007／慰めの報酬（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『007／慰めの報酬』（原題: Quantum of Solace）とは、2008年公開のスパイアクション映画で、「ジェームズ・ボンド」シリーズの第22作品目。ダニエル・クレイグが架空のMI6諜報員ジェームズ・ボンドを演じる2作目の作品である。興行収入は全世界で5億8900万ドルを記録した。
謎の組織の幹部、ミスター・ホワイトを捕えたボンドは、上司のMの元にホワイトを連行した。だが仲間内の裏切りに遭い、ホワイトを逃してしまう。新たな手掛かりをもとに、ボンドはハイチでのミッションに挑むのだった。
日本語吹替：（ソフト版）仲野裕、（キングレコード版）荒井勇樹、（BSジャパン版）山岸治雄
ボリビアの警視総監。マティスとボンドの諜報活動に協力する姿勢を見せていたが、実はメドラーノに買収されており、部下の警官を使ってマティスを暗殺した。ラ・デュナス・ホテルのグリーンとメドラーノの密会にも同席しており、取引後にメドラーノが入手した大金を運ぶ役を担っていた。しかし侵入したボンドによって、射殺された。
ジェンマ／演：ルクレツィア・ランテ・デラ・ローヴェレ
イタリアの自宅にて、日光浴するジェンマ（下）と寄り添うマティス（上）。
日本語吹替：（ソフト版）吹替情報無し、（キングレコード版）品田美穂 、（BSジャパン版）吹替情報無し
マティスの妻。
ラ・デュナスホテルの女性／演：ウーナ・チャップリン
日本語吹替：（ソフト版）吹替情報無し、（キングレコード版）森洋子 、（BSジャパン版）吹替情報無し
ラ・デュナス・ホテルの従業員。メドラーノに襲われそうになっていたところを、カミーユに救出された。
コリーヌ／演：スタナ・カティック
ボンドに銃で脅され、ソファに座らされたユーセフ（左）とコリーヌ（右）。コリーヌの首元には、ヴェスパーが身につけていた物と同じネックレスがある。
日本語吹替：（ソフト版）牛田裕子、（キングレコード版）兼田奈緒子 、（BSジャパン版）森なな子
カナダ情報局の諜報員。ユーセフの恋人。ボンドにより、ユーセフがスパイである事を知らされる。自分がユーセフに利用されていた事を知り、ボンドに礼を告げて彼の部屋を後にした。
財務省エージェント／演：ルーファス・ライト
日本語吹替：（ソフト版）吹替情報無し、（キングレコード版）倉富亮 、（BSジャパン版）杉村憲司
財務省の職員。
ボリビア人タクシー運転手／演：ペーニャランダム・フェリックス
タクシー内の様子。カルロスに連絡をとっているマティス（左）の横で、ひたすらしゃべり続けるボリビアの運転手（右）。
日本語吹替：（ソフト版）原語音声、（キングレコード版）龍田直樹 、（BSジャパン版）岩崎ひろし
ボリビアのタクシー運転手。ボンド、マティス、フィールズの3人をホテルまで送った。
『007／慰めの報酬』の用語
ヴェスパーと彼氏の写真
Mがヴェスパー（右）の遺品から押収した写真。恋人のユーセフ（左）とヴェスパーが写っている。
ホワイトをMの元へ連行したボンドは、ヴェスパーの生前の恋人ユーセフが、死体で見つかったと聞かされる。
だが死体はDNA鑑定の結果、別人という事が分かっていた。それらの話を、無関心な振りをしながら聞いていたボンドだが、ヴェスパーの彼氏の死の偽装も、組織の仕業に違いないと確信していた。密かに復讐に燃えるボンドは、ヴェスパーとユーセフの写真を、Mの目を盗んでそっと自らのポケットにしまうのだった。
そして本作の最後、ボンドはユーセフと対峙するのだが、男はカナダ情報局の女性諜報員と親密な関係にあり、この女性からもカナダの機密情報を盗んでクァンタムに横流ししていた。つまりクァンタムのスパイだったという事だ。ボンドは女性諜報員を逃し、男の身柄をMに引き渡した。男を尋問し、クァンタムに関する情報を聞き出す為である。ヴェスパーはこの男とクァンタムに利用され、命を失ったのだ。その哀れな生涯を顧みて、ボンドは自らの心の葛藤にも区切りを付けたといえる結末であった。
『007／慰めの報酬』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
アストンマーティンvsアルファロメオ
左がボンドが運転するアストンマーティン、右が組織のアルファロメオ。
冒頭、ボンドが操るアストンマーティンのエンジン音で始まる本作。アストンマーティンはイギリスの高級スポーツカーメーカー、アルファロメオはイタリアの高級自動車メーカーだ。この二つの車のカーチェイスは、車好きなら見逃せない名シーンだろう。
イタリアの海岸線を、一般車の間をすり抜けながら組織の車をかわしていくアストンマーティンだが、敵の銃弾を受け、採掘場の粉塵を被ると車体は見るも無残に壊れ、汚れていった。しかしボンドの巧みなドライビングテクニックと、アストンマーティンの丈夫な車体のお蔭で、辛くもMI6のアジトにたどり着く事が出来た。
この車のトランクにはホワイトが監禁されていた。Mの元にホワイトを連行する為、命がけでカーチェイスを繰り広げたボンドだったが、トランクに押し込められていたホワイト自身にとっても、乗り心地は最悪だったに違いない。
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目次 - Contents
- 『007／慰めの報酬』の概要
- 『007／慰めの報酬』のあらすじ・ストーリー
- MI6内の裏切り行為
- オペラ歌劇「トスカ」での密談
- 国際的テロ組織、クァンタムの陰謀
- 『007／慰めの報酬』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ジェームズ・ボンド／演：ダニエル・クレイグ
- カミーユ・モンテス／演：オルガ・キュリレンコ
- テロリストグループ
- ドミニク・グリーン／演：マチュー・アマルリック
- メドラーノ将軍／演：ホアキン・コシオ
- エルヴィス／演：アナトール・トーブマン
- ミスター・ホワイト／演：イェスパー・クリステンセン
- ユーセフ／演：サイモン・カシアニデス
- スレイト／演：ニール・ジャクソン
- MI6関係者
- M／演：ジュディ・デンチ
- ルネ・マティス／演：ジャンカルロ・ジャンニーニ
- ビル・タナー／演：ロリー・キニア
- ミッチェル／演：グレン・フォスター
- 鑑識係／演：ブレンダン・オーヘア
- CIA関係者
- フィリックス・ライター／演：ジェフリー・ライト
- グレッグ・ビーム／演：デヴィッド・ハーバー
- その他
- ストロベリー・フィールズ／演：ジェマ・アータートン
- ガイ・ヘインズ／演：ポール・リッター
- 外務・英連邦大臣／演：ティム・ピゴット＝スミス
- カルロス大佐／演：フェルナンド・ギーエン・クエルボ
- ジェンマ／演：ルクレツィア・ランテ・デラ・ローヴェレ
- ラ・デュナスホテルの女性／演：ウーナ・チャップリン
- コリーヌ／演：スタナ・カティック
- 財務省エージェント／演：ルーファス・ライト
- ボリビア人タクシー運転手／演：ペーニャランダム・フェリックス
- 『007／慰めの報酬』の用語
- ヴェスパーと彼氏の写真
- 『007／慰めの報酬』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- アストンマーティンvsアルファロメオ
- ルネ・マティス「ヴェスパーを許してやれ。そして自分自身も許すんだ」
- カミーユ・モンテス「あなたを自由にしてあげたい。でも地獄はこの中」
- ジェームズ・ボンド「あなたは正しかった」
- 『007／慰めの報酬』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- ほぼノースタントのアクションシーン
- カミーユのイブニングドレスはプラダ製
- ダニエル・クレイグのシークレットブーツ
- 『007／慰めの報酬』の主題歌・挿入歌
- 主題歌：アリシア・キーズ&ジャック・ホワイト「アナザー・ウェイ・トゥ・ダイ」