機動戦士ガンダムSEED DESTINY(種死・種デス・種運命)のネタバレ解説・考察まとめ
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』とは、TBS系列で2004年10月9日から2005年10月1日まで放送された『ガンダムシリーズ』の1つに属するロボットアニメ。全50話+特別編。制作はサンライズ、毎日放送。『機動戦士ガンダムSEED』の続編であり、2年後の世界を描く。戦争で家族を失った主人公シン・アスカは、守りたいものを守れる力を欲し軍へ入隊した。しかし、シンの力への渇望と純真すぎる心が、彼自身を戦いの中心へと駆り立て、戦火はより広がって行くのだった。
CV:笹本優子
レジスタンスに所属する少女。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
シンとステラの邂逅
湾岸都市ディオキアを訪れたミネルバ。そこで、クルーたちは束の間の休息を取る許可が降りる。シンは、バイクに跨り、一人湾岸沿いを疾走していた。バイクを停めたシンは、崖の上を歩いている金髪の少女を見つける。シンは陽気に歌を歌っている少女に笑みを浮かべるが、その少女は足を踏み外してしまい、海へと落下してしまった。その場には自分しかいなかった為、シンは少女を追って海へと飛び込んでいった。その少女をなんとか救い出したシンは、近くにあった洞穴に向かった。
最初はシンを警戒していた少女、ステラだったが、徐々にシンへの警戒を緩めていった。死への過剰な恐怖を示すステラに、シンは、ステラが戦争により辛い目にあったのではないかと思う。自身も戦争により家族を失ってしまったシンは、ステラに自分との境遇を重ね、「ステラは死なない。俺が守るから!」と誓う。ステラも、そんなシンの言葉に安堵するのだった。
シンは、洞穴にいても状況が改善しないと思い、身につけていた緊急用の発信機で、ミネルバに自身の居場所を伝える。程なくして、アスランが船で救助に現れた。一先ずの窮地を乗り切ったシンは、ステラの知り合いという二人の男性にステラを引き渡した。
敵味方である二人が、何も知らずに出会うシーン。シンとステラのこの偶然の出会いが、二人の運命を今後大きく左右させていくことになる。
ステラとの再会と死
ミネルバは、地球軍の放棄したとある施設を調査していた。そこでは、性能を引き上げる強化人間の研究がなされていた。そんな中、ガイアが一機でその施設へ向かっているという連絡を受ける。シンとアスランはそれぞれインパルスとセイバーへ搭乗し、ガイアを迎え撃つ。そして、ガイアを中破させて動きを止めたシンが見たのは、コクピット内で気絶しているステラだった。シンとステラ、二人が再会したのは戦場だった。
ステラは、捕虜としてミネルバへ運び込まれる。シンは、目を覚ましたステラへ話かけるが、ステラはシンと出会ったことを覚えていなかった。ステラは、強化人間の一人であり、記憶さえ弄られているようだった。シンは、研究対象としてしかステラを見ないタリアたちミネルバ指揮管たちや軍の上層部に嫌気が差し、ステラを彼女の居場所へ戻すことを決意する。シンは、ステラを受け取りに来た地球軍大佐ネオ・ロアノークにステラを二度と戦場へ立たせないことを約束させ、ミネルバへ戻っていった。
しかし、そんなシンの思いも虚しく、シンはまたステラと戦場で出会ってしまう。ネオは、戦争の為に訓練され生かされてきたステラが生きるには、戦いの中しかないという思いから、ステラのシンに対する記憶を消し、再び戦場へと彼女を送り込んでいたのだった。ベルリンで大型MSデストロイに乗り街を蹂躙するステラ。ステラを止めようと手を尽くすシンだったが、シンの記憶を消されている為その声はステラには届かない。そこへ、フリーダムとアークエンジェルがデストロイを止める為に現れる。ネオの乗るMSウィンダムを中破し墜落させたフリーダムがデストロイに迫る。ステラは、ネオが墜落したことに恐慌状態となり無差別に攻撃し始める。シンは、フリーダムを威嚇しながら再度ステラへの説得を試みる。そして、シンの声はステラに届き、ステラはシンを思い出すのだった。だが、フリーダムが視界に入ったステラは、再び恐慌状態になり近くにいたインパルスを攻撃する。シンの声も聴こえず攻撃の手をやめないデストロイをとめたのはフリーダムだった。デストロイは動きをとめるが、ステラは命を落としてしまう。
シンは、ステラを埋葬し、フリーダムへの復讐を誓うのだった。
心を通わせたシンとステラの別離のシーン。シンは、このステラの死を切っ掛けとして、フリーダムを自分が倒すべき敵として認識する。反対に、フリーダムやアークエンジェルを敵とするデュランダルに対して信頼を高めていくことになる。
シンVSキラ
アークエンジェルが、ミネルバに攻撃を受けていた。それは、ミネルバにアークエンジェルへの撃墜命令が降ったからだった。そして、シンもまた、フリーダムと交戦していた。過去数度の交戦では一方的にあしらわれていただけだったシンだったが、レイとフリーダムの挙動を研究し、フリーダムのクセや、コクピットを狙わずカメラや関節部だけを狙うことを突き止めた。シンは、フリーダムの射撃を最低限の動きでかわしながらフリーダムを徐々に追い詰めていく。そして、シンの持つ対艦刀エクスカリバーが、フリーダムのボディへ突き刺さる。海へと落ちていくフリーダムに、シンは涙を流しながらステラへ勝利の報告をするのだった。
ついにシンとキラが激突するシーン。最強と謳われたフリーダムを、徹底的な調査とシミュレーションの果てに攻略法を見つけて倒したシン。シンのフリーダムへの敵意と執念によって実現した。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の裏話・小ネタ・トリビア/エピソード・逸話
当初三人の主人公にスポットを当てていくはずだった
一つの物語を、三つの軸の主人公を据えて、三つの視点から描くことに挑戦した本作。しかし、各キャラクターの心情を表現することにストーリーを割いたことと、準備期間が少なく、演出の意図が一部のスタッフやキャストに伝わらず、全体的に内容が分かりづらくなってしまった。また、ストーリーを進めていく上で、当初思い描いていたキャラクター像が徐々に変貌していってしまった。
番組を私物化した脚本家
『ガンダムSEED Destiny』及び前作『ガンダムSEED』の脚本家両澤千晶。彼女に対する裏話や噂は推挙にいとまがない。
脚本家に意見した声優のキャラクターの出番やセリフは大幅に削られたり死亡させられる。劇場版の脚本をいつまで経っても完成させず、それでも書いたプロットは『冬のソナタ』や『海猿』の二番煎じ。「演技指導」とかこつけて気味が悪い泣き方を強要してくる。他の監督やスタッフを招き『SEED』の世界観で違う作品を作ろうとしたら著作権を持ち出してキレる。そういった情報が出回っているが、真相は不明である。
劇場版『ガンダムSEED』
2006年に劇場版の話が持ち上がっていたが、脚本家の体調が悪くなり、そして亡くなられた為、ファンの間では劇場版はなくなったものと思われてきた。しかし、劇場版は凍結されたわけではなく、水面化ではプロデューサーたちが動いており、近年『機動戦士ガンダムSEED』の新情報が解禁された。それが、「GUNDAM SEED PROJECT ignited(ガンダムシード プロジェクト イグナイテッド)」である。『ガンダムSEED』の新作ゲームの開発、公式外伝となる『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE(エクリプス)』、そして劇場版『機動戦士ガンダムSEED』と、様々なメディアミックスで新たな『機動戦士ガンダムSEED』の世界が広がっていく予定となっている。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主題歌・挿入歌
OP(オープニング):T.M.Revolution「ignited -イグナイテッド-」(第1話 - 第13話)
OP(オープニング):HIGH and MIGHTY COLOR「PRIDE」(第14話 - 第24話)
OP(オープニング):高橋瞳「僕たちの行方」(第25話 - 第37話)
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目次 - Contents
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の概要
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のあらすじ・ストーリー
- 再び燃え広がる戦火
- 戦場へ舞い降りた第三勢力
- 二極化される世界
- 死の商人ロゴス
- デスティニープラン
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場人物・キャラクター
- プラント・ZAFT(ザフト)
- シン・アスカ
- レイ・ザ・バレル
- ルナマリア・ホーク
- タリア・グラディス
- アーサー・トライン
- メイリン・ホーク
- ヴィーノ・ディプレ
- ヨウラン・ケント
- マッド・エイブス
- チェン・ジェン・イー
- バート・ハイム
- マリク・ヤードバース
- ハイネ・ヴェステンフルス
- アビー・ウィンザー
- ギルバート・デュランダル
- キングT@KED@
- グラスコー
- サトー
- マール
- サラ
- ミーア・キャンベル
- ヨアヒム・ラドル
- ヨップ・フォン・アラファス
- ウィラード
- イザーク・ジュール
- ディアッカ・エルスマン
- 地球連合軍
- イアン・リー
- ジョゼフ・コープランド
- ネオ・ロアノーク
- イサワ、ハラダ、ミラー、ジョーン
- ロード・ジブリール
- ダイダロス基地司令官
- アウル・ニーダ
- スティング・オークレー
- ステラ・ルーシェ
- オーブ首長国
- アマギ
- イケヤ、ゴウ、ニシザワ
- ウナト・エマ・セイラン
- ソガ
- タツキ・マシマ
- トダカ
- ユウナ・ロマ・セイラン
- 馬場(ババ)
- カガリ・ユラ・アスハ
- レドニル・キサカ
- アークエンジェル・クライン派
- ヒルダ、マーズ、ヘルベルト
- ラクス・クライン
- キラ・ヤマト
- アスラン・ザラ
- マリュー・ラミアス
- アンドリュー・バルトフェルド
- アーノルド・ノイマン
- コジロー・マードック
- ダリダ・ローラハ・チャンドラ2世
- ミリアリア・ハウ
- マーチン・ダコスタ
- マユ・アスカ
- コニール・アルメタ
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- シンとステラの邂逅
- ステラとの再会と死
- シンVSキラ
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の裏話・小ネタ・トリビア/エピソード・逸話
- 当初三人の主人公にスポットを当てていくはずだった
- 番組を私物化した脚本家
- 劇場版『ガンダムSEED』
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):T.M.Revolution「ignited -イグナイテッド-」(第1話 - 第13話)
- OP(オープニング):HIGH and MIGHTY COLOR「PRIDE」(第14話 - 第24話)
- OP(オープニング):高橋瞳「僕たちの行方」(第25話 - 第37話)
- OP(オープニング):CHEMISTRY「Wings of Words」(第38話 - 第50話)
- OP(オープニング):T.M.Revolution「vestige -ヴェスティージ-」(FINAL PLUS 選ばれた未来)
- ED(エンディング):玉置成実「Reason」(第1話 - 第13話)
- ED(エンディング):有坂美香「Life Goes On」(第14話 - 第25話)
- ED(エンディング):Rie fu「I Wanna Go To A Place...」(第26話 - 第37話)
- ED(エンディング):see-saw「君は僕に似ている」(第38話 - 第50話)
- ED(エンディング):玉置成実「Result」(スペシャルエディション1 砕かれた世界)
- ED(エンディング):lisa「tears」(スペシャルエディション2 それぞれの剣)
- ED(エンディング):HIGH and MIGHTY COLOR「遠雷 〜遠くにある明かり〜」(スペシャルエディション3 運命の業火)
- 挿入歌:ラクス・クライン(田中理恵)「Fields of hope」(第7話、第20話、第41話、FINAL PLUS 選ばれた未来、スペシャルエディション1 砕かれた世界、スペシャルエディション完結編 自由の代償)
- 挿入歌:ラクス・クライン(田中理恵)「水の証」(第10話、第29話、スペシャルエディション1 砕かれた世界)
- 挿入歌:ミーア・キャンベル(田中理恵)「Quiet night C.E.73」(第17話、第19話、第24話、第26話)
- 挿入歌:桑島法子「深海の孤独」(第21話、第26話、第30話、第33話、スペシャルエディション3 運命の業火)
- 挿入歌:T.M.Revolution「Meteor」(第23話、スペシャルエディション2 それぞれの剣)
- 挿入歌:T.M.Revolution「vestige -ヴェスティージ-」(第39話、第41話、第42話、第49話、スペシャルエディション3 運命の業火)
- 挿入歌:FictionJunction YUUKA「焔の扉」(第40話)
- 挿入歌:ミーア・キャンベル(田中理恵)「EMOTION」(第47話、スペシャルエディション2 それぞれの剣)
- 挿入歌:T.M.Revolution「Zips」(スペシャルエディション1 砕かれた世界)