョスガルドの帰還へ同行
天竜人であるドンキホーテ・ミョスガルドは、魚人島にて数週間の治療を終えて命を取り止めた。ミョスガルドは天竜人の居住する聖地マリージョアへ帰還することとなったが、元奴隷の魚人達から銃口を向けられたことを根に持っていた。そんな様子を見たオトヒメは、ミョスガルドの帰還に同行すると申し出る。国王でありオトヒメの夫であるネプチューンはすぐさま反対し、自分が地上へ同行すると言い出した。しかしオトヒメは、強いネプチューンが行くのでは意味がなく、人一倍身体の弱い自分が行って帰ってこられる世界であることを確かめに行くと主張する。オトヒメの決意が固いことを感じ取ったネプチューンは渋々許可を出し、オトヒメはミョスガルドに同行するのであった。出港から1週間後、オトヒメは1枚の紙と共に無事帰還した。その紙とは、オトヒメが集めた署名を世界会議レヴェリーで提出した時、ミョスガルドはその署名の意見に賛同するという内容であり、まさに魚人島の「希望の光」であった。かつては人間や魚人を差別し、奴隷としていたミョスガルドを改心させたオトヒメの行動は民衆に強く影響し、地上への移住の意志を示す署名がたくさん集まり始める。7年に渡るオトヒメの苦労がやっと実を結び、オトヒメは嬉し涙を流すのであった。その後オトヒメは、息子であるフカボシ、リュウボシ、マンボシに対し、オトヒメがミョスガルドの人質になった時に現れた海王類はしらほしが呼んだのだと説明。リュウグウ王国の王家には数百年に1人、海王類と話ができる人魚姫が生まれてくると言い伝えられており、それがしらほしであった。ただし、その力は悪意を持てば「世界」を海に沈めてしまえる程の恐ろしい力である。しらほしはこの能力を自覚しておらずコントロールもできないため、オトヒメが人質になったこと以上にショックな出来事がしらほしの身に起これば、海王類の大暴走を招いてしまうかもしれないことをオトヒメは心配していた。今はまだ自分が何とかすると言うオトヒメだが、いつかフカボシ、リュウボシ、マンボシも兄として、戦士としてしらほしのことを命を懸けて守るよう約束を交わすのであった。
銃殺され死亡
いつものように署名を集めていたオトヒメだったが、ある日突然署名箱が燃え上がってしまう。そんな混乱の中、何者かの手によってオトヒメは左胸を銃で打たれて倒れる。その場に居合わせた息子のフカボシ、リュウボシ、マンボシはすぐさまオトヒメに駆け寄る。娘のしらほしは衝撃を受けて立ち尽くしてしまっていた。母が打たれたことに激怒する長男のフカボシに対し、オトヒメは「くやしいのは私です だから犯人がどこの誰であれ私のために怒らないでください 私のために怒りや憎しみに取り込まれないで…」と伝える。そんな中、しらほしが泣き出してしまい、今にも海王類の暴走を招くところであった。それを見たリュウボシとマンボシは、オトヒメとの約束を思い出し、自身の母が死にかけていると言う悲しい状況の中、必死に笑っておどけて見せた。この2人の行動によりしらほしは落ち着きを取り戻し、能力の暴走は免れた。フカボシはオトヒメに対し、「燃えた署名はまた集めます!!我ら3人父上のような大戦士になり…!!約束通りしらほしを命懸けで守ります!!!」と誓う。それに対しオトヒメは、「もう一息よ 本物の『タイヨウ』の下まで…!!!」と返して息を引き取るのであった。
オトヒメの関連人物・キャラクター
ネプチューン
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目次 - Contents
- オトヒメの概要
- オトヒメのプロフィール・人物像
- オトヒメの能力
- 見聞色の覇気(けんぶんしょくのはき)
- オトヒメの来歴・活躍
- 魚人と人間が共存するための署名集め
- 天竜人の救出
- ミョスガルドの帰還へ同行
- 銃殺され死亡
- オトヒメの関連人物・キャラクター
- ネプチューン
- フカボシ
- リュウボシ
- マンボシ
- しらほし
- ドンキホーテ・ミョスガルド
- オトヒメの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 国民1人のために涙を流して平手打ち
- 酒に酔った状態で国中にスピーチ
- 「人間達への怒りを…!!憎しみを…!!!子供達に植え付けないで…!!彼らはこれから出会い…!!考えるのですから!!!」
- 「犯人がどこの誰であれ私の為に 怒りや憎しみに取り込まれないで…」
- オトヒメの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 子供でも容赦なく平手打ち
- ネプチューン王からの愛
- かつては政治デモを行う革命家