日向ヒナタ（NARUTO・BORUTO）とは【徹底解説・考察まとめ】

日向ヒナタのプロフィール・人物像

誕生日：12月27日 やぎ座
身長 ：147.3cm（12歳）→160.0cm（16歳）
体重 ：37.9kg（12歳）→45.0kg（16歳）
血液型：A型
性格 ：照れ屋、引っ込み思案
好きな食べ物：ぜんざい、シナモンロール
嫌いな食べ物：カニ、エビ
趣味 ：押し花
戦ってみたい相手：日向ネジ、日向ヒアシ（16歳）
好きな言葉：自信（16歳）

中忍昇格年齢14歳
CV：水樹奈々

舞台『NARUTO』では2015年高橋沙紀 / 2016年今村美歩が下忍時代のヒナタを演じた。

日向ヒナタとは『NARUTO』の登場人物であり、下忍時代は第八班に所属する心優しいくノ一。
当時の担当上忍は夕日紅、班員は犬塚キバ、油目シノとフォーマンセルを組む。

日向一族にのみ伝わる白眼（びゃくがん）の使い手。
白眼は血継限界（けっけいげんかい）の一つで発動と同時に術者の目の周りに血管が浮かぶのが特徴。洞察力に優れ、自身を中心にほぼ360°見渡すことが出来る。更に物を見透かす透視能力、遠くを見通す望遠能力を併せ持つ。術者によって見通せる範囲も異なる。探索に長けた第八班では白眼を用い敵の情報を的確に伝えることが多い。
一族特有の白に近い薄紫色の瞳に白い肌、紺色の髪の美少女だ。下忍時代はおかっぱヘアに短髪が特徴的だったが、16歳からは胸の辺りまで真っ直ぐ伸ばしている。任務の際は長袖のパーカーにパンツ姿と露出の少ない落ち着いた服装が多い。
主人公・うずまきナルトを狙う組織・暁との大きな大戦（第四次忍界大戦）の2年後にはベストに近いシンプルな物に変化していた。ベルトでウエストをしぼり、動きやすさを重視した無駄のない服装だ。

幼少期は日向宗家の跡取りとして幼い頃より厳しい稽古がおこなわれた。
ある時5歳年下の妹・ハナビが優れた才を表し、どちらが跡取りとして相応しいか決める為、手合わせがおこなわれることとなる。
しかし、元来争いを好まない性格から大切な妹への攻撃を躊躇してしまったのだ。僅かな心の迷いがハナビの反撃を許し、結果ヒナタは敗れてしまう。
この結果から父・ヒアシもヒナタは優しすぎると考えハナビを後継ぎに決める。その日からヒナタは一族の中で落ちこぼれとされてしまう。
厳格な父の言葉や宗家の長女という肩書が重荷になっていた。宗家に生まれながら、才能のない己を責め何事にも消極的になってしまい諦める癖がついてしまう。
そんな時、周囲の大人達から冷たい目線を向けられるナルトの存在を知る。己より強い重圧の中、前を向き続け努力する姿に励まされる。失敗しても諦めず挑戦し続ける心の強さを尊敬し、次第に惹かれていく。ナルトの様になりたいという思いを胸に努力するようになる。憧れはいつしか恋に変わり、一途に想い続ける。ナルトの内なる力（九尾）を恐れ、ナルト自身を見ようとしない者が多い中、ナルトの存在を認めていた数少ない1人だ。

しかし、引っ込み思案で照れ屋な性格から本人を前にすると緊張から何もできなくなってしまう。その性格からアカデミーや下忍の頃は物陰や遠くから眺めることが多かった。また、目が合うとすぐに顔を背けたり、真っ赤になり気を失ってしまっていた。
ナルトからは中忍試験まで「暗くて地味でウジウジしてる変な奴」だと思われていた。成長するに従い徐々にナルトとの仲が進展していく。

そんな引っ込み思案なヒナタだが、中忍試験が大きな転機となる。
下忍の一つ上の階級、中忍になる為の試験。一次、二次と順調に合格する中、個人戦で宗家を憎む従兄妹・日向ネジと対戦する。
ネジは開始早々棄権しろと忠告する。劣等感を抱く己を変えようと中忍試験に志願するヒナタへ「人は決して変わることは出来ない」と冷たく言い放つ。必要以上に追い詰めるネジの言葉に不安な表情を浮かべていく。目に涙を浮かべ、不安と恐怖で押しつぶされそうになるヒナタ。その様子やネジの言葉に激怒したナルトの声が場内に響き渡る。ナルトからの声援を受け、ヒナタは立ち向かうことを決意する。その目には強い意志が宿る。木の葉の下忍で最も強いと言われる程のネジに果敢に立ち向かう。自身の攻撃が効いていない事実を知らされるも諦めず立ち向かった。
何度も倒れ、吐血しボロボロになりながら立ち上がるヒナタにネジは困惑の色を浮かべる。ヒナタを奮い立たせるのは「憧れの人の目の前でカッコ悪いところは見せられない」という一途な想いだ。
しかし、既に限界を超えていた身体は気持ちに反し倒れてしまう。10分と持たない程瀕死の重症を負うも一命を取り止めた。
対戦の結果は負けてしまったが、これをきっかけにヒナタは大きく前進する。

その後、個人戦を勝ち抜いた者が戦う本選見る為、演習場でキバと待ち合わせをしていた。そこへ本選への不安を抱えるナルトがやってきた。偶然ヒナタが待ち合わせした場所だった。
ナルトから突然後ろから声をかけられ驚き、ヒナタは咄嗟に丸太の後ろに隠れてしまう。照れながら返事をしていく。
始めは、ナルトのお陰で変われたというヒナタに対し、自分は凄いと己を鼓舞するナルトだが、自分は失敗ばかりで強がってるだけだと珍しく弱音を吐いてしまう。
そんなナルトに対し、失敗しても諦めず立ち向かう強さこそ本当の強さではないかと伝える。自分を信じそれが出来るナルトは凄く強いと真っ直ぐ言葉にしていく。ヒナタの言葉に励まされ、本選会場に向かうのだった。
中忍試験以降、宗家とのわだかまりが解けたネジや仲間、上司との修行をへて成長していく。

ナルトの友であるサスケが里を抜けた。サスケを連れ戻す力をつける為、師・自来也と共に修行の旅に出て2年半の月日が流れた。
忍としても女性としても成長したヒナタだが、久々のナルトを前に気絶してしまう。
そんなヒナタだが中忍となり、忍としての自信が出てきたのか落ち着いた印象を受ける。
戦いたい相手にネジや父・ヒアシの名をあげるほど成長したのが伺える。

自身の長所や能力をわきまえ、有益な形でチームに貢献する。
しかし、危機に瀕したナルトを助ける際、危険を顧みず1人駆けつけた。
ナルトを狙うペインが里を襲撃した時も己の力では及ばないと理解しながら、命を懸け立ち向かう。
困惑するナルトに胸に秘めてた想いを紡ぐ。自身を救ってくれたナルトを守るためなら死も怖くないと告げ、ヒナタの胸の内を伝える。ペインに立ち向かうも返り討ちにあってしまうが、それをきっかけにナルトの九尾が暴走することで、ナルトは危機を脱する。
2人里から離れた間にヒナタの治療がおこなえた。ナルトの班員であるサクラの治療により一命を取り戻す。

ペインの襲撃を退けた後ナルトの九尾達を狙う暁に対抗する為、木の葉以外の全忍が集う忍連合軍が結成される。ナルトを守るための戦争ともあり強い決意を胸に刻み戦に臨む。
ヒアシもネジとナルトの対戦を通し考えを改め、宗家と分家が手を取り合う未来を理想とした。大戦に向けヒアシが不在の際は、ネジが一族を取り仕切るよう指示を出す。その後戦場での指揮はヒナタがするべきだと進言するネジへヒナタは「今は宗家も分家も関係ない、ネジ兄さんが適任です」と自身の意見をはっきり伝える。日向も変わり始めている。
白眼の使い過ぎにより倒れたネジの代わりに見張り役を買って出る。白眼の力はネジに勝るとも劣らないまでに成長した。不断の努力の末に秘めたる力を開花させた。
敵と交戦中も白眼の疲労が癒えきらないネジを補助する為背中を預け戦う。今のヒナタとネジの間にも宗家と分家の確執はなく、家柄も越え本心から守ってくれるネジをヒナタは心から信頼する。
暁の敵白ゼツは吸収したチャクラの持ち主に化ける能力を持っていた。その能力で戦場は混乱し、疑心暗鬼になる。
それを唯一見抜けるのは九尾の力を完全にコントロールしたナルトだった。しかし白ゼツの偽物ではないかと疑われるナルトをヒナタだけは本物だと直感し、周りを説得した。

決戦の地ではナルトを守り抜く為、前へ進み出る。しかし、敵の最終兵器十尾の攻撃からナルトとヒナタを庇いネジが戦死してしまう。その死に絶望しかけるナルトの頬を叩き現実に引き戻したのは隣にいたヒナタだった。
ネジの残した最後の言葉の意味を伝える。今諦めたらネジの想いも死も無駄になってしまうと涙の跡を残し語りかける。同じ忍道を持つ者同士一緒に立とうとナルトを励まし立ち直らせた。
十尾の分裂体と対峙する際、ネジの助言を思い返し、奥義・八卦六十四拳（はっけろくじゅうよんしょう）を体得。そこから更に上を目指す。
己の望む幻をみせる無限月読では、ヒナタはナルトと公園でデートする幻をみる。そこにはネジやハナビのすがたもあった。
多くの犠牲を払った大戦が終息を迎え、弔いがおこなわれる中ヒナタの頬には涙の跡が痛ましく残る。

大戦から2年の月日が流れ、月面に住まう大筒木一族の最後の生き残りにして末裔・大筒木トネリによる地上に月を落とす計画が発動する。人類滅亡後の世界でヒナタを自身の花嫁として迎え入れようと動き出した。
連れ去られたハナビを助ける為、ヒナタ達は敵の本拠地へと赴いた。当初のナルトは好意の違いを理解できずにいた。ペインとの戦いでのヒナタの告白も自身の好物へ向けるものと勘違いしていた。
しかし、敵の幻術の中でヒナタの記憶に触れ本当の愛とは想いとは何なのかを見つめなおす。ヒナタがトネリの元へ向かった時ナルトは本心に気づく。
トネリとの激闘を経て互いの想いが通じ合う。ヒナタの長年の想いが成就した瞬間だった。

ナルトと結婚後は兄ボルト、妹ヒマワリ二人の子供に恵まれ家庭を守り良き妻として火影になったナルトを支える。

日向ヒナタの来歴・活躍

ヒナタ誘拐未遂事件

ヒナタが3歳になり暫くたったある夜。何者かにヒナタがさらわれかけるが、ヒアシが駆けつけ相手を殺すことで阻止した。しかし、誘拐犯のマスクをとると同盟条約を結んだばかりの雲の国の忍だった。
雲の国の忍が白眼の秘密を探ってきたことは明らかだったが、忍が殺されたことをいいことに理不尽な条件をだしてくる。双方の話し合いはこじれ戦争にまでなりかけた。
そんな中、ある裏取引がおこなわれた。雲の国が日向ヒアシの死体を渡せと要求してきたのだ。そこで木の葉はヒアシと瓜二つである弟・日向ヒザシをヒアシの影武者とすることにした。
ヒザシはネジの父親でもあり、この一件からネジは宗家を憎むこととなる。

幼少期

幼少期は日向宗家の跡取りとして幼い頃より厳しい稽古がおこなわれた。
しかし、ある時5歳年下の妹・ハナビが優れた才を表しだす。どちらが跡取りとして相応しいか決める為、手合わせがおこなわれることとなる。ハナビの才は確かで5つ年下とは思えない程の強さを見せる。両者の力は互角と思われた。
攻防が続く中ハナビが一瞬隙を見せる。その隙をヒナタは見逃さなかったが、攻撃を当てる寸前ためらってしまう。元来争いを好まない性格から大切な妹への攻撃を躊躇してしまったのだ。僅かな心の迷いがハナビの反撃を許し、結果ヒナタは敗れてしまう。
この結果から父・ヒアシもヒナタは優しすぎると考えハナビを後継ぎに決める。その日からヒナタは一族の中で落ちこぼれとされてしまう。
厳格な父の言葉や宗家の長女という肩書が重荷になっていた。宗家に生まれながら、才能のない己を責め何事にも消極的になってしまい諦める癖がついてしまう。
周囲の大人達から冷たい目線を向けられるナルトの存在が彼女を支えた。己より強い重圧の中、前を向き続け努力する姿に励まされていく。失敗しても諦めず挑戦し続ける心の強さを尊敬し、次第に惹かれていく。ナルトの様になりたいという思いを胸に努力するようになる。憧れはいつしか恋に変わり、一途に想い続ける。ナルトの内なる力（九尾）を恐れ、ナルト自身を見ようとしない者が多い中、ナルトの存在を認めていた数少ない1人だ。

中忍試験 個人戦

中忍試験の個人戦では一期上のネジと対戦する。血縁関係上ネジとは従兄妹となるが、ネジは分家になる。
日向一族は宗家と分家に分かれており、宗家の白眼や血を守る為、分家には不利な掟が多く存在する。
その為、あまり良い関係性ではない。ネジも例外ではなくヒナタが誘拐されかけた事件以来宗家へ強い憎しみを抱く。個人戦の前から幾度となくヒナタへ鋭い視線を飛ばしていた。

ネジは対戦開始早々、攻撃的な言葉と共に棄権するよう告げる。3人でなければ志願できない中忍試験、キバやシノの誘いを断れず受験したのではないかと言われるも、劣等感を持つ己を変える為自分から志願したと気後れしながらも意思を伝える。
そんなヒナタへネジは「人は決して変わることなど出来ない」と冷たく言い放つ。その後も必要以上に追い詰められ、徐々に不安な表情を浮かべていくヒナタ。
強がっているだけ、本心は逃げたいと考えてる筈だというネジの言葉にヒナタは反論しようとするが、ネジの白眼による鋭い視線と殺気に気圧される。弱気になってしまったヒナタの行動からネジは心理を読み、尚ヒナタを精神的に追い詰める。
目に涙を浮かべ、不安と恐怖に押しつぶされそうなヒナタへ再度自分を変えることなど出来ないと言い切る前に「出来る！！」と力強い言葉が被せられる。ネジの言葉に激怒したナルトから発せられた言葉だった。
自分への声援を受け立ち向かうことを決意する。ナルトへの感謝を胸にネジを真っ直ぐ見据える目には強い意志が宿っている。
ナルトの言葉や忍道を思い返し白眼を発動していく。「逃げたくない！」と自分に言い聞かせる言葉にし構えをとる。
先程までの怯えていた少女はもういない。

互いに同じ構えをとる。距離を詰め、素早い攻防が繰り広げられる。
拳は振るわず、掌底で攻撃している。相手の突きを払い、躱すを繰り返す。

白眼は本来見えない経絡系（けいらくけい）やチャクラを見ることが出来る。経絡系とは術を使う時欠かせないチャクラが通る通り道のようなもの。そんな経絡系に攻撃するのが日向一族に伝わる体術・柔拳だ。手からチャクラを放出し、相手の経絡系に捩じり込み攻撃していく。この経絡系は血管のように体内に広がっており、内臓にも複雑に絡んでいる。その為、柔拳を受けると内臓へダメージが蓄積していく。
激しい攻防を繰り返す中ヒナタの一撃が入るが、周りから浅いと言われるほど小さいものだ。しかし、掠っただけでも効果があるのも柔拳の特徴。見た目の派手さはないが、後から徐々に効いてくる。

ヒナタが若干押しているように見える攻防の末、互いの攻撃が胴へ入る。
周りが見守る中内臓が悲鳴を上げ、吐血したのはヒナタだった。対するネジはヒナタの攻撃が効いていない様子だ。おもむろにネジがヒナタの袖を捲る。出てきた腕には転々とした打撃痕が浮かんでいた。
ヒナタはそれを見て驚きと焦りの表情を浮かべる。ネジの白眼はヒナタの先、点穴（てんけつ）を見切っていた。点穴とは経絡系に存在するツボのことだ。突くことで相手のチャクラの流れを止めたり、増幅させることが出来る。つまり、ヒナタの柔拳は途中からネジに効いていなかった。動揺するヒナタをネジが突き飛ばす。地に伏すヒナタへこれが変えられない力や現実だと告げる。再度棄権しろと忠告するもヒナタは諦めなかった。
震える手足で立ち上がり「まっすぐ自分の言葉は曲げない私もそれが忍道だから」と告げた。それは中忍試験でナルトが何度も口にしていた忍道だ。ヒナタもそれを己の忍道に決める。再度白眼を発動するも吐血してしまう。意志に反し身体はもう限界だった。
しかし、ナルトの声援を受け、目に力が戻る。

圧倒的な実力差、自身の攻撃が効かないと知りながら立ち向かう。ヒナタを見てきた紅が初めて見るほど、強い意志を宿していた。その目はまだ諦めていない。
だが、心臓を狙ったネジの決定打に再び倒れてしまう。周りの上忍もここまでと思う中、またしても立ち上がる。そんなヒナタにネジは困惑の表情を浮かべる。
その胸にあるのは「憧れの人の目の前でカッコ悪いところは見せられない」という一途な想いだ。
しかし、既に限界を超えていた身体は気持ちに反し倒れてしまう。10分と持たない程瀕死の重症を負うも一命を取り止めた。
結果は負けてしまったが、この対戦でヒナタは変わることが出来た。

本選に向け不安を抱えるナルトへ

中忍試験個人戦を勝ち抜いた者が戦う本選見る為、ヒナタは演習場でキバと待ち合わせをしていた。そんなヒナタの元にナルトがやって来た。本選への不安を抱えるナルトが向かった先が偶然ヒナタが待ち合わせした場所だった。
突然後ろから声をかけられ驚いてしまうヒナタ。咄嗟に丸太の後ろに隠れつつ返事をしていく。
以前は遠くから眺めるか、周りの声に搔き消される程の声援を送っていた頃と比べれば進歩したといえるだろう。
始めは、ナルトのお陰で変われたというヒナタに対し、自分は凄いと己を鼓舞するナルトだが、自分は失敗ばかりで強がってるだけだと珍しく弱音を吐いてしまう。
そんなナルトに対し、失敗しても諦めず立ち向かう強さこそ本当の強さではないかと自分の考えを伝える。自分を信じそれが出来るナルトは凄く強いと真っ直ぐな言葉にしていく。ヒナタの言葉に励まされ、本選会場に向かう。
去り際「暗くて地味でウジウジしてる変な奴だと思っていた」と告げられ落ち込むヒナタ。しかし、その後「けどお前みたいな奴って…けっこー好きだってばよ」と自分とネジの試合を見に来るよう言い残し本選に向かった。それを聞いたヒナタはキバが来ても暫く放心することになる。

2年半の月日を経て

師・自来也と共に修行の旅に出て2年半の月日が流れた。ヒナタも修行を重ね中忍となり、忍としての自信が出てきたのか落ち着いた印象を受ける。
戦いたい相手にネジや父・ヒアシの名をあげるほど成長したのが伺える。自身の長所や能力をわきまえ、有益な形でチームに貢献する。
しかし、ナルトを狙うペインが里を襲撃し、危機に瀕したナルトを助ける為、1人駆けつけた。己の力では及ばないと理解するも、命を懸け立ち向かう。
困惑するナルトに胸に秘めてた想いを紡ぐ。自身を救ってくれたナルトを守るためなら死も怖くないと告げ「私はナルト君が…大好きだから」と伝える。ペインに立ち向かうも返り討ちにあってしまう。それをきっかけにナルトの九尾が暴走してしまい、危機を脱する。
2人が里から離れた間にヒナタの治療がおこなえた。サクラの治療により一命を取り戻す。

ナルトを守る為の戦争

ナルトの九尾達を狙う暁に対抗する為、木の葉以外の全忍が集う忍連合軍が結成される。ナルトを守るための戦争ともあり強い決意を胸に刻み戦に臨む。
白眼の使い過ぎにより倒れたネジの代わりに見張り役を買って出る。白眼の力はネジに勝るとも劣らないまでに成長した。不断の努力の末に秘めたる力を開花させた。
敵と交戦中白眼の疲労が癒えきらないネジを補助する為背中を預け戦う。今のヒナタとネジの間にも宗家と分家の確執はなく、家柄も越え本心から守ってくれるネジを心から信頼する。
暁の敵白ゼツは吸収したチャクラの持ち主に化ける能力を持っていた。匂いやチャクラまでも再現する力に戦場は混乱し、疑心暗鬼になる。
それを打破したのが九尾の力を完全にコントロールしたナルトだった。敵の善悪を見抜く力で戦場を駆け抜ける。
ヒナタのピンチを救うも白ゼツの偽物ではないかと疑われるナルト。しかし、ヒナタだけは本物だと直感し、目を見れば分かると周りを説得する。
敵の主戦力とナルト達がぶつかり合う地へ、今度はナルト隣に立つ決意を胸に駆ける。

背中を追いかけ、そして隣へ

幼い頃は遠くで見つめる、憧れの存在だったナルト。中忍試験ではナルトの様に諦めないと決意し、その背中を追いかける。
ナルトの存在がヒナタの心を支えている。ナルトはヒナタにとって可能性や自信そのものだ。ナルトの努力や成長を聞くたび、己も負けてられないと努力する。
ナルトがチャクラの性質変化を身に着けたことを知り、ネジとの修行で柔歩双獅拳（じゅうほそうしけん）の会得を試みる。
両手から放出したチャクラを獅子の頭のような形に変化させリーチと破壊力を格段に向上させる。チャクラコントロールを少しでも誤ると失敗する会得が難しい高等体術だ。しかし、ヒナタは努力の末会得しペインからナルトを守る為、この術で立ち向かった。
そして第四次忍界大戦を通す中、今度はナルトの隣に立ち支えることを決意する。
決戦の地へ着くと力を溜めるナルトを守り抜く為、前へ進み出る。しかし、敵の最終兵器十尾の攻撃からナルトとヒナタを庇いネジが戦死してしまう。その死に重い喪失感を抱え、絶望しかけるナルトの頬を叩き現実に引き戻したのは隣にいたヒナタだった。
ネジの残した最後の言葉と共に皆お互いの命を繋ぎ合い支え合っているから仲間だと説明する。今ナルトが諦めたらネジの想いも死も無駄になってしまうと涙の跡を残し語りかける。同じ忍道を持つ者同士一緒に立とうとナルトを励まし立ち直らせた。
十尾の分裂体と対峙する際、ネジの助言を思い返し、奥義・八卦六十四拳（はっけろくじゅうよんしょう）を体得。そこから更に上を目指す。
柔歩双獅拳を発動させたまま、敵に向かい八卦六十四拳を繰り出した。
第四次忍界大戦の最中、敵の忍が無限月読という術を発動する。無限月読は発動と共に敵を捉え、その者が望む幻をみせる代わり、捉えた者のチャクラを奪い続ける。遮蔽物さえ貫き通す術からは逃れられない。ヒナタが見た幻はナルトと想いが通じ合って公園でデートする自分と、その様子を見守るネジとハナビの姿だった。
多くの犠牲を払った大戦が終息を迎え、弔いがおこなわれる中ヒナタの頬には涙の跡が痛ましく残る。

第四次忍界大戦のその後