長門（NARUTO・BORUTO）の徹底解説・考察まとめ

長門の概要

長門（ながと）とは、岸本斉史の忍者漫画『NARUTO -ナルト-』の登場人物。主人公・うずまきナルトらの敵組織「暁（あかつき）」のリーダーである。少し長めの赤い髪をした青年で、性格は真面目で控えめ。第三次忍界大戦の戦災孤児であり、雨隠れの里の戦闘多発地域で生まれ育った。幼い頃に忍に両親を殺され、その時に怒りと憎しみで最強の瞳術と名高い「輪廻眼（りんねがん）」を発動させる。その後一人で放浪していた時に、同じ戦災孤児の少年・弥彦（やひこ）や少女・小南（こなん）と出会い、共に行動し生活するようになっていく。

その後、ひょんなことから木ノ葉隠れの忍で後に三忍として名を馳せる忍・自来也（じらいや）と出会い、長門達3人は、忍としての手ほどきを受け成長する。自来也が里に帰った後、弥彦をリーダーに立て、長門達は「暁」という組織を結成する。争いを止めるための活動を起こし、勢力を拡大していった。当時の雨隠れの里の長・半蔵（はんぞう）は、権力を奪われることを危惧し、「暁」を罠にはめる。そして長門と小南の命を守るために弥彦が死亡した。長門は弥彦の死に打ちひしがれ、それまで戦いをなくすために歩んできた自分達の道が間違っていたと嘆く。そしてその場で、「口寄せ・外道魔像」を発動させた。

その後、術の反動で長門の体は衰退していき、加えて半蔵との戦いの負傷もあったため、自力で動くことができなくなっていった。そのため、長門は特殊な術で他者の死体を操り、その体でペインと名乗って行動するようになる。弥彦の代わりに「暁」のリーダーとなったが、弥彦を失ったことでガラリと考え方を変え、「戦争への恐怖によって戦争をなくす」という過激な思想に変わってしまった。その後、うちはイタチや干柿鬼鮫（ほしがき キサメ）のような実力ある忍を引き抜き、ナルトが宿す九尾の狐のような尾獣（びじゅう）を集めるために暗躍。ナルト達と度々衝突するようになる。木の葉隠れの里に多大なダメージを与える戦争の果てにナルトと和解、まもなく死亡した。

第四次忍界大戦では、死者を蘇らせる禁術「穢土転生（えどてんせい）」で現世に復活。自我を乗っ取られ、ナルト達と戦うことになる。しかしナルト達によって止められ自我が戻り、最期にナルトへ激励の言葉を送って再びこの世を去った。

長門のプロフィール・人物像

生年月日：9月19日
年齢：35歳
血液型：A型
身長：175.5cm
体重：40.1kg
出身：雨隠れの里
好きな食べ物：焼き魚、鍋物

CV：森田順平、前野智昭（少年時代）
ミュージカル演者：玉城裕規、細川晃弘

主人公・うずまきナルト達の敵組織「暁」のリーダーとして登場した。長めの赤い髪をした青年で、性格は真面目で控えめ。戦災孤児で戦闘多発地域に産まれるも、心優しい少年として育つ。しかし両親を忍に殺され、怒りや憎しみにかられて、最強の瞳術と謳われる「輪廻眼」を発現させた。その後、同じ戦災孤児の弥彦や小南と出会い、一緒に行動するようになる。長門にとって、弥彦と小南はかけがえのない友達だった。ある時、木の葉隠れの忍であり、ナルトの師匠でもある自来也と出会い、長門、弥彦、小南は自来也に師事し、忍としての実力をつけていく。そして弥彦をリーダーとした組織「暁」を結成した。目的は戦いのない平和な世界を作るためである。

長門は純粋で心優しいが、人に感化されやすい一面を持っていた。そのためナルトのような真っ直ぐな思いに惹かれて良い方向に動くこともあるが、うちはマダラのように心の闇を利用され悪い方向に動くこともる。弥彦の信念に同意し、平和な世界を作るために頑張ってきたが、弥彦を目の前で殺されて、今までのやり方が間違っていたのだと一気に心が闇に沈んだりもする。

長門の能力

輪廻眼

輪廻眼の力によって五大性質変化全てを扱える。作中では「風遁・烈風掌」などの風遁忍術を主に使用していた。また外道魔像に尾獣を封印する「封印術・幻龍九封尽」や雨により侵入者を感知する「雨虎自在の術」など様々な術が使用できる。しかし輪廻眼の本来の持ち主ではないため、元になった写輪眼の力や「輪墓・辺獄」といった輪廻眼の固有能力は使えない。そのため長門は輪廻眼・六道の術を主体に戦闘する。

六道の術

輪廻眼・六道の術により、天道、地獄道、餓鬼道、人間道、修羅道、畜生道、外道の能力を扱えるようになる。

天道の能力は「神羅天征」「万象天引」「地爆天星」。己を中心にあらゆる物質を弾き飛ばしたり、引き寄せたりする。インターバルは5秒間でその隙を突かれるのが弱点。また術の威力を高めることでインターバルも長くなる。地爆天星は強力な引力を持つ黒い球体を作り出し、空に飛ばすことであらゆる物体を引き寄せる術。地面ごと引き寄せるため、拡大した球体は小さな星のようになる。

地獄道の能力は「口寄せ・獄閻王」。冥府の王を口寄せにより召喚し、生者の魂を抜き取ることができる。抜き取られた者は無条件で死に至り、術者に掴まれた時点で力が入らなくなるため抵抗することができない。また抜き取った魂を倒されたペインに与えることで何度でも復活させることができる。

餓鬼道の能力は「封術吸引」。仙術チャクラを含むあらゆるチャクラを吸収することができる。術として繰り出されたチャクラはおろか、体内に蓄積された段階のチャクラも吸収できる。また吸収したチャクラは己のものとして扱うことができる。しかしチャクラの性質を変化させることはできない為、仙術チャクラを吸収する場合は石化してしまうリスクがある。

人間道の能力は「吸魂の術」。対象者に触れることで体を乗っ取り、記憶や情報を一瞬で読み取ることができる。その後対象者は魂が抜かれ即死する。術の特性上、戦闘向きではないが、魂が抜かれた時点で死に至るため凶悪な術である。

修羅道の能力は「修羅の攻」。自身の体にカラクリの鎧や武器、兵器を口寄せし装備することができる。また一時的に肉体自体の改造することもできる。ミサイルやロケットパンチ、ビームなどNARUTOの世界にはまだない近代兵器を使用する。自身の腕を切り離し射出する「怪腕ノ火矢」や、頭部から小型のミサイルを射出し攻撃する「弾頭ノ火矢」といったペインの中でトップクラスの破壊力を持つ術がある。

畜生道の能力は「口寄せの術」。あらゆる動物を召喚することができる。また、他のペインを口寄せすることも可能。ペインが使う口寄せは「口寄せ輪廻眼」というもので、呼び出したものに輪廻眼の能力をコピーすることができる。ペイン六道全員が輪廻眼なのはこの術の効果である。さらにこの術に合わせて「増幅口寄せの術」を使うことで輪廻眼を持ちながらも、分裂、増殖、融合といった不死に近い効果を与えることができる。ただし、作品内では犬の口寄せの一体にしか使用していない。

外道の能力は「外道の術」「外道・輪廻天生の術」「口寄せ・外道魔像」。外道の能力は生者しか使えないため、死者であるペイン六道ではなく、長門自身が扱っている。外道の術は黒い棒を生成し、対象の体に差し込むことで動きを制御するもの。対象が死体であれば完全にコントロールすることができ、生者ならチャクラを乱し行動を制限することができる。ペイン六道はこの術により誕生したもの。また輪廻眼は視界共有が可能のため、口寄せした動物を含めコントロール下のものは全て視界が繋がっている。対象に刺した黒い棒が受信装置となっているため、術者に近いほど強力な術や行動をすることができる。外道・輪廻天生の術は死者を完全に蘇らせる術である。穢土転生とは異なり、生者として復活させることができる。しかしその代価として命を削ることになる。長門はこの術で木の葉の人々を復活させ、その代償として死亡した。しかし小南の「今のチャクラでこの術をしたら…長門は…」というセリフから、チャクラの残量と蘇生人数によっては必ずしも死ぬとは限らないことが分かる。最後の口寄せ・外道魔像は月より尾獣の集合体である十尾の抜け殻を呼び出し、使役する術である。口寄せするだけで術者の生気が吸われるリスクがあり、長門はこれにより自力では歩けないぐらいに痩せこけている。抜け殻でも非常に強力で魔像の口から放たれた龍に触れるとチャクラを吸い尽くされ即死する、また肉弾戦も強く、第四次忍界大戦時に巨大化したチョウジとその父親チョウザを難なく突き飛ばしている。本来の役割は尾獣の容れ物で、長門は捕獲した尾獣達をこの魔像に封印していた。

長門の来歴・活躍

幼少期

長門が幼い頃、故郷である雨隠れの里は、木の葉隠れの里と戦争の真っ只中だった。そんな中、長門とその両親は、戦闘多発地域から逃げ遅れてしまう。ある日、長門の両親は木の葉隠れの忍に雨隠れの忍と間違えられて殺された。長門は両親を失った怒りや憎しみから、最強の瞳術「輪廻眼」を発現させ、木の葉の忍を殺害した。

一人になった長門は食べ物を求めてさまよい歩き、力尽きる。そこを助けてくれたのは、同じ雨隠れの里の少女・小南だった。そして小南を通じて、長門は弥彦に出会った。長門は弥彦や小南と共に新しい生活を始める。そのうち、弥彦と小南は、長門にとってかけがえのない存在になっていった。弥彦は、「世界を征服して争いのない世界を創る」という夢を持っており、そのために忍術を身につけることを望んでいた。そして出会ったのが、木の葉隠れの忍で、後に三忍と謳われる自来也だった。心のやさしい自来也は、自分達が起こした戦争で孤児となってしまった長門達を不憫に思い、長門達が多少自立できるまで面倒をみることにした。しかし忍術の修行については乗り気でなかった。長門も自分の両親を殺した忍と同じ、木の葉隠れの忍である自来也に頼ることに戸惑っていた。

そんなある日、事件が起きる。忍の残党が食料や金銭を目当てに長門と弥彦を襲ったのだ。そこで長門は弥彦を守りたいと強く願い、再び「輪廻眼」を開放する。そして忍の残党を返り討ちにした。それをきっかけに自来也は、長門達に忍術の修行をつけることにした。己の身を守るため、そして長門に関しては「輪廻眼」をコントロールする術を教えるためだった。

修行の日々の中、長門は自分の未知の能力に罪悪感や恐怖を感じていた。長門は心優しい少年であり、身を守るためとは言え、忍を何人も殺害したことに心を傷めていたのだ。そんな長門に自来也は、「人は傷付けられれば憎しみを覚え傷付ければ罪悪感を覚えるが、痛みを知ってるからこそ優しくできる事もあるし成長できる」と語る。その言葉を聞いた長門は、「どんなに痛みが伴ったとしても小南と弥彦を守りたい」と強く思うようになった。

自来也との修行の生活は3年間に及んだ。一人前に忍術を扱えるようになった長門達、三人を見た自来也は「これからはお前たちの力でこの国を変えていけ」と言い、長門たちの元を離れていった。長門達は自来也との別れを悲しんだ。そして自分達の目標のために歩み始めるのだった。

友人の死

自来也と別れた三人は雨隠れの里を変えるために、弥彦をリーダーにした「暁」という組織を作る。武力に頼らずに平和を訴える考えに賛同する者が多かったことから、瞬く間に勢力を上げ、有名な組織となった。そんな長門達の勢力を無視できなくなった雨隠れの長・半蔵は、自国の主権を奪われることを危惧して、忍の闇の代名詞が付く木の葉の忍・志村ダンゾウと手を組む。戦争中の木の葉隠れ、岩隠れ、砂隠れへの平和交渉の協力を長門達に要請した。しかしそれは長門達をおびき寄せる罠だった。小南が人質にされ、小南を返してほしければ、弥彦を殺せと迫られる長門。長門が戸惑い、どうすればいいか迷う。しかしその間に弥彦のほうは、自身の夢を長門に託す決断をした。弥彦は自分から長門の持つクナイに突っ込んでいき、自害する。親友である弥彦を失ったことで、長門は今まで信じてきた平和への思想や理想には何の価値もないことを悟った。

弥彦を失った悲しみや怒りから、長門は「輪廻眼」の瞳術で、莫大なチャクラを有する尾獣（びじゅう）の集合体・十尾の抜け殻「外道魔像」を口寄せし、半蔵の部下を殲滅した。しかし肝心の半蔵には逃げられてしまい、弥彦の仇は取れなかった。弥彦がいなくなり、長門は「暁」のリーダーを引き継ぐ。しかしその後も「暁」のメンバーが戦いの中で次々と死んでいった。厳しい現実を目の当たりにして、長門はかつて抱いていた自分の思想や、自来也が目指していた「人々が分かり合える理想」に希望を見出せなくなっていった。

かつての師・自来也との戦い

弥彦と「暁」の仲間を失った長門は、”マダラ”と名乗る仮面の男と手を組んで、新たに「暁」を起ち上げた。「外道魔像」の口寄せの反動で自力で歩くこともままならなくなった長門は、「輪廻眼」の外道の力を用いて、弥彦を始めとしたなくなった人間の体を操り暗躍するようになる。長門が操る死体は全部で6体あり、それぞれ、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道と呼ばれた。そしてその6人の総称がペインである。ペイン天道には弥彦の死体が使われた。長門自身は雨隠れの里に潜み、以降、体外的な活動はペインが行っていく。そしてペイン天道をリーダーとして起ち上げた新たな「暁」には、うちはイタチや干柿鬼鮫など、各忍の里で名の知れた抜け忍達が所属した。長門は新生「暁」を使って、9体の尾獣の回収を始める。

2年後、長門の思想は雨隠れの人々に受け入れられて、長門は雨隠れの里長になっていた。里の人間の中には長門を「神」だと崇めるものもいる。そんな中、尾獣の回収は順調に進んでいた。ナルトのように尾獣を体内に宿す人間・人柱力（じんちゅうりき）を捕獲し、七尾の回収まで成功させる。そして長門はマダラに命じて、ナルトの九尾の狐を狙わせた。その時、「暁」の動向を探っていた自来也が雨隠れの里に侵入してきたことを長門は察知する。侵入者を排除するため、長門はペイン畜生道を操作し、自来也と対峙する。自来也はペインの正体が長門であることに気がつき、かつての仲間への思いを捨てた弟子を見て、「変わったな長門」とつぶやく。長門は自身の掲げる理想を自来也に語った。そして争いの抑止力となる禁術を作り、世界を支配すると唱える。そんな長門の野望を到底認められない自来也は、覚悟を決めて長門の操るペインとの戦闘を始めた。

ペイン畜生道の口寄せの術で、長門は自来也を追い詰める。しかし腐っても三忍と謳われる自来也。一筋縄ではいかずに、長門は畜生道以外のペインも使って自来也と戦った。そして自来也を満身創痍まで追い詰め、トドメを刺す。自来也は長門に関する情報を口寄せした蝦蟇（がま）に託して命を落とした。

こうして長門と、かつての師・自来也との戦いは終わった。

木の葉の里襲撃

ペイン畜生道を失った長門は別の死体に外道の術を使い、新たな畜生道として復活させる。そしてペイン六道と小南と共に木の葉隠れに向かうのだった。木の葉に到着した長門はペイン六道を探索と陽動に分ける。そして里の上空に畜生道を飛ばし、そのまま他のペインを口寄せすることで、侵入者の数を誤認させながら、侵入するのであった。畜生道、餓鬼道、修羅道で陽動を仕掛け、残りのペインで探索に回る長門。しかし、途中でペイン天道と主人公・ナルトの師であるはたけカカシとの戦闘が始まる。少し危ない場面がありつつも、修羅道の援護と天道の能力・神羅天征で圧倒するペイン。カカシと他の忍びを壊滅させることができた長門だが、最後にナルトの同期である秋道チョウジを取り逃がしてしまう。この戦いで修羅道を、ナルトの後輩である猿飛木の葉丸との戦闘で地獄道がやられてしまうペインだったが、天道がようやく火影である綱手の元にたどり着く。お互いに顔見知りであったが、理想の違いから到底理解し合えるはずもない2人。その時、探索に回っていたペイン人間道が自身の能力によりナルトの居場所が里外の妙木山であると把握。天道にも情報が伝わったため、ペインは里から去ろうとする。そして木の葉に痛みを与えるために特大の神羅天征を放ち、完全に里を壊滅させてしまう。
しかしその直後、蝦蟇仙人の一人に逆口寄せされたナルトが木の葉に舞い戻る。長門は「探す手間が省けたな」と言い、やられたペインを復活させ、ペイン六道をナルトの前に参上させる。修羅道で邪魔な綱手を始末しようとするが、ナルトの螺旋丸で破壊されてしまう。仙術を身につけたナルトと戦闘を始めるペイン六道。仙術により強化された大玉螺旋丸や蛙組手により、口寄せ動物や餓鬼道がやれてしまう。その後も続けてナルトの術により畜生道や人間道、地獄道がやられてしまう。しかし、特大の神羅天征によりしばらく能力が使えなかった天道が力を取り戻す。斥力の神羅天征と引力の万象天引でナルトや蝦蟇達を圧倒するペイン天道。そして六道のチャクラ棒でナルトを拘束した長門はナルトと会話を始める。憎しみは連鎖すること、人は決して理解しあえないこと、禁術の抑止力により平和を作ることを語った長門は、ナルトに平和への答えを求める。答えることのできなかったナルトを連れて行こうとする長門だったが、ナルトの同期である日向ヒナタに妨害されてしまう。ナルトを助けようとするヒナタと戦闘するペイン天道は容赦無く彼女を追い詰める。しかしトドメを刺した直後、怒りによりナルトが九尾化し暴走を始める。九尾化したナルトと戦闘するペイン天道は九尾の力に圧倒され、押され始める。奥の手を使うため、一旦木の葉を離れる天道とそれを追うナルト。ナルトが優勢かと思いきや、ペイン天道の第三の術・地爆天星が発動する。それにより、強力な引力に飲まれたナルトは身動きが取れずに戦闘不能になった。
九尾捕獲完了と思いきや、九尾のさらなる暴走により地爆天星が破られてしまう。さらに大きいものを作り対抗しようとする長門だが、直後ナルトが自身の悩みを打ち破ったことにより九尾化が解除される。そして再びナルトと対峙するペイン天道。ナルトの奇想天外な戦術により、追い込まれた天道はナルトの螺旋丸により、戦闘不能となってしまう。仙人モードの逆探知により居場所がバレてしまった長門本体は、木の葉のすぐ近くにある木の中でナルトと対峙する。戦闘に入るかと思いきや、ナルトに対話を求められた長門は自身の過去について語り出す。自分を変えてしまったのは両親の死と弥彦の死であること、数多の戦争で仲間を失い続けたため、本当の平和などないと悟ったことを話した長門はナルトに答えを聞き出す。そしてナルトが出した答えは自来也が言っていた「人が本当の意味で分かり合える時代がくる」といったものだった。そんな紛い物を受け入れられない長門だったが、自来也が最初に書いた本「ど根性忍伝」に出てくるセリフをナルトが言ったことで心境が変わる。その本は長門をモデルに書かれたもので、主人公の名前はナルト。この偶然に驚愕した長門はかつての自分の気持ちを思い出す。平和を掴みとるという力強い気持ちを忘れてしまっていた長門は、もう一度その想いを信じるために、同じ思想を抱くナルトを信じることにした。そして彼に全てを託すために外道・輪廻天生を使って犠牲になった木の葉の人達を蘇らせ、この世を去ったのだった。

穢土転生により復活