シャンパ（ドラゴンボール）とは【徹底解説・考察まとめ】

シャンパの概要

シャンパとはテレビアニメおよび漫画『ドラゴンボール』シリーズの『ドラゴンボール超』に登場するキャラクターで破壊神（はかいしん）という神様である。
破壊神シャンパ編から主に登場する。
猫の様な風貌をしており、本作シリーズの主人公である孫悟空（そんごくう）たちの住む第7宇宙とは対関係となっている第6宇宙を受け持つ。
第7宇宙の破壊神ビルスとは双子の兄弟であるが対照的に見た目は太っていて時に「おデブ」と罵られることもある。
付き人の天使は、ビルスの付き人であるウイスの姉ヴァドス。
破壊を行う破壊神と対関係になる創造を行う神、創造神としての役割を持つ界王神（かいおうしん）はフワである。
食べることが大好きで肥満ではあるが相当の実力を持っており（ビルスより少し弱い程度）、『ドラゴンボール』史上での戦闘力は格段に上位である。
ビルスとは昔から喧嘩状態が続いており、ある事をきっかけに、「格闘」の喧嘩から「食べ物対決」となり落ち着いている。この食べ物対決が発端で破壊神シャンパ編ストーリーが展開していく。
仮に二人が本気で戦うと第6宇宙、第7宇宙の両方が消滅してしまう。
名前の由来はシャンパン。

シャンパのプロフィール・人物像

推定年齢：数億年
仕事：破壊
名前の由来：シャンパン
性格：負けず嫌い、傲慢、わがまま
趣味：食べること
CV：岩田光央

双子の兄弟のビルス（どちらが兄でどちらが弟かは不明）とは対照的な部分が多く、外見は太っており紫色をした猫のようなウサギのような姿をしている。
太っているのは、面倒くさがりやで戦闘は好まないにも関わらず、食べることが大好きなため脂肪分過多によるもの。
ビルスからは「おデブ」と言われている。
ただし太っているのは「顔や腹」だけで「腕や足」などは細い。
服装はビルスが青色を基調としているのに対し、赤色を基調としており、古代を思わせるかのようなデザインになっている。
戦闘力は『ドラゴンボールシリーズ』の中では群を抜いて強く、ビルスとほぼ互角。
悟空からどちらが強いのかと問われた際、ヴァドスが「体格を見ればお分かりでしょ？」と言っているのを自分の方が弱いと言われたと思い込み怒るシーンがある。
性格だけはビルスと似たような点があり、わがままで負けず嫌いである。
ビルスと顔を合わせる度、対抗心からか口喧嘩になり子供のような嫌味の浴びせあいをする。
お互いが本気で喧嘩をすると両方の宇宙が消滅してしまうことをわかっているためか格闘はしない。
ただし、はるか昔お互いの誕生日に天使たちが用意してくれた、惑星スイッツのバースデーケーキの上のパフパフの実を先に食べたという理由で大喧嘩をしており、この時は格闘に発展し「この宇宙がどうなっても構わん」と自分を制御できないでいた。しかし天使たちに手刀一発で止められている。
それ以来ウイスの「お互い食べ物に自信がおありなら次からは食べ物対決になさってはいかがですか？」という提案に承諾し「格闘」から「グルメ対決」になった。
またビルスの気まぐれに見せる神様としての顔とも対照的になっておりシャンパはあまり神様らしくはない。
しかし第6宇宙の代表選手、宇宙平和賞も受賞しているフロストに対しヴァドスが「負けたら支援しない」といった対応に「かわいそうじゃね？」と少し優しさを醸し出したりする一面もある（フロストは本当は極悪人だった為すぐ破壊しようとしたが、ベジータの「フロストは俺の手で倒してやる」という申し出により思い止まった）。
ビルスは普段昼寝をしているが、シャンパは起きているため、破壊神を統括するさらに上位の存在である全王様（ぜんおうさま）は評価している。

「宇宙サバイバル編」で第6宇宙の敗退により消滅が決定。
消滅の際、ビルスに「おい兄弟！」と声をかけ深く息を吸い込み、何か声をかけるかと思いきや、あっかんべーをしてそのままあっさりと自身も消滅していく。
ビルスは「なんか言えよ」と表情を伺えないまま静かに呟く。

どちらかというと少しコメディー要素キャラのためか、意外にも視聴者ファンが多く、「シャンパ消滅により悲しい」や「こんなに涙するとは思わなかった」という意見がネット上に上がった。
またシャンパの付き人ヴァドスもシャンパとお別れすることに泣しているシーンがある。
そういった観点から、憎まれ役でありながら愛されキャラでもあることがわかる。

シャンパの来歴・活躍

破壊神シャンパ編

「復活の『F』編」の悟空の宿敵であり宇宙の帝王と呼ばれたフリーザがさらに進化したゴールデンフリーザを倒した後、ビルスの付き人ウイスの元で修行をしている悟空と悟空の永遠のライバルであるベジータ。
そこに突如、ビルスの双子の兄弟、第6宇宙の破壊神シャンパがウイスの姉でありシャンパの付き人のヴァドスと共に現れる。

食べ物対決

ビルスとシャンパは仲が悪く、顔を合わすと喧嘩になってしまうためウイスの提案でグルメで対決をすることが恒例となっている。
今回もシャンパが「いつもの対決をやるぞ」と言っていることから喧嘩を売りに来たと思われる。
カップに湯を注いだだけのカップラーメンを提示するビルスに対し、絶対的自信で余裕を見せるシャンパ。
新発見の「ドンドン鳥の卵を茹でたもの」を出し「あまりのおいしさに言葉を失うぞ」とまで言っておきながらカップラーメンを食べた際、あまりの美味しさに自分が言葉を失う羽目になった。
スープまで綺麗に飲み干しておきながら負けを認めたくないシャンパは「まあまあ」という表現で負け惜しみを言っている。
地球という星にカップラーメンがあることを知ったシャンパはすぐに自身の担当の第6宇宙の地球を探すようヴァドスに命じるも第6宇宙の地球はバカな争いのため滅んでしまっていた。
そうとうプライドが傷ついたシャンパは第7宇宙の地球を賭けた新たな勝負をビルスに持ちかける。

破壊神選抜格闘試合

シャンパは地球の美味しいもの欲しさに「破壊神選抜格闘試合」を提案する。その内容とは、シャンパが勝てば第7宇宙の地球と第6宇宙の地球を交換するというものだった。
ビルス側には何の得もなかったためシャンパは以前から目をつけていた「超（スーパー）ドラゴンボール」の話を持ち出す。
超ドラゴンボールとは地球やナメック星にあるドラゴンボールの元となる球で星ほどの大きさがあり、叶う願いに限界がない。
ビルスたちが勝てばそれを手に入れることができる。

グルメ対決に全く興味がない悟空とベジータであったが格闘対決には出たい為、ビルスにお願いしてこの提案を承諾。
格闘試合が行われることとなる。

第7宇宙の代表は悟空、ベジータ、ナメック星人のピッコロ、かつての強敵であった魔人ブウ（まじんぶう）そしてビルスが言う「今まで出逢った中で一番強いやつ」に決定。
「今まで出会った中で一番強いやつ」とは会場へ向かう宇宙船で合流、そいつの名は「モナカ」というレスラーのような格好をした人物であった。
ウイス曰く、モナカは惑星ワガシに住む英雄。
物静かではあるがビルスですら手こずるほどの戦闘力の持ち主らしい。

対する第6宇宙の代表はボタモ、フロスト、オッタ・マゲッタ、キャベ、ヒットとなっている。

ボタモVS悟空。
一回戦はボタモといきなり悟空（ジャンケンで順番を決めた為だが、ビルスの強い要望でモナカは最後ということになる）。
ボタモは熊を風船にしたような太ったキャラとなっている。
デブキャラ特有の攻撃が効かないというベタな展開に少しだけ苦戦するも、悟空との戦闘力の差は歴然なのでサイヤ人の覚醒した姿である超（スーパー）サイヤ人になることもなく悟空の機転であっさり場外負け。
一回戦らしいコミカルな試合である。

フロストVS悟空。
二回戦はフリーザそっくりのフロスト対悟空。
第6宇宙のフリーザであろうキャラではあるが紳士的で試合前に悟空に握手を求めるなど友好的である。
試合が始まって少しの間はフリーザ同様、第一形態で戦っていたのだが、ノーマル悟空にも押され気味であった。
しかし悟空はフロストが力を隠しているのを悟り、変身できることも知っていた為フロストに「変身しろよ」と促す。
変身できることがバレていたためフロストは第二形態まで変身。
この姿でノーマル悟空には対抗できたが超サイヤ人になった悟空には歯が立たずあっさりと最終形態になる。
ここからが本当の勝負になり両者攻防を繰り返すもやはり悟空が一歩押している。
フロストはそれを認めているのか「素晴らしい、想像以上だ」と悟空を称賛するも「だが私は負けない」と未だ余裕を見せる。
再び攻防を続け、悟空が攻撃を受けてしまい一瞬の隙ができた瞬間あっさり場外に落とされ悟空の負けとなる。

ピッコロVSフロスト。
悟空の敗退により三回戦はピッコロの登場。
試合が始まる前から本人ですらフロストに勝てるとは思っておらず、少しでも体力を奪い次につなげる作戦。
それを悟ったフロストはまたもあっさりとピッコロを場外に突き落とす。
フロストの連勝でシャンパはご機嫌になっており笑いが止まらない様子。
そこに突然、自称超エリートの銀河パトロール隊員のジャコから意義が申し立てられる。
フロストが武器を使用していると主張する。
シャンパは第6宇宙の誇り高い拳闘士のフロストを信用しているため反抗する。
フロストを調べることになるが「ただの言いがかりだったら破壊するからな」とジャコに圧力をかける。
怖気付くジャコだが調べた結果フロストが武器を使っていたことが判明。
反則負けとなる。
恥をかかされたシャンパは「破壊してやる」と不機嫌になる。
しかしベジータからフロストを失格にしなくても良いという提案があった。
ピッコロは棄権し、ベジータがフロストと対戦することになる。
反則攻撃を失ったフロストを圧倒的な強さで一蹴する。

ベジータVSオッタ・マゲッタ。
五回戦は66950系銀河にいるメタルマンのオッタ・マゲッタ。
ロボットみたいな容姿で攻撃はいっさい効かず、重さは1000トンもあるため場外に落とすことができない反則キャラである。
しかし苛立ったベジータの暴言により自ら倒れ場外。
唯一の弱点、精神的に弱いという部分をつかれ敗退する。

ベジータVSキャベ。
六回戦は第6宇宙のサイヤ人キャベ。
礼儀正しく子供のような見た目だが試合が始まるとベジータを驚かせる。
戦い慣れしているキャベに超サイヤ人になれと促すが、キャベは超サイヤ人のことを知らなかった。
腹を立てたベジータは超サイヤ人に変身しキャベをいたぶる。
キャベの故郷、惑星サダラも消してやるという挑発にキャベが怒り超サイヤ人に覚醒する。
ベジータは同じサイヤ人の仲間を懐かしみ試合中ながらキャベに稽古をつけていた。
しかし上には上がいることを教えるように次の一発でキャベを気絶させベジータの勝利となる。

ベジータVSヒット。
七回戦は第6宇宙最後の一人ヒット。
裏社会の生ける伝説の異名を持ち最後にふさわしいオーラを放っている。
試合開始と共にベジータが攻撃を仕掛けるが逆に攻撃をくらう。
すかさず何度も攻撃を仕掛けるもヒットの攻撃が見えていないベジータは全て返り討ちにあい気絶。
ベジータの敗退となる。

悟空VSヒット。
フロストの反則により特例で復活した悟空が再度試合に参戦。
べジータの試合を見ていた悟空はヒットの技の秘密を知り戦い方を編み出していた。
それでも強敵に変わりはなくサイヤ人が神の気を纏うことで覚醒する超サイヤ人ゴッドまで変身する。
悟空との力の差がうまれ窮地に立たされたヒットはフルパワーになり最後の大勝負に出るも、最後まで力を温存していた悟空が超サイヤ人ゴッドの状態で超サイヤ人になると変身できる超サイヤ人ブルーになり、得意技のかめはめ波（かめはめは）を放つ。
しかしヒットはすんでのところでこれをかわしていた。
体力を使い果たした悟空は再びヒットと戦うことを願いながら自ら場外へ落ち、悟空の敗退となる（本当は第7宇宙最強と言われるモナカの戦いが見たかっただけ）。

モナカVSヒット。
第7宇宙最後の一人は、ビルスが連れてきた第7宇宙で最も強いと言われるモナカ。
やはり最強と言うだけありたった一発のパンチでヒットは場外へ吹っ飛ばされ、ヒットの敗退となる。

破壊神選抜格闘試合は第7宇宙の優勝により終了した。

全王現る

破壊神選抜格闘試合の終了とともにそれを観ている3人組の影があった。
なんとそこには全ての宇宙の頂点に立つ『ドラゴンボール』史上最も偉い全王の姿。
神々たちは途端にひれ伏し頭を下げる。
全王はシャンパたちが勝手に宇宙規模で試合をしていたため見物に来たらしいが、意外に面白かったため今度は全宇宙で開催しようと提案する。
それを聞いた悟空が身をのりだし全王と全宇宙での試合開催を約束し消えていった。

超ドラゴンボール

こうして破壊神選抜格闘試合は幕を閉じた。
優勝したビルスは超ドラゴンボールを手に入れる。
このドラゴンボールで叶えた願いは第6宇宙で滅んだ人間と地球を復活させること。
地球に美味しい食べ物も復活し、破壊神シャンパ編の物語は終了する。

宇宙サバイバル編

破壊神選抜大会終了時、悟空と全王の約束により全宇宙対抗である格闘試合「力の大会」が開催されることとなる。
大会の説明をするために全覧試合を行う目的で集められた全宇宙の界王神、破壊神たちと天使たちは全王の側近である大神官から驚愕の事実を聞かされる。
力の大会で敗退した宇宙は全王が即消滅させると言う。
宇宙そのものを消滅させるため界王神や破壊神も同時に消滅させられる（破壊神の付き人である天使だけは消滅を免除されている）。
各宇宙の代表選手は10人。
自らの宇宙の存続をかけた戦いが始まる。

全覧試合