シルヴィア・シャーウッド/鋼鉄の淑女(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ
シルヴィア・シャーウッド(コードネーム:鋼鉄の淑女)とは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、西国諜報機関WISEの管理官。物語の中心人物の1人ロイド・フォージャーの直属の上司である。
西国と東人民共和国の戦争を回避するため、両国間の緊張を緩和するための様々な任務に従事している。必要とあれば拷問紛いのことすら辞さない冷徹な人物だが、変装用に購入したコートを気に入るなど女性らしい一面も。過去に幼い娘を戦争で失い、その頃の娘と同年代の少女に対しては時に優しい一面を覗かせる。
シルヴィア・シャーウッド(鋼鉄の淑女)のプロフィール・人物像
本名:不明
性別:女性
所属:WISE
年齢:不明
コードネーム:鋼鉄の淑女(フルメタル・レディ)
CV:甲斐田裕子
シルヴィア・シャーウッドとは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、西国(ウェスタリス)の諜報機関WISE(ワイズ)の管理官(ハンドラー)。物語の中心人物の1人ロイド・フォージャーの直属の上司である。
普段は東人民共和国(オスタリア)の西国大使館で外交官としての職務を果たしているが、裏ではWISEの前線指揮官として辣腕を振るっている。
西国と東人民共和国の戦争を回避するため、両国間の緊張を緩和するための様々な任務にスパイを派遣し、彼らの活動を統括。必要とあれば学生に銃を突き付けて拷問紛いのことすら辞さない冷徹な人物だが、変装用に購入したコートを「悪くない」と評するなど女性らしいところも。
過去に幼い娘を戦争で失ったことがあり、彼女がWISEの管理官となった理由もそのことと無関係ではないと思われる。ロイドが任務達成のために孤児院から引き取ったアーニャ・フォージャーなど、命を落とした頃の娘と同年代の少女に対しては時に優しい一面を覗かせる。
シルヴィア・シャーウッド(鋼鉄の淑女)の来歴・活躍
戦争で娘を失う
かつて西国と東人民共和国は、泥沼の戦争を続けていた。多くの者が大切な人と死に別れる中、自身もまた幼い娘を失うこととなり、その無情な運命に打ちひしがれる。
その後の経緯は不明だが、戦場の現実について実際に見てきたかのように語るシーンがあることから、限りなく戦争の最前線に近い場所に長くいたことは間違いないと思われる。その中で何人もの仲間の死を見届け、戦争そのものへの激しい憎悪に駆られていく。
物語が始まる10年前、ようやく西国と東人民共和国の戦争は終結。WISEに参加し、その管理官となって“次なる戦争”を回避するために尽力していく。
オペレーション<梟>
「東人民共和国の要人ドノバン・デズモンドとその周囲の者たちに再び戦争を起こすことを目論む動きあり」との情報を入手したWISEは、戦争を回避するためにも「ドノバンから継続的に情報を手に入れられる体制を作る」必要があると判断し、それを目的とした長期作戦オペレーション<梟>(オペレーションストリクス)を発動する。非常に困難かつ重要な作戦であるため、WISEでもトップクラスの能力を持つ敏腕スパイ黄昏(たそがれ)がこの任務に当たることとなり、彼に「ロイド・フォージャー」という架空の戸籍を与えて東人民共和国に潜伏させる。
ドノバンは用心深い男だったが、息子を通わせている名門イーデン校の懇親会にのみ定期的に参加しており、WISEの当面の目標は「ロイドをイーデン校の懇親会に参加できる立場にさせること」となった。ロイドはそのために孤児院からアーニャという少女を引き取って娘とし、仕事上の都合から私生活のパートナーを探していたヨルという女性を妻にして、イーデン校の受験に備えていく。
首尾よくアーニャをイーデン校に入学させることに成功したロイドだったが、懇親会への参加は「優等生とその保護者」のみに限られていた。勉強が苦手なアーニャが優等生としての評価を受けることは容易ではないと予想されたが、もともとオペレーション<梟>は数年以上を使っての長期作戦が前提であり、派手な動きをすればかえって怪しまれると父親役に奮闘するロイドを見守る。
学生テロリストとの戦い
オペレーション<梟>の進捗を気長に見守る中、「西国の工作に見せかけて東人民共和国の大臣を暗殺することで、新たな戦争の呼び水にする」という学生たちのテロを察知。これを阻止するため、ロイドを含む自分の手駒の多くを動員する。
東人民共和国の大義を妄信し、戦争によって完全なる決着をつけることこそ正義だと疑わない学生テロリストを捕らえた際は、かつて自分が見た戦場の現実を端的に語って彼らを威圧。壮絶な修羅場を掻い潜ってきた凄味を見せつけた。
学生たちのテロは、かつて生体実験に使われていた軍用犬に爆弾をくくりつけて大臣の車に突撃させるというものだったが、この内の一頭が逃げ出した末にアーニャと行動を共にするようになっていた。
もともと犬を欲しがっていたアーニャが「この犬を飼いたい」と言い出し、ロイドが「テロに使用される予定だった犬を勝手に持ち出すわけにはいかない」と頭を抱える中、たまたまここに居合わせたシルヴィアは「結果としてロイドの管理下に置かれる形になるわけだし、一頭くらいならいいだろう」と犬を譲る旨を決定する。
戦争で命を落とした自分の娘とアーニャを重ね見ながら、「これまでとてもつらい経験をしてきた犬だから、かわいがってあげてくれ」と伝える。アーニャが殊勝な顔でうなずくと、満足した様子で引き揚げていった。
オペラ歌手の醜聞
東人民共和国出身のオペラ歌手ジョナス・ウェルマンが、西国で公演することが決定。東西両国の雪解けのきっかけになることが期待されるが、この報道の直後にウェルマンにマフィアや西国政府筋の人間など複数の愛人との浮気疑惑が取り沙汰される。
このスキャンダルによってウェルマンが壮絶なバッシングを受け、WISEの新人スパイまでもが「余計なことを」と憤る中、シルヴィアはスキャンダルそのものの真偽が不確かなことを指摘し、それによって生じる様々な問題の方が重要だと考える。果たして数日後、別の雑誌からウェルマンの浮気疑惑を否定する報道がなされる一方、あくまで彼を“西国と通ずる国賊”だと信じる何者かが殺害予告を出す始末となる。シルヴィアはウェルマンにもしものことがあれば東西両国の関係を悪化させる原因にもなりかねないとWISEを動かし、無事に犯人を制圧する。
しかし実際のところウェルマンはマフィアの女には手を出していて、この公演を機に東人民共和国からの脱出を計画しているらしく、スキャンダルの一部は真実だった。情報に振り回されて「何を信じればいいのか」と頭を抱える新人スパイに、シルヴィアは「楽して真実に辿り着こうと思うな、自分の頭で考えろ」と告げるのだった。
名犬勝負
ロイドと接触して情報を交換する日がやってくる。ブランツ大臣の爆殺未遂事件の際に保護し、現在は自分の飼い犬としている大型犬を連れて、シルヴィアは公園に出掛ける。同じタイミングでアーニャとボンドを連れたロイドも現れ、2人は暗号を用いて会話を交わす。この際、超能力でシルヴィアと彼女の犬の正体を知ったアーニャが、「この子とボンドのどっちが優れた犬か勝負したい」と言い出す。
犬好きのふりをするために、また若干の負けん気もあってシルヴィアはこれに応じるも、結果は引き分け。十分演技したと考えたシルヴィアは引き返していくが、その別れ際に「プロジェクトアップルは、まだ研究チームの一部が活動を続けている可能性がある」との情報をロイドに伝える。
東西諜報合戦の後始末
WISEに所属していたウィンストン・ミューラーというスパイが東国に通じていることが明らかとなり、機密情報を持って逃げた彼を巡って東西の諜報機関が動き出す。「どちらが先にウィーラーを確保するか」によって情勢が大きく変わる緊迫した状況の中、ロイドやフィオナまでもが負傷するも、WISEはなんとかウィーラーを確保。情報の流出を最小限に留める。
傷を負ったロイドにしばし休むように伝え、シルビアはしばし入院することとなったフィオナを見舞う。フィオナはロイドを助けるために限界以上に力を使い、その反動で四肢の骨と筋肉に大きなダメージを負っていたが、幸いそれほど深刻なものではなくしばらくすれば復帰できるとの診断だった。
シルビアは「ロイドのためだったとしても、無理はともかく無茶はするな」と釘を刺して去っていく。自分のロイドへの恋心を知られていたと知ったフィオナは、恥ずかしさのあまりパニックになって悲鳴を上げるのだった。
シルビア・シャーウッド(鋼鉄の淑女)の関連人物・キャラクター
ロイド・フォージャー/黄昏(たそがれ)
黄昏のコードネームを持つ、WISE所属のスパイ。組織でもトップクラスの能力を持つ。
オペレーション<梟>達成のため、「ロイド・フォージャー」という戸籍を獲得し、東人民共和国で“ごく普通の家庭の父親”を演じている。現在WISEは人員不足の状態にあり、オペレーション<梟>とは特に関係のない突発的な任務を言い渡されることもしばしば。
シルヴィアは有能かつ忠実なロイドのことを部下として高く評価し、一方のロイドもシルヴィアを上司として信頼している。これはロイドもまた戦争で家族を失い、「子どもの泣かない世界を作りたい」との思いを抱いており、この点においてシルヴィアと目的意識が近しいことが大きな要因である。
しかしオペレーション<梟>においては「ごく普通の父親を完璧に演じなければ」との思いが強過ぎて、アーニャの我がままにWISEを巻き込んだり、定期報告で「娘が跳び箱の二段を飛べるようになった」とどうでもいいようなことを真面目な顔で報告したりと、時にシルヴィアを呆れさせるようなことをやらかしている。
ロイド・フォージャー/黄昏(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
ロイド・フォージャーとは遠藤達哉による漫画『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の主人公で凄腕のスパイ。コードネームは「黄昏」で本名は不明。東国の大物政治家ドノバン・デズモンズとの接触を目的とした任務・オペレーション〈梟〉(ストリクス)を遂行するため、精神科医ロイド・フォージャーを名乗り偽装家族を形成する。スパイとしての能力は超一流で、戦闘能力だけでなく変装技術、人心掌握術と様々な技能に長けている。スパイらしく常に冷静で合理的な性格だが、本質的には平和を愛する心優しい青年である。
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フランキー・フランクリンとは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、物語の中心人物の1人であるロイド・フォージャーと顔馴染みの情報屋。 東人民共和国の首都バーリントを主な活動場所としており、その情報収集能力にはロイドも一目置いている。ロイドとは単なるスパイと情報屋という関係を超えた長年の腐れ縁で、時に私生活の相談を持ち掛けるなど友人のような間柄。ロイドの家族であるヨルやアーニャ、ペットのボンドとも交流がある。女性にモテないことを気にしており、たびたび珍妙な騒ぎを巻き起こす。
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ユーリ・ブライア(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ
ユーリ・ブライアとは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、作中の中心人物の1人であるヨル・フォージャーの実弟。 幼い頃から親代わりに育ててくれた姉のヨルを慕い、熱烈なシスコンへと成長する。それだけにそのヨルの夫であるロイドには非常に辛辣で、2人の結婚を祝福するどころかまったく認めていない。一方、普段は東人民共和国の国家保安局の一員として働いており、思想犯や西国への協力者を厳しく取り締まるという、フォージャー家の人々の前では見せない非情な一面を持つ。
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