うずまきナルト(NARUTO・BORUTO)の徹底解説・考察まとめ
うずまきナルトとは、岸本斉史の『NARUTO』の主人公であり、木ノ葉の里の忍だ。
かつて里を襲った怪物・九尾を体内に封印されているため、里の住人からは忌み嫌われていた。しかし里長である火影になって皆を見返すという目標のもと努力を重ね、徐々に信頼を勝ち取っていく。仲間思いで、自分の信念を曲げない性格。里を抜けたライバルで親友のうちはサスケを連れ戻すため奮闘する。物語終盤ではサスケと協力して最後の強敵を倒し、英雄となった。続編である『BORUTO』では七代目火影に就任し里の平和のために力を尽くす。
大戦に、穢土転生された歴代の火影達とサスケが参戦した。転生されたイタチとともに戦ってカブトを倒したサスケは、兄が命を賭して守った木ノ葉を無にしないため立ち上がったのだ。そしてサスケに協力した大蛇丸の手によって、初代、二代目、三代目、そして四代目火影が穢土転生されたのであった。サスケは、万華鏡写輪眼の能力である天照(あまてらす)や須佐能乎(すさのお)で十尾に攻撃を加えた。また歴代の火影達は、強力な封印術「四赤陽陣(しせきようじん)」を発動して十尾の動きを止めるなどの活躍を見せた。しかし、彼らの奮戦にも拘わらず、オビトが十尾を取り込み人柱力となってしまう。十尾の力を存分に引き出し、無限月読を発動するためだ。
無限月読を阻止すべく、ナルトや転生された火影達はオビトに攻撃を加える。しかし六道仙人と同等の力を手にしたオビトには、忍術による攻撃が一切効かない。なす術がないと思われたところに、ナルトの仙人モードであれば攻撃が効くことが判明する。ナルトは自身の仙術チャクラと、父・ミナトのチャクラを合わせた特大の螺旋丸をオビトに放つなど、仙人モードを活用した闘いを展開する。
オビトを感化する
十尾の人柱力となったオビトとの戦闘で、一人また一人と仲間を失うもナルトは心が折れない。失った仲間の想いも胸に、目の前の仲間を守るというかつての自分と同じ信念を曲げないナルトを前にし、現実世界を消し去ろうとしたことにオビトは後悔の念を抱き始めた。その揺らぎによって縛りが弱まったため、尾獣達のチャクラがオビトから漏れ出し始めた。ナルトに渡してあったチャクラと呼応したのだ。ナルトは忍連合の皆と協力し、漏れ出たチャクラを引っ張りついに尾獣達をオビトから解放することに成功した。しかし安心したのも束の間、今度はうちはマダラがオビトの輪廻天生(りんねてんせい)で生き返ってしまう。マダラの仲間である黒ゼツがオビトの体を乗っ取り、術が発動してしまったのだ。マダラは初代火影・千手柱間(せんじゅはしらま)とともに木ノ葉の里を作った人物である。火影の座を巡って柱間と争って敗北し、死んだとされていた。しかし密かに生きながらえたマダラは、柱間がなしえなかった世界の平和を実現するため、世界を幻術に落とす無限月読を計画したのだ。オビトの野望はマダラから吹き込まれたものだったのだ。計画の準備をオビトに託して死んだマダラは、カブトの穢土転生で生き返っていたが、無限月読を発動するためには、生身の体の状態で十尾の人柱力になる必要がある。マダラはオビトから抜かれた尾獣達のもとに、彼らを取り込むべく向かった。
六道仙人に会い、力を分け与えられる
生身の体を得たマダラは、穢土転生の状態よりさらに術の威力が増した。マダラは尾獣の入れ物である外道魔像を口寄せし、尾獣達を強力な力で引きずりこんだ。尾獣を抜かれた人柱力は死ぬ運命にある。ナルトは九尾を抜かれたため、昏睡状態に陥ってしまうのだった。さらに、生身となったことを好機ととらえたサスケがマダラに斬りかかるも、マダラの能力でサスケは動きを封じられる。一切の抵抗ができないサスケから刀を取り上げたマダラは、サスケの胸部を貫いたのだった。
ナルトとサスケは機を同じくして臨死状態となってしまった。すると忍宗(のちに忍術と呼ばれる)の祖・六道仙人(大筒木ハゴロモ)が2人の精神世界に現れた。ハゴロモは、自分の2人の息子アシュラとインドラの魂がナルトとサスケにそれぞれ転生していることを告げる。昔ハゴロモは忍宗の後継者を、優秀な兄・インドラではなく、仲間への愛に満ちた弟アシュラにした。しかしそれが原因で兄弟に亀裂が走る。そして2人の死後も魂が転生を繰り返し、争い続けてきたのだという。そして、十尾の人柱力となり六道仙人の力を得たマダラを倒すには、2人の息子の力を継承したナルトとサスケが協力する必要があると言う。ハゴロモは、ナルトとサスケに六道の力を与え、2人は復活するのだった。
大筒木カグヤが復活する
六道仙人と同等の力を手にしたマダラは、ついに無限月読を発動し全ての人間が幻術にかけられた。その中で、六道の力を分けてもらったサスケの能力により、ナルトとサクラ、カカシは幻術を免れた。世界の平和を実現したと悦に入るマダラだったが、仲間だと思っていた黒ゼツが背後からマダラに襲い掛かった。黒ゼツは以前マダラが作り出した生命体のはずだったが、それは黒ゼツの演技だった。黒ゼツは曰く大筒木カグヤの「子供」であり、無限月読発動によるカグヤ復活の期を狙っていたのだ。
復活したカグヤを再度封印する
カグヤはチャクラを宿した最初の人物で、全ての忍が持つチャクラは元はカグヤのものだ。無限月読で人間を幻術にかけ、その過程で全チャクラを取り込み完全体となることがカグヤの目的だ。異空間を飛び回りながら攻撃してくるカグヤに苦戦するナルト達。しかしカカシの分析力やサクラの援護を受け、ナルトとサスケの共同封印術「六道 地爆天星(りくどうちばくてんせい)」を発動し、カグヤは星の中に封印されたのだった。
サスケと最終決戦
カグヤを封印したサスケは、協力姿勢から一転ナルトに牙をむいた。サスケは、新たな火影となり圧倒的な力による恐怖支配で平和を実現するという新たな野望を抱いた。そしてそのために一番の障壁となるナルトを殺す必要があるのだと言う。ナルトはイタチとの再会によって、全員の協力無くして平和は実現できないということを悟った。そのためサスケの野望とは当然相容れず、2人は決着をつけるべく終末の谷に向かう。そこはかつてサスケが里を抜ける際2人が戦った場所だ。
六道仙人の能力を継承し、火影をも上回る力を持つに至った2人の戦いは熾烈を極めた。お互い大技を出し尽くし、いよいよ決着の時。最後の力を振り絞ってぶつけ合った螺旋丸と千鳥は、彼らを巻き込む猛烈な爆発を生むのだった。やがて訪れた静寂の中意識を取り戻した2人は、並んで仰向けとなり起き上がる力もない。サスケは命を懸けてまで自分とのつながりを守ろうとする理由をナルトに問う。ナルトは、孤独の内でもがき苦しむサスケの姿を見ると自分自身が痛むからだと言う。幼い時から疎外されてきた境遇を持つ2人はお互いの辛さを誰よりも分かり合っていた。自分自身が痛むのはサスケも同様だったのだ。サスケは、他者とのつながりを着実に作っていったナルトに、自分にない強さを感じていた。そのことに気付いたサスケは「オレの負けだ」とナルトを認め、2人はついに和解するのであった。
ヒナタと結ばれ、ボルト、ひまわりが生まれる
大戦を経た忍の世界に平和が訪れた。ナルトは七代目火影となり木ノ葉を守っている。さらにヒナタとの間にボルトとひまわりをもうけ、続編『BORUTO』が始まるのだった。
うずまきナルトの術・能力
変化(へんげ)の術
他人や物に化ける術。アカデミーで習う初歩的な忍術だ。初歩とは言っても応用範囲は広く、中忍試験でキバと戦った際は、ナルトはキバの愛犬・赤丸に変化してキバを翻弄している。
おいろけの術(変化の術)
変化の術で露出度の高い美女に化け、相手を誘惑する術。イルカや三代目火影はこの術を受け、鼻血を噴き出して倒れた。いたずら小僧だったナルトならではの忍術だ。
影分身(かげぶんしん)
実体の分身を作り出す術。チャクラを均等に配分するため、体力の消耗が激しい。スタミナが並外れているナルトは、影分身を多用し幾度も窮地を乗り越えてきた。分身が経験したことは本体に還元されるため、危険地への偵察にも使われる。その性質を利用して、ナルトは多数の影分身で効率よく修行し急速に強くなった。
多重影分身(たじゅうかげぶんしん)
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目次 - Contents
- うずまきナルトの概要
- うずまきナルトのプロフィール・人物像
- 誕生日:10月10日
- 声優:竹内順子
- うずまきナルトの来歴・活躍
- 出生後すぐ九尾を封印される
- アカデミー時代
- いたずらをして存在をアピール
- 落ちこぼれ、卒業試験に落ちる
- 下忍となり第七班に所属する
- 鈴取り演習でカカシから認められる
- 波の国の職人・タズナを護衛
- 桃地再不斬(ももちざぶざ)と戦う
- 木登り修行
- 再不斬と再戦
- 中忍選抜試験
- 第一の試験
- 第二の試験
- 第三の試験(予選)
- 自来也(じらいや)との出会い
- 第三の試験(本戦)
- 木ノ葉崩しが始まる
- 自来也との修行の旅
- うちはイタチとの遭遇
- 螺旋丸の修行
- 綱手に出会う
- 螺旋丸を習得する
- サスケとの溝が深まる
- 里を抜けたサスケを追い、終末の谷で敗北
- 自来也と長い修行の旅に出る
- 修行から帰還・仲間との再会(第二部)
- 我愛羅奪還作戦
- デイダラと戦闘
- チヨバアの禁術により我愛羅復活
- 第七班にサイが加入する
- 大蛇丸との戦闘
- サスケと再会
- 風遁螺旋手裏剣の修行
- 暁の一員・角都と戦う
- イタチを捜索
- イタチと遭遇し、力を分け与えられる
- 仮面の男・トビに出会う
- 自来也の死
- 自来也の暗号を解読する
- 仙人モードの修行
- ペイン襲来
- 習得した仙人モードでペインと戦う
- 四代目火影と再会する
- ペインに勝利し里の英雄になる
- サスケが各国から指名手配される
- 木ノ葉襲撃を目論むサスケとの再会
- 九尾の力をコントロールする
- 九尾と語り合う
- 第四次忍界大戦に参戦する
- 穢土転生されたイタチと遭遇する
- 九尾と和解し、トビが操る人柱力達と戦う
- トビの正体がうちはオビトだと判明する
- ネジの死を目の当たりにする
- サスケと、復活した歴代の火影が参戦
- オビトを感化する
- 六道仙人に会い、力を分け与えられる
- 大筒木カグヤが復活する
- 復活したカグヤを再度封印する
- サスケと最終決戦
- ヒナタと結ばれ、ボルト、ひまわりが生まれる
- うずまきナルトの術・能力
- 変化(へんげ)の術
- おいろけの術(変化の術)
- 影分身(かげぶんしん)
- 多重影分身(たじゅうかげぶんしん)
- うずまきナルト連弾
- ハーレムの術
- 口寄せ
- 螺旋丸(らせんがん)
- 大玉螺旋丸(おおだまらせんがん)
- 大玉螺旋帯連丸(おおだまらせんれんたいがん)
- 風遁螺旋手裏剣(ふうとんらせんしゅりけん)
- 颶風水渦(ぐふうすいか)の術
- 仙人モード
- 九尾の力
- 九尾チャクラを引き出す
- 九尾化
- 九尾の力をコントロール
- 尾獣モード
- 尾獣玉(びじゅうだま)
- 尾獣玉螺旋手裏剣
- 螺旋乱丸(らせんらんがん)
- 螺旋吸丸(らせんきゅうがん)
- 六道仙術(りくどうせんじゅつ)
- 仙法・溶遁螺旋手裏剣(せんぽう・ようとんらせんしゅりけん)
- 仙法・磁遁螺旋丸(せんぽう・じとんらせんがん)
- 仙法・超尾獣螺旋手裏剣(せんぽう・ちょうびじゅうらせんしゅりけん)
- 六道地爆天星(りくどうちばくてんせい)
- 土遁土流壁(どとんどりゅうへき)
- 重粒子モード(バリオンモード)
- うずまきナルトの関連人物・キャラクター
- うちはサスケ
- うみのイルカ
- はたけカカシ
- 春野(はるの)サクラ
- 四代目火影・波風(なみかぜ)ミナト
- うずまきクシナ
- 九尾・九喇嘛(くらま)
- 三代目火影・猿飛(さるとび)ヒルゼン
- 猿飛木ノ葉丸(このはまる)
- ミズキ
- 自来也(じらいや)
- 五代目火影・綱手(つなで)
- 日向(ひゅうが)ヒナタ
- 奈良(なら)シカマル
- 日向(ひゅうが)ネジ
- 犬塚(いぬづか)キバ
- 我愛羅(があら)
- 桃地再不斬(ももちざぶざ)
- 白(はく)
- サイ
- ヤマト
- うちはイタチ
- 長門(ながと)
- うちはオビト
- 六道仙人(りくどうせんにん)・大筒木(おおつつき)ハゴロモ
- 大筒木カグヤ
- 大筒木アシュラ
- うずまきボルト
- うずまきひまわり
- うずまきナルトの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 恩師のイルカに認められた瞬間
- 「まっすぐ自分の言葉は曲げねェ…それがオレの忍道だ」
- 「火影はオレの夢だから」
- 「賢いってのがそういうことなら…オレは一生バカでいい…」
- ペイン戦で勝利し、里の皆から胴上げされる
- 「いつかおめーの中の憎しみもどうにかしてやりてーと思ってる!!!」
- 「友達だからだ」
- サスケとの和解の場面
- うずまきナルトの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- うずまき一族は千手の系統
- ナルトの名づけ親は自来也
- 受け継がれる語尾
- うずまきナルトのフィギュア
- うずまきナルトのイラスト