マイケル・ホールズ（刃牙）とは【徹底解説・考察まとめ】

マイケル・ホールズの概要

マイケル・ホールズとは、『刃牙シリーズ』の第2作目『バキ』で登場するアリゾナ州立刑務所の所長である。この刑務所はミスター・アンチェインことビスケット・オリバが収監されている刑務所で後にナンバー1の座を争うためオリバとJ・ゲバルとの戦いが繰り広げられる場所である。オリバは囚人にも関わらず世界中の犯罪者を捕獲する能力に秀でているために収監するよりも犯罪捜査に協力してもらった方が有益であるというアメリカ人らしい合理的な考え方の元、刑務所内を自由に出入りでき囚人とは思えないVIPな暮らしぶりを許されていた。その暮らしぶりに同じ刑務所内の囚人達は内心認めておらず、ミスターセカン（2代目）と呼ばれるJ・ゲバルが世代交代を名目にオリバと戦うこととなった。同じ頃、主人公の範馬刃牙も父勇次郎と戦うためのトレーニングとしてオリバとの戦いを熱望しており自らアリゾナ州立刑務所に入り2人の戦いを見届けることになる。

マイケル・ホールズのプロフィール・人物像

マイケル・ホールズはアメリカのアリゾナ州立刑務所の所長である。白いスーツにサングラス、シルクハットを被ったおしゃれな身なりをしている。所長にも関わらず収監されているビスケット・オリバの命令によって業務を遂行する。これはビスケット・オリバが優秀なハンターであり、世界中の犯罪者を捕えることができるため、アメリカ合衆国はオリバを刑務所に閉じ込めるのではなく犯罪捜査に協力してもらった方が有益だと判断しているからである。オリバはミスターアンチェイン（繋ぎ止められぬ男）と言われるほど自由な男なのでたとえ刑務所の所長といえどオリバに命令して動かすことはできない。腕力が強く頭脳に秀でている者が支配者となるのはアメリカらしい考え方である。マイケル・ホールズ自身もオリバの元で働くことに不満はなく受け入れている。

マイケル・ホールズの能力

正確な業務遂行

所長にも関わらず受刑者のオリバの命令に素直に従うのは、自身の力とオリバの力の差を冷静に分析し認め、どう行動すれば問題が解決するのかを理解しているからである。そのためには自分のプライドはあっさり捨てて業務を遂行できるのは能力と言える。

オリバVS刃牙を立ち上げた企画力

オリバとゲバルの戦いが終わった後、刃牙はオリバと同じようにアリゾナ州立刑務所を外出した。その光景を見た受刑者達はオリバやゲバルの自由と刃牙の自由は意味が違うことを察知し刑務所内でオリバに対する反響が起こった。そこでマイケルはオリバと話し合っているとオリバは自分と刃牙との試合をマスコミに発表するようマイケルに命じる。そのアイデアにマイケルも賛成し、刃牙とオリバの試合が行われることとなった。オリバは純粋にどちらが強いのかを受刑者だけでなく世界中の人達に知らしめるためにこの提案をしたのだ。

マイケル・ホールズの来歴・活躍

園田警視正の出迎え

『刃牙シリーズ』の第2作目『バキ』で5人の死刑囚のうち2人、アメリカのドリアンとスペックが逮捕された後警視庁では残り3人、イギリスのドイル、ロシアのシコルスキー、日本の柳龍光を逮捕するべく会議が開かれた。参加者は日本の警視庁警視正園田盛男（そのだもりお）、日本の警視庁副総監名護秀信（なごひでのぶ）、アメリカの司法省副長官ジョン・スペンサー、アメリカのFBI（米国連邦捜査局）局長バート・アレン、イギリスの刑事法院長ジュリアス・ノートン、ロシア共和国の元KGB（国家保安委員会）高官バレンチン・ソコロフの6人だった。園田警視正が5人の参加者に逮捕の協力を願うと、ロシアのバレンチン・ソコロフがアメリカのバート・アレンにオリバのことを言及し始めた。「アリゾナ州立刑務所に大変な受刑者がいるようで、受刑者でありながら刑務所を自由に外出し、実質彼の監視は24時間体制で偵察衛星に頼るしか無い。さらに彼の刑務所内の暮らしぶりは…」とソコロフが話していると途中でバートは話を遮って「我々合衆国の恥部、よくご存知のようだ。そしてあなたの言われんとしていることは特効薬的な効果も考えられる」と言った。これらのやりとりで初めてオリバの存在を知った園田はすぐオリバに会うべくアメリカに飛び立った。

ある日の夜、フェニックス・スカイハーバー国際空港に到着した園田はアリゾナ州立刑務所所長のマイケル・ホールズらに出迎えられ車でアリゾナ州立刑務所に案内された。アメリカ人は残業を嫌うと聞いていたが夜遅くまでよく働くマイケルの姿を見て園田は「働き者なんだな」と問いかけるとマイケルは「これは理解しにくいことかもしれないが、今夜の時間外労働はミスター・オリバの命令で動いている」と答えた。園田は動揺を隠せないでいる内に一行を乗せた車はアリゾナ州立刑務所に到着した。身元確認など諸々の検査を終えると入り口が開き、刑務所内をマイケルと園田は歩いていく。園田には一見どこにでもあるごく普通の刑務所風景に見えたが、奥の扉からはオリバの希望で園田1人で進むこととなった。マイケルの仕事はここで完了した。

奥の扉を開けるとそこはエアコンが効いており、高価そうな絨毯と名画っぽい絵と彫刻で飾られた廊下であった。驚きながらもさらに奥に進みドアをノックしようとすると中から「入りたまえ」と日本語が聞こえてきた。扉の向こうにはオリバが立っており、園田に握手をしながら挨拶するといきなり冷蔵庫を開けてお酒を振る舞った。オリバはお酒を飲むだけでなく葉巻も吸い、園田は会議でソコロフが言っていたことの意味を理解した。園田はオリバになぜ受刑者にも関わらずこれほど自由なのか尋ねると、オリバは自身が優秀なハンターであると説明した。自分を刑務所に閉じ込めるよりも犯罪者を捕獲するために利用するほうが有益だと合衆国が判断しているのだと言う。そうこう説明している内にオリバの携帯が鳴り、犯罪者を捕獲する仕事の依頼がきた。現場に向かうオリバに園田もついていくと、高層ビルに立てこもった男がオリバを連れてこいと要求しているとのこと。オリバは1人でビルの中へ入っていくとそこには過去にオリバに半殺しにされた元警察官ジェフ・マークソンがいた。復讐でオリバに散弾銃や日本刀で攻撃したがオリバには効かず、結局パンチ一発でジェフは絶命しこの問題は解決した。これが園田とオリバの出会いであった。

刃牙の脱走を阻止

オリバとゲバルの対決が終わった後、刃牙はアリゾナ州率刑務所からの脱走をしようとした。朝看守に叩き起こされドアの前に整列させられると刃牙は看守に向かって「あのォ…外出…いいスか」と尋ねた。「はァ！？」という看守の顔面に刃牙は上段蹴りを入れると他の看守達は一斉に銃口を向けて発射したが刃牙は全て避けて瞬く間に入り口のドアを開けた。するとそこにいたのはマイケル・ホールズ。マイケルの周りも多くの看守達が刃牙に銃口を向け入り口を囲んでいた。マイケルは「残念ながら外の空気は吸えない。速やかに帰宅したまえ、バキ・ハンマ。ずいぶんとガンバったじゃないか、聞かせてくれんかね、暴挙の意味を」と問うと、刃牙は「イヤ…俺もね…なろうかなって…アンチェイン」と答える。さらにマイケルは「…で、今この時点での結論は？」と重ねて問うと刃牙は「なれるさ、多分ね」と答えた。周りを銃で囲まれているにも関わらずアンチェイン（繋ぎ止められぬ者）になれると言う刃牙にマイケルは根拠を尋ねる。すると既にマイケルのサングラスの片方は割られ、看守たちの第二ボタンが取られていた。それはマイケルの目をいつでも潰せたことを意味し、看守たちの心臓をいつでも攻撃できたことを意味している。マイケルはその状況を知っても尚看守達に向かって「フフ…なにをしている、頭から心臓に撃ち込めば即死、常識だ。いつまでも子供戯言に耳を傾けているんじゃない。膝でも撃ち抜いて思い知らせてやれ」と言ったが看守達は誰も引き金を引くことができなかった。看守達は自分達が人質であることを理解してしまったのだ。続けて刃牙はマイケルに自分と肩を組んでもらえるように要求し、誰の目からも友好的に見えるように指示したため遠くの看守からは所長が寛大で優しい人に見えるほどであった。これで堂々の解錠の末、刃牙は晴れてアンチェインとなった。結局マイケルの刃牙脱走阻止は失敗に終わった。

刃牙は自分もオリバやゲバルのようにアンチェインになれたことを確認すると再びアリゾナ州立刑務所に戻ることを要求した。侮辱されているのをわかりつつもマイケルが開門すると、そこにはバイクに乗ったオリバがいた。オリバは刃牙が自分以外に自由を得ていることに我慢ならず怒り心頭で、刃牙にお灸を据えようとすると刃牙はオリバがゲバルとの戦いで多少ダメージが残っているとしても自分相手なら問題ないと考えていることに腹を立て、「嘗めてんのはてめェなんだよォッッ。今日は見逃してやる、飯喰って出直してこいッッッ」と一喝した。一喝されたオリバは怒り心頭だったが、ここで怒ったら自分の面子が潰れると判断し大人の対応をすることにした。「ナルホド…君の言う通りだ。わたしはまだ朝食をすませてなかった」と笑っていたが刃牙はオリバが元祖の沽券に関わるためここは怒りを封じ込め貫禄を示さねばならないことを見抜いていた。刃牙は自分が自由なのか不自由なのかなんてどうでもよく、自分こそが世界一の自由人だと勘違いしているオリバに教えたかっただけに過ぎないのだ。去り際に刃牙は「バカバカしい…世界一自由でなければ自由を感じられない…ってなんて不自由な男だい。カワイソ…」と言い放ち刑務所の中に戻った。

刃牙VSオリバに関する話し合い

刃牙に挑発されたオリバはいつもの豪華な食事の席でそれぞれの食材に講釈をしたあと、突然ワインボトルを割り自身の食事を台無しにした後所長であるマイケル・ホールズを呼んだ。呼ばれたマイケル・ホールズはオリバが話し始める前から刃牙と戦いたがっていることを察知し、「試合がしたいのだね。ミスター…」とつぶやいた。オリバがなぜ自分が刃牙と試合をしたがっていると思うのかを尋ねると、マイケルは先日刃牙が正面切っての外出をしたことによって刑務所内にいる受刑者達の反響が凄まじいと説明する。さらにオリバやゲバルの自由は立場によるものだが刃牙の外出はそうではないと説明した。刃牙の外出は純粋な強さによるものだとまではマイケルの口からは言わなかったがオリバがマイケルの代わりに口にした。オリバは自分も純粋な強さだけで外出できることを証明しようかマイケルに持ちかけるとマイケルは慌てて止めた。マイケルはオリバが正面から外出することなど容易いことは百も承知だったからだ。オリバはマイケルに刃牙との対決をマスコミを通して世界に流すよう指示した。伝説のアメリカ最強の男ビスケット・オリバが地上最強の少年範馬刃牙を迎え撃つ映像を流せば受刑者に道路を作らせるよりよほど経済効果があると考えたのだ。さらに刃牙に勝てば受刑者への面子も保てるとオリバは計算していた。マイケルもオリバの提案に賛成した。

マイケル・ホールズの関連人物・キャラクター

ビスケット・オリバ

ミスターアンチェイン（繋ぎ止められぬ男）の異名を持ち、受刑者でありながら刑務所内を自由に行き来する全米最強の男。マイケルはアリゾナ州立刑務所の所長であるにも関わらずオリバの命令の元に動く。

ビスケット・オリバ（刃牙）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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ビスケット・オリバとは『刃牙』シリーズ第2作『バキ』から登場する囚人。ミスター・アンチェイン（繋がれざる者）の異名を持ち、刑務所に収監されながらも自由に生活している。鍛え上げられた異常な筋肉によるパワーとタフネスを武器に極悪人捕獲の際は警察に協力している。『バキ』では最凶死刑囚の捕獲に協力。中国大擂台賽編では囚人ドリアン海王の代わりに参戦。第3作『範馬刃牙』では主人公範馬刃牙、J・ゲバル（囚人）の挑戦を受ける。第5作『バキ道』では二代目野見宿禰（力士）と対決した。