ヘクター・ドイル（刃牙）とは【徹底解説・考察まとめ】

ヘクター・ドイルの来歴・活躍

脱獄

イギリスのグラスゴー郊外にあるカリオス刑務所にて、ヘクター・ドイルは電気椅子に座らされ死刑が執行されていた。ドイルは電撃に耐え抜き、拘束を弾き飛ばして脱出。銃を持つ刑務官の背後に一瞬で移動して襲う。目隠ししたまま残った刑務官に銃で撃つように言う。ドイルによると、戦力差は猛獣対猟銃以上との事で、銃を構えた刑務官はドイルのパンチで顔面を陥没させられて吹き飛んだ。脱獄したドイルは、ミルベンフォース空軍基地で知人に飛行機を手配させており、伝えていた時刻通りにドイルは現れて東京に向かった。

ヘクター・ドイルVSロブ・ロビンソン

地下闘技場戦士でキックボクサーのロブ・ロビンソンがロードワークをしていたところ、ドイルが新聞を投げて襲いかかる。ロブは「殺されてェかッッ」と胸ぐらを掴んで脅すが、ドイルの上着の襟にはカミソリが仕込まれており、ロブの指が切れる。ドイルは肘に仕込んだ刃物でロブの首を切りさき、勝負あり。ドイルは「しょせん、スポーツだな」と簡単過ぎる勝利にため息をついた。

地下闘技場に最凶死刑囚が集結

世界各地から同時に脱獄し、敗北を求めて東京に来ている最凶死刑囚5名は偶然にも同時に地下闘技場に集まった。地下闘技場支配人の徳川光成は最凶死刑囚が引き寄せられるように偶然同時に集結した現象を「この闘技場の土に滲み込んだ夥しい血と、彼ら（最凶死刑囚）自身の血じゃ」と喜び、改めてなぜ地下闘技場に現れたのかを5人に問う。ドイルは「競技者ではない、強者（もののふ）に会うため、気が向くままに」と答えた。徳川光成は最凶死刑囚5名に敗北をプレゼントすると言い、地下闘技場戦士5名と対面させて、戦うように提案した。ルールは自由なタイミングで好きな相手と戦う事になり、事実上すでに戦いが始まっている状態になる。1度戦士達は解散して行き、改めて各自対決する事となった。

ヘクター・ドイルVS範馬刃牙

範馬刃牙（はんまばき）は学校でテストに名前だけを書いてぼんやりと過ごしていた。ドイルは教師に叱られている刃牙の教室に、窓を割って飛び込んで来る。泣き真似する刃牙にドイルが油断したところに刃牙が蹴りを入れる。ドイルは生徒から奪ったカッターとコンパスを手に取り構えるが、他の生徒に危害を加えない為に、刃牙は窓から飛び降りて逃走した。

ヘクター・ドイルVSビスケット・オリバ

アメリカの刑務所にいながら凶悪犯の捕獲に協力しているビスケット・オリバは最凶死刑囚の捕獲の為来日していた。警視庁のパソコンで最凶死刑囚のデータを調査していたオリバのところに婦警に変装したドイルがコーヒーを届ける。ドイルはコーヒーをオリバの目にかけて、肘の刃物でオリバの顔面を切る。オリバは部屋をきれいに整頓し、戸の鍵を閉めて「コレデ邪魔ハ入ラナイ」と脅す。殴りかかろうとするオリバだが、ドイルの肘の刃物には幻惑剤が塗られており、めまいで倒れてしまう。さらにドイルはハイヒールの踵で蹴り、腕に内蔵されたスプリングを利用した強力なパンチも命中させ、オリバがダウンする。オリバは倒れるのと同時にドイルの足首を握っており、自慢の怪力でドイルを振り回して床に叩きつける。痙攣するドイルの胸ぐら掴むオリバだが、ドイルの服の襟にはカミソリが仕込まれており、オリバの指が切れる。ドイルは驚いたオリバの腹をナイフで刺し、顔面を蹴ってオリバを転倒させ、点検口から逃走した。

ヘクター・ドイルVS鎬昂昇

最凶死刑囚との戦いに参加する地下闘技場戦士5人に選出されなかった鎬昂昇（しのぎこうしょう）は愚地克巳（おろちかつみ）にドイルの滞在先を聞く。ドイルはゲリー・ストライダム（地上最強の生物と呼ばれる範馬勇次郎と行動を共にする陸軍大佐）に体に仕込んだ刃物を披露していた。昂昇が部屋に入ると、早速ドイルに対戦要求をする。ドイルは攻撃をしようとするが、昂昇の蹴りが先に決まり、ドイルはもがき苦しむ。今度は肘の刃物で斬りかかるドイルだが、昂昇の肘が先にドイルの喉に入る。優勢の昂昇はさらにドイルを痛めつけるが、ドイルは薬指を曲げてスプリングパンチで反撃し、昂昇の顎が外れる。昂昇は自分で顎を直して、紐切りの構えになる。手脚から刃物を出してドイルはゆっくり近づく。ドイルが間合いに入った時、昂昇は紐切りを仕掛けるが、ドイルの胸部の爆撃がヒット。昂昇は顔面と上半身が焼け焦げて戦闘不能になった。戦いを見ていたストライダムには男の戦いでは無いと批判されるが、ドイルにとっては武器を使わない理由がわからない様子であった。

ヘクター・ドイルVS烈海王

偶然エレベーターで烈海王とドイルが遭遇する。ドイルは烈をバーに誘い、祖国の酒を紹介しながら2人で飲む。ドイルが先に火吹き攻撃を仕掛けるが、烈はナイフを投げてドイルの左目に刺す。烈は続けて火を吹きかけ、苦しむドイルを消火器で消火。さらに烈はナイフを大量にドイルに投げ、体中に刺す。ドイルは外に逃げるが、烈に縄で転ばされて体に刺さっているナイフがさらに深く刺さる。容赦ない烈の攻撃は続き、刀で背中を切り裂く。逃げるドイルは煙幕で奇襲をかけるが、左目を負傷していた為、急所を外す。烈が終始圧倒する展開で、ドイルは胸部の爆弾を作動させるが、烈は躱してさらに連撃を加える。烈はドイルを徹底的に痛めつけようとするが、後ろからジャック・ハンマー（地下闘技場戦士でドーピングや骨延長術などで仕上げた強靭な肉体を持つ戦士）が乱入し、注射で薬を打ち込んで烈を気絶させる。ジャックはドイルに回復後自分と戦うように伝えて立ち去る。ドイルは倒れた烈が通りすがりの不良から財布を盗まれたり、野良犬が烈に近づいているのを見てそのまま寝かせておくのが心配になり、ドイルは烈を一晩警護する。烈が目を覚ますと、ドイルは出血多量で立ったまま気絶していた。烈はドイルを背負い、医者のいる神心会本部まで搬送した。

神心会道場を爆破

神心会で門下生からの輸血もあり回復したドイルは逃走。改めて道場に現れたドイルは礼を言う。ドイルは続けて、対立者として決着をつけねばならないと考えた為、道場の人々を葬ると言い、道場を爆破した。

ヘクター・ドイルVS愚地独歩

神心会道場を爆破して立ち去るドイルの前に愚地独歩（神心会の総帥）が現れる。独歩はドイルの勝利に対する考え方を批判して挑発する。ドイルは侮辱された事に腹を立て、独歩と公園で戦う。独歩は空手を使わずに交互に殴りあう事を提案するが、ドイルは約束を破って武器を使うであろうとさらに挑発する。頭に血が上ったドイルは素手で殴りかかるが、独歩は空手を使う。ドイルは騙されて驚くが、次の瞬間に独歩の連撃が繰り出され、失神する。

ヘクター・ドイルVS愚地克巳

独歩に倒されたドイルが目を覚ますと、神心会道場に運ばれていた。目の前には愚地克巳が待ち構えており、敗北を認めるまで痛めつけると言う。克巳はドイルが気絶したら治療をして、目を覚ました時に再度痛めつける過程を繰り返す。仰向けに倒れたドイルの顔面に克巳が渾身の下段突きを入れ、ドイルが失神したところで、克己はドイルを痛めつけ続ける事に心が痛み、ドイルの勝利で良いと門下生に伝えて立ち去る。ドイルは目覚めた時に門下生から勝利した事を伝えられた。ドイルは克巳の行動に心を動かされ、敗北を受け入れると同時に意外にも解放された歓喜の感情を得た。克巳に自身の敗北を伝えに行った際は上着を床に広げて、克巳に敬意を払った。