マニアックな風立ちぬの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ【ジブリ】
宮崎駿監督によるアニメーション作品『風立ちぬ』。今回はあまり知られていない風立ちぬの裏設定・都市伝説・トリビア・小ネタをお届けしていきます。知っていればより楽しめること間違いなしです。
黒川(声:西村雅彦)
二郎の上司。二郎と菜穂子を公私にわたって支える。
キャラクターと声の出演 - 映画『風立ちぬ』公式サイト
kazetachinu.jp
堀越二郎と堀 辰雄に敬意を込めて。−生きねば。− 宮崎 駿監督作品『風立ちぬ』2014年6月18日、DVD&ブルーレイ発売決定!
音楽はおなじみの久石譲が担当
過去のジブリ作品音楽の二管編成フルオーケストラではなく、あえて小編成な小オーケストラとなっているのは、宮崎駿監督の要望だとか。
印象的なメインテーマ「旅路(夢中飛行)」は、ロシアのバラライカやバヤンという民族楽器、ギターなどをオーケストラと対等になるほど重要なところに入れている。
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コピーは「生きねば。」
今作のコピーとなっている「生きねば。」という言葉、実は宮崎駿監督の代表作「風の谷のナウシカ」の漫画版原作でラストに登場する言葉なんです。
どちらからも共通して「どんな時代でも力を尽くして生きることが必要」という監督の強い思いが見えてきます。
公開されたポスター画像には、宮崎監督が題字を務めたタイトル『風立ちぬ』と共に、鈴木敏夫プロデューサーが筆文字で記した「生きねば。」の文字が刻まれ、作品に込められた強いメッセージを伝えている。
色彩設計は保田道世
1984年『風の谷のナウシカ』に参加し、以降スタジオジブリ劇場用作品のほとんどの色彩設計を担当している。
2009年1月に退社したが、「風立ちぬ」のために特別に復帰。
宮崎駿からは「戦友」、高畑勲からは「同志」、押井守からは「強烈なおばさん」と、それぞれ評されている。
駿からの説明もなしに、衣装・配色すべてやっている。
夫婦の契りの口上は宮崎駿監督が考えたオリジナル
二郎の元に、結核療養所から抜け出した菜穂子が訪れ、そのまま黒川邸で婚礼の儀(結婚式)を上げることになります。
その婚礼の儀に、何か寸劇のように介添人がお互いに口上を述べる場面があります。
「申す 七珍万宝投げ捨てて 身ひとつにて山を下りし みめうるわしき乙女なり いかーに」
「申す 雨露しのぐ屋根もなく 鈍感愚物のオノコなり それでもよければお入りください」
「いざ 夫婦の契り 常しなえ」
これは尾張の風習だろうかと思ったんですが、この口上自体は宮崎駿監督が考えたオリジナルだそうです。しかし一般的な昔の婚礼の儀で、このように口上を述べる風習は、全国各地にあったようです。
今風の言い方に訳しますと
新婦の付添人
「申し上げます。財産もすべて捨て、体ひとつで山を降りてきた美しい乙女がここにおります。入ってもよろしいですか?」
新郎の付添人
「雨露がしのげる家も持っておりません。ここにいるのは鈍感でノロマな男です。それでもよかったら、お入りください」
新婦の付添人
「それでは、夫婦の誓いが永遠に続くことを祈りつつ…」
こんな所でしょうか?
細田守に対する意地?ヒロインの表現や演出が今までの宮﨑駿と違う
婚儀の時の描き方は、細田守監督の「サマー・ウォーズ」のあからさまなパクリだという意見もある。
ただ、パクリというのではなく、元弟子とも言える細田さんへ「俺にも出来る!」というのを見せたかったのではないでしょうか?
かつて手塚治虫がいろいろな人の作品に対してライバル心を起こして対抗したように。
劇中歌にも注目
「Das Gibts Nur Einmal」という劇中歌
二郎、菜穂子の父、カストルプの3人が軽井沢のホテルで、突然この歌を歌い始めたものですから、印象に残っている人も多いことでしょう。
元々は、会議は踊るという映画の劇中歌で、主人公の女性が歓びを表す場面で歌う曲です。
「ただ一度だけ」(Das gibt's nur einmal )
戦前のドイツ・ミュージカル映画『会議は踊る(Der Kongreß tanzt)』(1931年制作、日本公開は1934年)で歌われ、一世を風靡した。
主人公堀越二郎と友人本庄が視察に訪れたドイツの夜の街角で、隣家の窓辺からシューベルトの 『冬の旅』 第6曲「溢れる涙」が流れてくるシーンがあります
二郎:冬の旅か
本庄:俺たちにぴったりの歌だな
「溢れる涙」~シューベルト歌曲集「冬の旅」第6曲の
「Durstig ein das heiße Weh!(渇いていたように、この熱い悲しみを!)」という部分
シューベルトの時代から約100年後の二郎たちの時代も同様の政治的閉塞状況にあり、『冬の旅』がその時代の政治的背景を組み込んでいるとすれば、確かにぴったりの歌といえるのでしょう。
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目次 - Contents
- 原作の漫画版『風立ちぬ』では登場人物はブタ
- ポスターは続きがある
- 堀越二郎の声優として 「庵野秀明」の起用
- その他豪華声優が参加
- 音楽はおなじみの久石譲が担当
- コピーは「生きねば。」
- 色彩設計は保田道世
- 夫婦の契りの口上は宮崎駿監督が考えたオリジナル
- 細田守に対する意地?ヒロインの表現や演出が今までの宮﨑駿と違う
- 劇中歌にも注目
- 堀越二郎の上司「黒川」は宮崎駿が投影されている
- 効果音は人の声で作られている
- 作中に登場する飛行機
- 宮崎駿監督は菜穂子を死なせたくなかった
- 堀越二郎が間借りている、黒川宅の建物は「前田家別邸」がモデル
- 「風立ちぬ」再会のホテルのモデル
- 関係者が明かす!「風立ちぬ」の当初のラスト案
- 最初の案では次郎も死んでいた
- 「い」をつけたから繋がらないラスト
- UFO実在説!映画『風立ちぬ』に隠された秘密
- 風立ちぬは堀越二郎の半生
- アーノルド事件
- 盗まれた12個目の仮説
- 都市伝説を裏付ける映像
- 作中の登場人物は実在の人物
- 本庄
- 服部
- カプローニ
- ユンカース
- 謎の男・カストルプ
- 菜穂子は架空の人物
- 謎のお菓子「シベリア」とは
- 『風立ちぬ』のシベリアのモデルとなったシベリアがある
- なぜシベリアという名前がついたのか?
- お味は?
- 賛否両論を呼んだ「喫煙シーン」
- 40年前の名曲 「ひこうき雲」
- スタジオジブリという社名と「風立ちぬ」の関係
- 演出や描写
- 企画意図
- 時代
- 関連リンク