キース・ケプラー(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ
キース・ケプラーとは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、東人民共和国の学生テロリストグループのリーダー。
東人民共和国の思想と正義を妄信し、10年前まで戦争状態にあった西国を敵視し、再び戦端を開かせることを画策。同じ志を持つ仲間を集め、軍用犬に爆弾をくくりつけて西国の外務大臣ブランツを襲撃させる計画を進めていた。若く経験もないため計画自体には穴もあったが、それだけにセオリーから外れた行動も多く、一時は彼らを阻止しようとした敏腕スパイのロイド・フォージャーをも追い詰めた。
キース・ケプラーのプロフィール・人物像
性別:男性
職業:バーリント大学の学生
裏の顔:学生テロリストグループのリーダー
CV:高橋広樹
キース・ケプラーとは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、東人民共和国(オスタニア)の学生テロリストグループのリーダー。
東人民共和国の思想と正義を妄信し、10年前まで戦争状態にあった西国(ウェスタリス)を敵視し、両国の間に再び戦端を開かせることを画策。同じ志を持つ仲間を集め、「軍用犬に爆弾をくくりつけて西国の外務大臣ブランツの乗る車を襲撃させる」という計画を進めていた。
若く経験もないため計画自体には穴もあったが、それだけにセオリーから外れた行動も多く、一時は彼らを阻止しようとした西国諜報機関WISE(ワイズ)の敏腕スパイにして本作の中心人物の1人であるロイド・フォージャーをも追い詰めた。
しかし計画に使うために調達した軍用犬の中に「近未来の出来事を見る」超能力を持つボンドがいたこと、「他人の思考を読み取る」超能力を持つロイドの娘のアーニャ・フォージャーがボンドの予知を知ったことで、彼女たちの介入を受けて状況を引っ繰り返される。最後はロイドと直接対決して敗れ、彼の妻のヨル・フォージャーに乗っていた車ごと蹴り飛ばされ、東人民共和国の警察に引き取られていった。
キース・ケプラーの来歴・活躍
大学生からテロリストへ
東人民共和国の首都バーリントにあるバーリント大学の学生となり、表向きは真面目な学生として過ごす。一方で国粋主義的な思想に染まり、東人民共和国の掲げる思想と正義を妄信。10年前まで自分の国と泥沼の戦争を繰り広げていた西国を「悪の国」と蔑み、正義のためにもこれを滅ぼさなければならないと考えるようになっていく。
過激な妄想に突き動かされるまま同志を集め、“西国を滅ぼす正義の戦争”を起こすことを画策。外交のため東人民共和国を来訪する西国外務大臣ブランツを暗殺し、これをもって開戦の口火とする計画を進めていく。そのために彼らが考えたのが、「軍用犬に爆弾をくくりつけて放ち、車で移動するブランツ大臣を襲撃させる」というものだった。
低い姿勢で素早く動き回る犬は、特に近距離では銃で狙いにくい。複数の爆弾犬を同時にけしかけられると防ぐのは困難であり、テロの手段としては有効なものだった。
しかし訓練した軍用犬は高価で、特に後ろ盾もない学生テロリストに簡単に手に入るものではなかった。この点をクリアするため、キースたちは何人もの裏社会の人間と交渉を重ね、ついに安価で軍用犬を売っている者を見つけ出す。
その犬たちは、「高い知性を持つ動物を意図的に生み出す」ことを目的とした東人民共和国のプロジェクトアップルの被検体たちだった。プロジェクトアップルは動物実験を繰り返した悪名高い代物で、その醜聞を揉み消すために計画の存在そのものが無かったことにされていた。しかしいくつかの証拠だけは処分が間に合っておらず、キースたちに売られることとなった被検体の犬たちこそはその一部だった。
このような経緯があったため、プロジェクトアップルの被検体の犬たちは格安でキースたちの手に渡ることとなる。これで準備は整ったと喜ぶキースたちだったが、その犬の中には予知能力を持つ超能力犬ボンド(※)が含まれていた。
※ボンドは後につけられた名称で、この時は特に名前のない犬だった。他の犬との区別のため、名付けられる以前の状態からこの犬を「ボンド」として記述する。
ありえたかもしれない悲劇的結末
仲間の1人が偵察中に西国諜報機関WISEに確保され、巧妙な誘導によって計画の全貌を白状するといったトラブルはあったものの、無事に軍用犬の受け取りに成功。テロの阻止のために動き出したWISEによりメンバーの大半が捕まるも、トラップとして仕掛けた爆弾によって追手を全滅させる。その中には、WISE最高のスパイとして知られたロイド・フォージャーの姿もあった。
WISEが体勢を立て直す前にブランツ大臣へのテロを決行し、これを殺害。悲願としていた「東人民共和国と西国の間に戦端を開かせる」ことに成功する。
テロを決行した後のキースの生死や去就は定かではない。自らの選択で再び凄惨な戦争が始まったこと、多くの命がその中に巻き込まれていったことに、キース自身がどのような思いを抱いたかも不明である。
書き換えられた未来
しかし予知能力を持つだったボンドは、プロジェクトアップルの被検体の犬たちと共にキースへと引き渡されたタイミングで、上記の未来を自らの能力で悟る。さらに“両親に犬をねだり、たまたまその譲渡会を訪ねていた”ロイドの娘のアーニャ・フォージャーが、他人の思考を読み取る超能力でボンドの予知の内容を共有し、このままでは父が死んでしまうことを知る。
元孤児で、「超能力のことが周囲に知られると今の生活が送れなくなる」と承知していたアーニャは、ボンドの予知能力で知った未来の情報を継母のヨル・フォージャーら周囲の大人に伝えて助けを求めることはできないと判断し、自分とボンドだけでこの破滅的未来を変えることを決意。制止するヨルを振り切り、1人と1匹で運命に立ち向かっていく。
ロイドが爆弾で死ぬ未来を変えようと奮闘するアーニャだったが、子どもでしかない彼女にできたのは、爆弾が仕掛けられている部屋に落書き同然の注意書きを施すのがせいぜいだった。学生テロリストの大半を確保し、逃げたキースを追ってWISEの仲間たちと共にこの部屋へと辿り着いたロイドは、何を意味するかも分からない落書きを見て「様子がおかしい、罠があるかもしれない」と判断。時間が無いとして突入を焦る仲間を制して窓から部屋の中の様子を探り、そこに誰もいないこと、爆弾が仕掛けられていることに気付く。
アーニャの懸命な努力とロイド自身の優秀さによって、彼の死の運命は書き換えられたのだった。
学生テロリストの末路
書き換えられる前の運命の通り、WISEの攻撃によって大半の仲間を捕まえられたキースは、なお諦めず調達した軍用犬と共にブランツ大臣の移動ルートを急襲。ブランツ大臣の臭いを軍用犬たちに嗅がせた上で、彼の乗る車に目掛けてこれを放つ。しかし実はこのブランツ大臣はアーニャの活躍によって死の運命を乗り越えたロイドの変装で、軍用犬による爆弾攻撃を見事に回避されてしまう。
計画の失敗を悟り逃走に走るも、ボンドと共に運命を変えようと奔走するアーニャを探していたヨルと遭遇。「アーニャを捕まえようとしていたテロリスト」として彼女に車ごと蹴り飛ばされてそのまま昏倒し、駆け付けた警察に確保され、その歪んだ正義は果たされることなく終わる。
西国外務大臣へのテロリズムが計画されていたことを“なかったこと”にしたい東人民共和国側の思惑により、一連の事件は隠蔽される。東人民共和国の正義を妄信したキースたちは、その東人民共和国の意志によって未来を閉ざされるのだった。
キース・ケプラーの関連人物・キャラクター
ロイド・フォージャー/黄昏(たそがれ)
黄昏のコードネームを持つ、西国諜報機関WISEでも最高の実力を持つ敏腕スパイ。現在はオペレーション<梟>(オペレーションストリクス)という長期作戦のため東人民共和国で活動しており、ロイド・フォージャーはそのために用意した偽名である。
ヨルともアーニャとも血は繋がっておらず、オペレーション<梟>の遂行のために調達した偽装家族。彼女たちがそれぞれに秘密を抱えていることには気付いていないが、任務の遂行のためにも理想的な父親たらんと日々努力している。
キースたちの計画を知ってこれを止めるために奔走し、学生テロリストグループの大半を捕らえる。しかし「なんとしても戦争を止めなければならない」と焦った仲間たちごとキースの仕掛けた爆弾に引っかかり、命を落とす運命にあった。
アーニャとボンドの活躍でこの運命が覆った後、WISE最高といわれる実力をいかんなく発揮してキースの計画を叩き潰す。アーニャのサポートがなければ自分が死ぬところだったことは最後まで気付かなかった。
ロイド・フォージャー/黄昏(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
ロイド・フォージャーとは遠藤達哉による漫画『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の主人公で凄腕のスパイ。コードネームは「黄昏」で本名は不明。東国の大物政治家ドノバン・デズモンズとの接触を目的とした任務・オペレーション〈梟〉(ストリクス)を遂行するため、精神科医ロイド・フォージャーを名乗り偽装家族を形成する。スパイとしての能力は超一流で、戦闘能力だけでなく変装技術、人心掌握術と様々な技能に長けている。スパイらしく常に冷静で合理的な性格だが、本質的には平和を愛する心優しい青年である。
ヨル・フォージャー/いばら姫
東人民共和国で長年暗躍する暗殺者組織ガーデンに所属する殺し屋。27歳。表向きの仕事として公務員をしており、「いい歳して恋人の1人もいないのは世間から怪しまれる」という同僚の話を真に受けて私生活上のパートナーを探していた。そんな時にロイドと出会い、利害の一致から彼と偽装夫婦の契約を結ぶ。ロイドが西国のスパイであること、アーニャが超能力者であること、そもそも2人に血縁関係が無いことはまったく知らない。
殺し屋としての技量は卓越しており、特に身体能力は“車ごと人を蹴り飛ばす”など人間離れしている。裏の顔を別にすれば善良かつ優しい女性で、利害が一致した上での偽装家族とはいえロイドたちと本当の家族のような関係になろうと懸命に努力している。
アーニャがボンドと出会い、1人と1匹で学生テロリストたちから逃走しているところに駆けつけ、キースのことを「娘を付け狙う悪人でテロリスト」だと認識する。ロイドの死の運命を覆すためアーニャがボンドと共に奔走するとこれを必死に追いかけ、ブランツ大臣の暗殺に失敗して逃走中のキースと再び遭遇。「テロリスト許すまじ」として強烈なキックを叩き込み、キースの危険な野望に終止符を打った。
ヨル・フォージャー/いばら姫(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
ヨル・フォージャー(旧姓:ブライア)とは『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、バーリント市役所に努める女性事務員。裏の顔は〈いばら姫〉というコードネームの暗殺者で、「店長」という人物から指令を受けて東国に害成す売国奴を暗殺する。非常に高い戦闘能力を持つが浮世離れした性格で、嘘をついたり人と話を合わせたりするのが苦手。利害の一致からロイド・フォージャーと偽装結婚することになり、アーニャの義母となった。自分の正体を隠しながら、慣れない子育てに奮闘していく。
アーニャ・フォージャー
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フィオナ・フロスト(コードネーム:夜帳)は、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、西国諜報機関WISEに所属する女スパイ。 怜悧冷徹にして職務に忠実な人物で、スパイとして高い実力を持つ。しかし実は物語の中心人物の1人でスパイとしての先輩に当たるロイド・フォージャーに熱烈な恋心を抱いており、彼の関心を買うことを第1の目標としている。ロイドが任務のために疑似家族を作った際、自分以外の女性が彼の妻役を演じることに納得できず、その座を射止めたヨル・フォージャーに猛烈な敵愾心を抱く。
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フランキー・フランクリン(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ
フランキー・フランクリンとは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、物語の中心人物の1人であるロイド・フォージャーと顔馴染みの情報屋。 東人民共和国の首都バーリントを主な活動場所としており、その情報収集能力にはロイドも一目置いている。ロイドとは単なるスパイと情報屋という関係を超えた長年の腐れ縁で、時に私生活の相談を持ち掛けるなど友人のような間柄。ロイドの家族であるヨルやアーニャ、ペットのボンドとも交流がある。女性にモテないことを気にしており、たびたび珍妙な騒ぎを巻き起こす。
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ユーリ・ブライア(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ
ユーリ・ブライアとは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、作中の中心人物の1人であるヨル・フォージャーの実弟。 幼い頃から親代わりに育ててくれた姉のヨルを慕い、熱烈なシスコンへと成長する。それだけにそのヨルの夫であるロイドには非常に辛辣で、2人の結婚を祝福するどころかまったく認めていない。一方、普段は東人民共和国の国家保安局の一員として働いており、思想犯や西国への協力者を厳しく取り締まるという、フォージャー家の人々の前では見せない非情な一面を持つ。
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