透龍（ジョジョリオン）とは【徹底解説・考察まとめ】

スタンドとは

人間（実際には犬のような人間以外の生物もいる）の精神エネルギーが作り出す形を持った守護霊のようなもの。人型に限らず様々な形がある。スタンドを使役する者をスタンド使いと言う。一部の例外（第5部の「ノトーリアスB・I・G」等）を除きスタンド使いとスタンドは一心同体と言える存在であり、スタンドが傷付けば本体も同様に傷つき、スタンドが破壊されれば本体も死亡する。逆にスタンド使いが死亡すればスタンドも消滅する。スタンドの像はスタンド使いでなければ見ることはできない。
発現する条件は先天的なものと後天的なものがあり、後者は複数の方法が確認されている。特製の鏃で体を傷つけて生存する（4〜6部）、「悪魔の手のひら」と呼ばれる特殊な地形に迷い込んで生存する（7部）、技術を極限まで高めた結果としてスタンドに昇華する（7部）、聖なる遺体の力で能力を得る（7部）、「壁の目」で謎の歯形がついて身につける（8部）等がある。名前の由来は3部〜6部においては「そばに立つもの（stand by me）」という意味であり、7部・8部においては「立ち向かうもの（stand up to）」とされている。

能力

追跡者を抹殺する能力

このスタンドに追跡・追撃する者に対して「厄災」を振り撒く能力。
「厄災」は基本的に「何かがぶつかってくる」という形で現れ、身の回りのソファや傘立てなどが追跡者に向かって激突してくる。定助たちは院長に扮したワンダー・オブ・Uを追跡している時にこの能力を食らったため、当初は「追跡すると何かがぶつかってくる能力」だと思い込んでいた。だが実際は追跡行為はもちろんのこと、攻撃する、本体も含めた正体を探ろうとする、誰かに情報を伝えようとするといった各種行為、更には追跡等の意思を持っただけでも「厄災」が振りまかれるという理不尽なほどに対象が広範囲にわたるものであった。それらの行為がスタンドによるものであっても例外ではない。
この際の激突は常識の範囲を大きく逸脱する威力を誇り、ただの水滴が腕を貫通したりするほどである。またタチの悪いことに、「厄災」に囚われた者に接触すると他者にも「厄災」が降りかかる。すなわち効果の対象はねずみ算のように拡大していき、ターゲットにされた者は応援を呼ぶことも困難となる。「厄災」は時も場所も選ばずに際限なく襲いかかり、最終的に行き着く先は死である。総じて、自身を追うものを安全圏から始末することにおいては無敵とも言える能力である。弱点があるとすれば、あくまでも追跡者を始末するスタンドであり、能動的に敵を始末することは苦手という点。しかし、透龍自身が無理をして敵を始末しようとする性格ではないため、実質これは弱点になっていない。

本体とは独立して人間として社会で生活

このスタンドは実在の人物である明負悟の戸籍を乗っ取る形で社会に溶け込んでいる。スタンド自体が意思を持っているのは過去にも第3部に出てきた「アヌビス神」等があり、人に擬態できるスタンドも第5部に登場した「ムーディー・ブルース」等がある。しかしながら、スタンドそのものが明確な自我を持つのみならず、実在の人物として生活しているのは過去に例のない異例のものである。
また、本体である透龍は「このスタンドの力を利用しているにすぎない」ということが彼の死後に発覚した。「厄災」はあくまでも元々この世に存在するパワーであり、このスタンドはその発露と言える存在である（第4部に登場する”振り返ってはいけない小道”に近い）。よって、明確な本体を持つスタンドでありながら、スタンド使いが本体とも言い切れない類を見ない特性を持っている。この特性上、明負悟としての生活は透龍がコントロールせずに「ワンダー・オブ・U」が単独で行っている。

透龍の関連人物・キャラクター

広瀬康穂（ひろせ やすほ）

『ジョジョの奇妙な冒険 part8 ジョジョリオン』のヒロイン。杜王町に住む大学1年生であり、母子家庭に育つが親子関係は悪い。物語開始当初はスタンド使いではなかったが、壁の目で定助を助けた際に右足首に謎の歯形がつき、それをきっかけとしてスタンド「ペイズリー・パーク」を身につける。彼女が定助を偶然にも発見したことからジョジョリオンの物語は幕を開ける。透龍にとっては元カノであり、幼少期にも出会っていた思い出の存在。
スタンドは「自分や他人を導く」能力。電子機器等を介して能力は発現する。あくまでも「最善」を導く能力であり、一見すると遠回りであったり理解不能な選択をさせることもあるのが玉に瑕。しかし指し示すのは紛れもない「最善」であるので、従っておけば間違いない。物語が進むと成長して電子機器へ潜航してハッキングする能力も身につけたが、その最中に機器を破損させられると本体もダメージを負う。肉弾戦は得意ではないが、生身の人間の腕の骨を折るくらいのことは出来る。

広瀬康穂（ジョジョリオン）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

広瀬康穂（ひろせ やすほ）とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物で、高い検索能力を持ち、物事を「最善の方向」へ導くスタンド「ペイズリー・パーク」の使い手。19歳。
本編のヒロイン。杜王町が震災に見舞われた直後に発生した「壁の目」に全裸で埋まっていた記憶喪失の東方定助を救い、彼を東方家の養子にする橋渡しをする（定助の名付け親も彼女）。
定助に対しては好意的で何かと世話を焼く。彼と共に数多くの事件や戦いに巻き込まれ、そのスタンド能力と機転で勝利に貢献する。

東方定助（ひがしかた じょうすけ）

『ジョジョの奇妙な冒険 part8 ジョジョリオン』の主人公にして透龍の宿敵。壁の目に埋まっていたところを康穂に救出されるが、名前も含めて一切の記憶を失っている。東方定助というのは通称であり、康穂が「昔飼っていた犬のジョースケに似ているから」と同じ名前をつけた。スキッ歯で睾丸が4つある。また、彼もジョースター家に共通する星型のあざが左肩付近にある。自らの記憶を取り戻すべく、戦いに身を投じる。
その正体は空条仗世文（くうじょう じょせふみ）と吉良吉影（きら よしかげ）、二人の人間が壁の目に埋まったことで融合し、誕生した新たな人間。自身の正体を知った後は吉良の意思を継いで、病気を患った彼の母であるホリーを治して幸せになってもらうために新ロカカカを探すことになる。
スタンドは星模様の描かれたしゃぼん玉を生み出し、その中に物を出し入れできる「ソフト&ウエット」。初期はしゃぼん玉が破裂した時に「何か（熱や摩擦といった形のないものも含む）を奪う」能力があったが、次第にその能力はなくなっていった。代わりにしゃぼん玉自体に爆発能力がある（元となった吉良吉影の能力に近い）ようになっており、単純な攻撃能力は増している。また、単純な格闘能力もコンクリートの壁を容易く蹴破れるくらい高い。
最終決戦直前にその本質、「ソフト&ウェット ゴー・ビヨンド」が明らかになる。原理としては極細の糸が高速回転してしゃぼん玉の形を成しているというもので、作中では「物理としては存在していない状態に限りなく近いが、回転という事象だけが発生している」とされた。存在しない物であるために、「この世の理」である「ワンダー・オブ・U」の「厄災」を超えてダメージを与えられる存在であり、透龍の敗北の最大の原因となった。

東方定助（ジョジョリオン）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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東方定助（ひがしかた じょうすけ）とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の主人公で、しゃぼん玉を飛ばし「何か」を奪うスタンド「ソフト＆ウェット」の使い手。推定19歳。
杜王町が震災に見舞われた直後に発生した「壁の目」に全裸で埋まっていたのを広瀬康穂に救われたが、記憶を失っており身元も不明。康穂のとりなしで東方家の居候となり、自身の記憶と謎を解き明かすべく行動する。口癖は「オレェ？」。
自身の正体が判明したのちは、ホリーを救うため岩人間との戦いに身を投じていく。

アーバン・ゲリラ

透龍の同志。岩人間であり、「ドレミファソラティ・ド」という岩生物を連れ、ドレミファソラティ・ドについている袋の中に入って移動するという奇妙な行動をする。人間としては「下里良（しもさとりょう）」と名乗り、TG大学病院で内科と消化器内科疾患専門の医者として勤務している。基本的に冷静な背格だが、一方では人間を見下し、岩人間だけの世界に期待しているなどの選民思想を持っている。
スタンドは敵の体内に毒素を流し込み、溶血（赤血球が崩壊する現象）を引き起こす「ブレイン・ストーム」。歪なルービックキューブのような形をした群体型スタンドで、対象に触手で穴を開けて毒素を注入する。毒素の注入に時間がかかることと、穴が空く前に水で洗い流せることが欠点。

プアー・トム