マニアックな風立ちぬの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ【ジブリ】

宮崎駿監督によるアニメーション作品『風立ちぬ』。今回はあまり知られていない風立ちぬの裏設定・都市伝説・トリビア・小ネタをお届けしていきます。知っていればより楽しめること間違いなしです。

「結論からいうと、シベリアはかなり美味かったです!
シベリアとはよくいったもんで、とてもヒンヤリしたお菓子でした。というより羊羹がヒンヤリしていますね。

ふわっとしたカステラと、ヒンヤリとした羊羹が口の中で極上の食感をもたらしてくれます。「昭和初期の子供が食べたいお菓子No.1」は伊達じゃありませんでしたよ。」

賛否両論を呼んだ「喫煙シーン」

この場面でタバコが使われなくてはならなかったのか?他の方法でも十分表現できた筈だ、と批判。

「NPO法人日本禁煙学会」は、スタジオジブリに対する『要望書』を提出。
映画はたばこ規制枠組み条約13条違反だと批判。
特に、結核患者のすぐ横でタバコを吸ったり、学生がもらいタバコをするシーンが問題だと指摘していた。

それに対して、愛煙家の団体である「喫煙文化研究会」(すぎやまこういち代表)は、
昭和25年のデータでは、男性の84.5%は喫煙者であり、映画の描写は極自然な事で一般的な描写であると指摘。
表現の自由を定めた日本国憲法が上位であると指摘し、喫煙者と非喫煙者が、共生出来る『分煙社会を実現すべき』だ、と云うステートメントを発表した。

それに対して、愛煙家の団体である「喫煙文化研究会」(すぎやまこういち代表)は、昭和25年のデータでは、男性の84.5%は喫煙者であり、映画の描写は極自然な事で一般的な描写であると指摘。
表現の自由を定めた日本国憲法が上位であると指摘し、喫煙者と非喫煙者が、共生出来る『分煙社会を実現すべき』だ、と云うステートメントを発表した。

非喫煙者で映画を見たという人たちの間では、「まったく気にならなかった」「確かにちょっと気になる喫煙シーンが多いと感じた」と、意見が分かれた。

ジブリの作品ではタバコのシーンはありふれている。

今回に限らずジブリの過去の作品では頻繁にタバコを吸うシーンが登場し、最も印象が強いのは「千と千尋の神隠し」で湯婆婆が巨大な鼻から大量のタバコの煙を放出するシーンがある。
今更感の強いこの要望書だが、ネットでは話題になっている映画へ便乗した売名行為ではないかと言う意見もある。

要望書を読むと判るのだが物語の核心的なネタバレが記載されており、特に主人公と女性の関係そして病名などは致命的だ。ストーリーを楽しみにしていた人にとって非常に残念な形でのネタバレだ。

当時の時代背景やジブリ側の描きたかった「地味な日常生活の描写」をリアルに追及するとなると「タバコ」は現代に生きる視聴者と作品中の大正をつなぐ必須アイテムであると推測される。

以上を踏まえ、ネットでは日本禁煙学会のこの要望書に対し怒りと落胆の色を隠せず「人を馬鹿にしてる」「これはひどいわ」「あきれた要望だ」と批判が集中している。

ちなみに、二郎が愛煙する銘柄は紙巻きタバコ「チェリー」で、宮崎駿監督が愛したタバコと同じである。

欧米からの技術を学んで日本の航空技術の最先端を走るハイカラさ、そして貧しい国民から金を徴収しながら、甘い夢と死を生む。これは、主人公・二郎が邁進した生き様と重なります。

40年前の名曲 「ひこうき雲」

映画「風立ちぬ」主題歌の「ひこうき雲」は、1973年11月20日に発売された、今や歴史的名盤と評されているファーストアルバム「ひこうき雲」のタイトル曲。
プロデューサーの鈴木敏夫が主題歌として使用したい意向を打診し、本人から了承を得た。
松任谷さんは「この曲を作った40年前は高校生でした。あの時の自分に教えたい」と感慨深げに語ったという。

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スタジオジブリという社名と「風立ちぬ」の関係

スタジオジブリの社名の由来。
それはサハラ砂漠に吹く熱風を意味するイタリア語です。第2次大戦中に使われたイタリアの偵察機の名前でもあり、宮崎監督が命名。そして、その軍用偵察機を作ったのが『風立ちぬ』にも出てくるカプローニなんです。
ジブリの社名にはこんな由来があったんですね。

演出や描写

主人公、堀越二郎のメガネの描写だが、通常のアニメでは省略されるレンズごしの歪みやフレームの影まで作画されている

冒頭の蒸気機関車で菜穂子の載っている車両はニ等車、二郎が乗っているのは三等車。

映画の港の描写では、映画前半では白い客船が左から右に航行しているが、戦争が近づくと灰色の軍艦が右から左に航行している

映画『風立ちぬ』ではイタリア、ドイツ、日本が対照的、対比的に描かれるが、逆にアメリカは全く描かれない。

「風の谷のナウシカ」最終巻である第7巻の最後のコマにでてくる言葉、それが『生きねば……』である。

企画意図

企画書、プロダクションノートによると、
この作品の題名「風立ちぬ」は堀辰雄の同名の小説に由来する。ポール・ヴァレリーの詩の一節を堀辰雄は“風立ちぬ、いざ生きめやも”と訳した。

大正から昭和前期にかけて、みどりの多い日本の風土を最大限美しく描きたい。空はまだ濁らず白雲生じ、水は澄み、田園にはゴミひとつ落ちていなかった。一方、町はまずしかった。

やがて少年は東京の大学に進み、大軍需産業のエリート技師となって才能を開花させ、ついに航空史にのこる美しい機体を造りあげるに至る。三菱A6M1、後の海軍零式艦上戦闘機いわゆるゼロ戦である。

自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたいのである。夢は狂気をはらむ、その毒もかくしてはならない。

後に神話と化した零戦を完成させた飛行機の設計技師・堀越二郎をベースに、同時代を生きた文学者・堀辰雄のエッセンスを取り込み、ズタズタになりながらも一日一日をとても大切に生きようとした人物を描き出す。

完全なフィクションとして1930年代の青春を描く、異色の作品である。

全体には美しい映画をつくろうと思う。

時代

1886年 カプローニ誕生
1903年 堀越二郎誕生
1904年 堀辰雄誕生

1918年 第一次世界大戦終結
1923年 関東大震災
1929年 世界恐慌
1935年 九試単座戦闘機試験飛行
1938年 小説『風立ちぬ』刊行
1940年 ゼロ戦運用開始
1941年 太平洋戦争開戦

1945年 太平洋戦争終戦
1982年 堀越二郎死去

堀越二郎の生年は1903年、堀辰雄の生年は1904年、ちょうど20歳前後で関東大震災を体験することになる

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