レオリオ＝パラディナイト（HUNTER×HUNTER）とは【徹底解説・考察まとめ】

CV：松本梨香（1999年フジテレビ（パイロット）版）／竹内順子（1999年フジテレビ版）／藩めぐみ（2011年日本テレビ版）

生年月日：5月5日
年齢：12歳
身長：154cm
体重：49kg
血液型：B型
念系統：強化系
第287期ハンター試験合格者。二ツ星（ダブル）ハンターの称号を持つジン＝フリークスの息子である。裏表の無い性格で、常識に囚われない純粋さを持つ。その一方で、善悪に頓着がない好奇心を見せる。目利きのゼパイルから、木造蔵の宝を偽物とすり替える「殺し技」という違法行為を教えてもらったゴンは、「すごい世界だね〜」と嫌悪するどころか驚嘆していた。ゴンの正義感の強さは、時に頑固さとして表れる。先に降参した方が負けのハンター最終試験でゴンは、忍の末裔であるハンゾーから腕を折られるといった拷問をされたが、「参った」と言わなかった。自然豊かな「くじら島」で育ったゴンは、あらゆる動物と心を通わせることが出来る。野生児ならではの素質を活かし、嗅覚や視力も常人より優れている。念系統はオーラで物や身体の力を高める強化系。ゴンの必殺技は、ジャンケンをモチーフとした「ジャジャン拳」。「ジャンケン」の掛け声でオーラを拳に集中させ、技を繰り出す。「グー」はオーラを纏った拳による短距離攻撃。「パー」で手からオーラを放つ。「チー」はオーラで象った刃で敵を切る。また攻撃後の「あいこで」という掛け声でオーラを拳に集め、二段階で攻撃する事も可能だ。普段は釣竿とリュックサック、緑とオレンジの服を着用している。レオリオとはハンター試験からの同期であり、良き仲間として互いに支え合っている。

クラピカ

CV：日高のり子（1999年フジテレビ（パイロット）版）／甲斐田ゆき（1999年フジテレビ版）／沢城みゆき（2011年日本テレビ版）

生年月日：4月4日
年齢：17歳
身長：171cm
体重：59kg
血液型：AB型
念系統：具現化系（特質系）
第287期ハンター試験合格者。ルクソ地方の少数民族「クルタ族」の生き残り。興奮状態になると眼球が緋色に染まる。同胞を皆殺しにした幻影旅団を倒す為、賞金首ハンターとして活動する。現在はヨークシン街のマフィア「ノストラード組」の若頭と「十二支ん」を兼務し、同胞の「緋の眼」の行方を追っている。オーラで武器や物質を作り出す具現化系の念能力者。クラピカは右手の指に装着した鎖を、それぞれ用途によって使い分けている。相手に条件を提示し、破れば死を与える「律する小指の鎖（ジャッジメントチェーン）」、捕獲した相手を強制的にオーラを使えない「絶」状態にする「束縛する中指の鎖（チェーンジェイル）」、物事の所在や嘘を見抜く「導く薬指の鎖（ダウジングチェーン）」、自己治癒力を高める「癒す親指の鎖（ホーリーチェーン）」、他者の念能力を奪う「奪う人差し指の鎖（スチールチェーン）」という必殺技がある。その全てが幻影旅団を抹殺する為に生み出されたものである。また「緋の眼」状態のクラピカは、特殊な念系統である特質系になる事で、全系統の能力を引き出せる「絶対時間（エンペラータイム）」となる。この「絶対時間（エンペラータイム）」が、技の多様性や強化に繋がっているのだが、発動中は1秒につき1時間寿命が縮むという厳しい誓約がある。知識が豊富で頭も切れるクラピカだが、理屈屋でマイペースな所があり、偶に人を不快にさせてしまう一面もある。クラピカは普段、オーラで物体を操る操作系能力者を装う為、あえて本物の鎖を持ち歩いている。またクルタ族特有の民族衣裳と、自前の武器である二つの木刀を装備している。レオリオとはハンター試験からの同期であり、互いに協力する良き仲間である。

キルア＝ゾルディック

CV：三橋加奈子（1999年フジテレビ版）／伊瀬茉莉也（2011年日本テレビ版）

生年月日：7月7日
年齢：12歳
身長：158cm
体重：45kg
血液型：A型
念系統：変化系
第288期ハンター試験合格者。伝説の殺し屋一族「ゾルディック家」の元暗殺者であり、現在は妹のアルカと共に旅をしている。足運びで分身の様に移動する「肢曲」や手刀、蛇の様に敵を瞬殺する「蛇活」等、幼少期からの訓練で培った多様な暗殺術を使う事ができる。電流や毒にも強い耐性がある。念系統はオーラの性質を変化させる変化系。キルアはオーラの系統と自身の体質を活かし、掌から放電する「雷掌（イズツシ）」、雷のオーラで相手の動きを封じる「落雷（ナルカミ）」、電気のオーラを体内に蓄積し自身のスピードを強化する「神速（カンムル）」という三つの基本的な技を習得。さらにキルアは、「神速（カンムル）」発動時の電気のオーラを蓄積した状態を活かし、超音速で移動する「電光石火」と、脳に電気信号を送って素早い攻撃を繰り出す「疾風迅雷」という二つの必殺技を生み出した。クールな外見とは裏腹に、ゲームやお菓子が好きといった子供らしい一面もある。普段はスケートボードやヨーヨーを愛用している。衝動的に殺人を犯す癖があったが、レオリオやゴン、クラピカとの関わりを通して本格的に暗殺業から足を洗う気持ちが強まっていく。レオリオとはハンター試験から面識があり、互いに協力し合う仲間である。

ヒソカ＝モロウ

CV：高橋広樹（1999年フジテレビ版）、浪川大輔（2011年日本テレビ版）

生年月日：6月6日
年齢：不明
身長：187cm
体重：91kg
血液型：B型
念系統：変化系
第287期ハンター試験合格者であり、天才的な戦闘センスを持つ奇術師。強者との戦闘を何よりも好み、格闘のメッカとして知られる「天空闘技場」では最強クラスのフロアマスターの称号を得た。念系統はオーラの性質を変化させる変化系。ゴムの伸縮性とガムの粘着性を備えたオーラで、物体を引き寄せる「伸縮自在の愛（バンジーガム）」と、シール状に変化させたオーラで物質の質感を再現する「薄っぺらな嘘（ドッキリテクスチャー）」、オーラで強化したトランプを駆使した戦闘を得意とする。気まぐれで嘘つきな性格で、興味の無い人間の命なら容赦なく殺害する危険人物。その一方で、将来的に強者となる見込みの者には手出しせず、その成長を見守るといった独自の拘りを持っている。普段は髪をオールバックにし、顔にトランプのマークのメイクを施している。全体的にトランプのジョーカーの様な装いをしており、その存在の不気味さをより際立たせている。レオリオとはハンター試験から面識があり、当初は殺害目的で近づいたが、現在は将来性を見込み、成長の過程を見守っている。

チードル＝ヨークシャー

CV：大谷育江

生年月日：不明
年齢：不明
身長：不明
体重：不明
血液型：不明
念系統：不明
ハンター協会の前会長ネテロが選抜した精鋭集団「十二支ん」のメンバーであり、現ハンター協会長。世界的な偉業を達成した最強のハンターに送られる「三ツ星（トリプル）ハンター」の称号を持つ難病ハンターであり法律学者。現在は人類未開拓のタブー地域「暗黒大陸」に向けて出航した「ブラックホエール（B・W）号」内でハンター協会の医療チームとして活動している。念系統は不明で、作中での戦闘描写は見られないが、第13代会長総選挙では元「十二支ん」メンバーのパリストンと会長の座を狙って巧みな心理戦を繰り広げた、知的な女性である。冷静なモラリストで、台詞の中に「→」といった矢印を交えた論理的な話し方をする。一方で、激昂したり精神的に余裕が無い時には、感情的になりやすく素の性格が出る。「十二支ん」として与えられた「戌」のコードネームに見合う様に、犬の様な耳や鼻を装着し、フレームの大きな眼鏡を常にかけている。協会内での心証が高いレオリオを「十二支ん」の医療チームに勧誘し、主任医師としてレオリオに医者としての経験を積ませる。

レオリオ＝パラディナイトの名言・名セリフ／名シーン・名場面

最悪だった第一印象

ハンター試験会場に向かう船は荒波に飲まれ、乗船していたハンター志願者の殆どが船酔いで倒れた。そんな中、怪我人を労わるゴン、就寝中のクラピカ、グラビア雑誌を熟読するレオリオの三人は平然としていた。船長は三人に自己紹介を促した後、それぞれにハンターを志望する動機を尋ねた。レオリオは返答を拒否し、クラピカも「私もレオリオに同感だな」と答えた。さらにクラピカは「レオリオさんと訂正しろ！」と声を荒げるレオリオを無視して、船長に志望動機を言えない理由について説明する。そんな三人に「ハンター証（ライセンス）」を見せた船長は、自身がハンター協会から雇われた試験官であると自己紹介する。三人は船長からの質問がハンター試験の一貫であると理解した。レオリオは大金を得るためにハンターになりたいと主張する。それを聞いたクラピカは「品性は 金で買えないよレオリオ」と発言。レオリオは初対面であるにも関わらず、何度もクラピカに呼び捨てられた事に腹を立て、「薄汚ェクルタ族とかの血を 絶やしてやるぜ」と決闘を申し込んだ。クラピカもレオリオの発言に憤り、船長の呼びかけも耳に入らず表へ出る。

嵐の中、臨戦態勢に入るレオリオとクラピカ。その瞬間、船員のカッツォが強風で折れた帆の一部と衝突し、船外へ投げ飛ばされた。レオリオは咄嗟にカッツォを助けに向かう。クラピカも後に続いて手を伸ばすが、カッツォには届かなかった。しかしその時、船から全身を乗り出したゴンはカッツォを掴み、さらにそのゴンをレオリオとクラピカが保護した事で、カッツォは無事に救出された。ゴンの無謀な行動に驚いたレオリオとクラピカは、ゴンを叱りつけようとする。しかし互いに顔を見合わせ、自分の発言を謝罪した。三人の様子を快く思った船長は、合格を言い渡した。レオリオとゴン、クラピカは無事に試験会場まで案内される事になった。最初は価値観の違いから一触即発状態だったレオリオとクラピカだが、カッツォを助けるという共同作業をする事で互いの信頼を深めたシーンである。

ヒソカとの対峙

ハンター第1次試験は、ハンター第2次試験会場まで試験官のサトツにひたすら付いていくマラソン形式。その道中、魔獣が潜むヌメーレ湿原を通る事になった。殺人に飢えていた奇術師・ヒソカは「試験官ごっこ」と称し、霧深い森の中で受験生を次々と殺害した。その近くで走っていたレオリオとクラピカもヒソカの標的となった。側にいた一人の受験生の提案により、レオリオとクラピカは三手に分かれて逃げる。それを「良い判断だ」と捉えたヒソカは10秒間の猶予を与える事にした。10秒後、三人を探しに向かうヒソカの前に、木の棒を持ったレオリオが現れる。レオリオは、負けたままでは性に合わないと宣言し、ヒソカに攻撃するが軽々と避けられる。レオリオに反撃を仕掛けようとしたヒソカの顔面を、ゴンは釣竿で殴った。ゴンの元へ向かうヒソカにレオリオは攻撃を試みるが顔面を殴られる。その後、ヒソカはゴンに「合格」と宣言。レオリオもヒソカに「合格」だと判断され、試験官の元までヒソカに担がれた。ヒソカという強敵相手に堂々と立ち向かった、レオリオの漢気溢れるシーンである。

レオリオのサポート

レオリオとクラピカ、ゴン、キルアの四人はヨークシン街で本格的に幻影旅団狩りに乗り出した。一方で幻影旅団は、自分達が盗んだ競売品の「緋の眼」と、幻影旅団のNo.11・ウボォーギンを殺害したクラピカの関連性に気づく。団長クロロは、物体を複製する能力者である旅団員コルトピに、盗む際にコピーした「緋の眼」の方角を聞いた。クロロは「緋の眼」のコピーの所在はベーチタクルホテルであると推察した。幻影旅団はクラピカ狩りを決行し、ベーチタクルホテルへ向かう。その頃キルアはヨークシン街でセンリツと協力し、クラピカに幻影旅団の現在地を伝えていた。クラピカは幻影旅団の向かう先が、自分が所属するノストラード組の構成員スクワラが滞在するベーチタクルホテルだと気づく。クラピカから幻影旅団が迫っていると知らされたスクワラは、「緋の眼（コピー）」を持ってホテルから逃亡する。幻影旅団は「緋の眼（コピー）」の位置を、コルトピから確認しもって追い続ける。レオリオは、クラピカとゴンを乗せた車で幻影旅団を追う。幻影旅団を発見したクラピカは、止むに止まれず車を飛び出して尾行を始める。ゴンも後に続いて車から降りた。レオリオはクラピカに待機する様に指示されたが、そのまま車を走らせ対策を練る事にした。

クラピカとゴンの尾行に気づいた幻影旅団は二手に分かれた。ゴンとキルアは、クロロと幻影旅団のNo.8・シズクとNo.3・マチにクラピカの身代わりとなって捕獲され、 ベーチタクルホテルに連行される。クロロは「緋の眼（コピー）」を追った幻影旅団のNo.1・ノブナガとNo.9・パクノダをホテルのロビーで待つ事にした。逃亡する術を模索するゴンとキルアを前にレオリオは、ホテルの客に扮して大声で電話をかけるふりをした。レオリオは自身に視線を送る幻影旅団にメンチを切った後、電話越しでの会話に「目ェつぶる」や「7時きっかり」といったキーワードを交えて、ゴンとキルアに「闇に乗じる」というメッセージを送った。時刻が19時を迎えるとホテルは停電した。その隙をついて逃亡を図るゴンとキルアは、パクノダとマチに戦闘を仕掛けるが、ノブナガの周囲の物体を感知する能力「円」によって捕えられる。クラピカはその隙に鎖でクロロの捕獲に成功。レオリオはクラピカからの伝言付きのナイフをノブナガに向かって投げた。戦闘能力ではゴンとキルア、クラピカに劣るレオリオだが、彼無くしてクロロの捕獲は出来なかった。レオリオの機転と四人のチームワークが活かされたシーンである。

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