原作者・野坂昭如が語った「火垂るの墓」の真実とは!涙なしでは読めない!
ジブリ作品「火垂るの墓」の原作者・野坂昭如が語った、映画では描かれなかった真実をまとめました。ここで紹介するのは、映画の主人公・清太と節子が野坂昭如と1歳4ヶ月の妹がモデルであることや、飢えにより妹が命を落としたことなど、戦争浮浪児の悲惨な体験ばかり。涙なしでは読むことができない、衝撃の真実を伝えていきます。
海軍士官の息子なので、父親が戦死したとして相当な額の補償金が入り保護もあったはずです。しかも7,000円というお金を持ち(当時)病院で節子を見ることも出来ていた。
出典: d.hatena.ne.jp
当時の7,000円は現在の700万円程度の価値らしいです。
(高畑監督は)「周囲の人々との共生を拒絶して社会生活に失敗していく姿は現代を生きる人々にも通じるものである」「特に高校生から20代の若い世代に共感してもらいたい」と語っています。
実際には飢え死にするはずのない「海軍士官の息子」という設定にあえてした理由は、「戦争の悲惨さ」だけでなく「社会から孤立した結果」を描きたかったからなのかもしれません。
実は書くつもりは無かった?「火垂るの墓」誕生ストーリー
原作者の野坂昭如も、全然書くつもりが無い話だったらしい。超過密スケジュールの中、担当編集者から毎日のように原稿を催促され、仕方なく喫茶店で適当に書き上げたそうだ。
娘が学校で「火垂るの墓の作者は、どういう気持ちでこの物語を書いたでしょうか」という宿題を出され、父親であり作者である野坂に「どういう気持ちだったの?」と聞いてきたので、「締め切りに追われ、ヒィヒィ言いながら書いた」と答えた
しかしこの回答は不正解だったそうです。
ぼくの小説が戦後六十年経った現在、違う形となり、今を生きる人たちに、戦争の惨たらしさを少しでも伝えられれば、原作者として有難いこと。
出典: www.ntv.co.jp
最初は書くつもりがなかった作品とは言え、結果的に多くの人を感動させる作品となりました。
「火垂るの墓」の続編? 「アメリカひじき」
アメリカ人夫妻をホームステイさせた顛末の奥に日本人の悲哀を衝いた『アメリカひじき』
『アメリカひじき』は、ジブリで知られた『火垂るの墓』のパラレルワールドの続編にあたる(真剣)。もし、清太が生き残って、戦後社会を生きたら?
“アメリカひじき”とは紅茶の茶葉のこと。戦後の救援物資として落下傘で落された荷物に含まれたていた紅茶の葉を、茶葉とは知らずにヒジキと勘違いして料理して食べたという一節がある。
野坂昭如さん自身が体験したであろうアメリカへの「憧れ」と「嫉妬」をうまく描いた作品。
(オマケ)あの節子の声を担当した声優さんのひみつ
節子の声を担当した白石綾乃は当時6歳で関西出身。 幼い声の質が変わってしまう前に録音したかったのと、よりリアルなものにするために、声を先に録って、絵を後から描いたとか。
清太役の青年が肩車してスタジオを走り回って撮った笑い声など、『本物の声』を使っているそうです。
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