イズミ・カーティス（鋼の錬金術師）とは【徹底解説・考察まとめ】

国土錬成陣・逆転の国土錬成陣発動後

国土錬成陣、そして錬金術師殺しとして名を馳せていた傷の男（スカー）の兄が編み出した逆転の国土錬成陣発動後、お父様を倒すべく戦闘に参加。地下空間から地上に戻った際に、お父様がホーエンハイムの言葉を受けて作り出した「人」の中にいる赤ちゃんや子供の姿に心が乱されてしまう。その隙にお父様の攻撃を受けるも、ヴァン・ホーエンハイムが阻止。賢者の石にされかけるも一命をとり止めた。

お父様の弱体化、撃退に力を貸し、撃退後はホーエンハイムの介抱なども行っていた。扉から戻ってきた生身のアルフォンスとも再会。約束の日の戦闘以降は、ダブリスで生活を送っている。

イズミ・カーティスの関連人物・キャラクター

エルリック兄弟（エドワード・エルリック及びアルフォンス・エルリック）

彼女の弟子。リゼンブールで、洪水で氾濫しかけた川の堤防を錬成したことを目にしたエルリック兄弟が、弟子入りを直談判。子供に弱い彼女は、仮修業をクリア出来たら弟子にすると条件付きで引き受けた。

仮修業をクリアした兄弟に、半年かけ錬金術と格闘技を教える。修行後は連絡が途絶えていたが、教えを破り国家錬金術師になって再訪した際に兄弟を蹂躙。破門した。

破門後は一人の人間として兄弟と付き合う。アルフォンスが真理の扉を開いた際に見た記憶を取り戻す方法をアドバイスするなど、2人の目的達成のために助言を行っていた。

アニメ2期及び原作では、兄弟の情報から人体錬成で出来上がった“もの”は求めていた子供ではないことを確認。流産と人体錬成、2回子供を殺してはいなかったと安堵する場面もあった。

ヴァン・ホーエンハイム（原作およびアニメ2期）

エルリック兄弟との再会前に、セントラルを旅行した際に一度会っている。そこでは長年の目的がもうすぐ叶うといったざっくりとした内容の会話をしている。時が経ち、エルリック兄弟の父親であることを知った以降に再度旅行先で再会。彼らの親として談笑を交えている。

兄弟に関する談笑中に体調を崩すイズミを見たホーエンハイムは、彼女が人体錬成を行ったことを指摘。病院と薬を探しにシグが席を外した隙に、彼女の内臓の血流を良くして病状を改善。シグが危害を加えたと勘違いするも、顔色がよくなった姿を見せ、誤解を解く。そしてクセルクセス人の魂が詰まった賢者の石であるというホーエンハイムの身体の事実を伝える。

ラース（アニメ1期版）

死産した子供の亡骸を使った人体錬成の末、作り出してしまった人造人間（ホムンクルス）。真理の扉の中に返したものの、錬成をした数年後に扉の中から出てきてしまう。エルリック兄弟が発見し、カーティス家で保護。エルリック兄弟とともに生活をする。

ラースが南方司令部に捕らえられた際、ラースを取り戻すために南方司令部を襲撃するも、襲撃中にホムンクルスとして覚醒。その後、母親でありホムンクルスを作ってしまった自分自身ではなく別のものに母性を求める姿に葛藤を覚える。

終盤でラースに自分が作り出してしまったことを直接訴えるも、エルリック兄弟が作り出したホムンクルス・ラースに母性を見出していたラースは耳を貸さなかった。

イズミ・カーティスの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「一は全 全は一」

エルリック兄弟が仮修業をする際に彼らに課した課題であり、イズミが導き出した錬金術の考え方が「一は全 全は一」である。

彼女が錬金術師を志してブリッグズ山で修業した際に、生死をさまよう経験をしたことから自身の命の儚さを感じている。しかしながら、自分が死んでも、世界は何事もなかったかのように巡ることを悟る。世界の大きな流れの中を知った上で行うのが錬金術であると結論付けている。

「主婦だっ！」

エルリック兄弟が滞在中、アルフォンスがグリード一味にさらわれたことを知り、彼らに襲撃をかけた際に発したセリフが「主婦だっ！」である。腕の立つ錬金術師だといわれた際や、何者か尋ねられた際には必ず「主婦」であることを強調している。

何者かと聞かれた際、主婦以外の名乗りをした場面が1つだけある。それが、約束の日に中央司令部で戦闘をした時である。普段は主婦と名乗るが、ここではあえて「錬金術師」と名乗っている。

「貴方の魂に恥をかかせない生き方を選べばいいじゃない」

約束の日当日。お父様側の軍人であるエジソン准将から、国の成り立ちやお父様の目的を聞いた後、今後の振る舞いに迷う軍人が複数いた。上官の命令に従うのが軍人の役割だと主張しつつも戸惑う彼らに放った一言が「貴方の魂に恥をかかせない生き方を選べばいいじゃない」である。

この言葉を受け、軍人たちは家族や大切な人のために戦うと自身で振る舞いを判断している。

イズミ・カーティスの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

イズミの師匠は錬金術師ではなく格闘家

18歳のころ、錬金術師を志し、北部在住の著名な錬金術師であるゴルド・スタイナーを訪ねた彼女。しかし、訪問先にいた彼の兄弟で格闘家のシルバ・スタイナーが自分に弟子入りしに来たと勘違いしてしまう。その結果、彼女は仮修業としてナイフ1本で険しい環境で有名な真冬のブリッグズ山で1ヶ月生き抜く必要に迫られてしまった。いつ猛獣に襲われるかわからない、ブリッグズ兵にスパイと疑われる恐怖もある中で、彼女は「全は一 一は全」という彼女なりの錬金術の真実にたどり着いた。

生き抜く中で狩猟だけでなく、ブリッグズ兵を襲撃し食料を略奪していた。この襲撃事件は後のブリッグズ兵の間でも話題に上がるほどの出来事となっている。彼女の強靭さと錬金術の腕は、ここで磨かれたのである。

ただ、1か月生き抜いた後に勘違いしていた事実を知ったため、シルバ・スタイナーをボコボコにしてからその場を去っている。

シグとの出会いは少女漫画チック