アイシールド21の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『アイシールド21』とは原作・稲垣理一郎、作画・村田雄介によるアメリカンフットボールを題材とした漫画作品である。
主人公の小早川瀬那(セナ)は気弱な高校生だが、俊足の持ち主であった。彼の走りを見たアメフト部の主将、蛭魔に強制的にアメフト部に入部させられ、セナは最強ランナーである「アイシールド21」を名乗ることになる。
本作では、勝利のためにひたむきに努力する姿や、苦悩する姿が描かれ、胸を熱くさせる名言・名シーンが存在する。

「誰もギブアップしねーッスよ!」

アメリカでの地獄の特訓「デスマーチ」を行っていた泥門デビルバッツのメンバー。「デスマーチ」とは40日間でテキサスから2000kmあるラスベガスを目指すというものだった。ポジション別に様々な課題が課せられ、メンバーたちはラスベガスを目指すが、日に日に体力的にも精神的にも追い詰められていく。かつてセナをパシリにしていた黒木と戸叶はヒル魔の脅しと栗田の勘違いにより、なし崩し的にデスマーチに参加していた。追い詰められていた二人は十文字を連れて、脱走を試みるが、溝六に見つかってしまう。しかし、溝六は止めるわけでもなく、ヒル魔・栗田・ムサシの3人が泥門デビルバッツを結成し、たった3人だけでクリスマスボウルを目指していること、学校では浮いた存在だったが、3人はかけがえのない仲間であったことを語る。さらに、ヒル魔たちにとっては今年が最後のチャンスだが、黒木たちには来年があると告げる。それを聞いた黒木と戸叶は自分たちと重ね合わせ、ヒル魔たちと共にクリスマスボウルを目指すことを決意する。二人の脱走に怒りを感じていたモン太だったが、二人の決意を聞き「「誰もギブアップしねーッスよ!」とデスマーチをやり遂げることを誓うのだった。

「キャッチの最強だけは 譲れねえんだ!!」

秋大会、準決勝の相手は西部ワイルドガンマンズ。西部のレシーバーである鉄馬はパスルート通りに進み、必ずキャッチする選手であった。鉄馬は体も丈夫なため、モン太が体勢を崩そうとするもそれをものともせず、泥門を追い詰める。しかし、家庭の事情からアメフト部を休部していたムサシも再加入したことで、栗田とヒル魔が奮起。西部に負けないほどの攻撃を見せる。残り時間が迫る中、泥門は西部のパスコースを読み、ボールを奪取しようとするが、西部のクォーターバックのキッド(武者小路紫苑)にはわかっていた。キッドは読まれていると知ったうえで鉄馬にボールを投げ、モン太と鉄馬の一騎打ちとなった。モン太はずっと鉄馬ではなく、ボールをキャッチした手が力を弱めた瞬間を狙っていたのだ。モン太はキャッチの最強になるために「キャッチの最強だけは 譲れねえんだ!!」と鉄馬からボールを弾くことに成功するが、自分がキャッチすることはできなかった。しかし、モン太がボールを弾いたボールをセナがキャッチし、モン太はセナにボールを繋ぐことができたのだった。

「捕るんだ!俺が捕るんだ!!」

関東大会一回戦は神龍寺ナーガとの試合。前半は追い詰められたものの、後半を巻き返そうと奮闘する泥門。メンバーが執念で神龍寺に食らいつき、セナも足を酷使しながら進めていく中、モン太は空中戦No.1の天才、細川一休によりパスを成功させてはいなかった。点差が開く中、モン太はヒル魔にロングパスを提案し、一休との一騎打ちに挑む。一休はボールに触れ、モン太は一休の弾いたボールをキャッチしようとするが、一休は自身ではじいたボールを取るという神業を見せる。一休は「キャッチの才能 No.1は俺だからさ」とモン太に吐き捨てる。モン太は自身に才能があるだなんて思っていないとただボールの動きを追い、一休がボールを抱える隙を狙ってボールを掴む。モン太は長年の経験とそして、「捕るんだ!俺が捕るんだ!!」という執念で一休からボールを奪取。見事泥門の得点に貢献する。

絶望的な状況でモン太が起こす奇跡

神龍寺ナーガとの激闘が続き、残り時間もわずかとなり、少しづつゴールラインに近づく泥門。しかし、残り時間も少ない中、遠くのゴールラインに少しづつ進んで得点するのは難しく、ヒル魔は最後の最後でロングパスを行った。神龍寺の誰もがロングパスに気づかなかった中、一休がボールの弾道をずらすことに成功。しかし、モン太は一休がボールの弾道をずらすことを信じており、無事にキャッチする。モン太がゴールラインに向かい、勝利すると誰もが思っていたが、阿含だけはヒル魔の作戦に気づいていた。ゴールライン近くでモン太を倒し、プレイを再開させないようにしたのだ。試合終了を告げるブザーが鳴り、泥門メンバーは絶望する。しかし、審判の判断により、時計が戻る。モン太は阿含に倒された直後、ラインの外に出るようにラインの外の芝生をキャッチしていたのだ。誰もが神龍寺に勝つという奇跡をが起きないと残念がっていたが、モン太は奇跡を無理やり起こしたのであった。

武蔵厳(ムサシ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「当たり前だ!!」

秋大会準決勝が近づく中、モン太は秋大会の出場名簿を発見し、ムサシが戻ってくると告げる。ムサシの名前を聞いた栗田はメンバーたちにムサシがチームを抜けた訳を語る。ヒル魔と栗田、ムサシの三人は中学からクリスマスボウルを目指しており、泥門高校に入学。しかし、一年生の春大会の試合の際にムサシの父親が倒れてしまい、ムサシはフィールドから去り、学校も辞めてしまったという。ムサシは倒れた父親の代わりに工務店を継ぎ、工務店の従業員たちが路頭に迷わないようにしたのだ。ムサシはヒル魔の手により、休校扱いとなり、いつでもフィールドに戻ってこられるようになっていた。セナとモン太はムサシの私物であるキックティーを見せて、ヒル魔たちの下へ戻ってくるように説得しに行く。ムサシはセナたちに対し、冷たく接し、二人を見捨てた自分にフィールドに戻る資格はないと告げる。セナは「ムサシさん自身は 今でも好きなんですか!? 今でもやりたいんですか!? 栗田さんヒル魔さんと一緒に アメフトを…!!」と尋ねるとムサシは「当たり前だ!!」と叫ぶ。セナはムサシのその言葉に「良かった それが聞きたかったんです」と告げ、ムサシは父親が治るという奇跡があるのなら試合の途中からでもキックすると自分の境遇と願望の苦悩を吐露する。

「待たせたな」

秋大会準決勝、西部ワイルドガンマンズとの試合。西部の猛攻撃に何とか食らいつく泥門だが、ヒル魔の策略はキッドによりほとんど破られてしまい、さすがのヒル魔もキッドには敵わないと悟り始めていた。2点差という絶望的な点差の中、実況のマイクを取り上げたのは盤戸スパイダーズのキッカーである佐々木コータローだった。コータローは試合のテレビを見ているであろうムサシに呼びかける。1年前、ムサシは父親の力が弱っている現実を知り、工務店を継ぐことを決意。それは父親の入院費を稼ぐためでもあったのだ。ムサシはヒル魔と栗田とアメフトを続けたい気持ちを押し殺しており、何度も試合に駆け付けようと思っていた。そんなムサシの姿を見たムサシの父親はムサシを殴りつけ、「泥くらい いくらでもかけろ」と背中を押す。そして工務店に努める社員がお金を出し合ってムサシの父親の入院費を貯めていたことを知る。ムサシは「待たせたな」とヒル魔たちの下へ駆けつける。ヒル魔と栗田、そしてムサシの止まっていた時間が動き出したのだった。

「ん 何かしたか今」

敗者復活戦、盤戸スパイダーズとの試合。試合開始からコータローのキックや赤羽の力により、ボールを触れられない状態が続くが、メンバーたちの奮闘により点差を縮めていた。ムサシのキックにより、加点される場面でムサシを守るセナたちは赤羽によりあっという間に倒されてしまい、コースを塞がれてしまう。しかし、ムサシは赤羽のプレッシャーをものともせず赤羽のブロックを吹っ飛ばして、キックを成功させる。その際にムサシは何事もなかったのように「ん 何かしたか 今」と平然と告げ、赤羽は「…面白い」と興味を示す。ムサシは敵へのプレッシャーなど全く感じてはいなかったのだ。

クリスマスボウルで60ヤードマグナムの異名を現実に

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@hiroro3777s4

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