新井青空(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
新井青空(あらい せいくう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、京都で暮らす鍛冶屋の青年。
幕末時代に名刀工と呼ばれた新井赤空の息子で、彼譲りの鍛冶の腕を持つ。しかし赤空が人殺しに特化した剣を数多く打つ様を見てきたため、「自分はああはなりたくない」との思いから刀ではなく包丁などの日用品のみ手掛けている。赤空の刀を求めてやってきた主人公緋村剣心の人柄を認め、彼に父の最後の1振りを譲る。同時に赤空が自身の刀に込めた悲痛な願いを知り、父への評価を改めた。
新井青空(るろうに剣心)の概要
新井青空(あらい せいくう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、京都で暮らす鍛冶屋の青年。
幕末時代に名刀工と呼ばれた新井赤空(あらい しゃっくう)の息子で、彼譲りの鍛冶の腕を持つ。しかし赤空が人殺しに特化した剣を数多く打つ様を見てきたため、「人の命をなんだと思っているのか」と憤慨し、「自分はああはなりたくない」との思いから刀ではなく包丁などの日用品のみ手掛けるようになった。
日本が明治維新を迎える中、赤空は静かに息を引き取り、自身は妻の梓(あずさ)と息子の伊織(いおり)を得て平和に暮らしていた。そこに赤空の刀を求める緋村剣心(ひむら けんしん)、沢下条張(さわげじょう ちょう)が順次来訪し、どちらに対しても「父の刀はここには残っていない」と言い張る。実際には赤空最後の1振りが近所の神社に奉納されていたが、「父の最後の刀くらい血に染まらせないでおきたい」との思いから断った形となった。
しかしあくまで赤空の刀を求める張は、伊織を人質にして刀の在り処を聞き出し、それを手に入れようと画策。伊織を救わんと彼と戦う剣心を見て、「この人なら父の刀を正しく使ってくれる」と判断し、彼に赤空最後の刀を譲ることとなった。この時、なかごに刻まれていた赤空の「我を斬り 刃鍛えて 幾星霜 子に恨まれんとも 孫の世のため」との句を見て、父への評価を改めている。
新井青空(るろうに剣心)のプロフィール・人物像
CV:石川正明
演:渡辺大
温和で優し気な雰囲気を漂わせた青年。鍛冶屋としては父譲りの腕前の持ち主で、剣心は彼の打った包丁で“戻し切り”(細胞を一切潰すことなく切断することで、切った後の野菜などをそのままくっつけること)を披露している。
一方、幕末の動乱を肌で知っているためか人の内面を見る目に長けており、張を一目で「人を刀で斬ることを楽しむ類の男だ」と判断している。
殺人に特化した刀を作り続けた父の赤空には怒りと失望を抱き、「自分は父のような人殺しのための道具は作らない」ことを戒めとしている。しかしその赤空が罪悪感に苦しみ、青空から恨まれていることを承知でなお未来のために刀を打ち続けていたことを知り、後に考えを改めている。
新井青空(るろうに剣心)の来歴・活躍
父との確執
幕末の京都で活躍した名刀工新井赤空(あらい しゃっくう)の子として生まれる。赤空は人殺しに特化した剣を次々と作ったことで名を馳せるが、青空は「人の命をなんだと思っているんだ」とこれを嫌い、「俺の刀が新時代を作る」と嘯く父を疎むようになっていった。
やがて赤空は「自身の最後の1振り」だという作品を近所の神社に奉納し、程無くして死去。この少し前に時代は明治を迎え、日本は幕末の混乱を乗り越える。
青空は梓(あずさ)という女性と結婚し、彼女との間に伊織(いおり)という息子を儲ける。「人殺しの道具を作り続けた父のようにはなりたくない」との思いから、包丁や農工具などの日用品を専門とする鍛冶屋になった。
父の遺作とその真意
伊織がしゃべれるようになった頃、青空の家を緋村剣心(ひむら けんしん)という剣士が訪れる。彼は赤空と知り合いだったらしく、「赤空の刀は残っていないか」と尋ねられるが、父の最後の1振りを血に染めたくないとの思いから青空は“父の刀はここには無い”と伝えて彼を追い返す。
しかしその後、今度は沢下条張(さわげじょう ちょう)という男が現れ、同じく赤空の刀の在り処を尋ねられる。一目で「人を斬り殺すのを楽しむ類の男だ」と察して追い返そうとするも張は引き下がらず、庵を人質にされてしまう。咄嗟に梓が近所の神社のことを教えると、張は伊織を連れたままそちらに向かった。
青空は「あの男が父の刀を手に入れれば、必ず何かを斬りたいと考える。一緒にいる伊織が殺される」と青ざめるが、事情を知った剣心がこれを阻止するために神社に急行。張を相手に奮闘する彼を見た青空は、「彼はただの人殺しではない、父の刀をきっと正しく使ってくれる」と信じ、彼に赤空の遺作となった1振りを託す。
これを受け取った剣心により張は倒され、伊織は無事に青空たちの下へと戻る。赤空最後の1振りは“普通に使えば人を殺すことができない”逆さに刃がついた代物で、そこには「我を斬り 刃鍛えて 幾星霜 子に恨まれんとも 孫の世のため」との句が彫り込まれていた。これを見た青空は、赤空が決して好き好んで人殺しのための刀を打っていたわけではないこと、自分に恨まれてでも孫やその先の世代のために罪を背負い続けていたことを知り、彼への評価を改める。
張は明治政府の打倒を目論む大規模な組織の一員で、剣心は彼らと戦うために刀を欲していた。詳しい事情は聞かないままとなったが、青空は剣心が壮絶な戦いに臨もうとしていることを察して、無事を祈る言葉を贈っている。
新井青空(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター
緋村剣心(ひむら けんしん)
新時代を生きる流浪の剣士。その正体は、かつて幕末最強と呼ばれた伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)である。多くの人を斬り殺した過去を悔い、その贖罪のための旅を続けている。
明治政府打倒を目論む志々雄一派との戦いに備え、折れた刀を新調するために赤空を尋ねる。そこで青空と出会い、「無数の血が流れた凄惨な動乱の末に、夫婦が平和に暮らし、戦争を知らない世代を育てる時代になったのか」と驚く。
なんとしても新井一家を守らんとする剣心の人柄を知った青空は、「彼なら父の最後の1振りを正しく使ってくれる」と信じ、これを託すこととなった。
緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。
新井赤空(あらい しゃっくう)
幕末時代に京都で活躍した名刀工。人殺しに特化した数多くの殺人奇剣を作ったことで名を馳せる。物語開始時点で故人。
青空からすると父親になるが、「俺の刀が新時代を作る」と言って殺傷力の高い剣を打ち続けた赤空に対しては怒りと失望を感じていた。しかし後に彼が「子に恨まれても、自分の心を殺してでも、孫やその先の世代のために」との想いを抱いて刀を作り続けていたことを知り、父への評価を改めている。
新井赤空(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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新井赤空(あらい しゃっくう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、幕末に数多くの殺人奇剣を打ったことで知られる刀工。物語開始時点で故人である。
欧米列強の圧力強まる中、少しでも早く日本を混乱から抜け出させたい一心で殺傷力に特化した刀を作るも、内心では「平和のために人殺しの武器を作る」自身に矛盾を感じて苦しむ。主人公の緋村剣心もまた近しい悩みを抱えていることを察して、“殺せない刀”こと逆刃刀を渡し、彼がどのような答えを出すのかを見届けようとした。
沢下条張(さわげじょう ちょう)
明治政府の打倒を目論む志々雄一派の一員。一派の中でも「十本刀」と呼ばれる強力な戦闘集団の1人で、「刀狩りの張」の異名を持つ。
異名の通り名刀の収集を趣味としており、赤空の刀は特に高く評価している。これを求めて青空の家に押し掛けており、この際青空は「人を斬ることを楽しむ類の男だ」と一目で張の危険性を見抜いている。
沢下条張(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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沢下条張(さわげじょう ちょう)とは『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』やその続編『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』の登場人物で、志々雄真実の精鋭部隊である十本刀の一員。二つ名は「刀狩りの張」であり、戦いを好み名のある名刀をコレクションしている。剣客としての技量も確かで、自慢の名刀を次々に持ち替え敵を翻弄する変幻自在の戦術を得手とする。残忍な性格ではあるが仲間思いな一面もあり、同じ十本刀の同士には職の斡旋なども行った。志々雄亡きあとは警察の密偵として様々な場面で登場する。
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武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。
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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。
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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。
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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。
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