柳龍光(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

柳龍光(やなぎ りゅうこう)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』に登場する最凶死刑囚の1人で猛毒の柳と恐れられる日本人。空道や毒手などの暗殺拳と武器を使用した戦いを得意としており、刑務所内では素手で十数名の受刑者を殺害している。敗北を求めて脱獄し、地下闘技場を訪れた柳は世界から集結した最凶死刑囚と地下闘技場戦士の戦いに参戦する。地下闘技場チャンピオンの範馬刃牙(はんま ばき)との戦いでは空道の技で1度は勝利し、毒手の効果により刃牙を死の淵に追い込むなどの脅威となった。

柳龍光の来歴・活躍

脱獄

強化ガラスで作られた独居房から看守(下の2名)に話しかける柳龍光(中央)

世界最強の格闘家を決める極秘の大会、地下闘技場最大トーナメントは範馬刃牙の優勝で幕を閉じた。刃牙の傷も回復に近づくころ、世界中の死刑囚が同時に脱獄して日本の地下闘技場に向かっており、彼らは最凶死刑囚と名付けられた。最凶死刑囚唯一の日本人は柳龍光という人物である。獄中で他の受刑者十数名を殺害した柳龍光は強化ガラスで作られた牢獄に囚われ、毛筆で反省文を書いていた。柳は徐に筆を置き、看守2名に向かって「この地球上で最も強力な毒ガスが何かワカるかね」と質問をする。柳が強化ガラスに掌を添えると、看守は慌てて拳銃を構えて発砲する。強化ガラスは看守の発砲した弾丸を跳ね返すが、同時に柳が掌を引くと強化ガラスに穴が開いて牢獄が破壊される。柳は2名の看守に即座に近づき、1人は後方から首筋を左右から突き、もう1人は耳から強く息を吹き込む事で反対の耳から脳を吹き出して殺害した。柳は反省文の用紙に敗北を知るために東京に向かう事を記して刑務所から姿を消した。

柳龍光VS渋川剛気

暗器で渋川剛気(右)の動きを制す柳龍光(左)

脱獄した柳龍光は地下闘技場戦士の合気道家、渋川剛気の自宅を訪れる。柳と渋川はかつて戦っており、柳が渋川の片目を破壊して勝利している。柳は久々に再会した渋川の様子を見て、やつれて魅力がなくなったと語り、渋川が最近敗北した事(地下闘技場最大トーナメントで敗退)を言い当てる。渋川は柳に対決を要求するが、柳は戦いたければ黙って仕掛ければよいと格闘家の試合開始の合図が無いと戦い始められない性質を否定し、目の前のやかんを渋川に投げて先手を取る。動きの止まった渋川に暗器の針の先端をを向けた事で2度目の対決も柳の勝利となった。

最凶死刑囚が地下闘技場に集結

地下闘技場に集結した最凶死刑囚5名(左下)と地下闘技場戦士5名(右上)。間に立つのは徳川光成(左上)

柳龍光は強者との戦いを求めて地下闘技場に入る。柳と同時に世界中で脱獄した他の最凶死刑囚も偶然集結する。ロシアの死刑囚シコルスキーを連れてきた徳川光成(地下闘技場支配人)は5名の死刑囚に地下闘技場を訪れた理由を問う。柳は「この日本、武で生きるなら誰でもここを知っとる」と返答した。光成は偶然同時に地下闘技場に集まった最凶死刑囚に興奮して喜び、最凶死刑囚が求めている敗北をプレゼントすると言って地下闘技場戦士5名と対面させた。戦いのルールはストリートファイト形式となり、事実上の開戦となったところで1度戦士達は解散し、改めて各自対決する事になった。

柳龍光VS範馬刃牙と渋川剛気

地下闘技場チャンピオンの範馬刃牙は授業を受けているところをヘクター・ドイル(イギリスの死刑囚)に襲撃され、教室から逃走していた。柳龍光は学校の用務員に変装しており、1人になった刃牙に鎌を投げて攻撃を仕掛ける。柳は2つの鎌を長い紐でつないだ鎖鎌の様な武器で刃牙への攻撃を続けるが、刃牙はなんとか躱す。刃牙は鎌を躱しながら自身の着用していたシャツに鎌を刺し、鎌の機能を封じた。刃牙と戦う柳の前に突然渋川剛気が現れて、柳にやかんを投げ渡す。やかんに熱湯が入っていると勘違いした柳は叫びながら驚くが、やかんの中身は水で騙された柳を渋川は笑う。怒った柳は渋川に攻撃をするが大振りになった柳の攻撃を渋川は返し、豪快な投げ技を決めて柳を後頭部から地面に叩き落とす。受け身でダメージを軽減させてなんとか立ち上がった柳は暗器で反撃し、渋川は腕を負傷する。途中から刃牙と渋川の2人を相手する事になった柳は渋川の投げ技と刃牙の打撃によるコンビネーションに苦戦するが、必殺技の空掌で刃牙を失神させて逆転勝利となった。その時、警察車のサイレンが鳴り響いて柳は逃走した。

柳龍光とシコルスキーVS範馬刃牙

範馬刃牙と恋人の松本梢江(まつもと こずえ)が刃牙の家の前にいるところに、毒手(手に毒を染み込ませて触れたものを毒で破壊する技)を完成させた柳龍光が現れる。梢江と過ごしている為、刃牙は戦いを後日に延期にするよう提案するが、柳は今戦わなければ梢江が無事では無いと脅す。刃牙はその場で戦う事を決めて、凄まじい殺気を放ち柳を圧倒する。空地に場所を変えて戦いが始まると刃牙の素早くて強い打撃が繰り出され、柳は防ぎきれずダウンする。柳は鞭打(手足を脱力して鞭のように振って敵の鍛えられない皮膚に打撃を加える技)で刃牙を攻撃するが刃牙は耐え抜き、刃牙も体を脱力させて鞭打を使って柳の方が痛みに苦しめられる。鞭打で苦しむ柳の肘関節を刃牙が極めて折ろうとすると、シコルスキーが刃牙を蹴ろうとして乱入。柳とシコルスキーのコンビで刃牙を攻めるが、刃牙には全然敵わず、2人ともダウンさせられてしまう。柳とシコルスキーを置き去りにして刃牙は梢江を抱き上げて逃走してしまった。残された柳とシコルスキーはお互いに1度戦う構えを取ったが、刃牙に2人がかりで敵わなかった者同士が戦うという状況が屈辱的であり、2人は戦わずに別れた。

柳龍光VSヘクター・ドイル

ヘクター・ドイル(左)の首を絞める柳龍光(右)

イギリスから来日していた最凶死刑囚のヘクター・ドイルは地下闘技場戦士で空手家の愚地克己(おろち かつみ)との戦いで自身の敗北を認めた。ドイルは克己と友人関係となって、克己の協力により船で海外へ逃亡しようとしていた。克己との繋がりとして正拳突きを教わり、黒帯を譲り受けて船に乗ったドイルであったが、船上には柳龍光が待ち構えていた。ドイルは柳に飛び掛かって攻撃を仕掛けるが、柳の毒手が先にドイルの目に命中してドイルを失明させる(ドイルは地下闘技場戦士との戦いで既に片目を失っており、残った目に毒手が命中した)。柳はドイルが克己から譲り受けた黒帯を奪ってドイルの首を後ろから絞め、船の外に吊り下げた。なんとかよじ登ったドイルだが、柳の日本刀で腕を切られて海に落下した。なんとか生き延びたドイルは逃走できる状態ではなく、まもなく捕獲された。

柳龍光VS本部以蔵

刀を向ける本部以蔵(左)と痛めつけられた柳龍光(右)

渋川剛気からの果たし状を受け取った柳龍光は対決場所の公園で待っていた。渋川を待ってる柳の前に現れたのは地下闘技場戦士の柔術家、本部以蔵であった。本部は早速刀で切りかかるフェイントから刀を投げて攻撃し、柳の脚に刺さる。柳も武器を取り出し攻撃を仕掛けるが、本部の武器攻撃の方が技術は上回り本部が優勢で進む。本部は格闘家としての実力が明らかに上なはずの柳がなぜ自分にやられているかというと、柳は自分の五体だけではなく、武器に頼ることによって技が曇ってしまっているからだと語る。柳は武器を使わずに素手で戦う構えを取るが、本部は卑劣に仕込んだ毒手も同じで「最早救い難い」と言って柳の毒手を切り落とす。本部が刀を柳に向けて追い詰める事で事実上の決着となった時、本部の後ろから突如範馬勇次郎が現れて戦いは中断される。

柳龍光VS範馬勇次郎

範馬勇次郎は素手で本部の刀を容易く折って破壊し、柳の前に歩み寄る。その時、遅れて渋川剛気が到着し、到着するまでの危険な幻覚が予知していたものは勇次郎であったと納得する(渋川は強敵と出会う前に同等の危険性がある幻覚が見える護身能力がある)。勇次郎は本部との戦いで脚に刀を刺され、毒手を切り落とされた状態で事実上敗北の状態ではあるが、自ら敗北を認めるのかを問う。柳は勇次郎に勝敗を決める権利は無いと返答した。勇次郎は柳の言い分に同意して立ち去ろうとするが、振り向きざまに裏拳で柳の顔面を破壊する。勇次郎は柳が敗北を認めなければ自分と戦う事になっていたと語り「勝手に決着つけさせてもらったぜ」と言って立ち去った。

柳龍光の関連人物・キャラクター

範馬刃牙(はんま ばき)

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夜叉猿(やしゃざる)とは、『刃牙シリーズ』に登場する飛騨の大猿。第1作目『グラップラー刃牙』では主人公の範馬刃牙(はんまばき)が山籠りの修行中に出会い戦うこととなった。その子供の夜叉猿Jr.は地下闘技場最大トーナメントにも現れ神心会空手の加藤清澄(かとうきよすみ)や愚地克己(おろちかつみ)と戦った。刃牙が戦った夜叉猿の配偶者はその昔刃牙の父親である範馬勇次郎(はんまゆうじろう)と戦っている。

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アレクサンダー・ガーレン(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

アレクサンダー・ガーレン(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

アレクサンダー・ガーレンとは、『刃牙シリーズ』に登場するロシア人レスラー。ロシアの明日のために戦う熱烈な愛国主義者で、作中でも実力を高く評価される強豪の1人だが、それゆえに強さの指標としてたびたび噛ませ犬にされる。第1作目『グラップラー刃牙』で開催された地下闘技場最大トーナメントの補欠選手として出場し、控室では暴走族の柴千春や喧嘩師の花山薫と揉めた後、アナコンダやカナダのピットファイター(喧嘩屋)であるジャック・ハンマーと戦った。第2作目『バキ』ではロシアの死刑囚シコルスキーとも戦っている。

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末堂厚(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

末堂厚(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

末堂厚(すえどうあつし)とは、『刃牙シリーズ』の第1作目『グラップラー刃牙』と第2作目『バキ』に登場する空手家である。愚地独歩(おろちどっぽ)の創設した神心会空手の門下生で、フルコンタクト空手の全国ナンバー1を決める大会の決勝戦で主人公の範馬刃牙(はんまばき)と対戦している。またアメリカの死刑囚ドリアンと夜中、遊園地の中で決闘したこともある。友人は同門の加藤清澄(かとうきよすみ)で若い頃から苦しいトレーニングを共にしてきた。

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ジェフ・マークソン(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ジェフ・マークソン(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ジェフ・マークソンとは、『刃牙シリーズ』第2作目『バキ』に登場する元警官である。警官だった頃、ヒッピー相手に恐喝していたところを、死刑囚ながら圧倒的な武力で政府から自由を認められたビスケット・オリバに目撃される。逆上してオリバに戦いを挑んだが瀕死の重傷を負わされ、その復讐のためだけに24年間生きてきた。ビルに立て籠もり、ビスケット・オリバを呼び出して決闘をしたが返り討ちにされた。十分な準備をしたにも関わらずオリバには全く歯が立たず、彼の強さを際立たせるキャラクターとして描かれている。

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ゲリー・ストライダム(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ゲリー・ストライダム(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ゲリー・ストライダムとは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場するアメリカ陸軍の大佐である。地上最強の生物の異名を持つ範馬勇次郎に側近として仕え、同時に危険人物として監視する任務も遂行している。側近として勇次郎の移動手段の手配や情報伝達の役割を担う一方、彼の息子である範馬刃牙の動向も気にかけており、2人が対決する時は会場の用意や互いの状況を頻繁に伝えるなど忙しく立ち回った。米軍で戦場格闘技の指導をするほどストライダム自身の戦闘力は高いが、完全武装をしても勇次郎には敵わない。

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マホメド・アライ(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マホメド・アライ(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マホメド・アライとは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場する伝説のボクサーでスポーツの粋を超えた数々の伝説を持ち、生きながら“神”となった男。現役時代は圧倒的な強さと対戦相手への挑発的なパフォーマンスでファンを魅了し、人種差別や国家の圧力に屈しない姿は社会的弱者の希望でもある。その生き様は地上最強と呼ばれる範馬勇次郎からも尊敬され、2人は友人関係を築いている。徴兵忌避によるブランクで叶わなかった全局面的闘法「マホメド・アライ流拳法」を完成させる夢を、息子のマホメド・アライJr.に託した。

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マイケル・ホールズ(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マイケル・ホールズ(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マイケル・ホールズとは、『刃牙シリーズ』の第2作目『バキ』で登場するビスケット・オリバが収監されているアリゾナ州立刑務所の所長である。第3作目『範馬刃牙』で主に登場し、主人公の範馬刃牙(はんまばき)がアメリカの大統領に直訴しオリバと戦うために自身をアリゾナ州立刑務所に収監するよう命じたことから関わることとなる。マイケル・ホールズがオリバと刃牙の間に入り、2人は正式に戦うこととなった。

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劉海王(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

劉海王(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

劉海王(りゅう かいおう)とは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場する中国拳法最高峰の称号「海王」の名を持つ格闘家である。中国拳法を代表する実力者で、100歳を超えても屈強な肉体を維持している。自身が率いる白林寺では多くの格闘家が修行し、烈海王やドリアン海王といった一流の戦士も輩出している。海王同士が戦い、優勝者に最強の証たる「海皇」の称号を与えるトーナメント「中国大擂台賽」に現役海王として出場。「地上最強の生物」の異名を持つ範馬勇次郎と対決し、顔面の皮を剥ぎ取られる衝撃的な敗北を喫した。

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刃牙シリーズの武術・流派まとめ

刃牙シリーズの武術・流派まとめ

『刃牙』シリーズは、強さを求めて飽くなき戦いを繰り広げる格闘家たちの熱く壮絶な生き様を描いた板垣恵介の描く漫画作品。『グラップラー刃牙』、『バキ』、『範馬刃牙』、『刃牙道』、『バキ道』と名前を変えながら30年以上の長期連載を果たしている。 格闘技を扱った作品であるだけに、現実に存在するものを中心に様々な武術や流派が登場する。空手や柔道といったお馴染みのものから柔術、合気道、ボクシングまで多種多様。ここでは、『刃牙』シリーズに登場する武術と流派を紹介する。

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