うちはサスケ（NARUTO・BORUTO）とは【徹底解説・考察まとめ】

うちはサスケのプロフィール・人物像

年齢：13歳→16歳→19歳
身長：153cm（13歳）→168.0cm（16歳）→182cm（19歳）
体重：43kg（13歳）→52.2kg（16歳）
誕生日：7月23日
星座：しし座
血液型：AB型
性格：クール、強がり
好きな食べ物：おむすび（おかか）、トマト
嫌いな食べ物：甘いもの、納豆

うちはサスケとは、『NARUTO』における主要なキャラクターの一人で、主人公・うずまきナルトと木の葉隠れの里の第七班に所属し、彼の親友でありライバルともいえる存在である。うちは一族という特殊な家系に生まれたが、幼いころに兄・うちはイタチによって一族は皆殺しにされる。それ以来、彼を憎み続け、復讐を果たすためだけに生きていくことになる。主人公のナルトは明るい性格だが、それとは対照的に闇の存在として描かれている。

木の葉隠れの里のうちは一族という家系に生まれる。幼いころは兄・うちはイタチを慕っており、一緒に修行をしたりする仲のいい兄弟だった。イタチはよく任務などで忙しくしていたため、サスケがイタチを修行などに誘っても「許せサスケ、また今度だ」と額を小突かれていた。忍者アカデミーという忍者養成学校に通い、イタチのような優秀な忍を目指し日々修行をしていた。しかしある日、アカデミーから帰ると一族は皆殺しにされていた。その犯人はイタチで、それ以来はイタチへの復讐を果たすためだけに生きるようになる。

一族を皆殺しにされてからは一人で生きていくことになり、同じ境遇にあったうずまきナルトが気になるようになる。ナルトは生まれたときには両親が亡くなっており、その際に昔木の葉隠れの里を襲った九尾という化け物を封印されていた。そのため、里の皆からは疎外され、孤独の身となっていた。サスケはアカデミーでは優秀な生徒で、首席で卒業した。その後、ナルトと春野サクラという女の子とともに、上忍（忍者の階級。サスケたちは下忍）のはたけカカシ率いる第七班に所属することになる。サクラはアカデミー時代からサスケのことが好きで、サスケへアプローチするがサスケは恋愛に興味がなかったため、アプローチは成功していなかった。第七班でいろいろな任務をこなし、アカデミーで落ちこぼれと言われていたナルトは急激に成長していった。それを見たサスケは、自分はそれほど成長していないと感じ、このままではイタチへの復讐が果たせない、と焦る。そして、里を出て伝説の三忍の一人である大蛇丸のもとへ、力をもらいに行くことにする。ナルトたちは必死にサスケを止めるが、サスケはすべてのつながりを断つと言い放ち、里を抜けた。大蛇丸はうちは一族という特殊な血統が目当てでサスケへ近付いたが、サスケはそれをわかっていた。それでもなお復讐を果たしたいとサスケは考えていた。

その後、イタチへの復讐を果たすが、実は木の葉隠れの里上層部からの命令で動いていたイタチの真実を知ったサスケは、里へ憎悪を抱くことになる。しかし、暁という世界を支配する野望を持つ組織が世界へ戦争をしかける。暁は世界中から集められた犯罪人から成る組織である。世界を暁に支配させるわけにはいかないと考えたサスケは、ナルトたちとともに世界を救う戦いに臨む。見事世界を救うが、ナルトと対立し、最後の戦いが行われる。サスケは自分とのつながりを決して断つことのなかったナルトに感化され、憎しみの感情は消え去る。そして平和な時代が訪れ、自分のことを好いてくれていたサクラと結婚し、娘・うちはサラダを授かる。

うちはサスケの来歴・活躍

皆殺しにされるうちは一族

サスケは木の葉隠れの里のうちは一族の家に生まれた。うちは一族とは、写輪眼という特殊な眼を持つ一族である。家族は父と母、そして兄のうちはイタチだ。サスケはイタチをよく慕っていた。イタチは優れた忍で忍者養成学校の忍者アカデミーでは成績優秀者だった。そんなイタチにあこがれたサスケも、忍者アカデミーで優秀な成績を残すためにアカデミーで居残り修行をしていた。ある日、日が暮れるまで修行して家に帰ると、帰り道でうちは一族の人たちが誰もいないことに気付く。家では父と母が殺されており、その犯人はイタチだった。サスケはイタチに襲い掛かるが、逆に気絶させられる。それ以来、サスケはイタチに対して深い憎しみを抱き、イタチへ復讐を果たすためだけに生きることになる。また、イタチと同様に成績優秀者として、忍者アカデミーは首席で卒業した。

第七班に所属

アカデミーを卒業したサスケは、上忍のはたけカカシ率いる第七班にナルトとサクラと所属することになる。ナルトは九尾という昔里を襲った化け狐を体に封印されており、そのために昔から里内の人たちから疎外されていた。つまりサスケと同じ孤独を知る人物だ。ナルトは勝手にサスケをライバル視して何かにつけてサスケに突っかかっていた。サクラはアカデミー時代からサスケに惚れていた人物で、よくサスケにアプローチしていた。しかし、サスケはそんなサクラに興味を持つことはなくそんな暇があるなら鍛錬を積めと言っていた。カカシはうちは一族ではないが片目に写輪眼を有する人物だ。写輪眼はサスケのようなうちは一族に開眼する眼で、相手の動きを見切ったりチャクラの属性（チャクラとは忍が術を使用する際に必要となる体内のエネルギーで、火や水といった属性を付与することが可能）を見分ける能力を有する。

第七班の初めての課題として、カカシは鈴取りの演習を行うことにする。カカシの持つ2つの鈴を奪えというものだ。演習が始まると第七班はまとまりがなく、カカシは忍にとって最も大切なものはチームワークだと説いた。昼飯を食べた後に再度演習を行うとカカシは言い、また、サスケとサクラにナルトには昼食を与えないよう言いつけた。しかし、カカシがその場を去った後、サスケはナルトへ自分の昼食を分ける。その瞬間に突然、カカシが現れサスケたちは怒られる思ったが、全員に合格と告げた。昼食を分け与えたサスケたち第七班にようやく少しだけのチームワークが見え、全員忍としての第一歩を歩き始めた。

波の国の職人の護衛

下忍として簡単な任務をこなす第七班だったが、ナルトがもっと難しい任務を要求するようになる。任務にはランクがあり、難易度の高い順にA・B・C・Dといった感じに割り振られている。下忍になったばかりのサスケたちには、ランクがDの任務が与えられていたのだ。しかし、木の葉隠れの里の里長・三代目火影が、駄々をこねるナルトにCランクの任務を与える。その内容とは、波の国の橋作りの職人・タズナを無事に国に送り、橋を完成させるまでの間ギャングや盗賊から護衛するというものだ。波の国とは、島国で木の葉隠れの里のような隠れ里すら持たない小さな国である。

タズナとともに木の葉隠れの里から出発した一行に、さっそく刺客たちが襲い掛かる。サスケは襲撃に即座に対応し、襲ってきた敵2人を難なく倒す。カカシは敵が霧隠れの里の忍であることに気付き、違和感を覚える。いかなる犠牲を払ってでも戦い続けることで知られる霧隠れの里の忍が相手ということはCランクどころの任務ではないためである。実はタズナを狙っている敵はギャングや盗賊などではなく、ガトーというガトーカンパニーの社長だった。波の国の物流はそのガトーカンパニーに牛耳られていたが、タズナが橋を完成させてしまうと物流をガトーカンパニーが握れなくなってしまう。そのため、ガトーはタズナに刺客を送り、タズナは護衛のために木の葉隠れの里に任務を依頼したのだ。しかし、波の国の経済状況は厳しくとても大金の報酬は支払える状態ではなかった。そこでCランクの任務として依頼していた。カカシとサクラはこんな危険な任務をやめて帰ろうとするが、ナルトが反対し任務は続行されることになる。

鬼人・桃地再不斬（ももちざぶざ）との戦闘

一行は波の国に到着するが、桃地再不斬（ももちざぶざ）という男に襲われる。この男は鬼人と恐れられるほどの実力を持ち、暗殺を生業とする手配書に載るような人物である。カカシが一人で相手をし、サスケたちはタズナの護衛に回るが、カカシは水牢の術という水で相手を閉じ込める術にかかってしまう。そこでサスケとナルトが、協力プレーでカカシを助けることにする。変化の術（何か別のものに姿を変える術）を利用した作戦は成功し、助けられたカカシが再不斬を瀕死に追い込んだ。そこへお面を被った少年が現れ、「遺体は預かる」と告げ、再不斬を連れてその場を去った。

木登りの修行

カカシは再不斬との戦いで写輪眼の力を使い、疲れ果ててしまっていた。そのためカカシは、タズナの家に着くとそこで療養してもらうことになる。その間の時間を有効に活用するため、カカシはサスケたちに木登りの修行を課す。それは、足の裏からチャクラを一定量放出し続け、木に足を吸着させて木を登りきるという内容である。放出するチャクラの量は多すぎても少なすぎてもダメで、それは熟練の忍でも難しいことである。さらに同時にその量のチャクラを維持するのは、とても難しい。そんな中、サクラは余裕の表情で登り切り、サスケとナルトも負けるわけにはいかず修行に励む。夜遅くまで2人は一生懸命修行をし、ついに木を登りきることに成功した。2人で修業を行ったため、ナルトとサスケの間には友情が芽生えていた。

再不斬との再戦

再不斬を連れ去った面を被った少年・白（はく）は、再不斬を仮死状態にしていたため白と再不斬はもう一度サスケたちの前に姿を現した。白はサスケとナルトの相手をし、再不斬はカカシと戦うことになる。サクラはタズナの護衛に回った。白は氷の鏡をサスケを囲うように展開し、その鏡から鏡へはやい速度で移動しながら千本という針のような武器を飛ばして攻撃した。サスケは身を挺して千本からナルトをかばい、傷だらけで倒れ込んでしまう。ナルトはサスケが死んだと思い込み、白に激怒する。

一方で、カカシは再不斬を窮地に追い込んでいた。再不斬の体の自由を奪い、雷切という術を再不斬に向かって発動していたのだ。雷切とは、チャクラを雷の属性に変化させてそれを手から放出し、一気に相手に向かって突き刺す術である。千鳥というのが本来の名前だが、カカシがその術で雷を切ったということから、雷切という別名が付いた。雷切が再不斬に当たったかと思ったが、当たる寸前に白がナルトの前から消え、再不斬をかばった。再不斬は白を自分の道具だと言い張っていたが、死んでしまった白を見て悲しみ、それは本心ではなかったことが明らかとなる。そこへ突然、ガトーとその手下たちが現れ、再不斬を切り捨てると言い出した。再不斬は両腕の自由がない状態だったが、一人で立ち向かった。やはり大勢の相手にはかなわず、最後には大切な白の横で息を引き取った。

気絶状態だったサスケは目を覚まし、サクラは喜んでサスケを抱きしめた。サスケは致命傷を負ってはおらず、白は最初から殺す気はなかったのだ。こうして波の国編は幕を閉じ、忍として成長した一行だった。

中忍選抜試験

波の国から帰還し、いつものように簡単な任務をこなしていた第七班だったが、ある任務の帰りに風の国から木の葉隠れの里に訪れていたカンクロウとテマリに絡まれる。下忍から中忍へ昇格する中忍選抜試験（以下、中忍試験）が木の葉隠れの里で行われることになったために他の国から下忍が来ていたのだ。そこへ同じく風の国の下忍・我愛羅（があら）という男が現れ、カンクロウたちを止めてサスケたちの前から去った。中忍試験にはサスケたちのような下忍一年目は参加を見送るのが通例となっていたが、カカシは第七班を推薦することにした。また、他の同期たちも参加することにしていた。サスケは我愛羅と戦えるかもしれないと期待を膨らませ、第一の試験から第三の試験まである中忍試験に臨むことにした。

第一の試験

第一の試験の筆記が始まると、サスケはその試験の内容の難しさに気付く。実はこの試験の趣旨の一つは、忍としての情報収集能力を調査することだった。つまり、カンニングして回答を書けということだ。サスケはうちは一族の特殊体質・写輪眼を使った。写輪眼で答えを書いている受験生の動きをコピーしたのだ。また、試験の最終問題は試験開始後45分で口頭で発表すると書いてあった。答えがわからず、カンニングする術も持ち合わせていないナルトはその最後の一問に懸けていた。最後の問題が発表される時間になり、問題を発表する前にその問題に回答するかどうかを試験官は受験生に問うた。もし回答して間違えればその者は永遠に中忍試験を受験できないとも言われ、受験生たちは動揺していたが、ナルトは「なめんじゃねー！！！ オレは逃げねーぞ！！」と声を上げた。もちろんサスケも逃げるつもりはなく、他の受験生もナルトの声で解答する覚悟を決めた。すると試験官は、全員合格を言い渡した。この試験の趣旨にはもう一つあり、中忍になる覚悟があるかどうかを試すことだった。こうして第七班は第二の試験に受験する資格を得た。

第二の試験

第二の試験は死の森と呼ばれる森でのサバイバルだった。二種類の巻物が用意され、どちらか一方が試験開始時に渡され、もう一方を他の班から奪い取って二種類そろえて森の真ん中の塔に到達することが合格条件だった。試験開始早々にナルトの姿に別の班の者が変化して襲われることがあり、サスケはそれを見抜き見事、相手を倒した。この事態を防ぐためにサスケは長い歌を合言葉にしたりして、ナルトがそれを覚えられないことをわかった上でもう一度ナルトに変化した相手を見抜いた。その相手は伝説の三忍と呼ばれる、火影と匹敵する実力を持つ大蛇丸（おろちまる）だった。大蛇丸はサスケに呪印という特殊な呪いを刻んだ。大蛇丸はうちは一族の力を狙って下忍に成りすましていたが、まだ未熟だったサスケがいずれ大蛇丸の力を求めるようになるために呪印を仕込んだのだ。大蛇丸はその場を去ったが、サスケは呪印が痛んで気絶してしまった。

ナルトも大蛇丸との戦闘により気絶してしまっていたため、サクラが二人が戦闘不能になっている間に巻物を護衛しなければならなくなった。当然、その機を狙って他の班が襲いサクラが応戦するが、三人を相手にするために苦戦を強いられる。突然サスケは覚醒し、呪印が体に広がっていた。サスケは呪印によりすさまじい力を発揮し、相手を追い込むが必要以上に痛めつけるサスケをサクラが止めた。もう一度、サスケは倒れてしまったが、その後、なんとか二種類の巻物をそろえることができて第二の試験を突破した。

第三の試験