松本梢江(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

松本梢江(まつもと こずえ)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』に登場するヒロインで、主人公の範馬刃牙(地下闘技場チャンピオン)が住む下宿を営む松本絹代の一人娘。刃牙とは同じ高校に通っている。第1作『グラップラー刃牙』で刃牙に地下闘技場最大トーナメントの観戦に招待されて、刃牙の正体を知る。第2作『バキ』ではより親密な関係になり、最凶死刑囚対地下闘技場戦士の戦いに巻き込まれる。最凶死刑囚の攻撃で毒に侵された刃牙の治療をするために中国まで同行するなど、刃牙の強さを支える重要人物である。

松本梢江の母絹代が営む下宿には範馬刃牙が住んでいる。梢江は刃牙の素性を知らず、時々傷だらけで帰ってくる謎の多い刃牙に興味を持っていた。ある日、刃牙の下校しているところを追跡していた梢江は刃牙に見つかってしまい、そのまま地下闘技場最大トーナメントの観戦に招待される。地下闘技場は最強の戦士を決める極秘の闘技場で刃牙がチャンピオンに君臨している戦場である。控室に連れられた梢江は最大トーナメント出場戦士達の強靭な肉体を見て恐怖する。

範馬刃牙の過去と戦う理由を知る松本梢江

自分の過去と現在戦う理由を語る範馬刃牙(右)とそれを聞く松本梢江(左)

トーナメントが始まり、今まで見たことのない刃牙の姿と強さに驚く梢江であったが、刃牙が順調に勝ち上がり決勝が近づくと、対戦相手も危険性が増していく。刃牙の身を案じた梢江は涙ながらに刃牙にトーナメントを辞退するように言うと、刃牙は突然梢江を抱き締めてキスをする。そして、刃牙は梢江を外に呼び出して自らの生い立ちや戦う目的を語る。梢江は刃牙を止めることはできないと悟り、最後まで大会を見届けた。

範馬刃牙との関係を深める松本梢江

梢江と刃牙は最大トーナメント後一層親密な関係になり、デートを重ねていた。一方、世界各国では最凶死刑囚が日本で敗北を知るために脱獄をし、同時に日本に向かっていた。すでに刃牙をターゲットにしている死刑囚もいて、最凶死刑囚と地下闘技場戦士の戦いが始まると刃牙と梢江がデートしているところをつけ狙う死刑囚も現れた。

シコルスキーに誘拐される松本梢江

刃牙と梢江はデートを重ねているが、梢江の母が営む下宿に刃牙が住んでいる為、気付かれないように10分時間差で帰宅していた(梢江の母絹代は気付いている)。刃牙と梢江はそろそろお互いの部屋に行こうかとお互いに考えていたところであった。梢江が自分の部屋で刃牙の事を考えていると窓をノックする音が聞こえる。梢江は刃牙が来たのかと思い、窓を開けるが誰もいない。梢江は嫌な予感がして慌てて窓を閉めたが、最凶死刑囚シコルスキーの侵入を許してしまう。シコルスキーは範馬勇次郎の指示で刃牙を怒らせる為に梢江を誘拐しに現れた。シコルスキーに声を出せば母絹代もろとも殺害すると脅された梢江であったが、梢江は刃牙を信じて助けを呼んだ。刃牙は梢江の声を聞き、シコルスキーのパンチよりも早く窓から飛び込んでシコルスキーの顔面を蹴りつけた。シコルスキーと刃牙は戦い始め、外に投げ飛ばされたシコルスキーであったが刃牙が追いかけるとシコルスキーはいなくなっていた。梢江の部屋に急いで戻った刃牙であったが、シコルスキーは梢江を誘拐して姿を消していた。梢江は勇次郎の滞在するホテルに拉致されていたが、ビスケット・オリバ(極悪人の逮捕に協力して自由を手に入れたアメリカの囚人)と救出に来た刃牙がシコルスキーと戦っているところに突入してきた警察により救出された。

松本梢江VS花山薫

シコルスキーに誘拐されて危険な目にあった事について梢江は刃牙を責めなかった。刃牙は何故怒らないのか梢江に問う。そこに後ろから花山薫(ヤクザの組長で地下闘技場戦士)が現れ、刃牙に対して女性と関係を持ちたいのであれば自分が紹介すると言う。刃牙は怒って花山に攻撃を仕掛けるが、花山に蹴り飛ばされる。川に飛ばされてずぶ濡れの刃牙はさらに花山に喧嘩を売るが、梢江が花山の脛を何度も蹴り、梢江の事が話に加わっていないことが気に食わないと怒りをあらわにする。花山はこれからどうするかは刃牙の問題だと伝えるが、梢江は花山の頭に石を投げつけて「そして私の問題よ」と訂正した。花山は梢江に圧倒され、刃牙と梢江の2人で話すよう言って立ち去った。

一線を超える刃牙と松本梢江の恋

抱き合う範馬刃牙(右奥)と松本梢江(右手前)を眺める範馬勇次郎(左)

刃牙は梢江を部屋に呼べずにいたが、梢江は自ら刃牙の部屋を訪れる。刃牙と梢江はお互いの事が頭から離れないと打ち明けると、梢江は一度部屋から出ていき、シャワーを浴びてから寝ている刃牙の布団に入り込んで背中に抱き着いた。刃牙が意を決して梢江の方に体を向けると、後ろに範馬勇次郎が立っていた。驚いて飛び上がる刃牙であったが、勇次郎は梢江へ「自己を高めろ。雌として。」と2人を祝福して立ち去った。後日、刃牙の中学生のころ1人で住んでいた家で梢江と刃牙は肉体関係を持つ。梢江と愛し合った事をきっかけに刃牙の強さは急上昇し、以前は手こずっていたシコルスキーや柳龍光(最凶死刑囚の1人。毒手など暗殺拳を得意とする)を簡単に倒してしまう程になった。

猛毒に侵された刃牙

最凶死刑囚柳龍光の毒手攻撃(手に毒を染み込ませて触れたものを毒で破壊する特殊攻撃)で毒に侵された刃牙は徐々にやせ細っていき、梢江を不安にさせていた。食事も取れなくなった刃牙を梢江は𠮟り、病院に連れて行った。

マホメド・アライJr.との出会い

範馬刃牙の病状を聞いて泣く松本梢江(左)とお守りを取り出すマホメド・アライJr.(右)

病院での診察結果は重い毒により現在生きている事が奇跡の状況と伝えられた。外で泣いている梢江にマホメド・アライJr.が道を尋ねる。アライJr.は事態を察して梢江にお守りを手渡し、祈りを捧げて立ち去った。

中国大擂台賽

病院を脱走した刃牙は梢江と共に山に住む安藤(かつて山ごもりの修行をしていた刃牙の面倒をみた人物)の家で余生を過ごすことにする。烈海王(地下闘技場戦士で中国拳法の達人)は中国の毒手の使い手である李海王(り かいおう)と刃牙を戦わせれば解毒に転じると予想して、刃牙を失神させて中国に連れて行った。梢江も刃牙に同行して中国に向かった。李海王は中国大擂台賽(100年に1度の中国拳法最強を決めるトーナメント)に出場しており刃牙も出場する必要があった。梢江は治るかもわからないのに弱った刃牙を出場させようとしている烈海王に怒りを抑えきれず殴りかかるが、刃牙に止められる。刃牙は梢江に勇気をもらったと言い、李海王との戦いに挑んだが、刃牙は毒手をくらい血だらけで倒れる。そこに梢江が近寄り涙を流していると、刃牙を蝕む2種類の毒が中和されて刃牙の体内から毒が消えた。刃牙は元気な体を取り戻し、李海王は容易く倒して復活を遂げた。

範馬刃牙とマホメド・アライJr.の戦いに巻き込まれる松本梢江

中国大擂台賽が終了し、無事に帰国した梢江はマホメド・アライJr.に結婚を前提とした猛アプローチを受ける。梢江の恋人で地下闘技場最強の称号を手に入れている刃牙にライバル心を抱いたアライJr.は刃牙と対決するために力を証明すべく地下闘技場戦士と戦い、刃牙への挑戦権を手に入れた。ただ、地下闘技場戦士と戦ったアライJr.の体は全身傷だらけであり、強がるアライJr.を梢江は冷めた目で見ていた。地下闘技場で刃牙と対決したアライJr.はあっさり敗れて泣き崩れる。アライJr.の泣き崩れる姿を見て思わず梢江は母親が子供を見るような感情になり、アライJr.が泣き止むまでずっと抱き締め続けた。アライJr.は梢江が抱き締め続けてくれた事は恋愛感情では無く母性からの行動であると聞き、自分は刃牙との恋の戦いでは同じ土壌にも立てていなかったと気付き、敗けを認めるのであった。

範馬刃牙と勇次郎の親子喧嘩に現れる松本梢江

マホメド・アライJr.との戦いで自身の強さを証明した刃牙は範馬勇次郎と対決することになった。ついに始まった親子喧嘩であったが、少し戦っては会話する事を繰り返している2人の戦いぶりを見た梢江にはまどろっこしい戦いに見え、刃牙と勇次郎の前に現れて痛烈に批判した。

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スペック(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

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スペックとは、『刃牙』シリーズの第2作『バキ』に登場する最凶死刑囚の1人。だまし打ちや武器使用を平気で行う卑劣さに加え、5分間の無呼吸運動も可能な強者。脱獄能力が高く、日本上陸後は警視庁をホテル代わりにする。作中では敗れ去りたいという願いを叶えるために最凶死刑囚VS地下闘技場戦士に参戦。範馬刃牙(本作主人公。地下闘技場覇者)、花山薫(やくざの組長。地下闘技場戦士)と戦い、数々の脱獄シーンも描かれる。花山との死闘の末敗れると願いが叶うことで一気に老化し、実年齢が97歳だった事が判明する。

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ジェーン/ダイアン・ニール(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ジェーン/ダイアン・ニール(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ジェーン/ダイアン・ニールとは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』に登場するピット・ファイターであるジャック・ハンマーの母親。ベトナム戦争時、国連軍の一員であったジェーンは近々一国の軍事力同等の戦闘力を持つと懸念されていた当時16歳の範馬勇次郎を殺害するために接触を図った。アメリカ軍の激しい爆撃から身を守り、勇次郎が背後から銃撃されそうになった時に敵を銃撃して援護するなど戦闘能力は高い。戦場で行動を共にしていた勇次郎に正体が暴かれて強姦された際にジャックを妊娠し、獄中で出産している。

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ドリアン/怒李庵海王(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ドリアン/怒李庵海王(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ドリアン/怒李庵海王(どりあんかいおう)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第2作『バキ』に登場する、世界各地から同時に脱獄し日本に集結した最凶死刑囚の1人で、中国拳法の達人である。中国拳法最高の称号「海王」の名を持つ実力がありながら、勝利のために凶器や催眠術など卑怯な戦法を使っている。最凶死刑囚編では愚地独歩(地下闘技場戦士の空手家)などの空手団体神心会戦士達と対決し、神心会総動員で戦う程の激戦となった。烈海王(中国拳法家)に敗れ、ドリアンが敗北を認めた時に自我が崩壊した。

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柳龍光(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

柳龍光(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

柳龍光(やなぎ りゅうこう)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』に登場する最凶死刑囚の1人で猛毒の柳と恐れられる日本人。空道や毒手などの暗殺拳と武器を使用した戦いを得意としており、刑務所内では素手で十数名の受刑者を殺害している。敗北を求めて脱獄し、地下闘技場を訪れた柳は世界から集結した最凶死刑囚と地下闘技場戦士の戦いに参戦する。地下闘技場チャンピオンの範馬刃牙(はんま ばき)との戦いでは空道の技で1度は勝利し、毒手の効果により刃牙を死の淵に追い込むなどの脅威となった。

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ピクル(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ピクル(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ピクルとは『刃牙シリーズ』の第3部作目『範馬刃牙』に登場する、恐竜と闘い勝ってきた白亜紀最強の原人である。岩塩の中に閉じ込められた状態を掘削作業員達の手によって発掘され現代に蘇った。闘い方は野性的で、武器を使わずに己の肉体のみで勝負し、数々の猛者を圧倒したために多くのファンを魅了した。白亜紀時代に恐竜と闘い、勝った後は食していた。自己顕示欲で闘っていたわけではなく、他の野生動物と同様に生存のために闘っていただけである。強い相手と出会った時は喜び、笑顔を見せるチャーミングな一面もある。

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ヘクター・ドイル(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ヘクター・ドイル(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ヘクター・ドイルとは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第2作『バキ』に登場する最凶死刑囚の1人で、体中に仕込んだ武器の使用や爆撃など格闘家の意表を突く攻撃を得意とする戦士である。電気椅子の死刑に耐え抜き、脱獄して来日すると、地下闘技場戦士やビスケット・オリバ(最凶死刑囚の捕獲に協力する囚人)と死闘を繰り広げた。愚地克巳(地下闘技場戦士の空手家)との戦いで敗北を認めたが、海外に逃亡する船で最凶死刑囚の柳龍光に襲撃されて失明し、海に落下する。なんとか生き延びていたドイルだがオリバに捕獲された。

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天内悠(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

天内悠(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

天内悠(あまない ゆう)とは板垣恵介原作漫画『刃牙シリーズ』の第1作『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編に登場するアメリカ合衆国大統領のボディーガードである。天内流格技と称される空中殺法や組み技を得意としており、地上最強の生物の異名を持つ範馬勇次郎も天内の実力を認めている。戦いに勝ち続けるために愛は必要不可欠で、相手を喜ばせる事と倒す事は表裏一体との持論を述べており、相手の考えている事を見抜く洞察力が優れている。勇次郎の推薦で最大トーナメントに出場し、空手家の愚地独歩と死闘を繰り広げた。

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