九喇嘛(NARUTO・BORUTO)の徹底解説・考察まとめ
九喇嘛(くらま)とは、『NARUTO』のキャラクターで、主人公・うずまきナルトの体内に封印されている「九尾」の本名である。また、九匹存在している尾獣のうちの一匹である。膨大な量のチャクラを有しており、その力は一国の兵器に匹敵すると言われている。かつて人間からひどい扱いを受けていたため、人に対し憎しみの気持ちを持っていた。そのためナルトとも犬猿の仲であったが、対話を通し、次第にナルトに心を許していく。
九喇嘛の概要
九喇嘛(くらま)とは、『NARUTO』のキャラクターで、主人公・うずまきナルトの体内に封印されている「九尾」の本名である。また、九匹存在している尾獣のうちの一匹である。尾獣は、膨大な量のチャクラを有する化け物であり、その力は一国の兵器に匹敵すると言われている。『NARUTO』の世界には五つの大国があり、各国がパワーバランスを保つために数匹尾獣を保有している。木の葉隠れの里は長年にわたり九尾を保有しており、ナルトに封印される前は母親であるクシナに封印されていた。九つの尾を持つオレンジ色の狐のような外見をしており、目つきが悪い点を度々ナルトから指摘されている。九尾は戦闘の道具にされるなど、かつて人間からひどい扱いを受けていたため、人に対し憎しみの気持ちを持っていた。そのためナルトとも犬猿の仲であったが、対話を通し、次第にナルトに心を許していく。
九喇嘛のプロフィール・人物像
年齢/誕生日:不明
性格:凶暴、冷徹
得意技:尾獣玉
CV:玄田哲章
世界で九匹存在している尾獣のうちの一匹で、膨大な量のチャクラを有しており一国の兵力に匹敵すると言われている。尾獣とは尾を持つ巨大な魔獣で、全ての尾獣はもとは十尾を起源とする一つの生命体である。十尾とは、かつて世界を創造したと言われている生物である。六道仙人と呼ばれる人物が十尾の力を危険視ししたため、十尾のチャクラを均等に切り分け尾獣が誕生した。九尾は尾の数で尾獣の強さを決める傾向があったことから、自分が最も尾獣の中で力を有すると考えていた。そのため、一尾を下に見ており、特に嫌われていた。しかし、八尾からは「やっぱ九尾、つえー!」と評されている。また、尾獣を封印された人間は人柱力と言われ、尾獣の力をコントロールすることができればすさまじい力を手に入れられる。人柱力は作中では特異な存在として見られ、周りからは差別を受けることもある。
性格は年代により変化している。産まれたばかりの頃は、生みの親である六道仙人と別れる際に涙を流し哀しんでいた。しかし、その後は人間に戦闘のための道具にされたり、人柱力に封印されてからは他の人間から危険な存在として疎外されるなどの扱いを受け、人間に対して憎しみの気持ちを抱くようになる。ナルトに封印されてからもその性格はしばらく変化しなかったが、ナルトとの対話を通じ、穏やかな性格へと変化していくようになる。物語終盤では、尾獣の力により世界を支配しようとする暁という組織から戦争を仕掛けられ、ナルトと共に世界を救うために戦っている。
九喇嘛の来歴・活躍
十尾から誕生
一尾から九尾までの全ての尾獣は十尾から生まれた。十尾とは、国造りの神であり、この世界の地形は全て十尾が創ったと言われている。また、世界を循環する自然エネルギーそのものであり、感情や自我を持っていない。有するチャクラはあまりに強大かつ邪悪であり、かつて人々を苦しめていた。そこに六道仙人が現れ、自らが人柱力となることで十尾による被害を抑えた。六道仙人はその邪悪なチャクラを九つに分け、九匹の尾獣を作り出した。それが一尾から九尾までの尾獣である。これにより、九喇嘛が誕生した。その後、年老いた六道仙人が幼い尾獣たちに別れを告げた際には、九喇嘛は涙を流していた。その後、六道仙人により尾獣たちはバラバラに分散され、各地で生きていくことになった。しかし、人間たちからは「強大な力」「厄災」として見られていた。
金角・銀角兄弟との戦い
時代は流れ、金角・銀角兄弟に勝負を挑まれる。この兄弟は「雲に二つの光あり」と謳われ、雲隠れの里の歴史上最悪の大罪人とされている。雲隠れの里が九尾を捕獲することで、国の兵器として利用しようとしていたが、九喇嘛に丸飲みにされてしまった。しかし、体内で肉を食べることで生き長らえ、暴れ続けたため九尾から吐き出された。その後、兄弟は九尾のチャクラを取り込んだことにより、人柱力ではないが九尾の力を扱えるようになった。
うちはマダラと千手柱間の戦い
その後、うちはマダラの写輪眼により幻術に捕らわれ、千手柱間との戦いに利用される。両者はライバル関係にあり、うちはマダラはうちは一族最強の男で、千手柱間は木の葉隠れの里における初代里長・火影である。マダラは木の葉隠れの里を襲撃するために、九喇嘛を利用した。うちは一族は特殊な力・写輪眼を有する。この写輪眼は幻術という、相手に幻を見せる術を使うことができ、九喇嘛は幻術によりマダラの手中に落ちたのだ。
マダラと柱間の戦いは柱間の勝ちとなり、九喇嘛は封印術により沈静化された。その後、九喇嘛は柱間に「九尾…お前の力は強大すぎる、悪いが野放しにはしておけん」と言われ、柱間の妻であるうずまきミトという人物に封印された。これを機に柱間は各地の尾獣を捕らえ、大国間のパワーバランスを保つために条約と協定の下で各国に分配し、人柱力の制度が確立された。このような扱いを受け、九喇嘛の中では人間に対する憎悪と不信感が膨れ上がっていた。
九尾の妖狐襲撃事件
ミトの後任として、うずまきクシナという人物が九尾の人柱力として選ばれた。うずまき一族は千住一族の遠縁であり、「渦の国」の渦潮隠れの忍である。赤い髪と強い生命力が特徴として挙げられ、封印術を得意とする。クシナは九尾を抑え込むことができる特別なチャクラを持っていたため、九尾の人柱力として選ばれていた。また、主人公・うずまきナルトの母親である。九喇嘛はクシナに封印されるが、封印が弱まる機会が訪れた。それはナルトの出産だ。人柱力の出産は尾獣の封印が弱まるため、出産は秘密裏に行われ、また万が一九尾の封印が説かれた場合も考慮して木の葉隠れの里から離れた場所で行われた。出産自体は滞りなく終わったが、そこへうちはマダラと思わしき仮面の男が現れ、クシナをさらった。写輪眼の幻術により緩んでいた封印を無理やりこじ開け、九喇嘛が解放された。仮面の男はマダラと同様に写輪眼を有していたが、マダラとは異なるうちはオビトという人物である。オビトはマダラから命令を受け、九尾を捕獲するつもりだった。
オビトは木の葉隠れの里を訪れ、九喇嘛により里を襲わせた。里を守るため、里の忍や四代目火影、三代目火影が戦闘に出る。九喇嘛の力はすさまじく、里内で暴走し多数の死者が出る事態となった。四代目火影・波風ミナトは仮面の男・うちはオビトと戦い、勝利する。ミナトは主人公・うずまきナルトの父親で、クシナの夫である。戦闘の際にオビトに封印術を施し、九喇嘛をオビトの支配から解放した。しかし、九喇嘛は人間に対し憎しみの気持ちを抱いていたため、破壊行動を続ける。ミナトは飛雷神の術という自身と対称の物体を指定の場所に移す術を使うことができ、九喇嘛はその術により里から引き離された。さらに、クシナの力により九喇嘛は身動きが取れない状態にされてしまう。そして、ミナトは九喇嘛の半分を自分へ封印し、もう半分を産まれたばかりのナルトの体内へ封印した。
ナルトの体内での生活
ナルトの体内に封印されて以降は、現実世界に九喇嘛が出現することはなくなる。しかし、ナルトの精神世界に現れるシーンや、チャクラとして現れるシーンはある。ナルトが敵と戦っているシーンにおいて、ナルトの怒りや憎しみの気持ちに反応し、力を貸すといいチャクラを渡しているが、本当の目的はナルトの肉体を乗っ取ることだった。また、ナルトが九喇嘛のチャクラを使用する際は、背景にスタンドとなって出てきている。
四代目火影との再会
九尾を狙い、木の葉隠れの里に暁のペインが現れた。暁とは、全ての尾獣を手中に収めることで、世界を支配しようとしている組織である。その中でもペインとは、6人のメンバーから成り、それぞれが特殊な力を持っている。ペイン六道とも呼ばれ、全員が輪廻眼と呼ばれる六道仙人と同じ眼を持っている。ナルトが応戦するも、ペインの力により追い込まれてしまう。ナルトは両手の自由を奪われ、そのままペインに連れて行かれそうになるが、そこへ日向ヒナタがナルトを救うために参戦する。ヒナタは日向一族の血を継いでおり、360度の視界と透視能力がある白眼(びゃくがん)を持つ。また、ナルトに対して好意を抱いているため、ナルトの危機に駆け付けた。しかし、ヒナタもペインの力に圧倒され、急所に刃物を刺されてしまう。ヒナタを目の前で倒され、怒りと憎しみを抑えきれなくなったナルトの激情につけ込み、九喇嘛はナルトを暴走させる。さらに精神世界のナルトをそそのかし、自身を封印させた術を解放させようとするが、あと一歩のところで四代目火影・波風ミナトが精神世界に現れた。自分を封印した張本人を目の前にし、九喇嘛は「グオオオオ!!! 四代目火影ェ!!! 来い!!! ズタズタにしてやる!!!」と声を荒げた。しかし、ミナトはナルトを落ち着かせ、九喇嘛の解けそうになっていた封印を強くして去り、封印の解除は失敗してしまった。
ナルトの九尾チャクラモードの会得
暁が捕らえていない九尾と八尾を狙い、第四次忍界大戦が始まった。ナルトは安全のために雲隠れの里のある島へ向かう。その島には、八尾の人柱力であるキラービーがいた。キラービーは八尾の力を使いこなしており、ナルトも九尾の力を使いこなしたいと考えた。ナルトは自身の精神世界で九喇嘛と対面し、封印術を解術した。解術と同時に九喇嘛は勢いよくナルトを攻撃するが、八尾の助けを借り、なんとか猛攻を凌ぐ。尾獣の力をコントロールするためには、尾獣からチャクラを引き抜く必要があり、ナルトは九喇嘛のチャクラを何とか捕らえることに成功する。しかし、九喇嘛のチャクラから人々に対する憎しみの気持ちが流れ込み、ナルトはその憎しみに耐え切れなくなってしまう。そこへ母親であるクシナが現れ、九喇嘛は動きを抑え込まれる。ナルトはクシナの力を借り九喇嘛を圧倒し、チャクラをコントロールすることに成功する。チャクラを引き抜かれた九喇嘛はやせ細り弱体化するが、それでもナルトに対し攻撃を仕掛けようとする。しかし、もう一度封印術を発動され、九喇嘛はナルトとの戦闘に敗北することになった。
ナルトとの和解
ナルトは九喇嘛の力をコントロールし、第四次忍界大戦を止めるために参戦する。第四次忍界大戦を起こしたのは、かつて九尾を利用して木の葉隠れの里を襲った暁の面をした男・うちはオビトだった。カカシやガイ、そして八尾の人柱力であるキラービーと共に、ナルトは戦争を止めるために面の男と戦う。ガイとカカシはともに上忍で、ナルトの上司である。オビトは既に八尾と九尾以外を捕らえており、ナルトたちは面の男と尾獣たちを相手にすることになる。ナルトは捕らえられた尾獣たちを解放するために九喇嘛の力を惜しみなく使う。その際に、ナルトは精神世界で他の尾獣と話し、九尾の本名が九喇嘛ということを知る。九喇嘛の力を借りるも7体の尾獣相手にてこずり、徐々にチャクラも失われ、絶体絶命のピンチに陥る。九喇嘛は尾獣たちを助けたいというナルトに心に動かされ、ナルトに心を開いた。九喇嘛は全ての力を貸すことで、ナルトの尾獣化を可能にした。尾獣化とは、本来の尾獣の姿となることである。今までは、九尾のチャクラを使うことができるだけで、尾獣化は行えなかった。だが、オビトは外道魔像と呼ばれる像に八尾と九尾以外を封印し、不完全な十尾を復活させた。九喇嘛は十尾の力を「測り知れねぇ」と表している。さらに、そこに穢土転生によって蘇ったうちはマダラが現れ、戦場は激化する。穢土転生とは、死者を復活させる術で蘇らせたい人物の髪や皮膚などを使い、死体にその人の魂を定着させる術である。
戦場に全ての忍が集結しナルトたちを支援することで、ナルトたちは徐々に面の男を追い込むが、突然オビトは十尾を取り込み人柱力となった。すさまじい力を手にしたオビトだったが、そこにうちはサスケが参戦する。サスケはナルトの親友だったが、兄のイタチを殺すために里を抜けた罪人である。ナルトとサスケは力を合わし、オビトから尾獣を引きはがすことに成功する。
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ロック・リーとは『NARUTO-ナルト-』及び『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』の登場人物であり、木の葉隠れの里に所属する体術を得意とした忍者である。マイト・ガイ率いる第三班に所属しており、チームメイトは日向ネジとテンテン。リーはガイの愛弟子であり、尊敬するあまり、おかっぱ頭の髪型、濃ゆい眉毛、全身タイツの服装など、容姿を真似している。リーは自称「木の葉の美しき碧い野獣」と公言しているが、主人公のうずまきナルトからは「ゲジマユ」と呼ばれている。
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テンテン(NARUTO・BORUTO)の徹底解説・考察まとめ
テンテンとは『NARUTO-ナルト-』及び『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』の登場人物であり、マイト・ガイ率いる「ガイ班」所属のお団子頭とチャイナ服が特徴のくノ一。初登場は漫画第36話、アニメ第21話。チームメイトはロック・リーと日向ネジ。主人公・うずまきナルトの1期上にあたる。武器攻撃を得意とし、多種多様な忍具を自在に操る事が出来る。面倒見が良く、ナルト達の良きお姉さん的存在。
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サイ(NARUTO・BORUTO)の徹底解説・考察まとめ
サイとは『NARUTO』の主人公であるうずまきナルトの同じ任務を行う第七班のチームメイトである。 第七班のチームメイトの欠員により補充された。 「サイ」という名前はダンゾウという元サイの上司である男からつけられた名前で、本名は不明である。 第七班に来る前は暗部養成機関「根」に所属していた。 動物の絵を実体化して操る忍術「超獣偽画」を使う。
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テマリ(NARUTO・BORUTO)の徹底解説・考察まとめ
テマリとは、『NARUTO』に登場する砂隠れの里のくノ一であり、三代目風影の娘で、四代目風影の姉である。 巨大な扇子を使って風を操る風遁使いである。 『NARUTO』の主人公であるナルトがいる木ノ葉隠れの里とは敵対していたが、第四次忍界大戦で連合を組み、大戦後はナルトの同級生である奈良シカマルと結婚し、木ノ葉隠れの里で暮らし、一人息子をもうける。
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うみのイルカ(NARUTO・BORUTO)の徹底解説・考察まとめ
うみのイルカとは、『NARUTO』に登場するキャラクターで、本作の主人公・うずまきナルトの恩師であり、家族のいないナルトの父親もしくは兄のような存在でもある。体内に化け物を有するために周りから疎外されていたナルトのことを気にかけ、唯一ナルトを「一人の人間」として認めていた。忍者養成所である忍者アカデミーの教師を務め、優しい性格から生徒に慕われている。
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目次 - Contents
- 九喇嘛の概要
- 九喇嘛のプロフィール・人物像
- 九喇嘛の来歴・活躍
- 十尾から誕生
- 金角・銀角兄弟との戦い
- うちはマダラと千手柱間の戦い
- 九尾の妖狐襲撃事件
- ナルトの体内での生活
- 四代目火影との再会
- ナルトの九尾チャクラモードの会得
- ナルトとの和解
- ナルトの死
- ナルトとサスケの最終決戦
- 九喇嘛の能力・術
- 尾獣玉(びじゅうだま)
- 九尾チャクラモード
- 九喇嘛(くらま)モード
- 九喇嘛須佐能乎(くらますさのお)
- 九喇嘛の関連人物・キャラクター
- うずまきナルト
- うずまきクシナ
- うずまきミト
- うちはマダラ
- うちはオビト
- 六道仙人
- 九喇嘛の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「どんなことを語ろうが 人間の語ることはいつも皆同じだ」
- 「今まで通り…行動で示し証明しろ!! それがお前だろ!!!」
- ナルトとの和解のシーン
- 行け…ナルト! てめーは失敗なんかしねェ!!」
- 「てめーの命は生まれたときからすでに二つの命で繋がれてんだよ!!」
- 「さあ…行け。お前はワシにとっても唯一だった。…だからサスケだってよ…」
- 九喇嘛の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- チャクラコントロール時の姿
- 月に封印されていた外道魔像
- 封印の順番