スペック(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

スペックとは、『刃牙』シリーズの第2作『バキ』に登場する最凶死刑囚の1人。だまし打ちや武器使用を平気で行う卑劣さに加え、5分間の無呼吸運動も可能な強者。脱獄能力が高く、日本上陸後は警視庁をホテル代わりにする。作中では敗れ去りたいという願いを叶えるために最凶死刑囚VS地下闘技場戦士に参戦。範馬刃牙(本作主人公。地下闘技場覇者)、花山薫(やくざの組長。地下闘技場戦士)と戦い、数々の脱獄シーンも描かれる。花山との死闘の末敗れると願いが叶うことで一気に老化し、実年齢が97歳だった事が判明する。

作中では警察から武器を奪って攻撃している。スペックは拳銃での攻撃も躊躇なく行う。盗んだ弾丸を敵の口に入れて爆発させる残虐な攻撃も見せた。

スペックの来歴・活躍

スペックはアメリカ、フロリダ州沖の海底200mにある海底刑務所に収容されていた。東京に最強の男がいて、それが17歳の範馬刃牙と知り、自分の希望である敗れ去る事を目的に脱獄して日本に行くことを決意する。

海底200mからの脱獄

ジム教授はカウンセラーとしてスペックのもとに現れた。空手のブラックベルト。2年前にカウンセラーが襲われ、脱獄用の鍵を加工するために虫歯治療用のブリッジが奪われた経緯を伝えられ、慌てて金属類を取り外すジム。スペックがいる牢獄に向かうもジムの目の前にスペックはいない。驚いたジムの首目掛けて屋根裏からスペックの手が出てくる。ジムは首を掴まれ持ち上げられ、そのまま天井に頭部を叩け付けられ頭部は陥没し脳が飛び出る。動かなくなったジムの口腔内から金歯を奪うスペック。ジムに同伴していた看守が鳴らした緊急サイレンと共にスペックの大声が聞こえてくる。敗北を求めて東京に向かうことをスペックが宣言した。看守は海底200mから自力での脱出は無理だと考えるが、スペックは5分間の無呼吸運動ができる異常な身体能力の持ち主。自力で地上まで上陸する。海岸線の監視所にすぐに連絡をしたがスペックは監視所の看守5人も殺害した。

スペックVS範馬刃牙

スペックは日本上陸後、真っ先に刃牙のもとに向かった。刃牙は不良たちに喧嘩を売られていたがあっさりと勝利し、追い詰められた下っ端は拳銃を取り出して刃牙を脅す。その時、下っ端の後ろにはスペックが立っていた。刃牙がスペックに話しかけて下っ端がスペックに気付いて怯える。下っ端から拳銃を奪ったスペックは自分の顎を横から打ち抜く奇行に走る。「コノワタシニ敗北トイウモノガアルノナラ、握手ヲ」と刃牙に握手を求め、応じる刃牙。刃牙が握手した手はスペックが途中で襲った警官からもぎ取られた手であった。動揺した刃牙にスペックの先制攻撃がさく裂。ダウンした刃牙を一方的に痛めつけるスペック。警察が現れ確保されたスペックは立ち上がった刃牙にもう一度握手を求める。握手しながらスペックが再度不意打ちを決めて連行されていくのであった。

スペックVS園部盛男(警視庁脱獄1回目)

中華まんじゅうを口に入れられる園田

警視庁に収容されているスペックは快適な生活に満足していた。唯一の不満は食事の量が少ない事で脱獄を思いつき物音一つ立てずに壁を破壊して脱獄。コンビニ店員を殺害し中華まんを窃盗。家に帰るように警視庁に戻り職員トイレで園田警視正(スペック担当組織の一員)と遭遇。園田は金的をくらわそうとしたが軽くガードされて、口の中に中華まんじゅうを詰め込まれる。看守のいる自身の牢獄に「ドコニモ行キャアシネェヨ」と戻ってくるのであった。

最凶死刑囚VS地下闘技場戦士 開戦(警視庁脱獄2回目)

最凶死刑囚5人は各々引き寄せられるように同時に地下闘技場に集結した。先にシコルスキー(死刑囚の1人)を連れてきていた徳川光成に「敗北をプレゼントしよう」と告げられる。スペックは「アンタニプレゼントされんでもさ、いるじゃないここにステキな連中がゴロゴロ」と発し、今にも死刑囚同士で戦い始めそうな異様な雰囲気になるが、光成が制止する。光成は死刑囚の集結をすでに予感しており、最凶死刑囚VS地下闘技場戦士を実現させるために地下闘技場戦士の中でも実戦で強さを発揮する5人を集めていた。光成は前田光世方式(大まかな時間帯と対戦場所を決めて普段通りに過ごし、出会った時点で対戦する)のルールを提案したがルールなんてどうでもよいと否定される。事実上すでに開戦している状態となって一度解散した。

スペックVS警視庁対テロ機動部機動隊6人(警視庁脱獄3回目)

警視庁対テロ機動部特別機動隊とは全国より選りすぐりの20名である。通常装備に対し重量3分の1で強度5倍の特殊装備を身にまとい、大リーガーの弾丸ライナーを至近距離で打ち込まれる程の威力がある6連装球形鉄鋼弾を所持している。スペックの3度目の脱獄を阻止すべく6人が挑んだが鉄鋼弾は全く通用せず、素手で6人ともあっさり負けてしまった。報告を受けた園田は「重火器で対応するしかあるまい」と語った。

スペックVS花山薫

公園で戦闘開始

刃牙と梢江がデートしているところをつけ狙うスペック。二人がキスしているところにスペックが近づいていくが、刃牙の鋭い睨みに怯むスペック。思わず攻撃を仕掛けようと振りかぶったスペックの口を花山が掴んで連れ去る。梢江が気付かない場所まで移動してから戦闘開始。スペックは花山の生い立ちなどを見抜き、自分に似ていると話しながら近づき「アンタ、そう言えば」と言った瞬間、思いっきり顔面を蹴りつけて戦闘開始。ゆっくりと動き始める花山にスペックは間髪入れず一方的な攻撃を続ける。ついに花山は反撃開始の構えをとる。

無呼吸連打

奇しくも花山と構えが同じスペックは、無呼吸連打を花山に放つ。自由の女神を破壊する威力の攻撃を花山はまともに受ける。どんどん後退していき全く反撃する間も無い花山だが、視線はずっとぶれていない事にスペックが気付く。その時、無呼吸連打をくらいながら花山が大きく構え、渾身のパンチが命中してスペックが吹っ飛んだ。

「まだやるかい」

花山(左)の攻撃をくらい弱ったスペック(右)に花山は「まだやるかい」と問う

スペックは何とか立っているがかなりのダメージを受けている。「なんてパンチだ」と思った瞬間、2発目のパンチをくらい一回転しダウン。花山は倒れたスペックのむなぐらを掴み「まだやるかい」と問う。スペックは弱々しく笑顔を作り「元気イッパイ、ダゼ、へッ」と、まだ戦える意思を表すが、すぐに花山の一撃が来る。「まだやるかい」と再度問われ、僅かにニヤリとするともう一発。「まだやるかい」に対しスペックは「もう、やめ」とまで言った瞬間に花山の口の中に弾丸6発を入れ、顎を突きあげて噛ませて大爆発させた。花山の口の肉は破裂して無くなって血だらけになっており、目からも出血している。全身至る所から出血しプスプス音をたてて煙が出ているが花山は立っており「まだ、やるか」と問う。スペックは「ヒ」と怯えたふりをして攻撃を仕掛けるが、花山の渾身の一撃が先に入り吹き飛んで電柱に直撃。スペックは感電し、花山は気絶した。

警視庁で2戦目

拳銃を奪われた警官を叱っている園部のもとに目を覚ました花山が感電して動かなくなったスペックを運んできた。園田に「超VIP扱いだぜ」と治療を促され、花山は片平巡査(ここからの戦いの目撃者)の送迎で病院に向けて出発しようとしていた。その時スペックは目を覚まして職員を襲い武器を奪っており、花山の乗った車をひっくり返して花山を痛めつける。反撃しようとした花山だが膝をスペックに拳銃で撃たれてしまう。さらに痛めつけられ、反対の膝も拳銃で撃たれる。弱った花山の頭部をスペックは空手の試し割の原理(頭部と地面に隙間がある状態で踏みつけると物理的に威力が増す)で何度も踏みつけられる。スペックは気絶した花山にとどめを刺そうと顎を持ち上げ拳銃を口に入れた。その時花山はかつて範馬勇次郎(地上最強の生物と呼ばれる刃牙の父)に敗れて類似したシチュエーションになった事を思い出し目覚めてとっさに躱す。そのまま花山がスペックに馬乗りになり、試し割の原理で顔面を何度も殴り続ける。

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アレクサンダー・ガーレン(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

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アレクサンダー・ガーレンとは、『刃牙シリーズ』に登場するロシア人レスラー。ロシアの明日のために戦う熱烈な愛国主義者で、作中でも実力を高く評価される強豪の1人だが、それゆえに強さの指標としてたびたび噛ませ犬にされる。第1作目『グラップラー刃牙』で開催された地下闘技場最大トーナメントの補欠選手として出場し、控室では暴走族の柴千春や喧嘩師の花山薫と揉めた後、アナコンダやカナダのピットファイター(喧嘩屋)であるジャック・ハンマーと戦った。第2作目『バキ』ではロシアの死刑囚シコルスキーとも戦っている。

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ジェフ・マークソン(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ジェフ・マークソン(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ジェフ・マークソンとは、『刃牙シリーズ』第2作目『バキ』に登場する元警官である。警官だった頃、ヒッピー相手に恐喝していたところを、死刑囚ながら圧倒的な武力で政府から自由を認められたビスケット・オリバに目撃される。逆上してオリバに戦いを挑んだが瀕死の重傷を負わされ、その復讐のためだけに24年間生きてきた。ビルに立て籠もり、ビスケット・オリバを呼び出して決闘をしたが返り討ちにされた。十分な準備をしたにも関わらずオリバには全く歯が立たず、彼の強さを際立たせるキャラクターとして描かれている。

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ゲリー・ストライダム(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ゲリー・ストライダム(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

ゲリー・ストライダムとは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場するアメリカ陸軍の大佐である。地上最強の生物の異名を持つ範馬勇次郎に側近として仕え、同時に危険人物として監視する任務も遂行している。側近として勇次郎の移動手段の手配や情報伝達の役割を担う一方、彼の息子である範馬刃牙の動向も気にかけており、2人が対決する時は会場の用意や互いの状況を頻繁に伝えるなど忙しく立ち回った。米軍で戦場格闘技の指導をするほどストライダム自身の戦闘力は高いが、完全武装をしても勇次郎には敵わない。

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マホメド・アライ(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マホメド・アライ(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マホメド・アライとは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場する伝説のボクサーでスポーツの粋を超えた数々の伝説を持ち、生きながら“神”となった男。現役時代は圧倒的な強さと対戦相手への挑発的なパフォーマンスでファンを魅了し、人種差別や国家の圧力に屈しない姿は社会的弱者の希望でもある。その生き様は地上最強と呼ばれる範馬勇次郎からも尊敬され、2人は友人関係を築いている。徴兵忌避によるブランクで叶わなかった全局面的闘法「マホメド・アライ流拳法」を完成させる夢を、息子のマホメド・アライJr.に託した。

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マイケル・ホールズ(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マイケル・ホールズ(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

マイケル・ホールズとは、『刃牙シリーズ』の第2作目『バキ』で登場するビスケット・オリバが収監されているアリゾナ州立刑務所の所長である。第3作目『範馬刃牙』で主に登場し、主人公の範馬刃牙(はんまばき)がアメリカの大統領に直訴しオリバと戦うために自身をアリゾナ州立刑務所に収監するよう命じたことから関わることとなる。マイケル・ホールズがオリバと刃牙の間に入り、2人は正式に戦うこととなった。

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劉海王(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

劉海王(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

劉海王(りゅう かいおう)とは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場する中国拳法最高峰の称号「海王」の名を持つ格闘家である。中国拳法を代表する実力者で、100歳を超えても屈強な肉体を維持している。自身が率いる白林寺では多くの格闘家が修行し、烈海王やドリアン海王といった一流の戦士も輩出している。海王同士が戦い、優勝者に最強の証たる「海皇」の称号を与えるトーナメント「中国大擂台賽」に現役海王として出場。「地上最強の生物」の異名を持つ範馬勇次郎と対決し、顔面の皮を剥ぎ取られる衝撃的な敗北を喫した。

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刃牙シリーズの武術・流派まとめ

刃牙シリーズの武術・流派まとめ

『刃牙』シリーズは、強さを求めて飽くなき戦いを繰り広げる格闘家たちの熱く壮絶な生き様を描いた板垣恵介の描く漫画作品。『グラップラー刃牙』、『バキ』、『範馬刃牙』、『刃牙道』、『バキ道』と名前を変えながら30年以上の長期連載を果たしている。 格闘技を扱った作品であるだけに、現実に存在するものを中心に様々な武術や流派が登場する。空手や柔道といったお馴染みのものから柔術、合気道、ボクシングまで多種多様。ここでは、『刃牙』シリーズに登場する武術と流派を紹介する。

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